たま欄

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【本】冤罪事件のノンフィクション『殺人犯はそこにいる』/清水 潔 読了 この世に因果応報などという都合のいい話はない。

その日、わたしと家族は車に乗っていてとある場所に向かって首都高の渋滞にハマっていた。 ゆっくりと進む道すがらで、まず、一台目の護送車が視界に入る。 そしてちょっと進んだ先で二台目の護送車。 パトカー、そして護送車、護送車、護送車と10台近くの護…

【大腸カメラ2022】大腸内視鏡検査受けてきたよ! 気になるその実情を費用含めて赤裸々にご報告します。

かねてから懸案のあった腸問題。 みなさんも頭の片隅にうっすらありながらなんとなく検査を先延ばししてますよね。 しかも検査していたとしても周りになかなか大っぴらに言う人も居ないと思うので、うっすらイメージしているだけでよくわからないと思います…

【漫画】『ゴールデンカムイ』」感想 北海道生まれ、北海道育ち。ゴールデンカムイを読む。

きっかけは、twitterで「ゴールデンカムイの電子無料期間が伸びた」という情報を見かけたからでした(現在は終了しています)。 最後まで読めるんだったら・・・というのもあり手をつけてしまったが最後、完走してしまいました。 ゴールデンカムイ 29 (ヤン…

【書評】「妻はサバイバー」感想 私の中で生涯忘れられない読み物になった。

話題になっている 『妻はサバイバー』。 読みました。 ※書籍版はこちら 妻はサバイバー 作者:永田 豊隆 朝日新聞出版 Amazon 特に読もう!と思っていたわけでも内容を知っていたわけでもなく、はてなブックマーク巡回の一環でした。 気軽な気持ちだったのに…

【本】『ホテル ローヤル』 桜木紫乃 著 感想 久々の読書にちょうどいい、北海道のラブホテルが舞台の人間群像劇。

桜木紫乃『ホテルローヤル』感想です。 わたしが書評も書いていたことを知らないリピーター読者の皆さま、こんにちは。 そして、明けましておめでとうございます。 新年1発目の記事は、ドラマや映画ではなく本の感想です。 こんだけ既に記事も無数にあるし…

【家電】なくてもいいけど、あると家事が楽になるズボラ家電4選。

たまには、ブロガーらしい記事書くぞ(笑) 実はこう見えて(?)家電好きなわたし。 ずぼらに家事をこなし、海外ドラマや映画をみるためにどうやって時間を捻出(手抜き)するか日々奮闘しています。 手抜きするために導入した家電で、リピート買いしている…

【片桐はいり】『わたしのマトカ』『グァテマラの弟』読了。わたしと”エッセイ”の懐かしい関係。

先日、下記イベントに行った際に購入した、女優・片桐はいりさんの著書。 『わたしのマトカ』と『グァテマラの弟』を読了したので感想です。 www.meganetamago.com いつものような長い前置き【わたしとエッセイ】について語りつつ、本の感想を述べさせていた…

【本】辻村深月『朝が来る』胸に迫る泣けるラスト。家族とは一体なんなのか。

何気なく本屋で平積みされているのを見かけて、内容が気になって読んでみたのですが、読みやすい文章とグイグイ引き込まれる内容で、読み始めたが最後、ページをめくる手が止まらなく、最後がどうなるのか知りたくて普段はかなり読むのが遅いのですが、通勤…

【本】桐野夏生『バラカ』3.11東日本大震災。これはリアルなのか虚構なのか。とにかく生き抜け!

読み終えてから、感想を書くまでだいぶ経ってしまいました。 この作品自体の内容が難解だったのと、テーマがわたし個人にとっても日本にとっても非常にデリケートな問題だったため、気持ちを落ち着かせるまで時間が必要でした。 桐野夏生の作品を中心に小説…

ドラマ【きのう何食べた?】を受けて、よしながふみの漫画原作への熱い思いを語りたい。

2019年4月30日、平成最後の日です。 人生の記憶のほとんどが平成で構成されているとはいえ元号が令和に変わっても、 明日からも今日の延長の日常が続くだけです。 そして日常と言えば、弁護士のシロさんと美容師のケンジ、一緒に暮らす中年男性カップルが、…

【本】吉本ばななの『体は全部知っている』を読んで、初めて『キッチン』を読んだ時を思い出した。

ここ最近映像作品ばかり観ていて、通勤のお供もさくっと観られる短いコメディの海外ドラマばかり観ていたのですが、ある日唐突に【本が読みたい】という欲望が体の中から湧き上がってきて、本を読みたいということが頭から離れませんでした。 しかし、海外ド…

【本】Aではない君と/薬丸岳 感想 わたしは作者と意見が決裂しました。ラストに納得がいきませんでした。

こちらの作品のひとつ前に読んだ本【友罪】が非常に興味深かったので同じ作者さんの【友罪】の次に出版された作品を読んでみました。 【友罪】は、一言でいうとあなたの身近な人が凶悪犯罪者かもしれない・・という少年犯罪をテーマにした内容のフィクション…

【本】友罪/薬丸 岳 感想 実写映画公開間近の本作。今、自分の身近な人の衝撃的な過去を知ってしまったら。

先日、某有名大型書店Tの森に迷い込んで数時間。 積ん読してある作品が実写化されていることを知りました。 薬丸 岳 著作の【友罪】という作品です。 映画は5月公開ということなので、番宣が始まり色々余計な情報が入って来る前に読んでおこうと思って読み…

【本】錆びる心 / 桐野夏生 感想 桐野夏生初の短編集。どの作品の世界観も独特で面白かった。

桐野夏生、未読の本を読んでみよう第三弾『錆びる心』です。 こちらはウィキペディアを見ると初版が1997年の短編集です。 今、2018年なので、なんと20年以上前の作品となりますね。 錆びる心 (文春文庫) 作者: 桐野夏生 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2…

【本】夜また夜の深い夜 桐野夏生 感想 不思議で闇も深いけど、読後感はそれほど悪くない一冊。

未見の桐野夏生作品を読もう シリーズ! 第二弾。『夜また夜の深い夜』です。 夜また夜の深い夜 (幻冬舎文庫) 作者: 桐野夏生 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2017/08/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ※第一弾、『だから荒野』を含んだ読書…

【本】だから荒野/桐野夏生 感想 人生折り返し地点で、不幸ではないけどもやもやしてる人に読んでほしい。

久々に読んだ桐野夏生の本『奴隷小説』(レビューはこちら)がやっぱり面白かったので、未読の桐野夏生の著書を3冊ぐらい購入してきました。 なので、本のレビューはしばらく桐野作品シリーズになりますのでご了承ください。 そのうちの1冊目の感想になり…

【本】奴隷小説/桐野夏生 著 感想 社会のどん底の闇を桐野夏生が唯一無二の世界観で描く短編集。

全然本を読む気力がなくて、でもちょっと何かを読みたくてフラっと本屋に寄り道。 平台に目立つように飾られた宮部みゆきのミステリー作品、【悲嘆の門】が気になったけど、心によぎる(文庫で上、中、下のでこの厚みで3巻か・・。宮部みゆきにしては比較的…

【本】冒険の国 桐野夏生 感想 超初期作品。荒削りな桐野夏生もよかったです。

こちらの作品はすばる文学賞の受賞に先行漏れしたものを加筆修正して発売されたものです。 帯に『幻の処女作』と大きく書いてありますが、物は言いようというかなんというか。 文学賞に漏れたものを桐野夏生の名前が売れたからと言って発売するほうもするほ…

【本】浪費図鑑 感想 今日も明日も溢れすぎる愛。お金で幸せを買う女たち。

こんにちは。若い時(あえて何年前かは伏せます)、定期的に何個かの沼に落ちていた女です。 マネ会というサイトなどで、趣味にどんだけお金を費やしているのかを書いている記事を読むのが元々好きで、こちらの本は、多分ネットで紹介されててすごく読みたか…

【本】13階段 著 高野和明 感想 あなたは死刑執行ボタンを押せますか?

ちょうど読み終わったので、今週のお題「読書の秋」で投稿してみます。 13階段 (講談社文庫) 作者: 高野和明 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2004/08/10 メディア: 文庫 購入: 19人 クリック: 91回 この商品を含むブログ (217件) を見る 2001年度の江戸川…

【本】千年鬼 西條奈加 感想 陳腐にいうと純愛小説。大人向けファンタジー時代童話

ちょっと忙しくて本をしばらく読んでいなかったので、読みやすい本でリハビリ。 西條奈加著 『千年鬼』です。 千年鬼 (徳間文庫) 作者: 西條奈加 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2015/08/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 読んだ後…

【本】火車  宮部みゆき著 感想 ひとりの女の、悲しさに満ちた幸福な人生への執念

宮部みゆき 火車 感想です。 火車 (新潮文庫) 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1998/01/30 メディア: 文庫 購入: 47人 クリック: 454回 この商品を含むブログ (457件) を見る 何年かぶりに、何度目かの火車です。 やっぱり何度読んでも面…

【本】グロテスク(下) 桐野夏生 感想

グロテスク(下) 桐野夏生著 読了しました。 グロテスク〈下〉 (文春文庫) 作者: 桐野夏生 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2006/09 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 22回 この商品を含むブログ (125件) を見る グロテスク(上)の感想はこちら ↓ ↓ …

【本】グロテスク(上) 桐野夏生 感想

グロテスク(上) 桐野夏生 感想です。 グロテスク〈上〉 (文春文庫) 作者: 桐野夏生 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2006/09 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 126回 この商品を含むブログ (153件) を見る この作品について、感想を述べることは非…

なぜ同じ映画を何度も観たり、繰り返し同じ本を読んでしまうのか考えてみました。

先日投稿した本のレビューなのですが、 わたし、この本読むの実は2度目だったんです。 www.meganetamago.com 『面白かった』ので、もう一度手に取ったわけなんですが、 一度読んでるわけだから、壮絶なネタバレなわけですよね。 にもかかわらず、わたしと同…

【本】吉原手引草 松井今朝子 吉原ものの入門に最適な傑作

平成19年上半期 直木賞受賞作、吉原手引草 松井今朝子著 感想です。 吉原手引草 (幻冬舎文庫) 作者: 松井今朝子 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2009/04 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 70回 この商品を含むブログ (31件) を見る ちょうど、10年前の…

【ネタバレ】についての考察

海外ドラマ、映画、本などのレビューブログを始めて、 地味に最近悩んでいることがあります。 それは【ネタバレ】について。 どこまで言っていいのか、毎日試行錯誤しています。 海外ドラマなどは、感想ベースなので、 基本ネタバレ満載にしていますが、 本…

【本】顔に降りかかる雨 桐野夏生 感想

顔に降りかかる雨 桐野夏生著 読了しました。 ’93年度の江戸川乱歩賞受賞作品です。 顔に降りかかる雨 (講談社文庫) 作者: 桐野夏生 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1996/07/13 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (52件) を見…

【本】愚行録 貫井徳郎 感想

実写映画化で話題になっています。 貫井徳郎著 愚行録。 読了しましたので、感想です。 ネタバレは、極力なしです。 時代は、現代って感じではなかったです。 印象としては、2017年現在、55歳ぐらいの人が、 35歳ぐらいの時に起きた事件?っていう雰囲気でし…

サイコパス 【中野信子】 を読みました

海外ドラマや映画などの娯楽作品を日頃見ていると、 さまざまな欲望や性癖を持ったサイコパスがたくさん出てきます。 狂気的な天才だったりして、 わたしのような凡人には到底理解できない感じで、 ミステリアスで魅力的なキャラに描かれていることも多いで…