たま欄

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サイコパス 【中野信子】 を読みました

海外ドラマや映画などの娯楽作品を日頃見ていると、

さまざまな欲望や性癖を持ったサイコパスがたくさん出てきます。

 

狂気的な天才だったりして、

わたしのような凡人には到底理解できない感じで、

ミステリアスで魅力的なキャラに描かれていることも多いです。

 

 なんとなくぼんやりしたイメージはあるけれども、

実際どんな人なのか、どういう趣向なのか、

どういった考え方を持っているのか非常に興味がありました。

 

そんな中、

よくテレビで見かける中野信子さんという脳科学者の方が、

落ち着いた話し方で、内容もいつもわかりやすく、

本も立ち読みしたら、文章も読みやすそうだったので、

購入して読んでみました。

 

 

サイコパス (文春新書)

サイコパス (文春新書)

 

 

内容のネタバレを含みますので、大丈夫な方だけ、進んでください。

 

前半は、思っていたサイコパスの人物像が描かれていて、

うんうん、そうだよねって感じで読み進めていたのですが、

 

まず、驚いたのが、

サイコパスは必ずしも天才ではないということ。

 

え?そうなの?

フィクションを信じすぎてた。

全員、人智を超えた天才なんだと思ってた(笑)

 

一般人にも普通にまぎれているサイコパス

知能指数が高いからこその、

常人には理解できない行動かと思いきや、

そうとも限らない。

 

更に必ずしも犯罪方面に意識が向くとも限らず、

経営者なんかにもサイコパス傾向が強い人が多いとのこと。

 

本人の専門分野である、脳科学的に見たサイコパスの研究結果も、

遺伝という可能性も拭いきれないという説も興味深かったですね。

 

あと、過酷な環境に耐え忍ぶ生活環境だと、

サイコパスが発生しにくく、また、排除もされやすく、

豊かな環境で生命が脅かされない状況だと、

サイコパス性の高い人が、

生き延びやすくなるという説も。

 

そして、最後の方で出てくる、

現在、社会に紛れているサイコパスを、

今までの話を踏まえて紹介しているのが面白かったです。

 

ママカーストのボス、炎上ブロガー、オタサーの姫

ブラック企業の経営者、後妻業の女・・などです。

 

 

サイコパスはあらゆる痛みや、不安に鈍感、

そして、自分の欲望には忠実、

痛みや不安に鈍感だからこそできる思い切った行動。

脳科学的な側面から切り取っていて非常に面白い本でした。

 

 

最後に、たぶん私はサイコパスではないという結論で締められました。

凡人認定はちょっと残念な気もしますが(笑)

 

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