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海外ドラマ、本、映画の感想ブログ。独自ドメイン取得によりアドレスが変わりました。ブックマークしている方がいらっしゃれば変更をお願いします(2018,08,05)

【第70回エミー賞】HBO制作ドラマ『BARRY』。コメディ部門主演男優賞、助演男優賞受賞。ブラックコメディ好きにおススメです。

HBO制作作品『BARRY』シーズン1完走しました。

海外ドラマ好きに広く広めたいので、ストーリー的なネタバレは極力なしで、見どころやおススメな部分を紹介していきたいと思います。

 

【第70回エミー賞コメディ部門 】において、作品賞は残念ながら逃しまてしまいましたが、主役のバリー・バークマンを演じるビル・ヘイダーが主演男優賞、バリーに演技を教える演劇教室の先生ジーン・クジノーを演じるヘンリー・ウィンクラーが助演男優賞を受賞。

5話と6話の2エピソードは、アメリカで日本人監督として活躍しているヒロ・ムライ氏が担当。

彼は、子どもの時からアメリカ在住なので、日本人といってもアメリカで仕事をしているのは当然なのですが、わたしは海外ドラマや洋画は大好きで、生活の一部とはなっていますが、まだまだ根強いアジア人差別を感じて淋しく思うこともあるし、実際問題日本人キャストも少ない中、アメリカのエンタメ界で活躍している日本人がいると知ったことができたのもすごくうれしいドラマではありました。

シーズン2の制作もすでに決定しているとのことで、それにも是非、ヒロ・ムライ氏に制作に参加してほしいと思います。

 

 

 

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 (※画像はamazonプライムビデオ、BARRYページにリンクしています)

 

ストーリーは、退役軍人であるバリーが戦後鬱を患っていたところ、自称父の友人のフュークスから「軍人のキャリアを生かして殺し屋をやってみないか」と誘われ、殺し屋稼業に手を出します。殺し屋稼業にも意味を見いだせず悶々としていたところ、ターゲットを追っている最中に偶然に演劇教室に足を踏み入れ、演劇の世界に目覚め、殺し屋稼業から足を洗おうとするというブラックコメディです。

 

1話30分ということで、1シーズン8話あっという間でした。

バリーに仕事を持ってくる怪しい銭ゲバなクズおじさんフュークスと、同じく銭ゲバな演劇教室のおじさんクジノー先生が、バリーをアシスト。

基本的には暗殺を主な仕事としていたバリーが、フュークスのせいでマフィアの抗争に巻き込まれることになり、バリーが警察の捜査網に挙がってしまうというハラハラ感と、演劇教室のメンバーとのやり取りの呑気な感じがないまぜになり、不思議な世界観を生み出していました。

 

なにしろ、主人公のバリーが魅力的

顔とかルックスはどうだろう、アメリカだとハンサムなのかな。

完全に好みの問題だと思いますが個人的には、そこまでかっこいいという感じはしなかったけど、わたしの目には、日本の俳優の唐沢(寿明)くんに最初見えてから、ずっと唐沢くんに見えていました。

(ちなみに唐沢くんはだいぶ年上ですが、なんとなく【くん】付けさせていただきます(笑))

顔とか表情とか似てませんでしたか? 唐沢くん。

日本で『BARRY』をやるなら、唐沢くん以外に考えられません(笑)

 

彼の魅力はルックス云々よりも、佇まいというか表情というか演技というか、言葉ではうまく表現できないのですが・・。

殺し屋という仕事の性質上、割とバイオレンスな部分もドラマ内に含むのですが、別に銃撃戦のシーンが特別かっこよくて、バリーに痺れるというわけでもなく、リアル殺し屋は、『ゴルゴ13』みたいな感じではないのだろうなという感じでした(笑)

バリーは殺し屋である自分と決別しようと努力はするのですが、自分の思いとは裏腹に染みついてしまった殺し屋としての判断や、決断が様々なトラブルを更に招くことになり、それがドラマに奥行を出している、よく練られた脚本でした。

 

 バリーの裏家業を全く知らず、裏家業とも全く縁のない俳優、女優を夢見る演劇教室の人々とバリーの対比が特に面白かったです。

あの人たちにも、善の部分もそうじゃない部分もあると思うのですが、なんとなく善人に見えるというのも変な感じ。

そして、ある意味、さすがの演技力。

演劇教室の生徒たちということで、俳優女優のたまごたちではあるのですが、普段はもっとうまく演技できる演技のプロの人たちであろう人々が、演劇の初心者を演じるのがまた見どころの一つでもあったと思うし、あの程度でいいのであれば、クジノー先生に乗せられてわたしも少し演技をやってみたいという気にさせてくれました(笑)

 

その演劇教室の中で、バリーに絡む重要人物の女性、サリーがすごくいいキャラで。

演劇教室の中では比較的演技がうまく、映像作品に唯一手が届きそうな存在なのですが、よくも悪くも夢を追う、ごくごく普通の女性という存在を出すことで、バリーの葛藤をうまく表現できていたと思うし、サリーを通して、人間、先入観に囚われていると人を疑うということを全くしないんだなーと思ってしまい、それが面白さでもあり怖さでもありました。

わたしが、なんとも思ってない身近な人間の中にもしかしたら殺し屋が潜んでいてもおかしくないのかな? と思わずにいられない雰囲気がずっと漂っていたのがシュールでした。

 

バリーとフュークスを含むマフィアマフィアの抗争により起きた殺人事件を追う地元の警察そして普通の人々である演劇教室の三つ巴の絡みを1話30分でよくここまで描いたなーとシーズン1を全部観て感心せざるを得ない。

今、思い返しても脇役を含め、無駄なキャストが一人もいなかったなと思うので、そういった意味でもじわじわ素晴らしいドラマでした。

 

シーズン1として、これで終わってもけっこう締まりのいいラストだったとは思うのですが、人気だったことととエミー賞受賞効果もあってか、とにもかくにもシーズン2が決まっているということですので、今後のバリーがどうなっていくのか、すごく楽しみです。

 

『BARRY』シーズン2で、またお会いしましょう。

それでは!

 

 

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