こんにちは。若い時(あえて何年前かは伏せます)、定期的に何個かの沼に落ちていた女です。
マネ会というサイトなどで、趣味にどんだけお金を費やしているのかを書いている記事を読むのが元々好きで、こちらの本は、多分ネットで紹介されててすごく読みたかったので買ってきました。
※今回は、浪費図鑑で学んだ何個かのオタク用語を混ぜてレビューをお届けしたいと思います。
こちらの本は、元々同人誌だったものに火が着き、商業誌として刊行されたものらしいです。
内容は表紙の通り、何か趣味に没頭している女たちが、【お金】をテーマに推しへの愛を綴ったエッセイを中心に構成されています。
あとは、作者の劇団雌猫のみなさんのグループの座談会や色々なデータをグラフにしたものなど、全体的に興味深く面白かったです。
ディープなところに切り込みながら、生々しくないのもよかった。
まず、最初に『あんスタ』で浪費する女の方のエッセイからスタート。
【あんスタ】ってなんだ?っていうレベルです。すみません。
どうやら、何かのゲームのようですが、ゲームの内容は特に触れられてなかったのでわかりませんでした(笑)
とにかく気合いを入れて(私財を投じて)ゲームに課金していることは伝わってきました。
そんな感じで、その後も、同人誌、俳優、声優、K-POP、お笑い、乃木坂、宝塚、TDR、V系バンド、ホスト、そして最後はマッサージ(っていうわけでもなかった。一言で言えない(笑))とそれぞれのオタ活、浪費報告が続いていまして、その中でも個人的に胸を特に打ったのは、お笑いのロザンに浪費する女と、TDRのミッキーに浪費する女の二名です。
ロザンに浪費する女は、なんか全体的に切なく、胸がしめつけられロザンはともかく、文章でなんか泣きそうになりました。
ミッキーに浪費する女は、突き抜けていました。『マツコの知らない世界』とかに出てほしいです。
若い時、沼に落ちていたとはいえわたしの頃は、今から比べるとかなり悪条件が重なっていました。まず学生だったり、地方だったり、今ほど浪費できるほどのコンテンツもなかったし、インターネットもSNSもここまで普及していませんでした。
それでも、今思うと悪条件なりにかなり浪費していたと思いますが、ここまで気持ちのいいオタ活はできませんでしたので、懐かしい気持ちとうらやましい気持ちがないまぜで楽しく読めました。
逆に、今の時代に若かったら大変なことになってたかもしれないので、それを思うとそれはそれでよかったのかなと思いもしました(笑)
あと、この本の中で強く感じたのは、圧倒的な若さですね。
作者の劇団雌猫さんたちはグループで座談会の中で、アラサー、アラサーと言っていましたが全員まだ20代。
自分も経験したからこそわかるのですが、オタ活にはお金がもちろん必要なので、働かねばなりませんが、仕事とオタ活というハードスケジュールを乗り越える体力と、オタ活に集中できる自由がいります。
体力がなくなってくると何かに集中的に傾ける情熱も薄れてきてしまうし、働きながらハードなオタ活をするのはかなりしんどい。
そして、女は生活環境が変化しがちなので、環境の変化との両立が難しくなってくる。
なので、今絶好調に浪費している人たちは、身を持ち崩さない程度にぞんぶんに楽しんだらいいと思います。
生きていくのも働くのも辛いことが多いので、幸せをお金で買えるなら安いと思う。
年をとったら、今ほどのことはできないにしても、経験をもとにまた違う楽しみ方ができるはずです。
趣味を楽しめない人生は、味気ない。
続刊が出たらまた読みたいけど、人生の粋も甘いもかみ分けたある程度の年齢の方の『大浪費図鑑』っていうのもいいですねー。
小説家を目指す40代の男をタワマンに住まわせてる女とか、
HERMESに人生を捧げた女とか、
ハリウッド俳優に恋して、アメリカに移住した女とか、
FXにハマって、天国と地獄を味わった女とか、
氷川きよしに浪費する女とか、そういうの読みたい。
生い立ちから、それにハマって今に至るまでを細かくやってほしい(笑)
ということで、このへんで、浪費図鑑の感想を締めさせて頂きます。
皆様のオタ活を影ながら応援しています。
わたしが買った本も少しは、浪費の足しになるといいなー(笑)
みんな、健康に気を付けて、頑張ってー!
今週のお題:読書の秋
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