かねてから懸案のあった腸問題。
みなさんも頭の片隅にうっすらありながらなんとなく検査を先延ばししてますよね。
しかも検査していたとしても周りになかなか大っぴらに言う人も居ないと思うので、うっすらイメージしているだけでよくわからないと思います。
わたしがこのたび検査を受けてきましたので今後検査を受ける人のために反省点も含めて大っぴらに発表したいと思います。
twitterでは実況していましたが、改めてブログに記しておきます。
ぜひ参考にしていって頂けると今回の努力が報われます。
わたし自身、お腹の手術をしてから腸の動きがものすごく悪くなり内科の薬では効かないため、ドクターショッピングをして最後にいきついた心療内科で出された漢方に頼ってかれこれ7年ぐらい?(忘れた)
薬がないと出るものも出ない生活でしたが、今年度の健康診断でめでたく潜血反応が二回中一回が陽性だったため、保険で内視鏡検査を受けられるということでものすごく億劫でしたが、病院に行ってまいりました。
それでは、振り返っていきたいと思います。
・健康診断の結果報告を受けてから1週間後
健康診断の結果を持ってうっすらかかりつけの胃腸科に。
HPを確認して、胃カメラ、大腸カメラをやっていると確認して突撃。
土曜の朝一に駆け込むも1時間以上待たされて、やっと診察室に入るも、
「今、大腸のカメラやってないんです」
と衝撃のカミングアウト。
さらには「受付で言ってくれれば診察しなくてすんだのにねw」と言われる。
え・・・、わたしが悪いんですか?
となるも、ベテランの看護師さんに近所で大腸内視鏡をやっている病院を何軒か教えてもらう。
・ポリープも一緒検査と一緒に切除してもらえる病院
・ポリープは切除せずに検査だけする病院
があると説明がありました。
紹介状とかは特にはなし。
診察代:¥1000(診察してないのに)
その後、心療内科の予約があったため心療内科でも検査に引っかかったことを伝えると、内視鏡検査は必ず受けるように言われる。
心療内科のあとに教えてもらった検査と一緒にポリープも取ってくれる病院の受付時間に間に合いそうだったので、駆け込みで受付し内視鏡の予約をとる(受付してから二時間待たされる)。
ものすごく混んでいたのでわたしは診察はなしで看護師さんの説明を聞くだけのスタイルにしたのですが、内視鏡検査の説明とともに、前日検査食(¥1500)を渡されました。
ほぼほぼ1か月後に検査の予約をとりつけて、診察代、初診料・検査食、感染症の有無を検査する血液検査も含めて¥4000ほどお支払い。
当日、前日に飲む下剤などの事前準備のための一式もお持ち帰りします。
わたしの場合は病院ではなく家で腸の準備してくることになりましたが、病院で下剤処理するところもあります。
~まとめ~
・事前に大腸内視鏡をやっているかどうか電話で確認したほうがよい(HPはあてにならない)
・ポリープをその場で切る日帰り手術対応と対応でない病院があるので一回で終わらせたい人は日帰り手術対応の病院を選ぶ
・検査で麻酔対応とそうでない病院がある(お腹の術歴のある人は麻酔対応の病院がよい)
・検査代以外に検査食なども買うと病院によっては、事前に¥5000ほどかかる。
・検査で引っかかったら必ず大腸内視鏡検査は受けること
・検査の週
土曜日の午後に検査を控え、3日前ぐらいから食べるものを調整するということで消化のよいものをなるべく取るようにします。
特にわたしは普段から薬がないと腸が動かず、バリウムも出し切るまでに三日ほどかかり不安が募っていたので、火曜日から調整することにしました。
繊維質のものを避けるということで、きのこ、海藻、種のある野菜、果物、根菜、雑穀などを避けたため普段と真逆の食生活となりけっこう難儀しました。
初めてのことでいろいろ思いつかなかったのですが、白身の魚、赤身の肉などはOK部類に入っていたため、お寿司食べればよかったと思います。
素うどんだったりは病人感が高まりメンタルが折れるし腹持ちも悪いため、親子丼をメニューに取り入れたりしていました。
白っぽいものはとにかくOKで、主食は白米、うどん、食パン。
豆腐、かまぼこ、玉子。
ヨーグルト、牛乳。
以外にも納豆、果物はNGです。
バナナは病院によってはOKみたいですし、2日前ぐらいに納豆ごはん普通に食べちゃってたけども・・・。
野菜がけっこうアウトなものが多くてつらかったです。
じゃがいもと玉ねぎぐらいしか迷わずに食べられなかったけど、じゃがいもは主食ですよね。
食事を制限されたことで普段繊維質ばかりとっていることがわかり、逆に腸によくなかったのでは? という発見にもなりました。
検査前日は食事制限がある、という理由で前日以外にあまり考えずになんでも食べ過ぎると当日に出きらずに大変な目に遭うので気を付けましょう。
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・検査前日
検査前日は検査食(上記画像参照)なことがわかっていたので、前の晩はきつねうどんを多めに食べました(ねぎの薬味は入れないほうがよかったけど少し食べちゃった)が、さすがに消化のよいものなので朝からお腹がすいてしまった。
普通に会社なので出勤しますが、朝ごはんは家で食べている暇はないので検査食のレトルトの鶏の雑炊的なものをタッパーに入れて持参しました。
会社のレンジでチンして食べた。
うげーーーーーー。まずい。
鶏肉はカップヌードルの謎肉みたいになってるし、お腹すいてたのに食欲が一気になくなってちょうどいい。
残す勢いだったけど空腹が予測されていたのでとりあえず全部食べました。
そして午後、遅めのランチ。
レトルトパウチに入っているレモンゼリー二個とビスコ1つ。
ビスコは空腹に耐えきれなかったときのために検査食に入っている以外に二つ用意しており、朝食の雑炊とこのランチの間にお腹がすきすぎて、早ビスコになりそうでしたがのりきりました。
紅茶やコーヒーに砂糖が入っているものは飲んでいい部類に入っていたので、午後ティーのストレートを午前中にちびちびのんでいた。
市販で砂糖入りで果汁なし乳製品なしの飲み物は、これとスポーツドリンク以外には甘いコーヒーしかないです。
ほぼほぼ禁止項目の果汁が入っていてアウトでした。
ソルティーライチもだめだったよ。
普段甘い飲み物は飲まないのですが、午後ティーのストレートは空腹対策に有効でした。
ちなみにレモンティーは果汁が入っているのでダメです。
ゼリーは足りないかと思ったけど、意外に瞬間的にはお腹いっぱいになりました。
しかし、この後夕飯までの間に猛烈にお腹がすいて低血糖の感じになったのでビスコを追加してしまいました。
味は三食の中では一番普通に美味しかったです。
夜ごはんは湯煎で温めるタイプのレトルトのハンバーグと白がゆ。
20時までに夕食は終わらせます。
このハンバーグマルシンハンバーグより小さいの。
しかもハンバーグというより味はかまぼこ。
ソースは普通に美味しかったけど、メインのハンバーグがまずすぎる。
具のじゃがいもが一番おいしかったです。
21時にお水に溶かしたマグネシウムを飲む。
若干心配していましたが、就寝中に催すことはなかったです。
この薬、目には入れないで下さいという注意書きがあります。
確かに目薬そっくり。
味はまずくはなかったけどほぼ水です。
そして早めに就寝。
翌日の不安でなかなか眠れず、睡眠薬飲めばよかったと思いました。
腸の動きが悪くなったら嫌だなと思って飲まなかったんだよね。
~まとめ~
・電車通勤デスクワークのわたしですら量が少なすぎて空腹との戦いだった。
仕事によってはもたないし、低血糖になり危険なので、病院と相談するか検査前日は仕事を休むなどの調整が必要だと思う。
・検査食はまずいので、食欲をなくすにはよかったが自分でバナナとかウィダー食べたほうがましだった気がする。
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・検査準備(検査当日)
9時
腸を動かす薬を飲みます(200ml以上の水で)。
下剤を溶かす用に二リットルの水を用意しておきました。
飲みやすいように好きな水を用意しましたが、水道水でもちろん問題ないです。
これを二時間かけてコップ一杯ずつ飲んでいきます。
味はけっこう甘く、スポーツドリンクの味です。
飲みやすいように冷たい水で作ったのですが、当日はそこまで気温が高くなかったこともあり、三杯目ぐらいから体が冷えて凍えるので常温を推奨します。
コップ二杯目に突入するあたりで、前日の夜に飲んだ目薬のような見た目の下剤が効き一度目のトイレ。
その後、半分を飲み切ってもなにごともなくお腹が膨らんでくるばかりで不安になる。
人によっては飲み始めて1時間後あたりからトイレタイムがスタートするようですが、わたしは何の音沙汰もなかったです。
この半分飲み切ってから何事もなかった時間が一番不安におそわれて(今までの努力が無駄になるのは絶対嫌だった)ネットで検索したり、ラジオ体操したり無駄にストレッチしたりしていました。
お腹がすいていたのと暇なので、意外と大量のドリンクを飲むのは平気でした(笑)
全部下剤を飲み切ってから、最初のトイレタイムがスタートしてそこから病院に行くまでに8回トイレに駆け込むことに。
この間なかなか最終段階の透明にならなかったので、運動してみたり白湯を飲んだりしてました。
最後の8回目には完了したかなーと思ったのですが、なんとなくまだ不安の残る感じでした。
しかし、タイムリミットなのでそのまま病院へ家族の運転する車で向かいます。
わたしは軽い麻酔を入れながらの検査を希望していたので、検査後の運転はできません。
すぐ運転なさる方は麻酔なしでの検査になりますが、麻酔なしだとかなり痛みを感じる方もいるようです。
移動時の尿意と便意がつらかったので、その点も考慮に入れることをお勧めします。
・いざ検査
実は、病院についてからトイレに駆け込んで最後を確認したのですが(絶対、これ終わってないよね・・・)っていう状態でした。
しかし、流れ作業のように検査着を渡され着替えさせられてそのまま弱い麻酔用の針を刺されます。
検査着は硬い不織布でできていて、上は浴衣仕様の入院着のようなもの、下はズボンで後ろにでっかい穴が開いているので前後を間違えないように着用しますが、説明は何もありませんでした(笑)
その後待機所で勇気を出して看護師さんに、
「あ、あのっ・・・!べ・・・便の状態が・・・っ!!!」
「・・・・・」←ちゃんと聞いてない
しつこく何度かチャレンジして聞いたのですが「大丈夫ですよー」と軽くあしらわれてしまいました。
麻酔用の針を刺されたまましばらく放置され、検査室に入りベッドに左を下にした横向きの状態で寝かされます。
カメラが挿入されるのと同時ぐらいに麻酔薬が入れられて(え、今? おそくない!?)と思いつつ、麻酔が効くまでもなく検査が始まりましたが痛みは全くなし。
医者の腕なのか、機械がよかったのか、麻酔のせいなのかは全くわかりません。
特に眠くもならず意識ははっきりしていて、見える範囲にでっかいモニターがあったので、自分の腸をひたすら眺めていました。
途中、盛り上がっているところがあって1カ所削られたあとさらに進んだあとに黒い突起があって(あ、これヤバいやつだ・・・)と最悪の告知を覚悟しましたがお医者さんは突起物をワイヤーみたいなものでひっかけて淡々と切除。その後傷をクリップのようなもので留めました。黒く見えたのは薬剤だったっぽいです。
そのデキモノをとるときに足にでっかいシップのようなものを貼られたのだけど、あれはなんだったのだろう・・・。
ポリープを2個切除したのに検査時間は15分ほどだったと思います。
思いのほか早かった。
麻酔針を腕にさしていた看護師さんが便の話を聞いていなかったのは検査してる様子を見ていたらわかりました。
腸は自分で見てもわかるぐらい比較的綺麗だったのですが、それでも汚れで見えないところには水をかけてきれいにし、その水を吸っていた(ような気がする)からです。
見えないところは液体をかけて見えるようにはしていましたので多少の残りは大丈夫だったんだと思います。
検査時に麻酔薬を入れられていたのでリカバリータイムが設けられていましたが、わたしは全く眠くならず隣に来たおじさんがすごいいびきだったので休まらずに早々に着替えて診察を待ちました。
診察では、
・癌化しやすい場所にあるごくごく小さいポリープ(盛り上がってたところ)のを取った。
・4mm程度の取りごろのポリープを取りやすくするために薬で盛り上げて一個取ってクリップで止めた(自然にとれて出てくる)
とのことで、病理検査の結果は二週間後以降に聞きに来るようにとのことで帰されました。
ポリープがなければ、麻酔含めて¥7000と聞いていましたが、日帰り手術扱いとなったので、¥22000のお支払い。ポリープの数が多かったり、大きいもので切除に難儀するタイプのものだともっと高いようです。最大で検査代以外で¥50000ほど準備するように事前に言われていました。
ここまで、初診から合計で¥27000ほどかかっています。
次の診察でもタダってわかにはいかないので、合計で¥30000ほどの費用が掛かっており、毎年やるには高価ですし、本当にお金がなかったらできない検査ではあると思いました。確定申告で戻ってくるにしても即金が用意できない場合もあるからです。
わたし自身、癌化しやすいポリープを取っており癌になってしまえば三万では済まないのでセーフだったと言えばセーフなのですが痛い出費でした。
ただし、日帰り手術扱いとなっているので保険内容によっては医療保険で賄えるかもしれないので医療保険に入っている方はチェックしておいて損はないです。
現状、腸に傷がある状態なので腹圧をかけて腸が裂けるのを防がなくてはならず、基本1週間は安静です。
・国内旅行はいいけど、海外旅行は禁止
・長風呂禁止(腹圧がかかるので)
・運動禁止
・重い荷物持つの禁止
という状態です。
そうはいっても術後なので仕方ないですが、国内移動の予定があり荷物があるのでどうしよう・・・もっと早く言ってよっていう気持ちです。
そして、後は検査結果を聞くのみです。
先生の感じからすると癌とかではなさそうですが、ポリープがあったとなってはまた数年後にやらないといけない感じですね・・・。
検査後は、ボーっともならずにモリモリおにぎりと玉子焼きを食べて新しい眼鏡を取りに行ったり、買い物に行ったりして特に辛くはなかったですが終始右の脇腹が痛いです。
~まとめ~
今回、初めてのことでいろいろわからないことがありましたが、自分が身をもって経験したことによりいろいろわかったことがありました。
まずは、高齢者に一人で事前準備は無理だなと思ったこと。
下剤を飲み続けるのもしんどいし、むせて窒息とか吐いたなどの場合家での緊急対応は難しく、前日の食事や薬など決まり事がかなり多いので、潔く入院した方がいいと思いました。
そして、女性のがん死亡原因の第一位が初期で見つかると五年生存率が90%の大腸がんであることは今回検査を受けたうえで見過ごせないと思いました。
婦人科検診もハードルが高いですが、大腸がんはさらに1日でサクッと終われない検査です。でも、死亡原因第一位のがんということは心にとどめてほしいと思いました。
わたしも今回初めて知りました。
実際わたしもポリープを二個とっており、今回健康診断でひっかからなければ悪化していた可能性も高いわけです。
女性は便秘に悩んでいる方も多いのですが、自分が大腸がんになるとは思っていない人も多いと思います。
もし、ご自分だけでなくパートナーやご家族が検診をためらっていたら背中を押してあげてほしいと思います。
色々大変でしたが、わたしは受診してよかったと思います。
これで、もう医者に見せていない穴はなくなりましたし怖いものなしです(笑)
皆さんも健康第一で健やかに過ごしてください。
この記事をきっかけに検診への足掛かりになっていただけると幸いです。
それでは、また。
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