今年の漢字が『金』に決まりましたね。
オリンピックだとか金字塔だとかいろいろ言われていますが、オリンピックのメダルの色は金だけじゃないので【オリンピック=金】みたいな発想は個人的にはもやもやします。今年の漢字、自分のも考えようと思ったのですが中二病みたいな病んだ漢字しか思い浮かばないのでもういい大人なので公開するのはやめました。
そして、オリンピック=金はもやもやするくせに、おおまかにいえばアートといえなくもない映画に順位をつけようとするわたし。
気が向いて、今年のベスト10でもやろうかなーと思ったのですが、今年前半はコロナ鬱をひきずっていたし、中盤は唐突に忙しくなってしまいまたメンタルが落ちて観ようと思っていた作品も見逃したため、先月からやっと劇場熱が戻ってきてる感じでした。
とはいえ、少ない少ないとは思っていたけどなんと今年は1日二本立てなどをやっていたにもかかわらず8作品しか見ていませんでした。
ベスト8にしよう!とも思ったのですが今月あと2作品観る予定があって、せっかくなので、未見のものも入れて全10作品でランキングすることにしました。
なんて斬新(笑)
めでたく10作品でそろったところで順位を考えていたのですが、やっぱり前半に観たものは記憶的に不利になりますよね。賞レースで受賞作決めてる人すごいなと思います。
というわけで、ノミネート作品(?)をまずはご紹介。
(※月は視聴月)
1月~3月 劇場鑑賞なし
4月 『ザ・スイッチ』
5月 なし
6月 『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』
7月 『ブラック・ウィドウ』
8月 なし
9月 『シャン・チー』
10月 なし
11月 『アイの歌声を聴かせて』
『エターナルズ』
12月 『ミラベルと魔法だらけの家』
『ディア・エヴァン・ハンセン』
『ヴェノム レット・ビア・ビー・カーネイジ』(※鑑賞予定)
『呪術廻戦0』(※鑑賞予定)
の以上10作品です。
なんと11月と12月だけで6本(3分の2)(未見含む)。
コロナの緊急事態宣言解除と感染者の激減、それとわたしがコロナワクチン二回目を打ち終えたのが10月の初め。
そのため接種が終わって二週間経って抗体ができるまではっていう気持ちもあり、その後も自粛癖もなかなか抜けなかったり、気持ち的に家に居たかったりとなっていたのですが、一度劇場に行ってしまったら堰を切ったように劇場鑑賞が日常に戻ってきました。
なので11月後半に入ってから急に増えている。
そして、劇場鑑賞はやっぱりいい!
となっていますが、また変異株が出てきているので状況次第ではまたどうなるのかわかりませんね。
一寸先は闇。
やっぱり映画館がいくら換気が整っているとはいえ、感染者が多い状態で出歩くのは落ち着かないし、心から楽しめない部分もあるので社会情勢的にもこのまま第六波が来ないことを願うばかりです。
というわけで、そろそろ本題。
未鑑賞の作品は何位にランクインされるのか要注目です!(笑)
それでは、今年の映画ランキングベスト10を発表します。
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10位 シャン・チー(★★☆☆☆)
ファンの方ごめんなさい。
期待値も高かったので、自分と合わなかったことのがっかり感も含めてここは迷いませんでした。
あとは、このノミネート内で劇場で寝落ちした作品がこの作品だけだったからです。
映画館で気持ちよく寝ちゃったのも記憶する限りでは『風立ちぬ』以来だし。
今後、MCUがアベンジャーズみたいになって、シャン・チーがキャラクターとして出てくるのを認識するための予習作品となってしまったかな。
ただ、MCUは続編の方が面白いこともあるから油断できないとは思っています。
続編が作られるならそっちは面白いと感じられるといいなー。
9位 ザ・スイッチ(★★★☆☆)
ホラーコメディー(?)の『ザ・スイッチ』です。
今思うと、作品としては良かったと思うんです。
ただ、コロナの中での久々の劇場鑑賞としての視聴環境がトラウマすぎて、このあとの劇場鑑賞のハードルを上げたし座席を選ぶのもさらに神経質になってしまって、そういうこともあって映画の内容の記憶がかなりざっくりしてるんですよね。
その原因となった後ろの席の人の容貌はすごく覚えているのにっ!!
映画に罪がないとはいえ、作品の印象がぼんやりしてしまっているのでこの順位になってしまいました。
個人の独断と偏見なのでこういう外的要因も順位に影響(笑)
配信されたらまた観ます。
8位 エターナルズ(★★★☆☆)
うーん、別に作品として悪くはないんです。
ただ、全体でランキングをつけるとなるとどうしてもこうなってしまう。
ただ、自分の中ですごくよかったかと聞かれると微妙なのでこの順位。
壮大な感じだけど、割とこじんまりしている人間関係なところとか。
そして、ストーリー的に今までの人類の危機に対して自分たちはそういう立場になかったから何千年も放置したというのはやっぱり無理があるとどうしても思ってしまった。
絵面とかアクションはすごいのでそこは見ごたえがあったけど、なんていうか感情移入できなくてハマれなかったっていうのが一番しっくりくるかもしれない。
あと、尺が長くて人類の危機のリスクと膀胱の限界の危機がリンクしていたのがよくなかったのかもしれない。
全集中できなかった。
7位 アイの歌声を聴かせて(★★★☆☆)
『エターナルズ』と同じ日に観たので、エターナルズの長丁場での疲れももやもやもあったし、アニメ絵でキラキラして色も綺麗でシンプルなストーリーで癒されたので評価上がってたけど、今思うと7位が妥当な気がしてきました(笑)
作品としては悪くないんですけど、とにかくもったいないし突っ込みどころもある作品だったんですよね。
ただ、日本のオリジナルアニメ映画頑張れ!という応援ももちろんしていますし、良作があれば今後も劇場には足を運ぶつもりです。
6位 ブラック・ウィドウ(★★★☆☆)
作品のせいではないのですがちょっと公開までの間が空きすぎたし、エンドゲームのことまだ自分のなかで消化できてないのでここです。
ただ、ディズニープラスに加入したので、近いうちにまた観ます。
5位 ヴェノム レット・ビア・ビー・カーネイジ
タイトル長くない?(笑)
カタカナで書くと特に長く感じます。
未見なのですが、たぶんこの順位です。
ヴェノムっていわばぴょん吉じゃないですかー。
Tシャツに住んでるカエルの。
ヴェノム自体見た目はあんなんだけど、めちゃくちゃかわいいですよね。
親友と一体化しているうえ、最強とか憧れすぎる。
続編はヴェノムの出番多そうなんですごく楽しみです。
なので、今年5位(笑)
4位 ミラベルと魔法だらけの家(★★★★☆)
観終わったあとはすごく感動して、今年イチ来たコレ!! と思っていたのですが、完全に趣味の問題で、作品は本当に素晴らしい。
欠点がないところが欠点といえば欠点なぐらい。
プリンセスものじゃないので、引きはいまいちのようなんですが【等身大のお友達になりたい主人公】もアリだと思いました。
そもそもアメリカの少女(中学生ぐらいまで?)が主なターゲットの映画ですし、思春期の少女向けとしては満点じゃないですか?
わたしは少女じゃないので☆をひとつ減らしましたが、作品は本当に歌、アニメーション、ストーリー全部素晴らしかったです。
視野も広くなると思いますし、日本の少女にもたくさん見てほしいです。
3位 呪術廻戦0(★★★★☆)
なんと、未見の呪術廻戦0が、2021年劇場視聴映画ランキング、堂々の3位です!!
予告だけで判断しました(笑)
こういったわけ(↑ ↓)で、今年MCU作品をことごとく撃沈している最後の砦が呪術なんです。
予告を観る限りでは、乙骨くん演じる緒方恵美さんのイケボが劇場に響き渡るのがすでに鳥肌ものですし、まだまだ子どもっぽい現2年生のイキりぶりが可愛いし、五条のあの宝石のような感情のない目をIMAXの滑らかなスクリーンで観られるのっ!?
11月から劇場多めに行ってるので先日は長い予告を観たのですが、乙骨くんの「来いっ、リカァァァ!!」ですでに泣きそうだったので。
ヤバい、楽しみ!!
本当は星5つどころか20個ぐらいつけたいけど、また未見なので自制(笑)
っていうのもありますが、呪術が結果的にどんだけよくても上の二つは超えないのでこの順位です。
2位 クワイエット・プレイス 破られた沈黙(★★★★★)
冒頭の数分の映像だけで五つ星。
冒頭のシーンにすべて持ってかれて大満足だったので。
いや、本編もよかったんですけど冒頭良すぎでは?
これを映画館で観られたことはもう本当に、本当に、本当に、劇場に行ってよかったーと心から感謝しました。
この視聴の一つ前に【真後ろ飲食二時間地獄】を味わっていたので、静かなことが観る者にも要求されるこの作品を不特定多数の人達と見ることにものすごく不安があったのですが、同じスクリーンの者同士心が一つになったと思いました。
お化け屋敷って数分で映画ぐらいの金額取られるじゃないですかー。
この作品はめちゃくちゃコストパフォーマンス高かったと思います。
映画っていうよりアトラクションだったな。
席が一つ空けだったから、怖くなってめちゃくちゃ体動いてたし、冷や汗すごかったし、ちょっとたぶん叫んだかも(笑)
これはもう家では体験できない怖さ。
最高の映画体験でした。
1位 ディア・エヴァン・ハンセン(★★★★★)
『クワイエット・プレイス2』と最後まで悩みまくって、1位はこちらの『ディア・エヴァン・ハンセン』に決定しました。
色々と1位をとった理由はあるのですが、この作品だけ今年どうしてももう一度見たくてめちゃくちゃ疲れているさなかにリピートしてて。
二回観てすごく満足しました。
家のスピーカーがどれだけよくても劇場で聴くベン・プラットの声と全然違うっていうことがやっぱり判明したし、わたし自分がこんなに声フェチだと思わなかった。
新しい発見です。
観たタイミングと作品の内容といろいろタイミングが合わさったんだと思いますが、わたし彼の歌声が好きすぎて、おそらくベン・プラットにガチ恋した(笑)
『ピッチ・パーフェクト』で初めてベン・プラットを見て(なんて歌がうまい青年なんだろう)と思ってから数年、ポリティシャンを観てもその気持ちに気づくことはなかったのですが、恋がちょっと久々すぎてわからなかった。
え、待って・・・。
この気持ちは、もしや・・・恋?
って今なってるんで。
なんかすごい歌いながら泣いてほしい(照)
こんな気持ち初めて・・・。
ベン・プラットが見た過ぎて『ポリティシャン』をシーズン1から見直してるし、家人にも「ベン・プラットのこと好きなのかもしれない・・・」って告白した。
ガチ恋なら作品の善し悪し関係なく1位もしょうがなくないですか?
作品としてはクワイエットプレイスかな? って思ったりもしたんですけど2位にするの無理だと思うんです。
作品はもちろんメッセージ性ももちろん素晴らしいですけど、エヴァンがベン・プラットじゃなかったらここまで評価しなかったと思うし、正直ベン・プラットが歌っているので楽曲の善し悪しもわからないです。
二回目観に行ったとき、陽のカップルがポップコーン持って入ってきましたが、エンドロール始まってすぐ明るく出て行ったのでそんな感じなのかもしれないけど、冷静な判断はできません。
ただ、1回目を観たあとに三浦春馬くんがエヴァン・ハンセンのなかでわたしも好きな『Waving through a Window』を歌っていたと聴いて非常に切ない気持ちで二回目を視聴しました。彼自信もブロードウェイで観たことがあると言っています。
「本当の自分を知られたら自分は嫌われてしまう」という内容のオープニングソングです。
彼が誰のエヴァンを聴いたのかわからないのですが、字幕を訳す人がこの映画のテーマソングである『you will be found』の歌詞の”you will be found”の部分を【君は独りじゃない】と何度も訳しているのに気づき嗚咽してしまったという経緯もあり、すごい感情の振れ幅がすごかったし、そういった意味でも映画を観て心が震えるというのがすごく体感できたというか。
と、意外な理由での今年のベスト1の発表になりましたが、この年でゲイの青年にガチ恋するとは思いませんでした。
片思いはいいぞ(笑)
【総評】
今年は劇場で観られた本数少なかったですが、おおむね大外れはなくどれもそれなりによかったなーと振り返って思いました。
いつも言ってしまうんですけど、やっぱり【劇場でしか味わえない体験】ってあるんですよね。
マッハで配信される時代ですし、家でゴロゴロぬくまりながら途中止めてトイレ行ったり巻き戻したり好きなもの食べたり、喋りながら観るのも楽しいです。
ですが、真っ暗な中で映画だけに集中できるという環境もさることながら、石油王でプライベートシネマを保有でもしない限りは、わたしの経済力では一生映画館並みの音響とスクリーンを自宅に設置することは不可能なので映画館に行くしかないです。
プライベートジェットは無理だから、LCCに乗るみたいなもんですけど飛行機は飛行機なんで(笑)
”劇場ならではの楽しみ方” を感じられた二本がぶっちぎりで今年の上位でした。
ジャンル違いだしわたしそもそも人生で一番好きな映画とか決められないタイプだし、同率1位にしようかなとも思ったんですが、そこはきっちり決めにいきました。
でも、本当にどっちが1位でも個人的にはよかった。
そのぐらい印象深い作品たちです。
来年は『スパイダーマン』の新作が年明けすぐ公開されますし、どんな映画体験ができるかすごく楽しみです。
来年は今年よりたくさん映画館に行きたいです。
今年、去年行けなかったところたくさん行きたい。
そして、
来年は皆さんも、そしてわたしも健やかでいい年でありますように。
それでは、また。
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