マーベル・シネマテック・ユニバースの新フェーズ第一弾。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』。
MCUが吹かせる新しいアジアの風。
初のアジアヒーロー。
前評判もタイムラインでの感想もすこぶるよかったので、観に行ってきました。
結果からいうと、ハマれなかった・・・。
ので、ここからはハマれなかった理由をくどくど言うだけで、面白かった人にはテンション下がる話だと思うので続きは読まずにページを閉じて頂ければ幸いです。
ほぼ、大多数の人はすごく面白くて感動したんだと思います!
Twitterでは、みんなすごくおもしろかったっていう発言しか見ません。
そうなると、そうじゃない人はそうでもなかったって言えない雰囲気になるし、マーベル好きでシャン・チーにハマれなかった人はものすごく少ないと思うので、わたしみたいにおそらく孤独を感じていると思います。
そういう方がもし1人でもいるならば「一人じゃないよ!」とこの場を借りて声をお届けしたい次第。
面白いという感想を書かれていて、トリビアや考察をされている方はたくさんいらっしゃると思うので、敢えて逆意見を突っ込んでいく所存です。
世間が盛り上がっているさなかこんなことをいうのは勇気がいりましたが、自分が一番ハマれなかったことにがっかりしてるんです。
映画としては完成度も高く、アクションも特に不満はないこともないですけど観に行って損はしない感じの作品でした。
わたしは、マーベルドラマは『ロキ』も観てないし、そこまでMCUのつながりなどに造詣が深いわけでもなく、カメオとかにもこだわりもなく考察もできなく、ただ単にMCUが好きってだけだし、MCUに関しては『エンドゲーム』以降かなりテンションが落ちてたから若干不安ではありました。
わたし自身のメンタルのコンディションも、『ブラック・ウィドウ』から今までの間にも色々あってはっきりいってよくないし、そういったわけで最近は軽い内容のバラエティー(主に下ネタ)ばかり見ていたので、下ネタに慣れ切ったこの脳で意識の高いMCU作品についていけるかどうかっていう受け手側の準備不足があったことは否めません。
MCUでも、不安をもって挑んだ『ブラック・パンサー』は最高に面白かったので、それでもやっぱり『シャン・チー』では「わたしはこういうの観たくてマーベル観てたんじゃなかったな」って気づかされちゃったし、似たような作風の『ドクター・ストレンジ』もそういえば、そんなに好きってわけじゃなかったわって新たな発見になってしまった・・・。
告白すると耐えようと思ったけど、車でワープするあたりで
たぶん、ほんとうに一瞬だけど、数分寝落ちした。
別に寝不足でもなかった。
そんな感じだったけど、全体的に悪いってわけでもなくて、見どころや、よかったところもあったし面白かった!
マーベルだと思わなければ、ニューヒーロー、シャン・チーの壮大な紹介映画としては素晴らしいと思いました。
なので、ここからはネタバレを盛り込みつつ、よかった点ともやもやした点をお送りしていきます。
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良かった点
・美しいカンフー
マーベルはカンフーをダンスとみなしたと思った。
なんていうんだろう『ジュマンジ』風に言うと【ダンス武術】。
わたしが思っていたカンフーとはちょっと違ったけどこれはこれで一見の価値がある。
美しいダンスのようなカンフー。男女の掛け合い。
特に女性陣のカンフーダンスは非常に美しく見とれてしまった。
日本の武術とはまた違う美しさがカンフーにはある。
見ていてちょっとブレイクダンスっぽいのかもなーとも思っていた。
・オークワフィナ
シャン・チーの親友ケイティとして登場するオークワフィナの存在感は素晴らしい。
(名前は造語らしくどこで切るとかないらしい。日系のオークワかなと思ったけど、そうでもないみたい)
ホテルのバレーサービス係として誇りをもって車と運転と家族と友人を愛する心優しき女性を演じて物語をけん引。
彼女がいなければさらに映画の満足度は下がったと思う。
ただ、欲をいえばもっとがつがつ運転してほしかった。
派手な車をガツガツ壊すカーアクションが見たかった。
シンプルにかっこいい。
素敵。
とにかくかっこよかった。
・村の神秘的な生き物
九尾の狐やでっかい獅子、中国のドラゴンは可愛いし見ごたえがある。
もっと見たかった。
出し惜しみされた感あり。
もやもやした点
・全体的に画面が暗い。
なんでずっと暗いの?
東洋って薄暗いイメージなの?
だから余計に眠くなったんだと思うし、映画ってこんなくらい画面だっけってずっと思ってました。
・ヒーロー・・・なのか?
まー、マーベルあるあるなんですけど『ブラック・パンサー』とかもそうなんですけど、単なる家族問題的なあれ。
あの門が地球となんかわからん世界の鬼門みたいな役割を担っている的な感じなことは伝わったし、村が代々そういう守り神みたいなことなのはわかったんだけど、ワカンダと違って規模も小さいし、今まで宇宙とか銀河系を相手にしていたのに単に家族問題を解決しただけみたいな感じのオチになってしまって非常に地味に感じた。
本人的にもまだ自覚的にヒーローっていう感じではないし初期の『アントマン』みたいなヒーロー未満という現在の立場で、ウォンのスカウトによりこれから巻き込まれるみたいな展開ではあるんだと思う。
そして、仇討ちは反対派じゃないけど、妹置いてったことはあの程度で許されていいのか!? とも思うけど、今後の妹率いるテン・リングス部隊には期待してる。
あとね【平凡なホテルマン】のくだりはもっとちゃんとやるべきだったと思う。
シャン・チーの人柄やかっこよさがなんかよくわかんなかった。
・ディズニーに引っ張られすぎ
これね、ずっと思ってたんですよ。
ディズニーに買収されてから、ディズニー色強いよ!!
クライマックスの龍のくだりは『魔法にかけられて』のクライマックスとすごい似てるなーってずっと思いながら見てた。
ディズニーはディズニーで好きなんだけどディズニーはディズニーでちゃんとディズニーとして見たいんです。
マーベルが欲しい! マーベルはアメコミでしょっ!?
・メカ感がない
わたしはロボットが好きなんです。
ロボットがない映画でもいいんです。
そもそも戦国時代大好きだし『バーフバリ』も面白い。
でも、マーベルじゃん!!!
わたしは、マーベル観に行ったんじゃんっ。
『ブラック・パンサー』は意外な高度文明っていうサプライズだったけど、おそらく『シャン・チー』はアジア文化に最大の敬意を表した結果こうなったんだと思う。
ポリコレ的な問題も今はいろいろあるし、文明的なことじゃなくて先祖代々守り継がれる中国四千年の歴史、科学では解明できない東洋の神秘みたいな。
世界の成り立ちに立ち返るみたいな。
わかる、わかるけど、わたしは何もない空間に画面が出て、わけわからん図形とか数式が表示されて、手品みたいに物体模型が浮かび上がってきて人工知能があーだこーだして、見たこともないようなステルス巨大空母が空を飛んだりするのが好きなんだよっっ!!
一向に出てこない。
思い返せばバスの中で仕事してた人が使ってたノートPCぐらいしか出てこなかった。
というわけで・・・。
色々言いましたが一言でいうと『新鮮味がない』と思ってしまったんですよね。
マーベル相手に何を言ってるのかと自分でも思うのですが、全体的に既視感を感じる構成と絵面。
ただ、わたし自身アジア人で中国映画も子供のころから割と親しんでいて、カンフー映画ももちろん好きで『少林寺』とか見てて。
ジャッキー・チェン映画を頻繁にテレビでやっていた時代も知っているし、キョンシーとかも流行ったし、聞かれてないけど好きな香港映画は『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』なんです。
シリーズごと、何度も観てるぐらい好きなの。
レスリー・チャンのことは悲しい(涙)
なので、わたしが少なくとも平成生まれでジャンプのアニメといえば、ドラゴンボールじゃなくてワンピースで、カンフー映画をあまり知らなければ、たぶんすごい盛り上がったような気がする。
かめはめ波とか言っていたけど、ドラゴンボールも主人公の強さは”気”とかそういうたぐいのやつだし、そもそも悟空もカンフーの服だし。
なので、作品の問題というよりもむしろわたしの問題でハマれなかった。
わたしが若くなくて、カンフーがわりかし好きだったのがいけない。
そして、どうしても最後まで思ってしまったアジアヒーローはウォンじゃダメだったのかという疑問。
だって、なんか魔術師と魔道具使いと違いはあれど、少しかぶってない?
ウォンが台頭してもよかったんじゃないかなーって。
あと、例のオープニングがないのはやっぱり淋しい。
『エターナルズ』も『ドクター・ストレンジ』も『スパイダーマン』も『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の新作も(たぶん)観るけど、今回この感じでは心の穴はずっと埋まらないんだろうな~。
でも、観はするんですけど(笑)
もう『ガーディアンズ』の最新作が最後の砦なんですけどどうせ誰か死ぬんですよね。