『ブラック・ウィドウ』。
去年延期になってから日本はほぼずっと緊急事態状態でしたのでこうなってしまった以上いつ公開されてもよかったとは思いますが、アメリカの基準だから仕方ない。
なにはともあれようやく、劇場公開じゃーーーー!!!
え、本来は去年(2020年)の5月1日に劇場公開する予定だった!?
もう何度延期されたか記憶になかったけど去年の2021年GW(当初)→秋(延期)→今年のGW(延期)→夏(公開)と二回延期されてしまった本作。
わたしは、昨年の緊急事態宣言時にブラック・ウィドウの延期を受けて映画館が苦肉の策で行っていたMCUのリバイバル上映をほぼ貸し切りで何度も観ていたわけなんですけども、新作では『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月GW公開)以来の約二年ぶり。
※ ↓ ↓ 去年はこんな感じだったみたい。 ↓ ↓
緊急事態宣言も4回目が発令されて、オリンピックも普通にやるし、人もかなり出歩いているし、テレワークどころか電車は満員だしどこが緊急事態やねん。という状況になっているわけですけれども、MCU作品の新作が劇場公開されるとなっては、個人的に繁忙期という緊急事態中ではありますが会社を午後休んで観に行ってきました。
一言でいうと、すごい人だった。
1席空けの大スクリーンが前のほうまでびっしり。
ほぼ空席がないと言ってもいい状態だったと思う。
オンラインで座席状況見て焦って何時間も前から席を予約したもん。
マーベルってもっと日本では、マニアックな趣味かと思っていました。
飲食物を持っている人もかなりたくさんいてわさわさしていましたが、作品の性質上ある程度はそういう雰囲気でもよいとは思っていましたが、今回は珍しく座席選びが成功し割といい環境で作品を鑑賞できました。視聴層もよかったのかも。
洋画の大作を観に行くとだいたい遭遇する、笑いのツボの合わない外国人さんたちの爆笑には何度かビクッとさせられましたが、それ以外は概ね良好。
わかる。
マーベルの新作は、
不要不急じゃないもんっ!
4年に一度のオリンピックが堂々と開催されるわけだし、こっちは一生に一度の大事な機会だし、『ブラック・ウィドウ』の鑑賞は、勇気と感動をお届けしてもらえるのがわかりきってるイベントじゃないですかー。
1万人の開会式の試算でも感染は1人~2人の計算だから、マックス200人程度のマスクしてる人たちが換気の行き届いている映画館に黙って座ってる分には感染リスク実質ゼロだもん。もちろん、行くよね。
久々に劇場で新作観たけど、
あー、なんかさーやっぱり、マーベルすごいわー。
アクションがここまで進化したかっていうのもそうだけど、お金のかけ方もすごいしストーリー云々はいったん置いておいても、見ごたえがすごい。
『ブラック・ウィドウ』を観て帰宅した後にテンション上がって映画欲が高まってしまったんですけど疲れもあって難しい作品を観る気にはならず、女性でアクションで軽いものっていうことで最新の『チャーリーズ・エンジェル』観たんです。
これはこれですごく好みで、家でダラダラして観るのにちょうどいい作品なんですけど、映画館で観たらマーベル慣れしてるわたしにはアクションとかに物足りなさを感じそうとは思った。アクションの動きが遅いし、わかりやすい感じなんだよね。
湯水のようにお金のかかったCGにも目が慣れ切ってしまっている。
逆に、それにお腹いっぱいの人も居ると思うので、ストーリーのわかりやすさも含めて疲れない娯楽映画という点で『チャーリーズ・エンジェル』は優れているし、出演者のルックスがすごいので目の保養した感がすごいんです。←全体的にこういう語彙力になる感じ。
『ブラック・ウィドウ』に話を戻しますけど、お金を湯水のように使った最新テクノロジーを駆使したエンタメを、最新テクノロジーを駆使した空間で1000円代で観られるってコストパフォーマンス良すぎ。
アクションシーンも女性監督のものは割とえげつなくて派手なところがあったりするのでそういった意味でもよい。
色々集中して観てなかったことはおいおい話していきますが、映画鑑賞として非常に満足できる一作でした。
お知らせを挟んでネタバレ感想しますので、観てない人は絶対に読まないでください。
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まず、最初に謝罪です。
繁忙期で忙しいことと、通勤でトラブルに見舞われているなどの事情で肉体的にも精神的にも疲れていることもあったうえ、心地よい空調だったためちょっとボーっとしていたことを告白します。
本来であれば、オープニングで泣いているはずでしたが意外にも冷静で、
あー、わたしがこれだけ強ければ、変なおっさんに通勤で絡まれたりしないのになー。
金髪にしたり、空手習ったりしたほうがいいのかなー。
とか考えながら観ていて本当にごめんなさい。
あと、これからのMCUの新しいフェーズに繋げたいという気合が感じられた作品だったと思うし、エンドゲームで酷い目に遭わせてしまった(※個人の感想です)【ブラック・ウィドウ】というキャラクターを感謝をこめて卒業させたいという思いも非常に伝わってきた作品でもあったので、
こんなに間を空けずに観たかった。
という思いがどうしても頭の片隅から離れなくてですね・・・。
考えてもしょうがないのですが、もしエンドゲームの翌年にこの作品を観られていたらわたしはどうだっただろうか、エンドゲームへの恨みが(少しは)晴れていただろうかと思ってしまっていたんですよね。
そういったわけで、作品への評価は総合的には高いのですが、個人的には間が抜けた感じにはなってしまっていた。
でも作品が悪いわけじゃない。
これからのMCUの次世代を担っていくのであろうフローレンス・ピューの演じるエレーナは、反抗期をマックスまで煮詰めたような大胆さ若さと生命力がみなぎる瑞々しさがまぶしかったです。
今までのMCUに居ないタイプの現代っ子。
気の強い寂しがり妹キャラを好演していて、シンプルに可愛かったです。
『ストレンジャー・シングス』のホッパーでおなじみのデヴィッド・ハーバーも憎めない父であるアレクセイを好演。
個人的にはアレクセイのシーンは画面がきゅっと締まる感じがして、全体の中でも割と集中して観られたかも。
「キャ、プ、テン・アメリ・・カッ!!」
が好きでした(笑)
『ストレンジャー・シングス』の続編も楽しみです。
あとはですねー、彼女は要注目じゃないですか?
少女時代のナターシャを演じた、『バイオ・ハザード』シリーズでおなじみミラ・ジョヴォヴィッチの娘。
エヴァー・アンダーソン!!
少し影のある感じの目がすごくいい。
遺伝子の力ってすごいな!
両親的にも育ち的にも影とかあんまりないと思うんだけど、醸し出す危うい魅力。
将来楽しみだね!!
そして、さすが女性監督というかなんというか、ブラック・ウィドウたちを育てていたドレイコフの変態ぶりも極めていて、ドレイコフに抑圧されていた女性たちが女性たちを解放する姿は爽快だったけど、かなりドレイコフは鬼畜だったので見ているのはつらかったです。自由の身になったブラック・ウィドウたちが今後MCUのキャラクターとして出てくるかもしれない。
ストーリー的には、ドラマの『ホーク・アイ』に繋がる映画だし『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の人も出てきてたので、今後はこのドラマと映画を交互に絡めていく感じなのかもしれないけれど、さすがにここまで風呂敷広がってしまったうえ【映画もドラマも全部観ないとわからないところがある】のは賛否両論出そうな気がしてくる案件ではありました。
あんまり複雑怪奇にせずにシンプルに派手にやるのもたまにはいいと思うし、個人的にはそういうやつも観たいよ。
追うの本当に大変なんだって!
たくさんあるからこそ、外れも当たりも相性のよしあしもあるMCUだけど、 好きなわたしですら大変な状況なのに、ご新規さんのハードルをあげたくないです。
そういった意味では、『ブラック・ウィドウ』はアベンジャーズ知らなくても、女性が主人公のアクション映画としてクオリティーの高い楽しめる作品ではあるとは思うけど、本当に楽しめるかどうかはアベンジャーズを一通り知っているわたしにはわからないから言及するのは難しい。
最後になりますが、ナターシャがブラック・ウィドウとしての最後の最後のシーンのBGMが一瞬アベンジャーズのテーマで、そこで条件反射的にグッと感情が高まりました。
唯一泣きそうだったシーンです。
劇場で、ナターシャを見るのはこの背中がたぶん最後。
『アイアンマン2』での初登場の初々しくたどたどしいアクションを経て、超人でもなく神でもないレザースーツの丸腰地球人女王として、宇宙人にも素で立ち向かっていく姿はいつもわたしの胸を熱くさせてくれました。
彼女こそ真のヒーローでした。
エンドゲームの結果に納得いっていないことは死ぬまで語り継いでいこうとは思っていますが、ひとまず今までお疲れ様でした。
そして、ブラック・ウィドウがスカーレット・ヨハンソンでよかったと思います。
ブラック・ウィドウ。
ありがとうございました!
もう一度雑念を捨てた状態で観に行った方がいいと思っています。
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※結局白のスーツあんまり着てなかったよね。