Netflixオリジナル『タッカンジョン』。
配信するなり一気見しました。
気になっている方も実は多いような気がするのでご紹介です。
自分でも、なぜこのドラマを観るのをそんなに楽しみにしていたのかわからないほど観るのをめちゃくちゃ楽しみにしていたんですけど、実際観終わった今、なんとも言えない気持ちを抱えています。
正直なところ万人受けはしないと思います。
タッカンジョン(닭강정)とは、衣をつけた唐揚げのような鶏肉に甘いタレを絡めたもので、タッ(닭)は鶏肉、カンジョン(강정)はたれをからめた雷おこしのようなお菓子のことです。
観てる間にどうしてもタッカンジョンが食べたくなって、完走記念で自分で作ってみたのですが唐辛子を減らしめに作ったせいか思ってたよりも甘くて度肝抜かれました(笑)
そりゃそうよ。大量にはちみつを入れるのよ。
下味を(そんなには)つけたりつけこまずに粉でまぶして揚げた鶏肉を、調合したタレを絡めて味をつける感じなので唐揚げより断然楽に感じました。
しかもわたしは揚げもせずに揚げ焼きにしましたが全然問題なかったです。
甘いミートボールのようなエビチリのような味のタレなので、お弁当にはもちろんお酒飲む人なんかはつまみに最高なのでは?
鶏肉とケチャップとはちみつの味がしたあとに辛みがあとからくる感じ。
コチュジャンじゃなくて豆板醤にするとよりエビチリに近い味になる気がする。
反省点としては粉は多めによりカリカリを目指し唐辛子は減らさないって感じかな。
甘いタレなのでもっと辛さにパンチがあっても全然良かった。
タッカンジョンはむしろ冷めたほうが甘みが緩和されておいしいぐらいだし、非常に簡単なので興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。
で、このタッカンジョンに若い女性が変身してしまいタッカンジョンから人間に戻そうとする男性二人の奮闘を描くドタバタコメディーがこちらの『タッカンジョン』です。
韓ドラにしては1話が30分と短く観やすかったのですが、1~2話観た感じで「思ってたのと違うな」っていうのはまず思いました。
たぶん映像の色調整もしていたと思うのですが、すっごい不思議な世界観なんです。
出演の人数も少ないし、例えていうなら終始キング・オブ・コントで芸人さんが大衆受けを全無視して自分たちの作りたいネタに振り切った意味不明なコントを延々と見せられている感じ。
ドラマというよりコントっぽさがあった。
今NHKで定期的に放送しているウッチャンがやっている『LIFE!』でやりそうなネタだったかもしれない。
話も繋がってるのか繋がってないのか意味不明で、途中全然話についていけなくなったり、このくだり必要ある?と思っていたりもしていたのですが、後から全部回収していくスタイルの気持ちよさが最終話らへんに待っていた。
頑張って観てよかったと思ったし、意味不明だったのに余韻はスッキリだった。
居ないと思いますが、これを読んでいるお笑い芸人さんの方はぜひこのドラマ観て頂ければと思います。
わたしは何十年来のお笑いファンですが、すごい目からうろこでした。
<広告>
設定は斬新だけど、冒頭は「まぁ、そういうこともあるかな」っていうスタートで、途中意味わかんなくなって、最後は伏線回収の気持ちよさと作品が発していた一貫した強いメッセージ性でちょっと感動的ですらあったんですけど。
そう!強いメッセージ性!!!
そうか、そういうメッセージが込められていたのかっていう部分も含めてと、繰り返しになりますが途中意味はわからなくなるんですけど、諦めないで。
今の時代にここで生きるわたしたちへ向けた大切なメッセージが作品に込められている。
なので途中は薄目でX(twitter)とかやりながら観てもいいので、ぜひ最後まで観てほしいです。
作っている人はもちろん強い意志で作っているのはわかるのですが、万人受けはしなそうな企画と脚本がNetflixオリジナル作品として通って、世界に配信しちゃう韓国ドラマにすごく関心しちゃったりもしました。
エンタメへの強い思いと新しいものを切り開きたいという飽くなき欲を感じる。
最後になりますが、主演のリュ・スンリョンさんは『ムービング』で知った俳優さんですが父子家庭のお父さんの役、ほんとうにピッタリですね。
なんていうか、顔がずるい(笑)
観てもらえばわかる。
リュ・スンリョンさんのキャラクターも相まって作品の世界観が高まったかなと思います。
ちょっとわけわかんないし、世界観が独特なんですけど興味のある方はぜひみて下さい。
強引にはすすめない(笑)
というわけで、それではまた。
<広告>
※これはタッカンジョンではないけどきわめて近い味付けのヤンニョムチキン。