たま欄

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映画二本立て①『エターナルズ』感想(後半ネタバレあり) わたしのマーベル胃の消化機能はもう限界かもしれない。

本格的な繁忙期に入り休みが極端に少なくなってしまう季節に突入しました。

 

自粛で完全に出不精に拍車がかかってしまった身にはいったん家に落ち着いてしまった体と気持ちを外に連れ出すのは非常に難儀でしたが、重い腰をあげて映画館に行って参りました。

 

二本観たかったのですが、日を分けて違う作品を鑑賞するとなれば二回出掛けなければいけない。

これはしんどいと逡巡した結果、偶然にも二本とも高音響高画質の大スクリーンで観られるスケジュールだったので1日に二本を強行しました。

1本目の『エターナルズ』は約3時間の長尺だったため二本はしんどいかな、どうかなとは思いましたが、結果は余裕でした(笑)

 

全然アリ、一日二本立て。

 

昔は、そもそも1回のチケットで二本立て続けに観られたりしていた時代もあったんだよね。(残念ながら経験がない)

間に数時間休憩を挟んでるなら余裕も当然だったし日を分けるより心理的負荷が少ないとわかったので、レイトショーも再開されている間に積極的にやっていこうと思います。

 

レイトショー、助かるー。

 

ただ、今回は席選びがものすごく的確で、全席販売のおかげで逆に人が固まってしまい、わたしの周りにほとんど人がいなくて落ち着いてみられたのもかなり大きかった。わたし、グッジョブ。

 

というわけでまずは『エターナルズ』です。

 

わたし『シャン・チー』全然ハマれなかったんですね。

 

www.meganetamago.com

 

その前の『ブラック・ウィドウ』もそこまでじゃなかったから、もうマーベルはいい思い出としてかじったことがある程度にして、今回は劇場に行かなくてもいいかなと思っていたんです。

 

しかし、実際は欲望に負けて『エターナルズ』も観てしまった。

 

エンドゲームが終わって『ブラック・ウィドウ』『シャン・チー』に続き三本目の大作ですね。アンジェリーナ・ジョリーがMCUに参戦ということで非常に楽しみにしておりましたが、想像以上の存在感とただ立ってるだけでもにじみ出る圧倒的美しさ。

非常に素晴らしかったです。

 

『エターナルズ』はアクションと映像と主人公のセルシを演じていた女優さんジェンマ・チャンがすごい綺麗でかわいかったです。

あと、ギルガメッシュを演じた韓国のマ・ドンソクさんのほかの作品を見てみたくなったので、ネタバレになるので多くは書けないですが収穫はありました。

 

そして、次に期待できそうな布石が打たれていたのでそこは嬉しかったのですが、今回もなんかもやもやしている。

 

このもやもやについてマーベルだけじゃなく『映画や海外ドラマを見すぎているのがいけない』と思ってるんです。色々観てしまう前の脳には戻れないので仕方ないとは思いますが、わたし個人のマーベルを含めた映画を食べる胃が加齢とともに消化不良をおこしていて、前に見た映画が消化しきれずにどんどん胃に滞留している。

消化しきれない胃にたくさんの映画を滞留させたまま次をつっこんでもあまりおいしくないというか。

 

初めて食べたときは空腹だし気持ちも新鮮で美味しかったけど、どんどん舌が肥えていったうえ消化機能も衰えた結果「前食べたアレの方がおいしかったな」とか「美味しいけど油っぽくて胸焼けするな」とか「違う風に調理したほうが素材生かせたんじゃないの」とか御託をごちゃごちゃ並べて人を不愉快にさせることがわかっているのに言いたくなってしまう。

 

自分が食べたくて食べたのに!!

 

素直に美味しいって言えない自分がつらい。

こんなところにも長く生きた弊害が出るなんて思わなかったよ。

若いフレッシュな目で映画を観たい。

 

ただ、『エターナルズ』未見の方に申し上げたいのは、ここまでお金を湯水のように使っている映画はそうそう観られるものじゃないので、劇場で観て損はしない。というところは絶対です。

 

話もちょっととっつきにくいですが面白いです。

 

そして、今までマーベル未見でも観られるというマーベルデビューには最適な作品だし、出演者の中に何人も有名海外ドラマに出演している方がいらっしゃるので、それを追うのも楽しいので、是非ちょっとでも観たいと思う方は観に行ってほしいということです。

知名度低いからか、劇場もそんなに混んでませんでした。

 

ディズニープラスの影響でマーベルに興味出てきたけど、まだ観てないなどという人にはとっかかりとしていいと思います。

 

後半はネタバレ感想です。

 

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今回の『エターナルズ』という作品に溢れる慈愛というか、人類愛というか、母性?

 

同じ監督の『ノマドランド』は未見なのですが、彼女はこういう作風なのかな。

若干精神世界に寄りがちになる感じ。

 

※配信されたら絶対観るー。

 

その母性というか慈愛というか包容力と世界観で、すごく壮大なストーリーのような気がするのに、実際は小さいところでまとまっちゃってるマーベル仕草はもう慣れたのでそこは受け止める度量はあった。

 

そもそもコミックの実写化だから。

 

っていう、すべてのいろいろなことをこの【実写化】落ち着ける準備はいつでもできてる。

 

できてるはずだったけど、イチ人類として人類の運命を得体のしれないものに手のひらで転がされてる感じにちょっとイラッとはした(笑)

 

アメリカでは、神の偶像化があんな感じなのかな。

エターナルズたちの名前も神話の登場人物っぽいし。

 

だいたいのストーリーとしては、

 

・宇宙の創造主(的な存在)が、銀河の命を循環させるためにそれぞれの惑星の命を一度滅ぼすことが必要。

・地球で生まれた人類が増えることで人類滅亡スイッチが押されるという自滅ルートを歩む人類(動物やほかの生物は?)

・しかし、創造主のミスで発生させてしまった怪物が地球に送り込まれ、人口が増える前に人類を滅ぼす可能性が出現。その怪物と戦うための部隊(エターナルズ)を創造主が送る

・何千年もかけて人類が増え人類滅亡スイッチが押される時がいよいよ迫ったが、何千年も人類を守ってきたエターナルズが人類愛に目覚め謀反派と忠義派で内輪もめがおきる

・しかし元々はエターナルズ自体が創造主のつくりものなので余計なことをしたエターナルズは創造主が回収

 

 

っていう展開だったと思うんですが。

 

なるほどなるほど、サノスとエターナルズが戦えなかったのは創造主関連の問題じゃなかったから。

しかもサノスのおかげで人類滅亡の日にちが伸びたのに、アベンジャーズがまた縮めてしまったと。

ざっくりいうとこんな感じの話だとわたしは思って観ていました。

 

トニー、あんなに頑張ったのに人類滅亡の時計を早めてしまったと知った、アイアンマン推しのわたし・・・。

 

大量に劇場で流した涙は一体・・・。

実際は、エターナルズのおかげで今回は乗り切れたので、まぁ、はい。

 

でもさ、人類が減るのを阻止するためにエターナルズを送り込んだんじゃないの? っていう矛盾はありましたよ! 推しを失ったものとしては。

サノスが半分にするのはいいのか、黙ってみてたのかっていうね。

エターナルズがいればトニーがあんな目に遭わなかったとは思ったよね。

まー、でもアベンジャーズは終わらせなければなかったし、そういった意味では仕方なかったのかなと思ったよ。

 

そう思って観てたけどっ。

 

エターナルズの中では、ギルガメッシュとセスの関係が好きで今後ギルガメッシュの活躍を期待してたわたしの気持ちをどうか察してください。

 

そして海外ドラマブロガーとして無視できないMCUへの海外ドラマ俳優勢の躍進。

 

ドラマと映画じゃギャラ段違いだろうし、たぶんすごいことなんだろうなーと思う。

 

ゲーム・オブ・スローンズ』からリチャード・マッデンがエターナルズの最強戦士イカリスを演じ、キット・ハリントンがエターナルズセルシの恋人役として登場。

スターク家のロブとジョン・スノウだったわけですが、まさかのロブが仲間を裏切り、ジョンが何も知らなかった感じ、狙ってたの? ファンサ?(笑)

 

わたしはジョン・スノウのアンチだったため、最初にキットがしゃべったとき(すごいイギリス英語だし、思っていたより声が高い)って思ってしまってました。

あと、イカリスがホームランダーにしか見えなくて、(早くボーイズ観たいな)とも。

もう目からビームはホームランダーにしか(笑)

 

あとは、『シリコンバレー』のディネシュと『ウォーキング・デッド』のコニー。

コニーは相変わらず可愛かったし、ディネシュはアクションがかっこよかったです。

 

ただ、俳優さんの演技はとてもよかったですがそれぞれのキャラクター紹介があっさりしていたのでチームとしての絆も浅く感じたのは非常に残念な部分で、170分もあったんだったらアクションを減らし気味にしてでもそれぞれの人物や関係性を掘り下げてもよかったのかなとは思いました。

単作からアベンジャーズにつなげていたのは重要だったんだなとも。

 

最後になりますが、MCU初のゲイ夫夫の登場で、キスシーンいらない!と物議をかもしていたようなのですが、わたしはマッデンの半裸でのラブシーンのほうがいらなかったと思います。そこまで生々しくないとはいえ、超巨大スクリーンで真昼間から見るものじゃないです。ヒーロー映画はこどもも観るものだと思うんですけど、あれはOKなのかな。

 

MCU初めてのオープンゲイといわれていますが、そもそもエターナルズに性別や性自認セクシャリティーがあるのか? とわたしはおもいました。

ただそこにあるのは愛なのでは。

男性をパートナーに持ったエターナルズのファストスはあの中でもかなり心優しく、人類の進化を夢見て手助けをしたいと望み、広島の被爆地で人類に絶望を感じ涙を流しました。

そのシーンを見たうえで、傷ついたファストスの心を癒し、命をかけた戦いに送り出そうとするパートナーとのキスシーン程度ごときでごちゃごちゃ言わないでほしい。

 

そして、いろいろ経てエンドクレジットの合間の映像は在りし日のMCUのノリですごい涙出そうでした。

ギルガメッシュの件で傷ついた心が少し癒されました。

ワンダイレクションをタブレットに入れようと思いました。

 

エターナルズが何千年もかけて絶滅させてきた怪物が『クワイエット・プレイス』のアレにしか見えなかったり、今までの視聴履歴のせいでいろいろ邪念が入ってしまって作品に集中できなかったのは残念ですが、それはもうわたし側の問題で作品に罪はありません。

 

もうマーベルには好きなように自由にお願いしたいと思います。

でももうちょっと毒気があってもいいのでは?とは思う(笑)

 

わたしも、色々胃の中で消化しきれていないものを一回薬ででもなんでも綺麗にして、次の作品に期待を寄せたいと思います。

 

それでは、また。

 

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アンジェリーナ・ジョリーのアクションかっこよかったっす。