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全部がネタバレになるので、あらすじも登場人物ぐらいしか書けない!!(笑)
感想として書けるのは、こないだまで、『メリー・ポピンズ リターンズ』で、可愛く歌い踊っていた(わたしのなかで)エミリー・ブラントを初めとするアボット家の迫真の演技とか脚本の良さぐらいなので、話せる範囲で書いていきたいと思います。
この作品は、99%、アボット夫妻とその子どもたちという限られた登場人物で話が展開していく90分の作品です。
オープニングからハラハラした展開が続き、途中事件があって、ラストにかけて盛り上げていくしっかりした脚本でした。
登場人物が『家族』なので、テーマに『家族愛』も含まれています。
エミリー演じるイヴリンの夫であり子どもたちの父である、リーを演じているのは、監督も務めているジョン・クラシンスキーですが、彼は実生活でもエミリーの夫です。
夫婦で夫婦を演じ、夫が妻を監督として撮っています。
わたしは、夫が監督し妻が主演している作品は、邦画では今は亡き伊丹十三作品を始めすごく好きです。
やっぱり、そういう作品の女優さん、みんなすごく綺麗ですよね。
満島ひかりは『川の底からこんにちは』という映画の監督と、映画の撮影後に結婚して、その後離婚していますが『川の底からこんにちは』の満島ひかりはすごくイキイキと魅力的に描かれていてすごく好きなんです。
変なタイトルの映画ですが、若い女性が仕事をとにかく一生懸命頑張る話で、シュールなのに元気が出るというとても不思議でいい作品でした。
ホラーとは全然関係ないですが『川の底からこんにちは』も、これを機会におススメしておきます(笑)
ちょっと話が飛びましたが、『クワイエット・プレイス』のエミリー・ブラントも例にもれずホラー作品でありながらすごく綺麗、そして強い女性として描かれています。
写真もそうですけど、カメラも撮り手の感情がどうしても画面に漏れ出ちゃうし、役者さんたちの演技はもちろん、そういう思いが伝わってくるからこそ映画で感動できたりするのだとも思います。
そして、この作品の重要なキャストであったアボット家のきょうだいたち。
ろうあ者の長女、リーガンを演じるのは、演技ではなく本当にろうあの少女だそうです。
彼女の演技が特に秀逸で、こちらの心をグッと掴みました。
”それ”が見えたら終わり、ではなくて、話すことすら筆談か手話という【音を立てたら終わり】という状況で、どんな動きや、状態がどれだけの音を出すのか判別できないというのは、非常に危険であり、『音』が危険と直結するのに、なんの音も聞き取れないというのは、本人や両親にかなりの負担を強いる状態で、観ているこちらにも極度の緊張感をもたらしました。
また彼女の思春期特有の怒りがこもっためんどくささも、リアルで・・。
特にパパはすごく頑張ってたし、このふたりのやり取りはとてもよかったので、ホラー苦手な人にも是非観てほしい繊細な演技でした。
更には、この作品のメインイベント。
音が出せない状態で、”それ”やるの絶対無理だってっ!!
っていうド緊張のシーンがやってくる・・。
今、思い出しても緊張してキーボード打つ手が若干震えています(笑)
”それ”を一体どうしたのかは・・。
ネタバレなしだとあまり書くことがないので、このへんで記事を締めざるを得ないのですが、この状態に比べればゾンビなんて敵に値しないぐらいの恐怖感で、ゾンビサバイバルにこの先万が一巻き込まれてしまっても、余裕な気がしてくる作品でした。
しかし、ホラーは面白いとすごい癖になる!!
映画全般そうなんですけど、特にホラーは現実の嫌なことから逃避できる感が半端ない(笑)
わたし、特に今、かなりウンザリ案件があって、これからのこととかちょっと考えないといけないけど、この作品を観ている間は、一瞬忘れることができました(笑)
でも、ホラーといってもいろいろあり、人が怖いって言っていても全然怖くないジャンルのホラーも個人的にあるみたいなので、自分の中ではなかなか未知のジャンルではあるのですが、これから模索していけたらと思います。
『クワイエット・プレイス』に関しては、脚本が割としっかりとしていて不明瞭な点があまりなく、あの世界を生き抜く知恵や、両親の子どもたちへの愛もわかりやすくしっかりと描かれていましたし、伏線の張り方や最後のオチ、そしてラストシーンに関しても割とスッキリとしていてわたしは好きでした。
続編の制作も決まっているようなので、非常に楽しみです。
未見の方は、是非一度この恐怖体験を味わってほしいです。
というわけで、それでは、また・・・。
海外ドラマブロガーのアニスさんが、ネタバレありで詳しくレビューしていただいているのでそちらもぜひご覧ください。
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