やっぱりわたし、ホラーに強いというか鈍感というか・・。
今までの映画人生であんまりホラーってなんとなく観たことなかったんですけど、Netflixに加入したことで、ホラーっぽいミステリーなどに触れる機会も多くなりました。
怖さ的にはそうでもなかったけど、すごく面白かったです。
設定とか、世界観とか、映画的な感じでは。
Netflixで怖いと評判だった良質ホラードラマ、「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」も、割と普通に観てしまって『ホラーに鈍感な女』なんだなと、薄々思ってはいましたが、この度その事実は確定したと思いました。
あっ!
あと『ハンニバル』も割と怖い。
なんだろう、お化け屋敷は怖い(入るのはけっこう好き)けど、お化け屋敷的な映画は平気という個性的な感性を持っているっぽい(笑)
おそらくわたしが【一般的なホラージャンルに対する姿勢と、受け手の心情を持ち併せてはいない】といったわけで、普通ではないホラー映画の感想に以下はなりますのでご容赦ください。
怖かったという感想がないホラー映画の感想ですが、この作品、一般的にはすごく怖いんじゃないかなぁ・・とは思います。
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~あらすじ~
1988年にアメリカのデリーという郊外の街で連続で起こる子供の失踪事件。
そして、それぞれ家庭の事情を抱えたビルを含めた7名の12歳の少年少女たちは、自分の身に降りかかる恐怖現象と悩みに立ち向かう夏休みを過ごすことになる・・。
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※以下感想(ほんのりネタバレあり)です。
この映画を一言でいうと、ほぼ『ストレンジャー・シングス』。
現在シーズン2まで配信されていて、来月満を持してシーズン3が配信されます。
『IT』では眼鏡の少年リッチーを演じていた、フィン・ヴォルフハルト君は『ストレンジャー・シングス』ではビル的役割の少年、マイクを演じています。
ホラー(IT)、SF(ストレンジャー・シングス)という、ジャンル違いはあるにしろ、年代、世代、舞台、キャストの構成なんかがかなり近い感じなんで、『IT』が好きな人は『ストレンジャー・シングス』を観るといいと思うし、逆も。
わたしは、『ストレンジャー・シングス』大好きなので、すごく面白かったです。
ほぼ同じなのに面白いとか、パクリとか思わないっていうのも不思議な気がするんですけど、それはそれでこれはこれです(笑)
内容云々には関係ないのですが、一つすごく疑問だったのは【”それ”が見えたら、終わり。】というサブタイトルは原題にはついていなくて【It Chapter One】になっているんですけど、日本特有のタイトルなのかな。
(”それ”が見えても、全然終わりじゃないじゃん・・。本当に終わりだったの『バード・ボックス』じゃんか・・・)
という、せっかく面白かったのに、不満を残した余韻になってしまったんですけども。
【見えたら終わり】だと思っていたので、イメージしていた話とは違っていて、それはそれで面白かったんですけど何が言いたいかというと【見えたら終わり】じゃなかったので、若干がっかりしたというか・・(笑)
【ペニー・ワイズ】とされる恐怖の象徴は、個人的には怖いと言うより、かっこよかったです(笑)
すみません、特殊性癖・・。
ペニー・ワイズは恐怖の象徴を偶像化させることのできる能力を持っているんですが、
それぞれ、思春期の入り口に片足を突っ込んでいる少年少女たちの悩みや恐怖は様々で、心の闇の確信をついて襲ってきます。
そして大人なら、登場人物の誰かには必ず感情移入できるような内容なので、ストーリー的には入りやすいし、全体的に起承転結がはっきりしていてわかりやすかったです。
ホラー映画の割に余韻が悪くなく【It Chapter One】という通り、続編めちゃくちゃ楽しみです。
ペニー・ワイズも続投で同じ役者さんがやるようなので、またあのかっこいいのが観られるのか・・と思うと若干ワクワク。
ただし、上記のとおりホラーに対するわたしのスタンスと一般的な尺度が違うため、劇場に観に行くのはやめようかなぁとは思っています。
特に、ペニー・ワイズの恐怖シーンが恐怖すぎてストレスから笑いに転換とかじゃ本当になくて、すっごく動きとかがトリッキーで表情とか面白くて、ツボに入り「ピエロ、怖すぎる~(爆笑)」とかなってたんで、さすがに『お葬式で笑ってはいけないときに、笑ってしまいそうになって我慢してしまう人』みたいな感じに劇場でなりそうなので、家で観られるようになったら続編を必ずや観たいと思います。
怖さを体感したい人とも思いを共有できなくて、一緒に観に行く人にもなんだか申し訳ないし・・。
個人的には良質な思春期あるある映画の傑作という感じでしたが、わたしの感想を読んで『たいしたことない』と思って視聴したら、めちゃくちゃ怖くても責任はとれませんので、そこは自己責任でお願いします。
というわけで、それではまたー。