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【ホラースリラー】『スプリット』。23の人格を持つ男に拉致られる3人のJK。

 X-MENシリーズや、11月に公開される人気のホラー映画『IT ”それ”が見えたら、終わり。』の続編、『IT-THE END ”それ”が見えたら、終わり。』にも、主人公のビルが成長した役で出演している、ジェームズ・マカヴォイ主演の、ホラースリラー映画です。

 

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適当にネトフリにおススメされた作品をチョイスして観てしまった(ここ最近の視聴履歴からホラーを勧められがち)ので、後から知った情報なのですが、こちらの作品は、シックスセンスの、M・ナイト・シャマラン監督が手掛けた、三部作の真ん中の作品らしいという情報を得ました。

前作の、ブルース・ウィルス主演、サミュエル・L・ジャクソンが助演しているアンブレイカブルとは、話も全く違うようなので、普通に面白かったですが『スプリット』を補完するためにも、前作も、もちろん観るつもりです。

『スプリット』の続編は今年公開された『ミスター・ガラス』という作品で、アンブレイカブル』と『スプリット』のキャストがごちゃ混ぜで出てくるようなので、続きも気になるし、非常に観たいです。

いや、絶対観る(笑)

 

アンブレイカブル』→『スプリット』→『ミスター・ガラス』で観るのが正しい順番のようですが『ミスター・ガラス』を最初に観てしまっていたら、話がとっちらかって”つまんなかった”ってなりそうだったので、まだセーフだったですね。

 

まだ、どれも観ていない方は、順番通りに観ることをお勧めしますが、『スプリット』単体でも普通に面白かったです。

珍しい好きになり方だと思うのですが、ジェームズ・マカヴォイがすごく好きになりました(笑)

わたしは、ホラー耐性があるほうなので微妙な意見になりますが、ホラーが苦手でも観られる感じの作品だと思います。

 

~『スプリット』あらすじ~

 

ハイスクールに通うケーシーは、クラスから少し浮いた存在だった。

その日は、クラスメイトの誕生日会に参加していて迎えの車を待っていたが、ケーシーの元へ迎えは来なかった。

ケーシーを気の毒に思ったその日のパーティーの主役であるクレアと、その親友のパトリシアは自分たちが帰る車で一緒に帰ろうとケーシーに申し出た。

一度は申し出を断ったケーシーだったが、好意に甘えることに。

ケーシー、クレア、パトリシアの三名は車に乗り込み、荷物を積み込んでいるクレアの父親が乗り込むのを待っていたが、乗り込んできたのは見知らぬ男だった。

必要最低限のものが準備された部屋に三人は閉じ込められ、何をされるかもわからないまま不安な時を過ごす。

三名は男に立ち向かいなんとか脱出しようと試みる。

そして、徐々に自分たちを連れ去った男の異変に気づき始める。

 

一方、三人を連れ去った男は、彼女たちを閉じ込め主治医に会っていた。

カレン・フレッチャー博士は彼のメンタルを診ている精神科医だが、男の底知れぬ能力に脅威を感じていた。

男は幼少期の虐待経験により解離性同一性障害に悩む患者だったが、カレン・フレッチャー博士は彼に23もの人格があることを認識しており、誘拐事件後の彼の言動に不信感を感じる。

カレンは、23の人格を元の人格に戻すキーワードを切り札に持っていたのだった。

 

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この作品は、たくさんの人格を持つ男に拉致される三人のJKと、主人公の主治医である精神科医のおばあさんの物語です。

ラスト付近、次作に繋げるため何かと話が怪しくなってくるのですが、それまでは主人公の予知できない行動に翻弄される、女たちの戦いです。

 

今までに、解離性同一性障害を元にしたドキュメンタリーや映画やドラマ、本などをちょこちょこかじってはいますが、専門家ではないので発言に誤解や間違いがあったら申し訳ありません。

この病気に関しては、個人的には非常に悲しい心の病気だと思います。

わたしが過去に観たドキュメンタリーでは、人格を一個ずつ減らし、最終的には本人に統合しようと奮闘するものでしたが、継続した虐待やなんかしらの心因的ストレスにより”このままでは、心が死ぬ”と判断した脳が、今こんなひどい目に遭っているのは自分ではない、別の人だ!と身を守るために、別人を生みだし、体質も、年齢も、趣味趣向も、身体能力までも多様に変えてしまうというのは並大抵の事ではない。

人間の脳というのは一体どうなっているんだろうと、人類の不思議について考えずにはいられないのですが、今回は病気のことは深掘りせずに映画のことに言及したいと思います。

 

今回の作品では、その23の人格を持つ男に、三人の女子高生が拉致現場から立ち向かい、外では彼の主治医である博士が彼を追いつめます。

 

今回の映画を観て思っていたのですが、人格がたくさんあるとはいえ、結局元は1人なので、わたしには多勢に無勢に思えました。

主人公の主治医である博士は、仕事に人生を捧げている精神科医で、解離性同一性障害について新しい見解を世間に広めようとしているけど、なかなか受け入れてもらえない。

でも、患者に対しては家族のように接する信念のある医師。

そして主人公は、心を病んでいる患者だった。

だからといって、女子高生を拉致することは許されていいことではないので、様々な人格が入れ替わり立ち替わり現れて、本人の葛藤が表現される。

 

わたしが何故、主人公の男性の名前を出さないかというと、名前が物語の重要なファクターだからです。

様々な人格を持っている本人にとって、”名前”というのは、それぞれの人格を現すうえで非常に大きな意味を持っていると感じました。

 

この映画の見どころは、実生活でも常に理不尽な悪に立ち向かっている女子高生ケーシーが、理不尽な誘拐事件にあったことを素早く受け入れて、なんとか犯人を出し抜こうとする様子、博士が主人公となんとか救おうと奮闘する姿、そして主人公の心の闇、そして様々な人格を瞬時に入れ替える、ジェームズ・マカヴォイの演技です。

 

今まで色々な役者さんが、人格を多数持つ役を演じていたかと思うのですが、その中でもジェームス・マカヴォイの演技は素晴らしく、その繊細かつ時には大胆な演技に魅了され、すっかりファンに。

俳優としての力の見せ所の役だと思うし、本人も演じていてものすごくやりがいを感じていたであろうことが画面から伝わってきました。

言葉を発さずとも、ほんとうに秒単位での目の演技や立ち振る舞いで、観てる人に人格が変わったことがわかるっていうのは、一体どうなっているんだろう・・。

なんだろう、犯罪者は犯罪者で人としてギリギリのところに生きている人なんだけど、人間らしい危うさを残しているところが非常に魅力的に感じました。

 

ただのサイコパスではない感情が、ところどころに垣間見えた。

博士が心を寄せ、彼を必死で救おうとしているのがものすごくよくわかる。

ジャンルとしては、ホラースリラーなんだけど、主人公があまり脅威に感じなかったのは、彼の演技によるところが大きいと思います。

 

そういったわけで、ジェームズ・マカヴォイの演技を堪能したい”という理由だけでも観る価値のある映画だと個人的には思います。

取り急ぎ、『IT』の続編は、絶対観に行きたいです(笑)

 

アンブレイカブル『ミスター・ガラス』を視聴したらまた報告に来ますね。

 

それでは、また。

 

 

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