わたしは映画通でもなければ、普段話題作を動画配信や劇場で観てレビューをブログにちまちま書いているだけで、特にアカデミー賞にも詳しくない、ただの映画を観るのが好きな人です。
去年某サイトのキャンペーンで作品賞を予想し、未見にも関わらず『グリーンブック』をズバリ当てたのが爽快だったので、第92回アカデミー賞のノミネート作品が発表されてからの数週間、どの作品が受賞するかで頭がいっぱいになってしまいました(笑)
それからは、ノミネート作品を観られるだけ見たり、口コミを見たりしているうちはまだよかったのですが、それをこじらせて、わたしよりはるかに映画通の人に勝手にアカデミー賞受賞予想の長文LINEを長々と送り付ける迷惑行為を働くほどになってしまい、特定の人にご迷惑をお掛けするのは忍びないし、読むかどうかはご本人の意思に任せられるブログのほうがまだマシだろうと、せっかくなので記事にすることにしました。
全部の受賞を予想するのはさすがに大変すぎるので、その中から『作品賞』『監督賞』『主演男優賞』『主演女優賞』『助演男優賞』『助演女優賞』の6部門の受賞を独自の観点から予想していきたいと思います。
日本ではまだ未公開のものもあり、好みのものから観ているのでノミネート作品を全て観ているわけではなく、予告編や口コミからの独断と偏見、なんとなくの勘、希望的観測が多分に含まれていることはご了承ください。
あくまで、評論家でもなんでもない普通より少し映画が好きな程度の、素人視点の予想記事でよければ、暇つぶしに読んでいっていただければ幸いです。
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【助演女優賞】
<ノミネート>
・ローラ・ダーン「マリッジ・ストーリー」
・マーゴット・ロビー「スキャンダル」
・スカーレット・ヨハンソン「ジョジョ・ラビット」
・キャシー・ベイツ「リチャード・ジュエル」
・フローレンス・ピュー「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」
<受賞予想>
『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーンがゴールデン・グローブ賞の助演女優賞を受賞し下馬評も高いです。
しかし、個人的には『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーンはあまり印象に残っておらず、彼女の演技ではドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』のレナータの方が個人的にはよっぽど熱演だったと思うほど。
上記作品の中で作品を視聴済みなのは『マリッジ・ストーリー』と『ジョジョ・ラビット』だけなので、かなりざっくりした予想となってしまいますが、『ジョジョ・ラビット』のスカーレット・ヨハンソンは本当に【助演】の役割をきっちり果たしていた。
無駄キャストが居ない『ジョジョ・ラビット』の中でも際立っていて納得の演技でした。
スカヨハは『マリッジ・ストーリー』で主演にもノミネートされていて、そちらの演技もすごくよかったですが、Netflix作品だし主演は逃すと思う。
そして、ジョジョで受賞できたらスピーチで映画を思い出して泣く感じなので、助演女優賞は、スカーレット・ヨハンソンでお願いします。
【助演男優賞】
<ノミネート>
・ブラッド・ピット「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
・トム・ハンクス「ア・ビューティフル・イン・ザ・ネイバーフッド」
・アンソニー・ホプキンス「2人のローマ教皇」
<受賞予想>
わたしの中では、ブラピとペシの二択で迷いました。
『アイリッシュマン』は長すぎて(三時間半はさすがに長すぎる・・)まだ途中までしか観られていないのと、マフィアものへの素地がなさすぎて評価しにくいところではあるのですが、冒頭で登場した映画通の人が『ワンハリ』と『アイリッシュマン』を観ており、色々話を聞くことができて参考にさせていただいております。
一方『2人のローマ教皇』は個人的にはすごく好きな作品で、宗教と平和がテーマのオスカーっぽい作品ではあるし、アンソニー・ホプキンスの演技もさすがで実に繊細なものでした。
そして、ペシの演技も評価が高くペシが本命かなという気もするのですが、ワンハリ自体は”ハリウッドオマージュ”ということで審査員の評価は高めなので、お祭りということもあり、なんらかで賞を獲るのではないかなと思うので助演男優賞の受賞はブラッド・ピットでいかがでしょうか?(笑)
【主演女優賞】
<ノミネート>
・レネー・ゼルウィガー「ジュディ 虹の彼方に」
・スカーレット・ヨハンソン「マリッジ・ストーリー」
・シャーリーズ・セロン「スキャンダル」
・シンシア・エリボ「ハリエット」
・シアーシャ・ローナン「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」
<受賞予想>
なんと『マリッジ・ストーリー』意外、1本も観ていない(笑)
ただし『ジュディ 虹の彼方に』は予告をスクリーンで2回観ており、2回とも予告ですでに泣いています。
あ、『スキャンダル』も予告は観てる。面白そうだった。
今年のアカデミー賞は、黒人のノミネートがほとんど居ないとがポリコレ的に叩かれている中で、主演女優にノミネートされたシンシア・エリボが居ますが、ここでシンシアに受賞させてしまうと忖度感がすごい出ちゃうし、逆に火に油を注ぐような気がする。
オスカー的には若草物語のシアーシャかなとも思ったのですが、音楽映画が大好きなわたしは予告により『ジュディ』への”観たい欲”が爆発しているので、レネー・ゼルウィガーを大本命としたいと思います。
レネーは、オズの魔法使いで一世を風靡しスターダムにのし上がったけど、そのあと依存症や精神不安に陥りキャリアが崩壊するも、また歌うために奮闘したという、スターあるあるの王道をいったジュディ・ガーランドを熱演してノミネートされました。
『ブリジット・ジョーンズ』の日記で一躍大スターになったレネーも一線から退いていた時期もあり、自分とジュディが重なる部分があったとも思うし、歌唱シーンは吹替なしとのことで、気合も相当入っていたと思う。魂の歌も期待しています。
ということで、期待値を込めてのレネー予想です。
映画の日本公開は3月です。
【主演男優賞】
<ノミネート>
・ホアキン・フェニックス「ジョーカー」
・アダム・ドライバー「マリッジ・ストーリー」
・レオナルド・ディカプリオ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
・アントニオ・バンデラス「ペイン・アンド・グローリー」
・ジョナサン・プライス「2人のローマ教皇」
<受賞予想>
ホアキン・フェニックス一択です。
なんだろう、ホアキンが居るせいかちょっとノミネートが女優陣に比べて弱気な感じがした。
アダム・ドライバーもすごくリアルでスカヨハと演技の演技のぶつかり合いをしていましたし、『ゲーム・オブ・スローンズ』出演俳優、ジョナサン・プライスの『2人のローマ教皇』での演技は、そのあと観たドキュメンタリー『ローマ法王フランシスコ』と併せて観てもかなり気合の入った演技でした。
個人的に非常に気に入っている作品でもあるので、ホアキンが居なければジョナサンを推したいところでしたが、もうこれは主演男優というカテゴリーでいえば、ホアキン以外考えられないでしょう。
それだけ、ホアキンのアーサーはすごかった。秒で演技に引き込まれたの初めてでした。
なので、ホアキンは授賞式でまたFワード連発して、誰かに叱られてください。
【監督賞】
<ノミネート>
・サム・メンデス「1917 命をかけた伝令」
・マーティン・スコセッシ「アイリッシュマン」
・ポン・ジュノ「パラサイト 半地下の家族」
・クエンティン・タランティーノ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
・トッド・フィリップス「ジョーカー」
<受賞予想>
各方面で評価の高い『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督に一票です。
作品の完成度はお墨付きで評価も高いながら、それでも作品賞には及ばないんじゃないかということで監督賞にさせていただきました。
スコセッシかなーとも思ったのですが、色々物議も醸してるしどうだろう。
アジア人初の受賞、期待しています。
【作品賞】
・「1917 命をかけた伝令」
・「パラサイト 半地下の家族」
・「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
・「ジョーカー」
・「アイリッシュマン」
・「マリッジ・ストーリー」
・「ジョジョ・ラビット」
・「フォードvsフェラーリ」
・「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」
<受賞予想>
作品賞、ものすごーーーーーく悩みました。
今でも迷っている。
結果から言うと、今回は「1917 命をかけた伝令」だと思います。
過去の受賞作品5年分なんですけど、
・グリーンブック
・ムーンライト
・スポットライト 世紀のスクープ
・バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
なんです。
ちなみにわたしは上記5作品はムーンライト以外は観ていて、甲乙つけがたいけどバードマンが一番好きかな。
次点はシェイプ・オブ・ウォーター。
しいて言えば作品賞は割と、新しい試みをした淡々とした感じの作品が好まれる傾向が強いというのがこの5作品を並べてみた感想です。
そうすると、何作品か外れちゃうんですね。
『マリッジ・ストーリー』はオスカーぽいけど、ノミネートの中では離婚物語はちょっと弱い気がする。ネトフリ作品だし社会派ってわけでもなく、描き方は斬新だけどテーマが普通なんで。
『ジョーカー』はやはり、DCっていうのが引っ掛かかります。
今回はスコセッシの作品もノミネートされているし。
新しいという意味で、推したいのは『ジョジョ・ラビット』ですが、審査員の中にアンチが居そうな気がするんですよね、なんとなくですけど(笑)
『1917』は、前哨戦ではかなり評価が高いもののネガキャンが少し横行しつつあるようですが、劇場で観るのに一番適している作品ということで、オスカーが推してくるんじゃないかなーと思っています。
劇場では公開しないNetflixの作品が何作品も主要部門にノミネートされている昨今、ますます勢力を伸ばしてきている、動画配信会社の資本力。
ここで劇場回帰を狙いたい映画関係者が世界に「これが劇場映画だ!」と、アピールできる絶好のチャンス。
1917はワンカット撮影がウリで、特にIMAX等で観ると没入感が半端ないということで戦争映画は苦手としていてほとんど観ていないので、わたしも観る気はなかったにもかかわらず、口コミが入ってくるごとに興味が湧いてきています。
イギリスの監督だし、内容的にもアカデミー好みなことは間違いないと思います。
作品賞は『1917 命をかけた伝令』です!
たぶん・・(笑)
最後はまとめです。
<総評>
本来であれば、作品賞受賞作品の中から、監督賞や主演俳優が選ばれたりするのですが、それだと予想記事として面白くないのでやめました。
全部の作品をばらけさせた予想とさせていただきました。
なので、監督賞はサム・メンデスかもしれません。
素人予想なので、ツッコミどころ満載になってしまったかと思うのですが、 これでも一生懸命考えました。
個人的には『ジョーカー』、『2人のローマ教皇』、『ジョジョ・ラビット』を推していて、この三作品がたくさん賞を獲ってくれると嬉しいです。
大穴でジョジョが作品賞獲らないかなー(笑)
受賞作の発表は日本時間2020年2月10日午前10:00です。
レッドカーペット、セレブの衣装、受賞スピーチなど見どころ満載なアカデミー賞ですが、予想したことで、当たるか当たらないかの楽しみもできたので、まだ日が10日ほどありますので、皆さんも是非予想してみてください。
意外と夢中になり、楽しいです。
この中から何部門的中なるか、全部外れてるか非常に楽しみですが、全部外れてたとしても全然問題ないです(笑)
ここまで読んで頂けた方は本当にありがとうございました。
それでは、また。
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