※『ヒックとドラゴン』の話は記事後半に出てきます。
前半は2020年アカデミー賞長編アニメーション部門についての話題です。
第92回(2020)アカデミー賞の予想キャンペーンで、全部当てたら5万円漏れなく贈呈!!というのを発見し、すでに大方の予想を何週間もかけて行っていたわたしは「よっしゃ! 五万円ゲット!!」と意気揚々と応募フォームから、作品や俳優を選んでいたのですが、最後のフォームでよそうだにしなかった【長編アニメーション部門】を選ぶ項目が現れました。
あー・・ね、最後の問題だけ急に難易度が上がるやつね・・
5万円ゲットできないやつじゃん・・と思いながらもあきらめきれない5万円。
受賞作全部当てるより、土下座してお年玉100万円を富裕層からもらうほうが可能性が高かったのではと思いつつ、ノミネート作品を観たら、
・「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」
・「失くした体」(Netflix)
・「クロース」(Netflix)
・「ミッシング・リンク(原題)」
・「トイ・ストーリー 4」
どれも観てないし、トイ・ストーリーという超有名作品すら、今までの3作品もちゃんと観たような記憶が一回もなく、アニメの受賞傾向もわからないわたしは、迷うまでもなくファイナル・アンサーできずにあえなく一旦五万円からは撤退。
というわけで、まずは迷えるまでにはなろうと週末具合が悪く家に居たので、とりあえず「クロース」から手をつけました。
観てよかった!
アニメーションが、ディズニーとヨーロッパのアニメを足して中和させたような感じですごく可愛く、色も景色も美しい、好き。
ストーリー的には前半若干もたつくけど後半盛り上がって、オチもいい。
でも、これが長編アニメーション部門を受賞するのかどうか決め手がわからない。
「失くした体」は意識高そうだったので、体調も悪かったから寝落ち必然ぽかったので後回しに。
冒頭少し観た限りでは、日本のアニメに影響受けていそうな印象を受けました。
「ミッシング・リンク」は「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」の事務所制作で、ヒュー・ジャックマンやゾーイ・サルダナが声をやっており、ゴールデン・グローブ賞をすでに獲っています。ちなみに、「KUBO」は本当にすごくいいです。
「トイ・ストーリー4」は有名すぎるので、説明は割愛。
受賞作は「失くした体」か「ミッシング・リンク」が本命かなー。
あ、でもその前に「ヒックとドラゴン」配信されてる、観るか・・
と思って、今回「ヒックとドラゴン」をなんの予備知識もなく観ることになったわけです。
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どこかの南の島に住む少年ヒックはある日、ドラゴンの卵(か赤ちゃん)を発見し、孤軍奮闘しながら一生懸命育てる。いつしか人とドラゴンという異種生物の間には友情が芽生え、ヒックもドラゴンと一緒に成長するが、人間とドラゴンが一緒に生活することはかなわず、ドラゴンの仲間の元に返すことにする・・
『ドラえもんのび太の恐竜』のストーリーがざっくりいうとこんな感じだったような気がするんです。このイメージ実際には【島に住む少年ヒック】しか合ってませんでした(笑)
実際は、こんな感じです。
鬼に襲撃される村に住んでいる桃太郎が、鬼退治の訓練をしていたところ、なんやかんやで鬼と懇意になり鬼を村から守ろうとするし、村も鬼から守ろうとするというのが、ヒックとドラゴンでした。
子ども向けの冒険活劇ではあるのですが、教育的指導がところどころに散りばめられていて感心しました。
主人公のヒックは”周りの望む自分”でないことに、若干の罪悪感を感じながら生きていますが、卑屈な子ではないんです。
周りの望む自分になれていなことに罪悪感を感じる主人公というのは、子どもが主人公の作品にはよくありがちなんですが、ヒックが他と違うところは割と頑固で自分を曲げないところがあって、流されてるフリだけしてやり過ごしたり、自分の不得手な部分を、元からそれに向いている人に近づけようとするんじゃなくて、自分の得意分野で別の方向からアプローチしようとしたりと非常に現代的な子で、10年も前の作品だと思うと、余計にすごいなと思ってしまった。
そして、何しろドラゴンが可愛いしかっこいいんだよねー・・。
ドラゴンと友情を築くなんて、大人でも憧れる設定ですよね。
そして、ドラゴンとの関係も一筋縄ではいかなくて、胸が熱くなりました。
ポケモンやったことないけど、ポケモンのゲームってこういう心境なのかもって思ったし、ポケモンで見たことがありそうな可愛い顔だった。
わたし、海外ドラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』が好きなのですが、推しがドラゴンに乗ってドラゴンから火を吹かせて攻撃するという必殺技を持っていたんです。
そういった意味でも、推しの全盛期を思い出して別の意味でも胸が熱くなったりもしていました。。
いずれにしても、最近のアニメ(10年前だけど)はすごいです。
そして、わたしが、この作品で一番個人的に感じたのが、五体満足じゃなくても幸不幸とは全く関係がないという、非常にナチュラルなメッセージ性。
そこに【海賊】という設定がうまく絡めてあって脱帽。
先入観を取っ払って世界や周りを見ると、今まで見えてこなかったものが見えてくる、信じるものを貫く、多様性を受け入れる、というストーリー展開が、現代に非常にマッチしていると思いました。
続編たちも気になるので、このまま2も観ようと思います。
もうちょっと前に観ていたら、ノミネート作品の「聖地への冒険」を劇場で観られたのにタイミング悪かったです。
もうほとんど劇場でやってない・・。
かなりもったいないことをしました。
作品自体は非常に気に入りました!
しかし、今回の長編アニメーション受賞作品は、『KUBO』がアカデミー賞の受賞を逃してしまったので応援の意味もあり『ミッシング・リンク』に一票入れたいと思います(笑)
それでは、また。
※ちなみに他の主要部門を予想した記事はこちらになります。
気合が入ってる記事なので、読んで頂けると嬉しいです。
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