たま欄

映画、海外ドラマ、本、時々日常。

【映画】あなたは『ジョーカー』の悲しみを理解できるか。(ネタバレなし感想)

公開初日に観に行った、『ジョーカー』。

 

衝撃でしばらく余韻を引きずるほどの映画体験だったし、レビューを書くかどうか、2日かけて悩みました。

多分1億人居たら1億通りの感想を持つし、観た人全員が、誰の意見もなんか違うってなりそうな気もしたのです。

だけど、長い映画人生で、これほど観る者に是非を問いかけてくる作品も少なかったように思いながらもぐずぐず考え、最終的には、大傑作だと思っている今年1番な作品の『ジョーカー』のことを書かなくては、映画ブログをやっている意味がない・・とすら思えてきました。

 

公開して最初の週末が終わって、絶賛感想や、逆に作品を否定するような内容の感想の人が出てきているなか、わたしは、話題作品だし、観るかどうしようか迷っているっていう人に全力でリコメンドしたいと思います。

まだ未見の方にお送りする記事なので、ストーリーには一切触れず、あらすじも書きません!

なので、ネタバレはなしです。

ただし、ネタバレなしな為、かなり主観的な内容にはなりますのでご了承ください。

それでは、全力リコメンド始めさせていただきたいと思います。

 

アメコミ(DC)のバットマンのキャラクターということで、予習として5代目バットマンの三部作であるバットマンビギンズ』ダークナイトそしてダークナイトライジング』を先に観ていました。

地上波でもダークナイトは放送されていたので観た方もいるかと思います。

個人的には、アベンジャーズ系のマーベル映画にここ数年どっぷりハマっておりDCにはまったく造詣が深くなく、それほど”ジョーカー”というキャラに思い入れもないまま、公開日を迎えてしまったのですが、『ジョーカー』を観たあとに思っているのは、

 

(予習しなくてもよかったな・・、むしろ素で臨めばよかった)

 

ということです。

どうせ、中途半端な知識しかないんだし『ジョーカー』で、ガツンとやられてくるのが正解だったかもしれない。

 

一応、予習した三部作にジョーカーが出てくるのはダークナイトで、それはそれで素晴らしいジョーカーでした。

今思えば、ジョーカーの内面を表現しきっていたように思う。

あのジョーカーが、このジョーカーより前なんてすごい。

 

時系列的にはバットマンビギンズ』の裏で『ジョーカー』の話が進んでおり、その後『ダークナイト』に進むと言う形です。

ダークナイトライジング』にはジョーカーは出てきません。

 

特に「アメコミのやつかー・・」となんとなく渋っている人は、是非、予習せずに見て欲しいと思います。

逆に言えば『ジョーカー』を先に観て、あとから状況を補完しても全然問題ないと思いますし、アメリカがコミック実写化した先の衝撃を味わえると思います。

普段、映画を見まくっている人ほど見てほしい力のある作品には間違いないです。

 

わたしはもう、バットマンビギンズ』裏側を先に観ることはできないので、まっさらな状態で『ジョーカー』を観た人、これから観る人が正直羨ましいです。

 

wwws.warnerbros.co.jp

 

<広告>

 

 


 

公式サイトのキャッチコピーである『本当の悪は笑顔の中にある』が正しいのかどうか、わたしにはわかりません。

 

ストーリーの内容には是非がある作品だと思いますので、議論しまくったらいいと思います。

それによって、映画も盛り上がるし、観る人も増える。

議論した先に社会の闇が浮き彫りになったり、カップルが別れる原因になったりするかもしれません。

この映画を観たうえで感想を言い合って、価値観に違和感を感じたり、すり合わせができないようなら、その相手と家庭を築いたり、生涯のパートナーとなるのは無理かもしれないですね。

そのぐらい、人としての本質を描いてる作品だと思いました。

 

今までの人生が『持つ者』だった側、『持たざる者』だった側、で、”ジョーカー”への感じ方に差も出るはずです。

そして、映画内の『持つ者』側の人々に共感する人も出てくる、うまい作りです。

『持つ者』側に悪意はなく、自分の素地にないものを想像できないだけで、それは、『持たざる者』側から見た『持つ者』も同じで、誰しも他人の痛みを理解することはできなく、本当に社会の表裏一体が繊細に描かれていて感情が入り乱れました。

 

映画でよく描かれる普遍的なテーマでありながらも、個人の悲しみという感情に、ここまで焦点が当てられた作品も少ないと思います。

 

ただし、【悲しみ】に焦点が当てられている・・というのもわたしの感じたことであって、本当は違うかもしれないです。

【悪】なのかもしれないし、【正義】なのかもしれないし、【社会】かもしれない。

もしくは全く違うところにあるかもしれないけど、何をテーマに思うかは、観た人それぞれに違ってくるはずです。

 

この映画で一番観てほしいのは、主人公を演じるホアキン・フェニックスの演技です。

わたしが言うまでもなく、観に行ってしまったら最後、彼の演技に取りこまれない人は居ないと思います。

ストーリーに不満があったとしても、彼の演技に文句がある人はかなり少ないと思います。

わたし自身、彼が登場した瞬間に、まだ何も始まっていないのにもかかわらず、悲しくて胸が張り裂けそうになり、涙をこぼしそうになってしまいました。

こんなことは初めての経験で、ものすごい引き込み方でした。

 

全世界の役者が、彼の演技に嫉妬するんじゃないかと思うほどです。

 

どういう役作りをしたら、あの演技ができるのかいまだにわからないです。

ホアキンは、画面にずっと出ずっぱりで、一人芝居を観ているようでした。

とにかく、映画を観ている間、ずっと悲しかったです。

吹替が作られなかったのも、観ると納得します。

他の役者さんに関しては、感情が揺れ動きすぎて、デ・ニーロさん以外あまり覚えていないというのが正直なところですが、二回目を観たら多分もうちょっと詳細を拾うことができるでしょう。

デ・ニーロさんは自分の役割を熟知したさすがのお芝居でした。

彼らの演技はさることながら、彼らの演技を引き出した制作陣、彼らの魅力を余すところなく拾ったカメラ、全てにおいて完成度が高く見応えがあります。

音楽も含めた音の使い方も非常に個性的で、効果的でした。

 

座って映像を観ていただけなのに終演後はすごい消耗ぶりでした。

【出口の混みあう通路で、映画の感想を連れに大声で言う人】の感想はさすがに、今回はご遠慮したく、今から言うぞ的な人が隣を歩いていたため、危険を察知し耳を塞いでいました(笑)

公開初日のレイトショーということで、おひとり様が圧倒的に多くはありましたが、カップルも割と多かったように思われます。

女性トイレはスムーズだったのに、終演後男性トイレが行列をなしていたことには驚きました。

男性トイレが出入り口をはみ出して整列しているのを初めて見ました。

DC映画ということもあり男性ファンが多かったのだと思いますが、男女関わらずR15指定に引っかからない全ての人に観てほしい作品です。

 

けっして明るい作品ではありませんが、【すごいもの】は、確実に観ることができる。

これは間違いないと思います。

公開直後に観に行った人たちが、すぐさまリピートしに行っちゃうのも納得の中毒性です。

わたしも、心の準備をしてリピート観賞に行きたいと思います。

リピートしたら、ネタバレ感想書こうかなと思っています。

 

というわけで、それではまた。

 

 

<広告>

 

 

www.meganetamago.com