アニメ部門他、映画の賞レースを席巻した本作品。
大きな賞ではアカデミー賞(第93回/2021年)では【アカデミー長編アニメ映画賞】【作曲賞】 を受賞。
その他にゴールデングローブ賞と英国アカデミー賞のアニメ映画賞と、作曲賞も受賞と、華々しいです。
前々から観たいと思っていたのですが、タイミングを逃し放置していました。
アカデミー賞を受賞したこと、せっかくディズニープラスに加入してるのにあんまり観られていなく、この作品だけでも今月分の元は取れると思って、観てみました。
ディズニー映画を山ほど観てきたわたしでも、初めてのオープニング!
これだけでもちょっと確認してほしい感じです(笑)
ただ、いまだに慣れないのは字幕で見てるのに、看板などがデフォルトで日本語に変換された状態のやつが表示されるやつ。
ディズニープラスのほかの作品もそうなっていたんだけど、世界観ぶち壊し。
例えばさー、日本のディズニープラスで観ているけど日本語ネイティブじゃないから字幕や英語で観ている人も居ると思うんですよ。
そういう人を考慮しないスタイルだと思う。
改善求む。
作品としては『THE・ピクサー!』って感じでした。
アニメーションの美しさや描きこみの完成度が高すぎたたせいもあるのか、
(ちょっと(だいぶ)スピってるな)
と、観ながら思ってました。
誤解のないよう申し上げると、わたしにだってこの作品に感動できる心はまだ持ち合わせています。
最後らへん、ちょっとうるっとしたし!
わたしも映画を数々観てきましたし、作品の良さはわかります。
でも、ラストの落とし方を含めて宗教の啓蒙ビデオみたいだったと思ってしまったんです。
ごめん、本当にごめん。
わたしみたいなモノがアカデミー受賞作に対して、こんなこと言うのもどうかと思うし、好きな人もたくさんいると思うのに。
でもこれが素直な感想なんだ・・・、許してほしい。
内容も内容なんだけど、色味? がそれっぽい。
初期設定がチャクラの空洞を埋めていくみたいなヨガから影響を受けているらしいストーリーなうえ、そもそもが子供向けだと思う。
夢を捨てられない大人と子どもと思しきキャラクターが行動を共にすることで、お互い気付きを得るというステップアップストーリーなんですけど。
ピュアな心を持ち得ていればもっと楽しめたと思う。
わたしの心がもう、腐ってるからちょっと説教臭く感じてしまった。
なので、お子さんと観るにはかわいいし最適だと思います!
大人は、ジブリにあきらか影響されているな・・・というキャラクターを堪能してください。
だいだらぼっちとこだまとラピュタのロボット的なやつ。
観て損はない作品だし、説教臭さもかき消す作品として素晴らしいところもあったのでそれを後半は書いていきたいと思います。
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・音楽
さすがの作曲賞受賞作。
主人公がジャズピアニストなので、全体的に音楽素晴らしい。
作品随所に盛り込まれるジャズの音色が心地よいです。
わたし、黒人の長身ピアニストがでっかい手で猫背でピアノ弾く姿すごい大好きなんです。
そういったわけで『グリーンブック』も好きな作品なんです。
ソウルフル・ワールドはピアノ弾く主人公のアニメーションが可愛い。
ずっと観ていられる。
そして曲もいい。
2021年の映画音楽で、一番素晴らしいと評価された音楽を楽しめる。
そう『ソウルフル・ワールド』ならね。
というのは置いておいても一聴の価値アリです。
・アニメーション
PIXARなんで『インサイド・ヘッド』感はあるにしても、滑らかで美しいアニメーションはちょっと感動的ですらありました。
現代アートとジブリを足して二で割ったような自由自在な線アニメが自在に変化するさまは思わず(おー!)となる一瞬。
概念を表現するのに線とはなー。
線は二次元だし、次元の話だと”ひも”もよく出てくるし、なるほどなーと思った。
そうそう、こんな(サムネイル)色合いの世界なの『ソウルフル・ワールド』。
そして地上や地球の美しさも。
アニメのスピ感と美しいアニメーションで”ゾーンに入る感じ”もあるので、一度観てみて損はないと思います。
ポリコレ的なものも全く感じさせない内容なので安心して見られます。
そして、 アカデミー賞つながりで、Amazonオリジナルで作品賞にノミネートされた『サウンド・オブ・メタル』も視聴中ですので、レビューを書くつもりです。
ちなみに今回の作品で主人公の声を演じたジェイミー・フォックスは新作の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に出演します。
楽しみです。
それでは、また。
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※ジャズピアノが聞きごたえありそう。