『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(IT Chapter Two)観てきました。
わたし、ペニーワイズがすごく好きなんです。
初代『IT/イット”それ”が見えたら、終わり。』では、すごくかっこよくて雰囲気があった。後から調べたら中の人の、ビル・スカルスガルドがすごく素敵で北欧イケメン。
それにしても、IT関係、ビル多すぎ問題(笑)
そもそもの映画作品内の登場人物のビル、IT2では成長したリッチーを演じる、ビル・ヘイダーに加えて、ペニーワイズを演じるビル・スカルスガルドと。
そもそも、Bill(ビル)ってWilliam(ウィリアム)なんでしょう?
ビル・ゲイツだって、ウィリアム・ヘンリー・ゲイツ3世らしいじゃないですか。
どうせだったら、短縮形ももっと多様性を持たせてくれたらこんなに紛らわしいことにならなかったのに・・。
というわけで、ペニーワイズが観たくてわくわくしていたわたしは、公開初日の11月1日に、予告も含めてほぼ3時間という長尺映画にもかかわらずレイトショーに行こうとしていました。
ですが、のどの激痛で朝目覚めるという最悪の展開。
長年の経験で、すぐ治らない痛みだということは秒でわかりましたが、1日様子を見ようと風邪ではないという一縷の望みにかけたけど、そんなことがあるはずもなく夜になると更に体調が悪化。
無理が効く年でもないので泣く泣く当日のレイトショーはあきらめ、翌日一日中寝ていて無理やり翌々日に強行突破しましたが、体調ははっきり言って最悪でした(涙)
映画館内も寒く、3時間意地で座っていましたが、途中ぼんやりしていたかもしれない・・いや、確実にちょっとぼんやりしていたと思う。
ですが、ITの地上波(2019年11月8日の金曜ロードショー)を観て続編を観たくなった方のためにペニワ、及びITの魅力をお届けしたいと思い、筆をとったしだいです。
多少ぼんやりはしていたけど、ちゃんと観てはいたんで(笑)
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今回の『IT2』(邦題が長すぎるので便宜上、前作を”IT”続編を"IT2”と表記します)は、前作のITの27年後の物語です。
ITを観ずにIT2はたぶんわけがわからないと思います。
ITを観たことあるわたしでも、けっこう物語の細かい部分は忘れていて前半はけっこう(???)になってしまい、予習しとけばよかったと思ったからです。
観てから確認すればいいかーと思ってなめてた。
※前作のレビューはこちら
しかし、ITを観たことがある人には、物語が進むごとにきちんと27年前を思い出させてくれる仕掛けが要所要所に盛り込まれているので、ストーリーが進むごとに色々思い出して最後らへんにピースがハマる形になっているので、わたしのように復習しないで臨むのもありかなと思っています。
前作は、ホラーというより少年少女の夏の青春物語の要素が強く、Netflixの『ストレンジャー・シングス』のような世界観と、雰囲気がすごくいい作品でした。
ちなみに、わたしはホラー耐性が強いためと風邪でぼんやりしていたので、IT2も怖いと思わずに観ていました。
怖かった? と聞かれたら、全然怖くなかった(個人の感想です)というお答えをするよりほかはない感じです。
わたしはかの有名な『シャイニング』もたいして怖いと思わなかった鈍感な女であり、公式のプロモーションで回っていたIT2の動画で、ペニーワイズが襲いかかってくるやつも、ツボに入ってゲラゲラ笑いながらエンドレスで観ていたので・・。
ちょっと、風邪が長引いて笑いの沸点がだいぶ低くなっているのは確かなのですが。
ちなみに、ここ最近ではワニワニパニック映画『クロールー凶暴領域ー』は悲鳴をあげるぐらい怖かったです。
じゃあ、何故怖くもないのにホラーをわざわざ観ているかというと、純粋にストーリーが面白いし、登場人物のキャラクターに魅力があるからにほかなりません。
前作は思春期の入り口の子ども時代、今作はその27年後という若年を通り越したアラフォーで構成された役者さんたちが演じています。
子ども時代のストーリーの前作のほうがシンプルでわかりやすいですが、続編は続編でまた前作とは違う、大人に響く面白さがありました。
そもそも、幼馴染が27年ぶりに集まるっていう設定だけでもキュンとなる感じなのに、アラフォーが集まって得体のしれないものに立ち向かうっていう話がエモいと思うんですよ。
子どものときのマンガみたいな友情ありきで、それでいて、”恐怖とは何か”みたいな普遍的なテーマが盛り込まれていて、そこはすごくよくてグッときたところです。
わたしは何も頑張ってないけど、頑張った気がしました(笑)
写真を見た限りでは、イメージと違うのではないか? と思っていたそれぞれの子ども→大人の変遷はさすがの人選と役者さんたちのキャリアで、全員子役の演技をすごい研究したんだろうなーって感心するぐらい寄っていて、観ているうちに子どもの頃の面影も見えそうなほどで、賞賛しかなかったです。
ITの伏線も回収されており、素晴らしいまとめ方。
ところで、主役(?)であるペニーワイズが死ぬほど怖いと思っているみなさん、安心してください。
ペニーワイズはそんなには出てきませんでした。
(※個人の感想です)
そのかわり、なんか色々出てきてはいましたけど(3時間もあるなら、さぞやペニワを堪能できる)と、わくわくしていたわたしには物足りなさを感じる程度の登場です。
ビジュアルもITとは若干変わってましたが、なんで変わったのかは知らない。
ぼんやりしてたのか、27年の間にお色直ししたのか、バージョンアップしたのか。
そして、最終的にはペニワ、なんか切なかった・・。
だって「また会えたね」ですよ?
わたし、こんな口説き文句言われたことないです!
ペニワ、めちゃくちゃキザじゃん!
27年も同じ人たちを待ち構えているし、地縛霊(?)だし、それぞれのターゲットの調査も怠っていないし、多分一人ですごく淋しいんだと思う。
なんで、たくさんの人たちが会いに行ってあげるとものすごく喜ぶと思います、ペニワ。
実際問題、3時間弱と長尺の作品にはなってしまいましたが、これでも時間が足りなかったんだろうなーとは思いましたし、終わってみると長くは感じませんでした。
スティーヴン・キングの原作がごっついみたいなので”どこを拾ってどうまとめるか”みたいな形になってしまい、唐突なアイテムや唐突な展開に疑問符がついて、置いていかれた部分がないとは言えなかったのですが、おそらくやむなくカットされたシーンが多かったからではないかと思われます。
それでも、途中途中にコメディ要素が盛り込まれて休憩パートがあったり、ラストシーンはものすごくよくて、余韻はとてもいい映画です。
逆によくこれだけまとめたな! ってみなさん思うのではないでしょうか。
映像もとても美しく見応えもあります。
ITが面白かった! と思った方は是非劇場に足を運んでペニーワイズと遊んできてください。
そして、友人がリッチー役のビル・ヘイダーの大ファンなので彼の魅力を日本に広めてください(笑)
ビル・ヘイダーいいじゃん! って思った人は、Amazonプライムビデオ配信中の『BARRY』も観てくださいね。
ビル・ヘイダーは今年のエミー賞の主演男優賞を『BARRY』で獲っています。
それでは、また。
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It Chapter Two (Original Motion Picture Soundtrack)
- アーティスト: Benjamin Wallfisch
- 出版社/メーカー: Watertower Music
- 発売日: 2019/08/30
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