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【海外ドラマ】9-1-1:LONE STAR season1 感想 地域差の妙。本家も好きだけどこっちは肌感が合う。

『9-1-1:LONE STAR』シーズン1完走しました!

 

foxnetworks.jp

 

本家の『9-1-1:LA救命最前線』をかなりハイスピードで観終わって(スピンオフでも観るか・・・)と思って1話観て、やっぱり面白いと思ったのですが、シーズン1しかないからすぐ終わっちゃうと思い消防士繋がりで『シカゴ・ファイア』を観たりしてふらふらしていたのですが、本家のシーズン4とこっちのシーズン2の配信を機に戻ってまいりました。

 

www.meganetamago.com

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やっぱり面白いわー。

 

本家とは構成は一緒で似てるところもあるけど人と地域が違うってだけでこんなにも違うのかと思うし、一番作りがうまくて感心したのが地域差です。

スピンオフなので有名俳優(ロブ・ロウリブ・タイラー)が起用されたのかもしれないですが、わたしにはどちらもなじみがなかったのでそこまで重要事項ではなかったです(笑)

 

本家の舞台はロスで華やかさがありましたが、スピンオフの舞台は南アメリカのテキサスの街。

 

荒涼な感じが画面から伝わってくる。

 

わたしも田舎から都会に引っ越してきた身なのでわかるのですが、環境と人間性って切っても切り離せないもので何年経ってもそこには違いを感じるんです。

どっちがどうとかじゃなくてそういうものって感じでしょうか。

都会と田舎との違いを受け入れたうえでわたしは都会の方が居心地がよく思えるのですが、それはもうその人それぞれでと地域の相性との問題です。

都会には都会のよさがあり、田舎には田舎のよさがある。

でも、都会と地方では拠点としてる企業の数も違うし、仕事の量や内容、そして同じような仕事でも収入にも差があったりする。

 

実際のところは、今回のスピンオフの舞台になっているテキサスのオースティンは世界の大企業が本拠地にしていたり割と栄えていて治安もよく、町としては穏やかだというブログも見かけました。治安がいいということは経済的にも表面上的には困窮していないんだと思う。

 

でも、街というのは一辺倒じゃないからマイアミみたいに高層ビルのすぐ横にマフィアの町があったりするし、もちろんオースティンにも格差があったり、テキサスという元々の文化ももちろん根強いと思います。

ずっと欧米ドラマを見ていてアメリカより南アメリカの方が保守的というのは感覚でわかってきています

アメリカ史や宗教のことをなんとなくわかるようになったのも海外ドラマのおかげ。

 

保守的な地域というのはそれだけルールに則って集団で協力して生きていかないとサバイバルできなかったという環境的な側面(厳しい気候や作物が育つ育たないなどの土壌問題)があったり、戦争などの辛い歴史があったりするものだけど、南アメリカも過去にアメリカにイギリスが侵攻してきたかどで領地として白人が移住してきた地域として奴隷制度が長らく続いたり、南北戦争などの歴史がある。

もっと遡ってメキシコがスペイン語圏なことを考えると、境目の南アメリカの住民たちはスペインとイギリスの諍いにまきこまれたりしたんだろうなというのも想像に難くないし苦労を想像するとキリがない。

わたしは荒涼な乾いた大地で人種も多様で文化的に南米の風がふいている南アメリカの雰囲気が見ている分には好きですが、生まれ育つのは大変だっただろうなと思います。マイノリティーは特に。

 

わたしは北の大地生まれ北の大地で育ちで、しかも北の外れに住んでいたこともあることから、このドラマの主人公(?)である、126分署のキャプテンがニューヨークからオースティンに移住してあれこれ仕切りだしたらいい顔しない人もいるだろうなというのはすごくわかります。

 

そして、そういう前提を踏まえた作品作りはさすがだなと思います。

全方位に意識が向いてる感じ。

誰も見捨てない(※ただしDVやセクハラ・パワハラしない人に限る。それをするやつは罰せねばならない)という、ライアン・マーフィーの強い意思を感じるのが9-1-1の好きなところです。

 

ドラマ内でもそれぞれのマイノリティー(と呼ばれる属性)な人たちが、徐々に距離を詰める感じもよかったですね。

本家のチームもすごい好きだけど、一緒に同士として働くのならこっちのキャプテンの下でこっちのチームで働きたい(笑)

 

目新しさもあり、観始めたらあるだけ時間の限り観てしまった。

 

ちなみに【LONE STAR】とはテキサス州の愛称です。

テキサス州 - Wikipedia

州の旗とアイコン見てすごく納得した。

日本だと『9-1-1:うどん県』みたいな感じなんですよね(笑)

 

それでは、下記はネタバレ感想です。

 

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グレイスの「9-1-1 What your emergency?」いいですよね?

アビーやマディーと全然違う!って思いました。

落ち着いてるけどなんか色っぽいのと低温ボイスで一瞬落ち着く気がする。

実際は、だれも落ち着いてないしわたしもその時が来たら繋がったことで余計にテンションが上がる気がするんだけれども。

 

そして本家のほうもそうなんですが、白人と黒人のカップルに未だに残る微妙な腹の探り合い。

海外ドラマを観ていて最近思うようになったのですが、差別される側が差別する側を差別することに対してすごく考えちゃうんですよね。

最近のネット上での色々な戦いを見ていてもそういう確執が攻撃性を高めてしまったりしてこじれたりなど。

 

例えば黒人が白人に対して「黒人だからといって警察に不当に車を止められて職質される気持ちおまえにはわからないだろ」という言葉を投げつけたり愛情を向けられているのに「黒人の自分を利用しているのか」と疑われたりなど否定しても心からは信じてもらえないケースがしんどい。

(黒人の)娘を白人に嫁にはやらないという父の思いには悲しい事情が隠れていると思うと両方の気持ちがわかるんだよね。

お互いの人生を歩めない以上、完全に理解することは無理だしすごい辛い。

 

日本も過渡期でやいのやいのいう人も増えているけど、別に理解しようとしなくてもいいけど誰のことも否定しないで人としての人権を尊重することが多様性社会なんだろうなとドラマを観ていると思う。

 

特にムスリム女性の消防士マルジャンの一件がすごく印象に残っていて。

救助作業中にヒジャブが外れてしまったマルジャンを壁を作ってやじ馬の目から守ったシーンが感動して泣きそうになってしまった。

マルジャンに関しては体の小さい女性でありながらシカゴ・ファイアのドーソンに抱く(小柄な女性に消防士は無理なんじゃ・・・)という不安感を感じないのもすごい。

キャラクター設定のうまさが際立っている。

 

あと、特筆したいキャラクターはTKの幼児性ですね!(笑)

 

本家のバックも子供っぽいと思っていたけど、たいしたことなかった。

小学生メンタルなうえ、体調が甘やかしすぎだと思う。

カルロスはTKにもったいないです。

撃たれたのにはびっくりしたけど、9-1-1だから死にはしないと思った(笑)

むしろ、撃った子がかわいそうだったので、今後のシーズン更新のなかで成長を期待しています。

 

本家に比べてシーズン1ではチームというよりロブ・ロウ演じるキャプテンととリブ・タイラー演じる救命士のプライベートの物語に振り切っておりメンバーのプライベートがジャドぐらいしか描かれず若干物足りなかったので、それぞれの分署での過去も含めてシーズン2以降描かれるといいなと思います。

ポールはシカゴでマルジャンはマイアミでしょ?

マテオのキャラクターももうちょっと深掘りしてほしいです。

 

わたし、においさえなければ見た目グロイのは本当に平気なので(血とかそこらへん)本当に良かったなーと思っています。

BONESハンニバルとTWDで鍛えたせいだと思う。

9-1-1程度なら全然余裕でご飯美味しく食べられるけど、9-1-1ぐらいなら海外ドラマ勢なら余裕だよね?(笑)

 

シーズン2も第1話だけ観たのですが、すっごい面白かった。

 

予算が潤沢なのか画面が派手になっています(笑)

 

コロナが描かれているのもエンタメ作品としては新鮮で、また休日を潰しそうな予感だし、塩漬けドラマにならなそうな感じなのでホッとしています(笑)

 

それでは、シーズン2のレビューでまた。

 

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