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【海外ドラマ】9-1-1:LONE STAR season2 感想 コロナ禍をよく頑張ってるよねって応援されている気持ちになった。

『9-1-1:LONE STAR』シーズン2もさっくり完走しました!

 

※シーズン1の感想はこちら

www.meganetamago.com

 

シーズン2予告編

 

youtu.be

 

 

シーズン2は予告編でもわかるかと思いますが、シーズン1で行方不明の妹を探し続けていた救命士ミシェルを演じていたリヴ・タイラーがコロナ禍の影響でイギリスとハリウッドの行き来が困難になり、仕事より家族を優先させるということで降板。

またチャンスがあれば復帰もありえるということなのですが、シーズン2から投入された新救命隊の隊長のトミーがシーズンを通して126分署に馴染んでいき、最終話ではなくてはならない一人になったかと思うのでどうだろう。

戻ってくるにしても、本家のアビーみたいな感じになるのかな。

変な色気を醸し出していて良キャラだったんですが、降板した人の穴埋めがハマりすぎてメインキャストになるのはよくある話です。

BONES』のカミールとか。

 

新救命隊長のトミーを演じたジーナ・トーレスは、ドラマ『SUITS』のジェシカ役が一番有名でしょうか。

『SUITS』は観たことあるのですが5話ぐらい観て一旦離脱してるので、この話を聞いたとき、

 

(そういえば、主人公(若い方)の上司(弁護士の人)の上司の女の人がトミーだったかもしれない。だから既視感があったのか)

 

という記憶ともつかないぐらいの薄い記憶を呼び起こしていました。

 

トミーはキャラクター設定が細かく、ミシェル降板のための新キャストということもあり、力が入っていたのか出番が多かったです。

ブランクがありつつも仕事への情熱は失っていない、けれども家庭にいて子育てする幸せも捨てがたいという微妙な心理状態をうまく演じていたと思います。

仕事と子育ての狭間で揺れ動く母親の心理がうまく伝わってきていました。

さすがの貫禄の演技です。

 

そしてシーズン2はシーズン1でキャラクターに愛着をもった視聴者をさらにドツボにはまらせる相変わらずのうまい構成。

クロスオーバーもそうだし、マルジャンの結婚話、ポールの家族、ジャドとグレイス夫妻の出会いから今までの話、トミー&チャールズ夫妻、TK&カルロスのそしてオーウェンと元妻とのやりとり、マテオの成長と盛りだくさんで、もうさすがにネタ切れだろうと思っていた出動要請も、戦車の暴走、マグマ、山火事、地雷、放火犯、そしてキャプテンの逮捕(!)と書ききれないほど盛沢山で、ホラー映画より声に出して叫んだかもしれない(笑)

 

さらに、ドラマで初めて観るコロナ禍

 

時期的には厳しいロックダウンが行われたあとのようだった。

ちょっとまだ閉塞感があって、コロナで職を失った人も居て、アメリカのドラマなのにハグをあまりしなくてちょっと切ない雰囲気が漂っている。

 

そうなんだよ。

 

制作側の出演者やスタッフ、そして観ているわたしたちもパンデミックをなんやかんや渡り歩いて今存在している。

世界中で、それぞれがそれぞれに頑張った。

ここまで生き延びてきた、よく頑張ったっていう思いが画面から伝わってきました。

去年実母が亡くなっているけれど、色々な複合的な理由でもしコロナがなければもう少し生きていたのかなと思わないこともないんです。

身近な人をコロナで失った人もたくさんいて辛い思いをしている人もいるだろうけど、

 

この数年で何かを失った人の多さ、そしてこの時代にそれでも生きているということ。

いつもは遠い世界のドラマがなんとなく身近に感じました。

 

話は変わって、これは本当に蛇足ですが、ゲストに『アラジン』の実写映画で、キュートなアラジンを演じたメナ・マスードも出ていて「あの人、アラジンじゃない?」「アラジンはもうちょっと爽やかでかっこよかった」「年取っただけじゃない?」「いや、違う」という、わたしの【アラジンがゲスト出演している】という主張を絶対に認めてもらえなかったという事件がありました。

 

結果は、わたしの勝ちです(笑)

 

 

前段でいろいろ書いてしまいましたが、もう少々わたしの戯言にお付き合いください。

 

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ライアン・マーフィーの作品の好きなところは、登場人物が自分の内面の駄目さを内省しつつ、なるべくいい人間として生きようとすごく一生懸命に命がけで頑張っているところです。

特にこの9-1-1シリーズに関しては主な職業が消防士&救命士なところから実際の現場も危険を伴うのでその傾向がわかりやすく表現されていると思います。

 

特にシーズン2ではオーウェン隊長のキャラクターが際立っていました。

なんていうんだろう、隊長は田舎育ちのわたしからみると【都会育ちのバブル世代の人】って印象です。

 

そもそもわたしの地元にはそういう人はいないので、関東に越してきてカルチャーショックの一つでしたがとにかくシーズン2ではその傾向が強く出ていて、バブル世代が苦手な田舎者としては(ちょっとウザい・・・)と思いかけていたのですが、その愛情深さと現場での対応力の高さで盛り返すを繰り返していました。

 

LAのボビーもそうだけど、隊長がいると居ないとでは安心感が全然違う。

ジャドも経験値高いしやれると思うけど、命のやり取りの際に瞬時に判断して行動に移すってなかなかできることじゃないと思う。

わたしはじっくり考えて行動したいタイプなので絶対無理だし、判断に自信を持てなくて精神を病むと思います。

後からぐずぐず考えてマルジャンみたいなことがあったら立ち直れない。

それでなくても、仕事ですら同じものを3回は確認しないときがすまないほど自分に自信がないのに無理だ。どう考えても無理だ。

 

そういった【決めてくれる人】的な意味でもローンスターの隊長はすごくいいです。

自分大好きなところは揺らがないので。

あ、そういえばシーズン2では美容隊長と育毛キャラは封印したのかな(笑)

 

病気のことはひと段落したみたいなのでTKが乱心しちゃうからよかったと思います。

TKのファザコンキャラも慣れてきたな(笑)

子どものことは残念でした。

元妻が高齢出産を無事に乗り切ったあとにまたなんかあるかもだけども。

 

あとはポールとマルジャンとマテオの3人組は癒しでした。

仲良くなってうれしいし、あとは今回のシーズン2では夫婦がテーマの感じもした。

 

・トミー夫婦

オーウェン夫婦

・ジャド&グレイス

 

の3組。

 

それぞれがそれぞれの夫婦の形があって、すごく興味深く観ていました。

 

グレイスは今までの受電者ランキングでは今のところ1位なのですが、シーズン1の感想で言っていた『声がいい』という感想がシーズン2につながってうれしかったですね。非常にロマンチックな出会いと結婚でした。

オーディションで、声をすごく見られたんだろうなぁ。

一体何人の人が「911 What's Your Emergency?」を言わされたんだろうか(笑)

 

「じゃあ、次の人『911 What's Your Emergency?』言ってみて」

911 What's Your Emergency?

「はい、わかりましたー(棒)」

「………」

 

みたいなことがたくさんあったんだろうなー。

そんななか最終的に生き残ったグレイスはさすがにやっぱり声だけで惚れさせる魅力があります。

すごいわかる。

 

ジャドはグレイスがいないと生きていけなそうだったので、「グレイスが死ぬのはダメだ!!」と思ったので、意識が回復したときはかなりほっとしました。

かといって、非の打ちどころのないトミーの旦那さんが急逝したのはどうかと思ったけども。

 

わたしの母もくも膜下出血だったので、目を見たときそれ系だろうなとは思いました。

母は相当苦しんだようなので苦しまなかったという解剖結果はトミーの救いになったのではないでしょうか。

彼が座ったままだったこと考えると嘘ではないと思いますし、専門家であるトミーにその場しのぎの言葉はあの状態では響かなかったと思います。

それになんとなくわかっていたと思う。

 

そしてオーウェン夫婦もあれはあれで微妙なバランスで成り立っていますね。

好きだけど、共同生活のパートナーとしては無理っていうのあると思うし。

オーウェン不満を顔に出すし、大事なことは隠したがるし、正直めんどくさいよね(笑)

 

ダメな人間は愛すべき存在として描かれている9-1-1ですが、相変わらずパワハラ、セクハラや曲がったことをするクズは許さないライアン・マーフィー。

ビリーが雷に打たれたりもしましたが、一番衝撃的だったのはep2の地下マグマの回でプールで美人をゲットするために地味な子を踏み台にしようとして企んでた男子がかなり悲惨な目に遭っていたことですね。

ひどい目に遭うんだろうな…とは思っていましたが、わたしみたいな凡人には想像もできないような問答無用の処刑にちょっと引きました(笑)

だって、まだやってなくて『口に出した(しかも本人には聞かれてない)』だけだったし。

 

クズな行動を口に出しただけで処刑対象!?ってなったんですよね(笑)

 

 

最後に今シーズン評価が爆上がりしたマテオ。

シーズン1と比べてあきらかに体も大きくなってるし、首も太くなっていてシーズンを更新した最初は体が緩んでいる人も割といるなか、中の人のドラマにかける気合が感じられました。

そういう要求があったのかもしれないけど、ロックダウンなどがあったなかきちっと結果を出しているのすごい。

 

 

それに応える形で脚本も作られており、あきらかにシーズン1より出番も増えていた。

126分署への愛で背中に掘られたタトゥー。

その綴りの間違いを指摘できなかったのは、読字障害を抱える彼には切ないエピソードでしたね。

言えなかった周りの人の気持ちもわかったし、それを適切に救ったマルジャンの賢さには救われました。

 

タトゥーといえば、ジャドのエモーショナルタトゥーもあったね。

 

話をマテオに戻して、マテオが住んでいた家が吹っ飛んだ時の迅速な判断、隊長をはじめ仲間や仕事をまっすぐに信じられる強さ。

素晴らしい。純度100。

 

そしてその伏線がすべて最終エピソードにつながるわけですよ!

 

あの状況で自分も怖い中、消防士としての使命に燃える姿に素直に感動しました。

オーウェンが駆け付けた時は心底ほっとしたけれども、救助できなかったっていうのがなくて本当によかったよね。

トリアージも見事。

 

そして、パワハラした隊長はひどい目に遭った。

マテオを怒鳴ったから窒息したってびっくりしたよ(笑)

パワハラ加害者がパワハラしたせいで生死の境をさまようっていう。

 

普段ライアン・マーフィーはどんだけ実際の人を心の中でこんな目に遭わせてるんだろうか。

気持ちはすごいわかるけど、こういうシチュエーションが次々浮かぶのも訓練が必要だと思う。

普段から考えてないとそんなにたくさんは出ないと思う。

天罰っていう宗教観も多分にあるんだとは思うけれども徹底している。

世の中の理不尽に対する怒りと、人を美しいと思う心を両方高いレベルで持っている。

凡人が20ぐらいだとすると500ぐらいの熱量。

 

余談ですが、マテオはMARVEL好きとしても親近感がありました。

マテオが着てたスウェット可愛かったけど、わたしキャップ派じゃないからなーと思っていた(笑)

 

いやー、それにしてももうネタは宇宙人襲来ぐらいしかないと思っていたけど、本家も含めてまだまだあるね?

砂嵐とか地下マグマとか脳の片隅にもなかったもん。

日本だって地震火山大国だし、いつマグマがどうなるのか温泉が噴き出して人命が脅かされるかわかんないよ。

9-1-1だったら間欠泉が急に橋を突き破って噴き出して車が一台上に浮いたまま取り残されたうえ、間欠泉の衝撃で玉突き事故が起きてトラックに突っ込んだ乗用車の乗員になんかが突き刺さって大騒動になってる。

 

こんなに災害の多い国なのに、災害や事故に対してのリスク管理が少なかったことを反省しています。

これを機会に応急処置や止血帯を巻く位置と心肺蘇生法、AEDの使い方だけは繰り返し勉強して練習しようと思っています。

 

本国ではシーズン3が放送中ですね。

ローンスターが終わって、ロスになりそうだったのでそのまま本家視聴に突入しましたが、それもあっという間に見終わるので、すぐさま日本にも来てください。

 

ディズニープラスさん、お願い。

 

それでは、また。

 

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