ストレンジャー・シングス シーズン1 第6話 感想です。
ストレンジャー・シングスのウィキペディアで、エルたちが受けていた研究のようなものが『MKウルトラ計画』という記述がありました。
証拠になるような文書などはほとんど処分されているため、現在その計画の全貌は明らかにされていないようですが、エルの母親が受けていたような薬物による実験はもちろんのこと、かなり非人道的なことが行われていたということはウィキペディアの内容からも伺い知ることができます。
他の記事によると、基本的にはマインドコントロールや、スパイの自白的なものが目的だったようですが、それこそ超人を作るような無謀な実験や、超能力実験、記憶の操作ができるかなど、命に関わるようなことが行われていても全く不思議ではないですね。
全くのフィクションだと思って観ていたものが、ノンフィクションをアレンジしたものだとわかると、現実味が帯びてきて、観ているこちらの気持ちも少し変わりました。
エルが実験で入れられている水槽のようなものと研究施設を最初に見た時、『シェイプ・オブ・ウォーター』を真っ先に思い出したんです。
このような”何が行われているかよくわからない国による研究施設”が現実にあったということは、周知の事実だったんだなぁと思いました。
なので、それをモチーフにした創作作品が何作品もできているということを今回の『ストレンジャー・シングス』を観たことで知ることができたのですが、知らないだけで、今もこのような施設、本当はあるのかもしれないですよねぇ。
そんなこと知りたくはないですし、もちろんないことは願っているのですが、さすがにちょっと気持ちが落ちました。
シーズン1 第5話の感想はこちら ↓ ↓
『ストレンジャー・シングス』シーズン1第6話は、マイクとルーカスの揉め事で、念力を発動させてしまいルーカスを危険な目に遭わせてしまったエルが行方をくらましてしまう。マイクとルーカスの喧嘩はダスティンが仲裁を試みる。ホッパーは、研究所で見かけた子ども部屋と子どもの絵から、レストランのオーナーが死亡した店に居た子どもはウィルではなく絵に描いてあった『11』という子どもではないかと推測。研究所で被験者になっていたうえ、子どもが行方不明になっている母親をホッパーとジョイスは尋ねる。ジョナサンは、木の根元から怪物に引きずり込まれたナンシーを救出しようと奮闘する。
※以下、ネタバレありの感想です。
ナンシー、割とあっさり穴から出てきたね・・。
あの木の根元が怪物のいる次元と繋がっている穴だとしたら、バーバラはスティーブの家で怪物に引きずり込まれていないわけなので、怪物のいる次元と繋がっている穴は、獲物次第で怪物が自由に空けられると考えるのが自然ですよね。スティーブの家があの森の中にあるので、あの森周辺なんではあるんだろうけども。
でも、あの研究所ではホッパーが自動ドアを開けて普通に入っていったのは?
怪物は一匹(怪物の数え方の単位がわからない)じゃないのかな。
研究所にいる怪物は研究所が飼っていて、定期的に食べ物を与えているから、ホッパーは襲われなかった・・?
と、疑問だらけではありますね(笑)
ただし、怪物は血の匂いに誘われて人やら動物を食べる肉食なので、バーバラは、ナンシーのせいで、死んだ可能性がものすごく高いってことははっきりわかりました。
バーバラは嫌がっていたのにナンシーに連れられてスティーブの家に行き、更に嫌がっているバーバラに変なところから穴を空けた缶からビールを飲ませようとして、その切り口から怪我をした。
そして、その血の匂いに誘われて怪物に引き込まれた・・。
血の匂いに誘われていたということは、怪物は空腹だったということだと思うので、速攻でナンシーが見た鹿のような結果を招いていると考えるのが普通ですよね。
ウィルは、偶然穴に入ってしまった(?)ので、怪物は目が見えないと仮定して考えると、匂いさえさせなければ逃げ切れる可能性はあるので、生きていたし、今も生存可能性は高い。
しかし、(飲まず食わずで子どもが1週間もどうやって?)と思ったのですが、ウィルの居る世界がナンシーが入り込んだ闇の世界ではなく、子どもたちが連呼していた【up side down】、つまりわたしたちの世界を逆さまにひっくり返した鏡のような世界だとしたら・・。 そのあたりはこれから明らかにしてほしい部分の謎です。
そして、ナンシーの優柔不断な態度でスティーブを怒らせてしまい、幼稚な嫌がらせをナンシーが受けたせいでジョナサンまで巻き込まれ警察に捕まってしまった。
ナンシーは本当にイライラするので、思春期のくだりは減らしてもらって子どものシーンを増やしてほしい。
そして、内輪揉めしていた子どもたち。
だんだんとストーリーが進むごとにそれぞれの子どもの個性が露わになっていくなか、今回はダスティンの大人っぽさが際立つエピソードでした。
マイクとルーカスを仲直りさせようとマイクを説得しましたが、「自分は謝らない」と頑固さを見せるマイクをダスティンは正論で論破。
マイクを連れてルーカスのところに行きますが、ここでルーカスも「あくまでエルのことは認めない」と、仲直りを拒否。
【和をもって貴しとなす】と聖徳太子が十七条憲法の第一条に記した国の人であるわたしにはけっこうカルチャーショックでしたし、羨ましくもありました。
「ごめん」って言われたら「いいよ」って言うんでしょ?
と、許すことを強要されて育った日本人が大多数な気がするなか、隣人を愛することや許しの教えが普及しているキリスト教の国ですら、あんな子どもの頃から、お互いの個の意見を尊重するように教育を受けている証拠なのだなと思ったんです。
人と意見が違ったって構わない、無理に自分を曲げなくてもいいと。
海外ドラマや洋画を目が腐るほど観ていて、日本とは価値観が違うことはわかっていたつもりではありましたが、親子じゃないフィクションの中の子どもって実際はあまり見たことがなかったので、自分の中ではけっこう衝撃を受けました。
実際その後、マイクとダスティンはエルを探しに、ルーカスは単独でウィルを探しに出ることになったし。
ダスティンは、マイクの気持ちにもルーカスの気持ちにも寄り添って行動しているけれど、かといって流されているわけではなく自分の意見や信念はキッチリ持っていて、とてもいい子ですね。これからどんな風に成長するのか楽しみです。
一方、エルは能力を使って食べ物をスーパーから盗み(4つ持っていったのでみんなの分も持っていったんだと思う)ひとり森で空腹を満たしていたところ、自分を呼ぶ声に導かれてマイクのピンチを救い、また合流することができました。よかった、安心した。
だけど、あんな小さな町であんな騒動をやらかしたら一発ですごい噂になると思うから、研究所に見つかるのも時間の問題ですね。
お母さんがあんなことになっているうえ、産まれた時から母と無理やり引き離されて研究対象として育てられた不憫なエルにどうか、産まれてきた喜びを。
あんな育てられ方をしていたのに、仲間を助ける心を持っているんですよ?
わたしは、エルの幸せを見届けるまではこのドラマを観るのをやめません!
ルーカスは磁場の乱れているところを一人で探し、ホーキンス電力会社が怪しいことを突き止めました。
色々話が繋がってはきていますが、単独行動でハラハラさせてくる人が多いので、そろそろ団結しよう! シーズン1あと2話しかないし。
シーズン2も続けて観るつもりですが、シーズン2になったら急に子どもたちが成長してるから、男の子たちは声変わりしてるかもしれない。
今の子どもたちを観られるのは2話で見納めでしょう?
なので、しっかり見届けたいと思います。
というわけで、それではまた!
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