Amazonオリジナル作品『ザ・ボーイズ』(The Boys)シーズン1第7話【防衛】感想です。
嘘、つきますか?
つきますよね、嘘。
わたしは、日頃、嘘つきます、それはもう、嘘しか言ってないほどに(嘘)。
今回のエピでは、『口に出して言ってはいけないこと』と『本当だとは限らない話』が盛り込まれていたと個人的には思うのですが、心で思っていることを全部口に出さなきゃいけないわけじゃないし、他人に対して全部本当のことを言わなければいけないわけでもない。
黙っていることが、嘘だとも思わないです。
むしろ、アイドルとか芸能人は、夢を売ってセレブ生活をしていることを自覚して、それなりの嘘をつくべきだし、知られちゃいけないことをバレないように努力するのがプロだと思っているので、ヴォート社は社会を欺く大嘘を組織的についていて、今のところ世間にはバレてない。
8年前には既にヒーロービジネスを大成功させていたようだし、ヒーローたちの年齢をみても何十年というスパンで、あの計画は実行されている。
多大な犠牲を払いつつ嘘を守る努力をしているし、何年もあの会社をやっているにもかかわらず、一部の従業員しかヒーローの裏の顔を知らなそうなので、マデリンすごいなって個人的には思っています。
マデリンをあそこまで駆り立てているものがなんなのかわからないけど、そこはすごく評価していて興味がある部分です。
もはや、ホームランダーも”闇サイコパスの典型”みたいになってきちゃっていて、キャラ的にも若干つまんなくなってきているので、ここに来てホームランダーより、マデリンにすごく興味が出てきた。
彼女があそこまでして、守りたいものは一体なんなのか。
あと1話でシーズン1が終わりなので、更新の決まっているシーズン2では是非そこを深掘りしてもらいたいです。
過去と現在が交互的なつくりでもいいから、ヒーローよりも、ヴォート社の成り立ちから今までを是非追って欲しい。
コンパウンドVを投与すると超人能力が現れる、ということを知ったきっかけもあるはずだし、それを組織的なものにするためには相当な時間と労力とお金がかかったはず。シーズン1を踏まえてそのストーリーだと、けっこう面白い物語になると思うんだけどなぁー。
最近、ヒーロー業あんまりやってないし(笑)
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~あらすじ(ネタバレあり)~
シーズン1第7話【防衛】"The Self-Preservation Society"
アニーとの付き合いをやめるようブッチャーに進言されたヒューイだったが、アニーとホテルで一夜を過ごす。
アニーは、ヒューイとの関係を進めてしまったが、ヒューイのことを何も知らないことを不安に思っていることを彼に告げる。
ヒューイは父親に紹介するとアニーに言い、アニーへの罪悪感からブッチャーにチームから抜けたい旨を伝えるが、その時ヒューイの元に自宅に潜入し父親を人質にとった、とAトレインから連絡が入る。
MMは口座が凍結され、家族が危険に晒されていることを知る。
ボーイズ全体がヴォートに追われていると知ったブッチャーは、メズマーに会いに行きCIAに助けを求める。
一方、ヴォートではメズマーから得た情報で、見覚えのある顔があったホームランダーはブッチャーの妻、ベッカについてマデリンに探りを入れる。
ベッカは元ヴォートの社員だった。
マデリンはあくまで、ベッカのことについては何も知らないとホームランダーに言い、話を逸らそうとする。
ホームランダーは、メンバーが5人に減った”セブン”のメンバーを召集し、会議を開く。
その場で、ザ・ボーイズのメンバーであるヒューイの写真が公開され、彼がトランスルーセントを殺したこと、Aトレインがロビンを殺したことを知るアニーはヒューイと深い関係であることがホームランダーから明かされ糾弾される。
何も知らなかったアニーに、クイーン・メイヴが助け舟を出す。
そして、ホームランダーは、ベッカのことを聞きだすため、”育ての親”に会いに行き、そこでベッカについて衝撃の事実を知らされる。
※第6話の感想はこちら
ロビン、猛烈にかわいそうになってきた。
【そこに居た】というだけでなんの関係もない人物が未来を一瞬で奪っていき、その当人は自分の顔と名前すら覚えていなく、罪の意識がゼロ。
将来を誓っていた相手は、その瞬間一緒にいたにも関わらず、舌の根も乾かぬうちに他の女に心を奪われている。
なんの罰だよ。
わたしがロビンだったら、自分の身を危険に晒してまで復讐してほしいとは思わないけど、さすがに腹が立つわ。そのぐらいはいいでしょ。
ヒューイは、そんなんじゃないと言うと思うけど、結婚も視野に入れていた恋人に、そんなすぐに忘れられる存在だったんだなと思うことがショックすぎる。
100歩譲って『恋に落ちてしまったから』というのには、納得するとする。
そしてそのグズグズした態度で、ボーイズとアニー両方を危険に陥れたことも気づかないとしても、ブッチャーへの発言は許せないわ。
ヒューイにわかってもらえると思って、ブッチャーは話した(かもしれない)のに、あの場で売り言葉に買い言葉にするにしては、ひどすぎる言葉、死んだ女に縛られてるとか言うか!?
あまりの暴言に、場が凍りついたし、わたしももちろん凍りついた。
正直、こっちは腹が立つというより、泣きそうになったというか。
そんなこと軽々しくいう・・? そんなこともわからんのかっていうね。
ロビンのことも腹が立つけど、今後、ヒューイがどんなに無神経な行動をとっても知るすべがないので、逆によかったかもしれない、結婚しても浮気するし・・とか思えてきたけど、口に出していいことと悪いことの区別がつかないやつは最低。
思ってもいいよ、それは自由。
でも、口に出すな!!
MMとフレンチーだって、その事情をわかって手伝ってる部分だってあるわけじゃん。
人としてありえない暴言だったなー。
しかも、なんていうかまだそこまで関係性深くないじゃん、ヒューイとブッチャーって。
お前が言っていい内容じゃない感も加わって、もうわたしの中ではロビンのこともあり、かなりアウト案件でした。
最初は同情してたし、頭の回転の早さも評価してた部分もあったけど、本当に信頼失うのは一瞬っていう見本みたいなシーンでした。
そして、ホームランダーがマデリンに探りを入れて、話を逸らされたため、恐らくあの何もない部屋の小窓から覗いていた研究員の元に向かって聞いた話。
ホームランダーが暴行した(ホームランダーに記憶はある)ブッチャーの妻ベッカはその暴行が原因で妊娠。
通常の妊娠ではなく子どもの成長も早く、ベッカは出産時にホームランダーの子どもに腹を突き破られ死亡。子どもも血の海でおぼれ10秒で死亡。
という、凄惨極まりない話と映像でしたが、観終わったあと、果たしてあの話は本当なんだろうか? という小さな疑問がわきました。
そもそも、研究員がホームランダーに【本当のことを言う必要がない】っていうのと、ホームランダーはマデリンに探りをいれたあとに研究員の元に向かっているし、研究員のもとにはマデリンから情報が既に入っていたっぽいし、(血の海で10秒で溺れ死ぬかな・・)っていう疑問。
そもそも生まれた直後の赤ちゃんは肺呼吸するまでタイムラグがあるわけだし、泣かない赤ちゃんは泣かせよう(呼吸させよう)とあの手この手で策を講じるわけじゃないですか。
たかだが10秒で死ぬかな。
それに、普通の子じゃなかったんでしょう?←ここも実際はちょっと怪しい。
めちゃくちゃ嘘くさい。
この場合、考えられるのは、
①研究員の話は全て本当
②研究員の話は全て嘘(そもそもベッカが妊娠すらしてない)
③研究員の話は半分本当 その1(ベッカは妊娠したのは本当で子どもは死亡、ベッカは生存)
④研究員の話は半分本当 その2(ベッカは妊娠したのは本当で子どもは生存、ベッカは死亡)
⑤研究員の話は一部本当(ベッカは妊娠はしていて、ベッカも子どもも生きてる)
というパターンだと思うのですが、研究員がベッカの存在を知っているという点を考慮すると、②はないかなと思うんですね。
なので、ベッカ妊娠は本当だと思うんですよ。
で、ヒーローを製造しようとしている人たちが、ホームランダーの子を身ごもったベッカを、そうやすやすと死なせるはずがないと思うんです。
ものすごい研究の機会じゃないですか。
薬がなくても、遺伝子的にヒーローが本当に”生まれつき”に出来るチャンス到来なわけです。
最初についた嘘を突き通した結果、本当に出来るチャンスを逃すはずがない。
もちろん、母体も子どもも両方調べたいので、両方必死で守ろうとするはずなんです!
⑤>④>③>>>>①
ぐらいの確率ですかね。
『ベッカも子どもも生きてる』50%
『子どもだけ生きてる』30%
『ベッカだけ生きてる』15%
『両方死んでる』5%
マデリンの気持ちになって、考えてみました(笑)
次、シーズン1最終話ですけど、わたしの予想が入ったエピソードは放送されるのでしょうか。そもそも、
ホームランダーはあの話に納得したのでしょうか。
でも、⑤の『両方生きてる』にしても、それはそれで大問題だけどね。
あ、ちなみにアニーはあんな撃たれたぐらいでは死なないし、ボーイズを脱退したいと申し出たヒューイ(キミコ連れてきてんのかよ・・)とは思いましたけども、それよりもAトレインはここでもクズぶりを発揮していて、〇〇年コミコン限定のフィギュアを自分で把握してんの?っていうのと、え? ポップクロウ殺したの自分だよね? ボーイズはポップクロウ殺してないよね・・。ちょっと待って、それも覚えてないの? ラリってるせい?っていうのと、っていう情報過多によりかなり混乱を極めました(笑)
それと、ディープのエラのエピソードは今後重要なんですか?
というわけで、最終話でまたお会いしましょう。
それでは、また!
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