Netflix『ザ・ボーイズ』シーズン3感想しました!!
※注意:この記事には暴言が含まれます。
もうね、積ん見がたまっていて本当は1話ずつ観てレビュー書こうと思ってたんだけど、そんなこと言ってるとまた見られないうちに次のシーズンが始まってもう一生観ない感じになっちゃう。
それは絶対嫌だったから8話一気にビンジしてしまいました。
あー、スッキリした。
だって、第一話の記事あげてるの約120日前だよ!?
1話観てから4か月放置してるんだから。
潔く一話レビューを諦めて、第一話から第八話まで一気に観ました。
わたし、やればできる子。
だけど、改めて1話を観たらなぜわたしは二話を観ることを放置できたのかっていうほどには面白かったので、やっぱりこの数か月の間に色々改善されているのかもしれないとは思う。
それで、シーズン3を一気見した感想としてはやはりコロナの影響を感じずにはいられなかったです。
ボーイズのシーズン3の配信が始まったのは、2022年6月。
ロックダウンの影響があったからなのか元々の配信予定よりだいぶ遅れての配信。
シーズン1が2019年7月配信でシーズン2が2020年9月だったし、間が空いてしまったのも不本意だったと思うんですが、シーズン3は今までよりはるかにメンバーやヒーローがまとまって同じシーンにおさまっているところが少なく感じました。
それにしてはうまく話を繋いだなとは思うのですが、やはり個人プレイ感が強くなってしまって集団で何かをすることが好きなわたしとしてはちょっと残念だし、話がやっぱりとっちらかったなーっていう気はしました。
ドラマ作成当初からこういう方向に進みたかったのかどうか、少し疑問が残りはした。
あとはなんだろう。
世間の声やマスコミ。そしてSNSでの盛り上がり。
情報の洪水で入ってきた情報の是非を自分の判断や心で問えなくなっている感じ。
その中から自分の信じたいものを心から信じる安心感と、それを否定してくる人を攻撃する心地よさ。
そんなこんなで、直接的な視覚から入るグロさによる気持ち悪さよりも、精神的な気持ち悪さのほうがシーズン3は強かったです。
コロナで陰謀論的なものがたくさん流行ったから、それを盛り込んだような感じもしましたね。
価値観や格差による社会の分断もあるし、
正直、自分自身グ口さやエ口さに麻痺しているというのもある。
完全にある。
海外ドラマの見過ぎ。
ヒーローガズムの絵面とか虚無だった(笑)
観ながらたぶん、ごはんは無理でもおやつなら全然イケる。
この感覚は普通じゃないことの自覚もあるけど、色々なものを見続けているうちに今までのものより刺激を求めてしまうのはやっぱり依存的な部分もあるんだろうなぁ。
話が飛びますが、あんなにボーイズ側、ヴォート側かかわらずクズを表に出しながら生きている人がたくさんいる中で、一番嫌いなのがディープなんです。
元々大嫌いだったけど、シーズン3で決定的になって(あー、嫌いだわー、本当にやだわー)って顔見るたびにイライラしてた(笑)
実際、ルックスは好きなタイプの顔と見た目なんです。
でも、無理だ。嫌いすぎる。
ディープみたいな人、絶対周りにいるじゃないですか。
ホームランダーばりに心に傷を抱えた典型的なモラハラ野郎もいるかもしれないけれど、頑張れば避けられるクズですしあそこまでサイコパスなのいないじゃないですか。
それにホームランダーみたいな手合いは外の社会では愛想がよかったりするし実害ないこともあるのですが、ディープは避けられないクズなんです。
特にわたしみたいな仕事してる女はああいうのの被害に遭いがちなんです。
ドラマなんで多少誇張はされてますが、自分の能力を過大評価してる目立ちたがり屋。
仕事できないくせに運がよくてなんとかなっちゃってるやつ。
ブッチャーみたいな扱いにくい勝手なふるまいをする上司とかいる(家人はブッチャーが一番嫌いらしくホームランダーには同情的)し、ヒューイの子供っぽさも含めてボーイズ側も全然好きじゃないんですよ。
まー、でも人間らしくて許容範囲というか。
でも、ディープに関しては朝まで悪口言えるぐらい嫌い(笑)
もうイライラさせないでほしい!
というキャラクター設定も含めて本当によく出来てるドラマだと思いました。
何しろここまで飽きさせずにクズ表現をこれでもかと盛り込んでくるのすごいと思う(笑)
脚本書いてる人の闇を感じる。
そして、シーズン3が終わった時点で次シーズンぐらいで終わりなのかなぁーという雰囲気を感じました。
もうこのまま行っても同じ話の繰り返しになりそうなので、次で終わるのがすっきりしていいと個人的には思います。
やっぱり、海外ドラマは1話完結ものはともかく続きものはシーズン4か5ぐらいで終わるのが一番いいよ。
好きだけどちょっとお腹いっぱいになってきたもん(笑)
次からはネタバレ感想です。
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ニューキャラクターも登場したシーズン3。
スーパーソニックは変な歌を歌わされただけで終わり、ソルジャーボーイは袋叩きに遭った。
ソルジャーボーイ役の人、めちゃくちゃ顔が好きだった(笑)
設定はキャプテン・アメリカで声はソーだった。
老舗海外ドラマ、スパナチュ(スーパー・ナチュラル)のディーンという役を演じていたジェンセン・アクレスというイケメンで有名な俳優さんみたいですね!
スパナチュは未見なので、観た方がいいか? とも思ったのですが、画像検索したらスパナチュ時代は当たり前だけど若いな・・・。
わたし、ほら、知ってのとおりおじさん(以上)じゃないとダメだからどうだろう。
今回、ホームランダーの父が登場しましたがもちろんのこと父もいるってことは母もいるってことだよね。
相手がいるってことではなくて、あくまで人間との関りを排除して作りたかったっぽいけど産んではいると思うんだよ。
ヴォートが閉じ込めて産ませるだけ産ませてお金を渡してはい終わりっていう可能性もあるけど、一番今回思ったのが能力者だったんだろうなってことです。
母にVを投与すればする話だからそこは簡単なんだけど、今どこにいるんだろうねー。
ヴォートはあくまでナチュラルボーン能力者を作りたかったってことだけど、マロリーのことが気になるね? 若きエドガーと知り合いだったし。
若きスタンはジャンカルロ・エスポジートのしゃべり方に寄せていてがんばってて可愛かったと思いました。
なにしろ、シーズン通して「父と息子」がずっと描かれていました。
個人的にはソルジャーボーイが能力者全員の能力を消し去って終わればいいのにと思っていたんです。
あそこで爆発して、ホームランダーの能力が消えれば面白いとも。
もうこの能力者社会、収拾ついてない。
遺伝でも能力者が生まれるようではもうナチュラルボーン能力者がそこら中にいる感じになってるだろうし、たぶんキミコみたいに能力を自らの力では手放せない人も出てくる。
って、キミコのことだけどさー、一個納得いってないことがあってー。
フレンチーが感動的にキミコにVを撃ってたけどさー「おまえ、泣いてないで自分が打てよ」って思いませんでした?
失って嬉しいって喜んでいた能力をフレンチーを助けたいからっていう理由でキミコがまた取り戻すって言ってて。
わたしフレンチー好きだけど、さすがにそこは納得できなかった。
一度能力者になったら能力を捨てられないっていうのはわたしでもわかる。
わかるけど、この先能力がなくて自分が死ぬのならキミコは全然受け入れたと思うんですよ。
フレンチーが自分の身を自分で守れないからじゃん。
フレンチーだって本当はそのことわかってて、キミコはそんなフレンチーの弱いところも含めての決断だったんだとは思うけど。
でもさ「俺が打つよ」「ううん、いいの」みたいなやり取りがあってもよかったよね?
キミコの決断を尊重したっていうアメリカっぽい解釈なのかなー。
でも腑に落ちな過ぎて、アジア人女性のステレオタイプなのかなとか余計なことを考えてしまった。
クズばかりの世界観だけど、
どうかキミコがこの先幸せになりますように。
約束通りフランスに二人でいけますように。
あ、余談ですがキミコといえばロシアで武器にしていた悪趣味なやつ爆笑した(笑)
作ってた人面白かっただろうなーと思いながら見ていました。
いい話でなかなか話を終われない。
色々話もつきないのですが、文字数が多くなってきたので最後にホームランダーの話で締めたいと思います。
とにかく孤独と孤立がきつかったですね。
どこでもすぐ飛んでいけるからといって、今時スマホも持ってないんだよ、彼。
テキストをやり取りする相手すらいない。
ファンはたくさんいるけれど、教祖みたいなものだし。
熱烈な信者はいるけれど、それは信者が心の中で描いているホームランダーであって、本物じゃないじゃん。
インタビューで怒りを抑えきれなくて本音出しちゃったけど勝手に観てるほうが勘違いして盛り上がっちゃっててさ。
でもこういうことって日常茶飯事だから風刺聴いてるなと思っていた。
本当のことなんて誰にもわからなくて信じたいものだけ信じる。
ep1でブッチャーのところにふらっと話をしに行ったのには度肝抜かれましたけど、(そんなに淋しいんかい…)ってなったもんな。
そのあとも広報のアシュリーとは良好な関係は築けずに、エドガーに馬鹿にされたままヴォートのトップになるも、ビジネスのことなんて何一つ知らない箱入り息子くんのホームランダーには何ができるわけでもなく、ディープもホームランダーの右に倣えで下支えしている人をクビにしたりで。
ヒーローって、子どものころからちやほやされてたり特権意識が高かったりして変な拗らせ方しちゃうのかな。
ヒーロー学校みたいなのに押し込んで、きちんと勉強もさせないとダメだよねほんと。
だけど、一貫して「愛されたい」という欲求を隠さないホームランダー。
すがすがしくすらある。
演者さんのうまさもあって、精神的に幼児性の残る体だけは大人になってしまった中身のないヒーローがすごくわかりやすく描かれている。
今まで自分は無敵だと思っていたのに団体で攻撃されるとやっぱり無勢になってブッチャーとヒューイとソルジャーボーイにやられそうになってプライドがずたずたになって。
だけど、子どもも血が繋がっているからといって無条件に親は愛さない。
子どもだって”愛されたい”わけじゃん。
だからブッチャーに怒ってホームランダーについた。
ホームランダーの望みはライアンではかなえられないと思う。
お互いの愛されたい欲がぶつかって、ライアンがブッチャー側になったときが終わりかなーと思います。
ブッチャーもいろいろやらかしてるしVの副作用でベッカのところにいくならそれはそれでやりきったんじゃないのかな。
次のシーズンファイナル(勝手に決めてる)でどう決着がつくのか楽しみですね。
それでは、また。
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※スーパーソニックの変な歌(You’ve Got a License to Drive(Me crazy))とかイマジンとか入ってる