『ザ・ボーイズ』シーズン3ep1【ペイバック-PayBack-】
わーい!!!
BOYSシーズン3来たよー。
たぶん、わたし今まで観た海外ドラマの中でなんやかんやでボーイズが一番好きかもしれない。
小説だと桐野夏生の作品がすごい好きなんですけど、ボーイズ観てるとその時と同じ高揚感を感じる。
みんな日常生活を歩む上で、ある程度仮面みたいなものをつけて暮らしていると思うんですけど、仮面の内側の欲望や悪意や弱さ。
それらの全てをこれでもかと見せつけてくる清々しさ。
そして、闇の内側に隠された圧倒的な絶望。
さらにはそのような作品を作り出す人にも感謝するし、世間にある程度需要があり認知され支持をされていて、自分もそれを好きなことことへの「わたしだけじゃなかった」的な人としての安心感。
そういったわけでS3の予告を観たんですけど、これだけ【好き】を公言しているにも関わらずまっっったく内容覚えてないことに唖然。
逆に覚えているワードといえば、【ホームランダー】【フレンチー】【キミコ】ぐらい(笑)
魚と話せる人や足の早い人のヒーロー名、ボーイズ側の主人公や若い男性の名前すら憶えてない・・・。
老化やばくない?
ってことで、シーズン2の最終話観ればある程度のことは思い出せるだろうと思い、シーズン2の最終話を観始めたんですが全然ついてけないの、ウケる(笑)
で、早々に諦めてシーズン2のラスト二話分(全9話中)を観てシーズン3に臨みました!!
なんていうか記憶があやふやなところ(キミコの弟のこと、コンパウンドV関連のこと、ブッチャーの弟のこととかだいぶ思い出せなかったが・・・)なんかはあったけど、さすがに二話分って2時間ぐらいあるからさ、あらかた大筋のところは思い出した。
そういえば、ウィリアム・ブッチャーだったなって、若い子はヒューイだったなって。
改めてシーズン2観たら、ホームランダーの闇って他人事じゃないよなーって思ったんですよね。
人間の三大欲求ってたぶんすごい昔に言われ始めたことじゃないですか。
人類が文化的に進化する段階で、色々な欲が出てきて煩悩も108個あるって言われてて除夜の鐘も108回叩くわけですけど。
マズロー欲求ってご存じですか?
これを見ると社会的欲求が満たされたうえで、承認欲求というものが出てくるとあるのですが、承認欲求を満たすためならばなんでもする人が出てくる世の中で、もはや社会的欲求よりも承認欲求を満たすことのほうが重要視されている気がします。
シーズン2の最後でホームランダーが世間からそっぽを向かれることと自分の息子を手放すことを天秤にかけて、世間から嫌われることを恐怖に感じているという結末に、わたしもそのことをわかっていたつもりでいたのですが、改めてみるとなんとなく衝撃でした。
シーズン2を観たときよりも時間も経過していて、より承認欲求が白日の下にさらされる世の中になったからだと思う。
ホームランダーって一言でいうと【子供】じゃないですか。
幼稚な性行動も、突発的な破壊行動も、子供だからで済ませられる話なんですよね。
大人のフリをしている子どもだと思うと納得できる人。
そして彼の気持ち悪さを作ったのって彼自身じゃなくて環境だったり周りの人間なんですよね。
誰も他者への自分の思いの伝え方や、愛する人を大事にする方法を教えてこなかった。
そういう難しい情緒的なことだけではなく、何をやってよくて何がダメなことなのかとか常識的なことも。
ライアンみたいに愛情たっぷりにある程度の年齢まで育てば、あるいは本当に倫理観のあるヒーローが育ったかもしれなくて、そのことを考えると自分もミーハーにヒーローが好きだしホームランダーを作りあげた片棒を担いでしまうような罪悪感がある。
あんなに愛されたくて仕方がないホームランダーが、愛する人との絆を得られるかもしれないチャンスを棒に振ってまで守りたいものが世間の【ホームランダーのイメージ】だと思うと本当に闇が深い。
・・・と思いながらシーズン3に入りましたので、唐突ですがここからはシーズン3ep1の感想に入りたいと思います!
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シーズン2のラストから1年後の未来。
セブンにはAトレインが復帰。
ヒューイは国の能力者管理局で出世し、スターライトとも上手くいっていた。
ブッチャーはヒューイの管理下のもとで能力者を追っており、MMは離婚しうつ病で闘病中。
ヴォート社は、ストームフロントの騒動があったにもかかわらず『セブンの夜明け』を公開。
ヒーロービジネスはうまくいっており、新たな【V】を誕生させていた。
という内容です。
正直、臓物の雨にはもう慣れたんですよね!!(笑)
元々グロ耐性が強いほうで、割と医療ものも、マーダー系も平気なほうだったんです。
映像は匂いがないので見るだけなら全然平気です。
ただ自分が雨を浴びて、匂いもしてカピカピになったら完全アウトです。
そして、シーズン2の最後の方で、ホームランダーがどっかのビルで月に向かってお尻を丸出しにしていたのですでに食傷気味だったので、お下品なのも割とリハビリで勘を取り戻していたので大丈夫だった(笑)
今回、感想をみていて思ったんですけど普通の人よりお下品とグロの耐性がかなり高い。
そんなことより流れで見ていたら、ホームランダーの顔が怖くて・・・。
今回、目がめちゃくちゃ怖くないですか?
特に何かのメディアの前で平静を保とうと頑張るあまり表情筋が固まってる感じすごすぎる。
あと、本当に淋しい人だなって思ってぎゅっと心が締め付けられる感じになったのは、ブッチャーのところに登場したくだりですね。
最強で自分は単なる人と1対1の対決では負けないという自負があるのか、ブッチャーのところに登場して自分語りしているところはそんなに淋しいのか(涙)ってなりました。
どこを目指しているのかわからないけど、何かに掻き立てられてないと孤独で生きてくのがつらいんだと思う。
趣味もなさそうだし。
だからと言って、ブッチャーのところに現れるのは幼児性のなせる業だと思うのですが。
どんなに話をしたくても普通はブッチャーのところにはいかない。
スターライトもこのまま権力を持てばヒューイとの関係も終わるだろうし、ヒューイは相変わらずうだつが上がらない(笑)
ボーイズの面々でいえば、キミコとフレンチーが相変わらず仲が良くてうれしい。
MMは家庭崩壊していてすごく残念だったけど、奥さんの立場にしてみれば仕方ないかな。
ヒーロー誕生会はすごくシュールでした。
リスクが高いヒーロービジネスから撤退したいエドガー、ヒーロー、ボーイズのスクランブルの関係が今後どうなっていくのか、シーズン2で施設から逃げ出したシンディはどこに行ったのか、ナディアは何が目的なのか。ホームランダーの行く末は。
シーズン3も色々と目が離せません。
あ、最後になりますがセロン姐さんのストームフロント、美しかったですねぇ。
それでは、また。
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