Amazonオリジナル作品『ザ・ボーイズ』(The Boys)シーズン2第7話【発火】
ところで、配信直後にエピソード7が何かが丸見えになった(?)とかで配信停止になり、観るタイミングを見失い、最終話までの配信が終わってしまっても、見失ったタイミングを取り戻せずにいました。
まがりなりにも海外ドラマブロガーとして、細い綱を一輪車で綱渡りをしている身だというのに、すっかり流行の波に乗り遅れたわけで、観られなかった7話の件でヤケになり、こういう記事を書いてお茶を濁していたのですが。
上記記事を書いてから10日以上、やっと7話を視聴し、そして、これを書き始めて、浮かぶ素朴な疑問。
ん・・・? 今回、モザイクなんかあったっけ・・・?
普通に1話、するする観ちゃったし、モザイクにも気付かなかったし、配信が停止になってたことをこの記事を書き始めるまで忘れてたんだけど。
ホームランダーは今回、比較的”そういった意味”ではおとなしかったし、”あのDVD”だったのかな。
遠目だったし、今までのあれから比べると大したことない気もしたし、そこまでガッツリ映り込んでた気もしなく、記憶が薄い。
それ以上に印象深いシーンが多かったのもあるけれど、わたしが鈍感すぎるのかもしれない。
でも、本当にわからなかった。
ヤバい、なんか色々どぎついものばっかり観ていて麻痺してるのかも。
【黒光りノワール】に「訳し方ひどい・・・www」とか言って、ゲラゲラ笑ってる場合じゃなかった。
我ながら品がなさすぎる!!(笑)
まぁ、そういったわけで、わたしはどんな指定の作品でも自己判断で観ることができる年齢ですが、ここで改めて作中にも出てきたPG指定、R指定をおさらいしてみましょう。
PG指定:あくまで保護者の判断によるもので、実質年齢制限、拘束力はない。
ちなみに今、話題沸騰、絶賛公開中の『鬼滅の刃 無限列車編』はPG12指定であり、12歳までのお子さんの視聴は、保護者の助言や、指導が必要なだけで、実質何歳からでも観ることは可能。
一方R指定は、厳格で、R15+(15歳未満は視聴不可)R18+(18歳未満は視聴不可)です。なんぴとたりともその年齢に達していないとみることはできません。
【未満】は15歳は含まないのでR15+は15歳の誕生日を迎えていない14歳まで、R18+は18歳の誕生日を迎えていない17歳は観てはダメです。
ちなみに、『ザ・ボーイズ』は17歳以下は視聴禁止!!
アメリカだとだいたいの州は、男女ともに18歳が結婚年齢だと定められているけど、未だに親の合意があれば何歳でも結婚できる州があるらしく倫理的に問題になっていて廃止傾向。
日本だと、結婚年齢は何故か女性だけが16歳からOKとなっている。
結婚もして、社会的責任が出て、法的に子ども持っても問題ない年齢なのに観ちゃいけない映画やドラマがあるなんてどう考えても矛盾がすぎるでしょ。
精神年齢が未熟なうちは、こういうえげつないものは観てはいけませんよー、でも子作り、子育てはOKはなんか腑に落ちない。
もう時代も令和だし、日本の性教育や結婚制度をアップデートしないと、鎖国してないのに、鎖国してる国って感じになっちゃうよなー。
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~あらすじ(ネタバレあり)~
シーズン2第7話【発火】"Butcher, Baker, Candlestick Maker"
ヴォートがコンパウンドVを用いてヒーローを作成したことを隠すためか、スーパーテロリストの報道が過密化する。
そんな中、毎日報道されるニュースで心を蝕まれた青年が、スーパーテロリストの妄想をエスカレートさせ、民間人に発砲してしまう。
ランプライターを捕まえたボーイズたちはマロリーを筆頭にヴォートを糾弾するための公聴会の証人として彼に出廷してもらうよう手配する。
アニーはブラックノワールの攻撃に遭い、タワーの施設に閉じ込められてしまう。
民間人がスーパーテロリストの妄想に駆られ事件を起こしたことを利用し、ますます勢いを増していたストームフロントと、ホームランダーは捕まえたスターライトを裏切り者としてまつりあげる。
ランプライターの監視を任されていたヒューイは、ヒーローのパロディーのアダルト映像ばかりを見る彼に嫌気がさし、チャンネルを変えるとスターライトが施設に閉じ込められている報道を目にし、ランプライターに頼み込みヴォートタワーに潜り込む。
ランプライターは、ヴォートの会議室に忍び込み、自分の存在はヴォートにとって使い捨てだったことを悟り、会議室でその身を焦がす。
目の前で、ランプライターの衝撃な姿を見たヒューイだったが、火事騒動に乗じてスターライトとスターライトの母を救出する。
ホームランダーの育ての親に公聴会に出てもらうようMMと出向いたマロリーだったが、守りたい家族がいるとのことで断られる。
マロリーは、MMに家族の元へ帰るように説得する。
ブッチャーは、母親に騙され会うのを拒否していた父親と再会する。
話がこじれた家族だったが、その足で博士の元に向かい博士を脅して公聴会の証人となる約束を取り付けるが、公聴会の場では事件が起きる。
※第6話の感想はこちら
今回の原題は、"Butcher, Baker, Candlestick Maker"なんですけど、登場人物のウィリアム・ブッチャーの苗字である、”Buthcer”は肉屋、”Baker”はパン屋、で、Candlestick Makerは、調べても意味がわからなくて、慣用句として必ず、Butcer,Baker,が頭につく言葉らしいんですよ。
直訳すると、Candlestick Makerは燭台に印をつける(?)ってなっちゃうんで、意訳して、昔お城なんかで、暗くなったら燭台に火をつけて周る人のことを言うのかなと勝手に思ったんですけど、"Butcher, Baker, Candlestick Maker"意味としては、様々な職業の人が転じて『色々な立場の人』とか『多種多様な人』『みんなそれぞれ』というような意味合いとわたしは解釈しました。
ネイティブじゃないと、語感がわからないい感じのやつなような気がします。
相変わらず、原題と邦題全然違うじゃーん!!(笑)
というわけで、本当に『みんなそれぞれ』だったけど、わたしは今回のエピソードでは【それぞれの親たち】に注目しました。
モロ出しは見逃したし、そもそもどこのシーンかわからなかったし、腕をアレしたり頭がアレしたりとかは、観ていてもう全然平気なので、たぶんわたし職業間違えました。
いずれにしても、この人生における職業選びは基本的にミスっていますが(笑)
話を戻します。
アニーの母、ブッチャーの父母、ホームランダーの成長を見守った博士、娘の、そしてヴォートの母としての思いが強いストームフロント、性被害で授かった子に愛を傾けるベッカ、そして父というアイデンティティーを得てしまったホームランダー。
みんな、クセがすごい。
クセがすごいよーーーーーー!!!!(叫)。
時代的な背景もあるけど、支配的な父親を静観していた母親も許すことができないブッチャーのことをわたしは同情的な目で見てしまう。
ブッチャーの母親のこと、少しは同情するけど最終的には夫の仕打ちを知っていながら子どもより夫を取った人なので、息子に拒否されてもむしろ当然と思う側の人間です、わたし自身は、ごめんなさい。
母親は子どもを父の被害に遭う被害者仲間だと思っていたのだと思うけど、子と母の思いは違うんだよね。
世の中、彼女のことを心底かわいそうだと思える側の人間と、かわいそうだと思えない側の人間がいるっていうことはアンフェアだと思うけど、誰かがその役割を担わなくちゃいけなくて、全員ちゃんとしいて、上も下もなくなったら、それはそれで社会が成り立たないのでしょう。
人生ガチャは残酷です。
そうは言っても、アニーの母親もそうだけど、子育てでやらかしてしまった親が子に許しを請うのも親のエゴだよなー。
あと、悪いとは思ってるんだけど、アニーの母親みたいに「自分も若くて苦しかったからしょうがない」とか、「あなたのだめだった」正当化を始めるからこじれるんだよ。
本質的に悪いと思ってないことが透けて見えるというか、とりあえずなんか知らないけど子どもが怒ってるから機嫌を取りたい感じ。
まぁ、そういう感じだからやらかしてしまっているという一事が万事的な部分はあるけど、血の繋がりを盾に、拒否し続ける子が罪悪感を持っているのをわかっていてそこをピンポイントで責めてくるのが常套手段というのがね、見てて辛いんだよね。
ベッカは愛情深く育ててるけど、あれはあれで子どもの人権が守られているのかというと少し微妙だし、愛があればいいってものでもないし、ホームランダーはもってのほかなんだけど、ホームランダーは、ライアンを外の世界に連れ出して、実はストームフロントと自分の子でーすとでも言うつもりなんだろうか・・・。
とにかく、どいつもこいつも父母がいろんな意味でしんどいんだよっ!!
なんか、もうスーパーパワーとかあんまり関係ないところで、話が進んでる気がする(わたしのなかで)。
ランプライターは、けっこう好きだったのに残念です。
あと、みんな忘れてると思うけど、メイヴ、久々にかっこよかった。
スターライトを助けてくれて。
ブラック・ノワールのナッツアレルギーのアナフィラキシーは能力者でも太刀打ちできないものなんだね。
意外な弱点があるもんだ。
あと、マスクの下の皮膚が特殊に見えたなー。
恋人とのことはもうああなってしまったら諦めた方がいいと思うけど、あんだけヴォートやホームランダーの嫌がらせの屈辱に耐えたのに、結局、一般人と能力者の埋まらない溝問題に引き裂かれるという。
自分の見えないところで、何をしているかわからないという怖さ、確かにある。
そして、普通に生きてきた自分には、誰かを自分の特殊能力で助ける喜び、誰かを救えない悲しみもわからない。
でもさ、一旦ヒーローとして生きてたら、その矛盾に苦しみながらも、志半ばでは引退出来ないと思うんだよね。
普通の生活に満足できるもんなのかな。
芸能界を引退するって言いながら、実質引退出来なくて戻ってくる人がたくさんいるけどそういうのと通じる部分があるのではないかと、ディープとAトレインを見てると思けど、でも、メイヴは本当にヒーローである自分と縁を切りたいのかも
ただ、それであってもこれから知り合う何も知らない人がいいと思う。
好きな人には自分の闇を知って欲しいものだと思うけど、同じことの繰り返しになってしまう。
セブンのメンバーで唯一、まともなので気持ち的にはなんとかしてあげたい。
というわけで、名前も出てきたところで、実は一番脅威に思ってるのが、ディープのいる変なカルトなんだよね。
あの弓の人、なんで追放されたんだろう。
最終話で、なんかあの団体が何かやっちゃうんじゃないかって、今までのことは伏線だったのではないかと思っている。
公聴会も無理、ホームランダーの育ての親も施設から逃げた坊主の女性にやられたってなったら、もうなんか組織的にはあのカルトしかないし、逆に何もなかったら、今まで何のために出てきたんだ?(笑) いや、そういう深いことは考えないで観るドラマ!! っていう側面もあると思う。
っていうか、そういうドラマだと思う。
話ももう支離滅裂だし、本来の”クズヒーローと一般人の戦い”みたいな主軸が崩壊してるし、そもそも漫画が原作の実写化ってTWDも含めてそうなりがち・・・みたいなところを含めての海外ドラマのよさもあって、むしろ主軸が崩壊してからが本当の勝負っていうか、もう何が言いたいのかわからん(笑)
何はともあれ、次で最終話ですね!
あー、なんか海外ドラマのレビューをシリーズきちんと完結できて2020年を終えられることに嬉しさを覚える。
まだ10月なのに、もう今年は海外ドラマをワンシーズン1話ごとにレビューするのは無理なんじゃないかと思ってるので、できる範囲できちんとレビューしたいと思います。
それでは、最終話のレビューでまた。
#海外ドラマ
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※『気付けない毒親』って、すごいストレートで的を射てるタイトルだよな・・・