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【Netflix】『ボーイズ・イン・ザ・バンド』 感想 ゲイたちのホームパーティーを描く会話劇。アカデミー賞にノミネートされそう。

Netflix映画『ボーイズ・イン・ザ・バンド』です。

 

2021年映画始めは『ボーイズ・イン・ザ・バンド』です。

新年2日ぐらいから観始めて、細切れに観て、観終わるまで1週間弱要している。

けしてつまんなかったわけじゃなくて、わたしのミスなんですけど、思ってた内容と全然違ったんですよね!(笑)

この1個前に、同じネトフリ映画の『プロム』を観てまして。

 

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これに出演していたアンドリュー・ラネルズの歌声、パフォーマンスがすごく好きで、彼の作品を観たいと思いました。

それで、ブロードウェイでミュージカル経験のある彼が出ている『ボーイズ・イン・ザ・バンドは、タイトル的にも音楽劇なんだと確信していたんです。

 

もう今となっては、何故、アンドリューがボーイズ・イン・ザ・バンドに出ていると知ったのかすら覚えていないのですが、 わーい、音楽劇だー! と観始めてしばらく(45分ぐらい)経ってから、なかなか歌わないし、歌う様子もないし、これはもしや、舞台劇では? と疑い始め、確信に変わってからはきちんと観始めた(1時間経過してから)ため、序盤はあまり集中していなかったといってもいいかもしれません。

 

 

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※英語・字幕なし予告です。 

 

というわけで、元々はオフ・ブロードウェイの舞台劇でした。

 

上記、予告を観てもお分かりの通り、主演はシットコムドラマビッグバン★セオリーで長年、天才科学者シェルドンを演じ続けたジム・パーソンズ

 ネトフリドラマ『ハリウッド』でもエミー賞にノミネートと、『ビッグバン★セオリー』後のキャリアを着々と重ねています。

 

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 そして、お目当てのアンドリューは、ブロードウェイで上演されていた、元々の『ボーイズ・イン・ザ・バンド』に出演していた際に演じて居た役と同じラリーという役で出演していました。

 

作品の感想をものすごくシンプルに言うと、タイトル通り「オスカーにノミネートされそう」って思いました。

割と好きなタイプの映画でしたが、人を選ぶと思います。

 

 

例年ですと、そろそろノミネート作品が発表される頃ですが、2020年は公開が中止になった作品が多数あり、劇場で上映された作品が少ないこと、現在アメリカは全くコロナが終息しておらず、死者もこのままいくと40万人に届くかも、という悲劇に見舞われています。

アカデミー賞を通常通り表彰するにしても作品の絶対数が少ないなか、微妙ではないか、とは正直思っていますが、もうコロナ前の世界に戻ることはありませんし、ここで忖度するのも微妙な気がするしっていう複雑な気持ちを、実は抱いてるのですが(笑)

 

今年のアカデミー賞がどうなるのかは置いておいて、通常ですとここ最近はNetflixの映画は、毎年数本はノミネートされるし、オスカー好みなのかなと思いました。

去年は『パラサイト』が作品賞を獲り時代を変えましたが、やはりある程度傾向はあると思います。

 

舞台の初演が1968年、そして1970年に映画化。

ハリウッドにて、ゲイをシンプルに描いた初めての作品と言われているそう。

そして、最初の映画から50年経過した2020年にリメイクが配信

と、背景的にも、作品の雰囲気的にも申し分なしなので。

 

というわけで、ここからは蛇足。

作品のふわっとしたネタバレなし感想です(笑)

  

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ストーリーはいたってシンプル。

 

1968年のNY。

マイケル(ジム・パーソンズ)の家で友人の誕生日パーティーが開かれる。

ゲイという共通事項で友人となった気兼ねない仲間たち。

そこに、マイケルがカミングアウトしていない大学時代の友人のアランが現れてパーティーの場が混乱する。

 

基本的に、一部屋の中だけで物語が完結する密室劇です。

割と緊張感のある雰囲気で、ストーリーが進んでいきます。

 

特筆すべきは、マイケルを演じたジム・パーソンズの演技です。

 

むしろ、彼の演技を観るための作品と言っても過言ではないのではないか、と観たあと思いました。

なんかね、熱量がすごかった。

観てるこっちが疲れるほど。

生で舞台を観ているような気持ちにすらなりました。

 

ハリウッドは映画もドラマも基本的に演技下手な人は居ないですが、たまにすごい迫真の演技で未了してくる人がいて度肝抜かれていますが、その感じを久々に味わった。

 

2021年の主演男優賞をノミネートわたしがするなら、一人目は間違いなくジム・パーソンズになると思うってぐらいです。

 

ストーリーは、メッセージ性とか色々あるんです。

ですが、(わたしには)かなりわかりにくい構成でした。

観ている人の想像力に投げるスタイルだと思います。

50年以上前の戯曲だし、舞台も1968年なので、当時センセーショナルであったであろうゲイの人々をエンタメに盛り込んだということで、制約もあったのかもしれないしリアルさを追求した結果かもしれません。

これはもう、観てない人には見てもらうしかないです。

 

なので、作品に対しての評価は色々ありそうですが、それでも、ラストらへんにジム・パーソンズの演技が全て持って行った感があります。

『ハリウッド』では、そこまで感じなかったジム・パーソンズの演技の上手さですが、彼が、脇役か主演かで演技に差をつけることはもちろんしないとは思います。

思いますが、やはり思い入れというものが観てるこっちに伝わるということは、そこも人対人のやり取りなので、あるのではないかということを今回痛感しました。

本人のセクシャリティーを起用する俳優に持ち込むべきではない、異性愛者をゲイが演じても、ゲイが異性愛者が演じても問題ないとは、個人的に思っていましたが、ちょっと覆ったかも。

 

あと、この作品での収穫は、マット・ボマーという俳優さんがすごくかっこよかったことです(笑)

とりあえず、インスタ貼っておきますね。

https://www.instagram.com/mattbomer/?hl=ja

 

普段、あまりこういうタイプには食指が動かないほうなのですが、それでも溢れる色気には叶わなかった。

黙って立ってるだけがものすごく絵になる男でした。

なになに、海外ドラマは『ホワイトカラー』が代表作と。

 

その前に、『ボーイズ・イン・ザ・バンド』のメイキングもあるみたいなので、そちらを先に視聴かな。

 

というわけで、音楽劇を観るはずが、何故か50年前の渋い戯曲の作品を観る羽目になったというオチで幕開けした2021年の映画生活ですが、次観る映画が、いつ最後の映画になるかわからないこんな時だからこそ、一作一作を大切にしつつ、どんな新しい映画に出会えるのかも楽しみにしていきたいと思います。

くれぐれもお体、ご自愛ください。

 

それでは、また。

 

 

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※邦題は『真夜中のパーティー』。実際は全然真夜中じゃないんだけど・・・。

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