たま欄

※当サイトの企業リンクはアフィリエイトを使用しております

Amazonオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』の魅力。そして、S2第7話配信一次停止騒動(笑)

 Amazonオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』10/2第7話配信、そして来週8話でシーズン2最終話、そしてファイナルシーズンへと繋がります。

 

わたしはレビューの通り、現在、シーズン2第6話まで視聴。

 

最近では、映画方面はシャーリーズ・セロン姐さんのNetflixオリジナル『オールド・ガード』ぐらいしか観ていないです。

あ、エノーラ・ホームズとインセプションをちょっとずつ観てる。

一気見する時間と体力がない。

 

www.netflix.com

 

この作品は、割と設定も面白く脚本もまぁまぁでSF的な部分、アクション、歴史的な背景も盛り込まれていて、メッセージ性もあり、個人的には好きな作品でした。

しかし、映画というにはちと弱く、連続ドラマで詳しく見せて欲しい物足りなさがあり、セロン姐さんがとにかく美しいというのが一番の見せ場という、この数行で感想を終わらせて、人に勧めるのに最適な感じの映画で、面白くないわけでは全くなかったのですが、特に長文のブログにするほどではない感じだったので、レビューしませんでした。お時間があれば、観てみてください。

少なくとも観て損する作品ではないと思います。

 

リピーター読者さんはご存じの方も居るかと思うのですが、最近様々なお薬の影響でボーッとする時間が前より増えたため(精神衛生上にはよい)と、朝が超早い(6時前には家を出ている)ため、割と早めに床に就く癖が出来てしまい、時間も取れず、ちょこっと観ては中途半端にしているドラマや映画やドキュメンタリー作品が多々ありまして、何が言いたいかというとブログのネタがない。

更新頻度が少ないのも、そういったもろもろの事情も複合的にあるためです。

 

というわけでこのサイトでも『100の質問』をやったりと、お茶を濁していたわけですが、ここであと2話のところまで来ているAmazonオリジナルドラマ『ザ・ボーイズ』のシーズン1からシーズン2のここまでを振り返りつつ、このドラマの魅力がどんなところだと思っているかをネタバレを交えつつ、話していきたいと思います。

 

個人的な雑感なので、読まなくても全然いいです。

 

・・・という記事を、途中まで書いていたのですが、10/2に最新話の第7話が放送されたあと、放送倫理的な問題が発覚し修正が必要となったらしく、日曜夜に観る予定が、一時配信停止になっており観られず、わたくしはまだ観られておりません!!(笑)

10/5(月)には、解決し、ボカシが入って観られるようになったようで・・・。

 

ルール上仕方ないのかもしれないですが、作品上で気持ち悪いものをさんざん見せておきながら、今さら

 

「生まれたままの下半身は見せられない決まりなことに気付かなかったので、最新話の配信(いきなり)止めちゃいまーすっ! そのことについて、コメントはしないよっ!察してねっ(∀`*ゞ)テヘッ」

 

は、杜撰がすぎるし、こちらの感覚もマヒしてるけどもはや、だからなんだっていうんだ!!ぐらいの気持ちは正直ある。

こっちもある程度のえげつない表現には耐性が出来ているし、シーズン2の第7話までボーイズを観ているような人はだいたいそうだろうと思う。

 

前回エピは誇張された表現であり、実際には存在しないやつだからOKで今回はリアルだからダメっていうのもちょっと基準がねー。

あと、あんまり深く考えたことなかったけど、際どい行為はOKで、丸出しじゃなければいいっていうのもちょっと違う気がしてきた。

 

まぁ、でも基準がエンターテイメントの表現手法に追いついていないから、不自然な位置に置かれた花瓶で隠すとかそういう配慮が今のところは必要ってことなら、こちらとしては不自然な位置に花瓶を置いてほしい。

普通の(?)ドラマでボカされるとなんとなく集中力が途切れるっていうか。

え? 今もしかして見えてた? ぐらいの一瞬の出来事だったらそのままにしててほしい。

 

それこそ、多様性を重視の時代だし、検索で、見たくないものを省いていける機能があるといいよね。

丸出しだけじゃなくて、グロいのとか、色々な恐怖症があったりするじゃないですか、集合恐怖症とか高所恐怖症とか、そういうものを避けられる機能があれば、いいのかなと、ふと思ってしまって。

『ネタバレですが、動物は無事です』みたいなことが観なくてもわかるようなものがあるといい。

観たら全然違った!みたいなワクワク感も残しながら、今後は、ドラマも地上波よりもVODが主流の時代にどんどんなっていくと思うので、【見る側が選択できること】も出来るようになったら、こういうことは起きないのかもしれない。

 

モロ出しOKなのに、変に隠されたとかさ・・・。 

いや、長々語ってしまいましたがわたしもね、別に、ボカシの入ったところを熱烈に見たかったというわけじゃないので、そこんところよろしくお願いしますね(笑)

 

というわけで、普通に雑感を書くつもりが、表現の多様性、視聴者側の意識変化という部分への個人的意見が加わってしまいましたが、話を戻してボーイズの魅力について改めて雑感に入らせて頂きたいと思います。

 

<広告>

 

 


 

 シーズン1では『ヒーロー=絶対的な正義』の牙城を崩す新しいヒーロー物語として話題を呼びました。

『ザ・ボーイズ』は元々のMCUやDCなどの絶対的な正義をうたうヒーローものへのアンチテーゼ的な意味合いも含まれており、ヒーローものが元々好きな人でなければわかりにくい表現が多々あるドラマです。

知らなくても面白いけど、このキャラクターは、あれのあのキャラクターとあのキャラクターが混ざっているな・・・とかそういうのがわかっている方が多分面白い。

 

人間の闇を描くドラマは数多くあれど、ボーイズはスーパーパワーを持った人々の能力による映像の派手さも魅力です。

 

すごく興味深いとわたしが思うのは、絶対的なヒーローものが好きな人たちがほとんど『ザ・ボーイズ』も好きというところにあります。

本来であれば、嫌いでしかるべきなのに。

人間って不思議な生き物。

 

そして、ヒーローの顔をしたサイコパスホームランダー

色々な意味で脅威を感じる存在です。

その絶対的なサイコパスヒーローに一般人が戦いを挑む・・・っていうのがメインの話だったのに、今のところシーズン2では話がごっちゃごちゃに(笑)

あと2話でまとまるのか? というところです。

 

キャラクターも特にすごい推しがいるわけでもなく、登場人物の行動や発言にイライラするのに、1時間程度の長いドラマを毎回真剣に見てしまう。

あらすじがなかなか書けないドラマが多い中、ここ最近で一番あらすじの書きやすいドラマが『ザ・ボーイズ』。

でも、話がごちゃごちゃだからどうしても長くなってしまって全体の文字数が増えてしまうのが難点です。

 

レビューを読んでいる方は気づかれてると思うのですが、わたしホームランダーのこと嫌いではないんです。

もちろん好きではないですが、すごく彼に関心があります。

遠くから眺めたい感じ。

自分は安全な場所に居ながら、サイコパスの動向を知りたいという我儘な好奇心を満足させてくれるのが彼なんです。

けして近づきたくはない。

 

さらに、特殊キャラクターのホームランダーを始め、全員キャラクター構成がしっかりしている。

しかも人間の嫌な部分を特に重点的に見せてくるので、目が離せない。

 

『人間って人間の闇や内に秘めている毒を見るのが好きなんだな』と初めて思ったのが、若かりし頃、初めて桐野夏生『グロテスク』を読んだときでした。

 

【東電OL殺人事件】を題材にした小説ですが、まず、語り手の性格が歪んでいて毒しか吐かないことに衝撃を受けました。

しかも、嘘か本当かわからない主観で構成されている。

小説って基本的には三人称で書かれることが多いんですね。

客観性に欠けるためなのと、一人称だと状況が主観になり説明しづらいからです。

 

一人称自体の小説自体を読むのが当時のわたしには珍しかったにもかかわらず、ところどころで語り手が変わり、嘘か本当かわからない話が延々と続く。

ものすごく混乱する、しかし読むのを読められない。

しかも、すごく流行っていた、わたしも面白いと思った。

読んだ後はものすごく疲れましたが(こういう風に思うのってわたしだけじゃないんだな)っていう安心感でいっぱいになりました。

自分だけが嫌な奴だと思っていたけど、世のなか嫌なやつがたくさんいる!って思った(笑)

 

『ザ・ボーイズ』の最大の魅力は人間の弱さや、闇をありのまま見せてくるところであり、きれいごとを言わないところだとわたしは思っていて。

 

ヒューイが、あんな死に方をした恋人がいた直後にアニーと肉体関係を持ったり、メイヴも飛行機事故の人たちを結果的には見捨ててしまったり、ディープが宗教にハマったり、ブッチャーも仲間よりベッカをとったりしていた。

猛烈にイライラするんだけど、そういうところあるので、自分にも。

 

そうはいっても不機嫌を我慢したり、言いたいことも言わずに我慢して普段生きている中、割とみんな傲慢に自分に我儘に生きているところが観ていてスッキリするのかもしれない。

 

能力者たちが生まれつきではないと知れ渡った今、凡人たちにとって脅威である能力者たちとそうでないものの共存は可能なのか。

 

実際、ブッチャーは魔女狩り思想の第一人者的な存在ですが、ヒューイは能力者も人間っていう部分を忘れてない。

 

もう、凡人がクズヒーローを倒す話じゃなくなってきているから、この先の話の展開も読めないわけですが、それぞれの未来が今後どうなるのか、最後まで注目していきたいと思います。

 

 

光の終わりに向かうのか、闇の終わりに向かうのか。

 

わたしは、ボカシの入った7話を観ることとします(笑)

それでは、また。

 

 

 

『グロテスク』のわたしの書評

(※上記記事と重複するところもありますが、そのまま掲載)

『サイコパス』のわたしの書評

 (※ブログ開設後の2記事目ぐらいでめちゃくちゃ初々しいのでそのまま掲載(笑))

 

<広告>

 

 

脳科学者から見たサイコパスの実態。興味深く読んだ。

サイコパス (文春新書)

サイコパス (文春新書)