Amazonオリジナル作品『ザ・ボーイズ』(The Boys)シーズン2第3話【千人の剣士とともに丘を越えて】
壮大なタイトルなうえに、ドラマと何の関係があるのか意味不明な"Over the Hill with the Swords of a Thousand Men" という今回のタイトル。
イギリスのフォークメタルバンド【Tenple Tudor】の楽曲『Swords Of A Thousand Men』が元々になっているらしい。
『The Boys』は上記の通り、アメコミが原作ですが、原作コミックの#60-#65のタイトルに、この楽曲の歌詞がまるっとじゃないけど、ほぼ引用されています。
Over the Hill Went the Swords of a Thousand Men
と、実際の歌詞はwithではなくてwentになっており、千人の剣士が丘を越えたとなっていますが、歌の全体の意味はわたしの英語力では、何度読んでもわかりませんでした(笑)
歌詞の意味から、今回のエピソードを深掘りしたかったけど、無理だった。
ごめん。
そこは、フォークであり、メタルだから(?)ってことで自分を納得させたし、そんなに深い意味はないんじゃね?ってことで落ち着きました。
ちなみに『The Boys』の作者の、ガース・エニス(Garth Ennis)は、北アイルランド生まれのアメコミ作家ということで、ボーイズも主人公がイギリス人だったりして、イギリスの風がところどころに吹いています。
そして、ガース・エニスが原作で映像化されていて割と名前が知られているものだと、『プリーチャー』、『パニッシャー』などDCコミック、MARVELコミックなど活躍は多岐に渡っていますね。
言われてみると『プリーチャー』(挫折中)と『ザ・ボーイズ』はなんとなく雰囲気が似ている気もします。
英語力が高い人は何かわかるかもしれないので、是非、ご自分冒頭の歌を訳してみてください。
そして、わたしに教えてください。
歌詞貼っておくので・・。
Swords of a Thousand Men Lyrics
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~あらすじ(ネタバレあり)~
シーズン2第3話【千人の剣士とともに丘を越えて】"Over the Hill with the Swords of a Thousand Men"
ホームランダーはベッカの家に居座り、息子のライアンと朝食を共にしていた。
息子の能力を開花させたいと考えているホームランダーは、ライアンに屋根から飛び降りるように強制するが拒否されたため、ライアンを屋根から突き落とし彼は地面に叩きつけられる。
屋根からライアンが落ちたことを知ったベッカは、ホームランダーを糾弾し口論となる。
ベッカに手を上げようとしたホームランダーに対し、ライアンは怒りを露わにする。
その様子を見た、ホームランダーはヴォート社に一旦戻ったが、ヴォート社は混乱のさなかに居た。
スターライトが入手したコンパウンドVによって、ヴォート社がヒーローを作り上げた事実が全世界に暴露されていた。
正義を貫いたことに満足するスターライトだったが、Aトレインはお金の大事さを強調する。
一方、BOYSのメンバーはキミコの弟、ケンジを伴って、海上にいた。
ブッチャーはCIAにケンジを引き渡す取引をしていたが、ヒューイの心は壊れる寸前でMMがブッチャーに言及する。
キミコとケンジは話し合いを持つが、決裂する。
フレンチーはキミコのため、キミコの弟と親しくなろうとする。
キミコの過去を知り、飲み物と食べ物をケンジのところにおいていったフレンチーだったが、ケンジはそれを利用して拘束を解く。
ブッチャーを攻撃しようとしたケンジを止めようとしたキミコだったが、彼の攻撃は海上パトロールをしていた警察のヘリに当たり墜落させてしまう。
ヴォートのCEOのエドガーは、ひとまずスーパーテロリストのケンジをセブンで捕まえるように指示し、ディープにも連絡がいく。
海上でサメの群れに追われたBOYSたちはディープの乗るクジラに行く手を阻まれたがブッチャーはボートごと鯨に突っ込む。
久々にセブンの面々と再会したディープはスターライトに謝罪し、ホームランダーにセブンに戻りたいと懇願するが無下にれ、ディープ以外のメンバーでBOYSを追う。
ヒューイとスターライトが再会したのを見たホームランダーは、スターライトにヒューイを殺すように指示する。
キミコとケンジは二人で逃走し、ストームフロントに追われていた。
ストームフロントは一般人を容赦なくまきこんで二人を追跡し、キミコの目の前でケンジを無残に殺す。
ヴォートはストームフロントを英雄として紹介し、エドガーは、コンパウンドVのことは自分は全く関与していなく、ヒーローは世間に必要だと記者会見した。
※第2話の感想はこちら
1~3話が一挙配信で、そのあとは週一配信の意味がわかった(気がした)。
1~3話でシーズン2の序章っていう感じだったんだろうと思います。
それにしても、3話が色々盛り込みすぎだったため、あらすじが超絶長くなってしまいすみません。
それにしても、今回は、話の舵を急に切り替えた感がすごかったっす(笑)
Twitterでも呟いたんですが、Aトレインが回を増すごとに嫌いになり、今や断トツ一位で顔見るだけでイラッとするし、ヒューイも元々あんまり好きじゃなかったのが、だんだんあのめんどくささがイライラするし(MMとフレンチーがいい人だから我慢してる)、ブッチャーも勝手すぎるし、スターライトもヒロインぶってて鼻につくし、話もあっちこっち行ってるし、ストーリーにもキャストにもだいたい腹が立っているのに観るのをやめられない。
そして、何故かいきなり海にいるボーイズたち。
さらに、今回も聞き取れないケンジの日本語。
今回はぼそぼそ喋っていたこともあり、二語ぐらいかな、聞き取れたの。
初見では「どうやって」ぐらいだったかも。
ケンジを守る、というキミコに対して抗議するケンジというシーン 、というのだけはなんとなくわかったんですけども。
※そのあと、よくよく見たら「逃がしてくれ」、「ごめんなさい」っていう流れだった。
ホームランダーが、ベッカの家に居座って朝食を食べてる時の満足気な顔、すごかったなー。
元々ちょっと彼に対して同情的な気持ちを持ち併せていたんですけど、さらに気の毒になってきた。
”自分は絶対にこういうことを体験することはないと思っていた感”があって、ヒーローとして生きてない普通の人生に焦燥感がすごいんだなと思っていた。
『家族』や血の繋がりに対する執着心も。
だからと言って、あのモラハラは行き過ぎだけど、本人に社会生活の経験がないからか、愛情のないものを、思い通りに従わせるのはやっぱり力しかないのだろうかとも思う。
コミュ障すぎるホームランダー。
そして、マデリンを失ったことでさらに孤独になり、敵まで増える。
ライアンを突き落として地面に転がっているのを見ても平然としているのはさすがに度肝抜かれたけど、自分の経験から絶対平気な自信があったんだろう。
実際大丈夫だったし。
それか、死んでも平気だったか。
わたしは、モラハラやDVに対して擁護は絶対しないけど、モラハラはこうやって作られる見本みたいだなとも思っていた。
コンパウンドVの件もシーズン1であれだけ引っ張ったのにあっさりバレて広まっちゃって肩透かし感があったけど、エドガーはどうするんだろうなと思ったら、まさかの「しらを切りとおす」っていう展開。
ガス様(ブレイキング・バッド)でも同じ対応だっただろうなと思っていました。
それに、あとから翌々考えると、それしか選択肢がないよなっていう気も。
すごい大訴訟騒ぎになっちゃうし、全員にすぐ保障するわけにもいかないし、あれだけの企業をすぐつぶすわけにもいかないので時間稼ぎしなきゃいけない。
だけど、わたしがコンパウンドVの報道よりもビックリしたのが、アシュリーが会議に向かうエドガーを二回も触って引き留めてたことだった(怖)
アシュリーが空気を読まずにガンガン話しかけていくなかで、エドガーさすがの大人の対応で、ホームランダーより断然恐怖だったけども。
だけど、あれだけ会社が大きくなって、コンパウンドVの秘密が漏れるリスクを全く考えてなかったわけないと思うんだよね。
多少は折り込み済みだったと思う。
次々ヒーロー製造してるわけだし、良心の呵責に耐えられない人が出てきて当然だし。
それにしても、どんな能力が備わるかわからない段階でお金と引き換えにコンパウンドVを子どもに打たせるのってどういう気持ちなんだろうなー。
最初はポリオワクチンとして、親にも知らせずに打ってるのかなと思っていたけどメイヴの親のインタビュー映像によると知ってたみたいだもんね。
そもそもの子育て自体、子どもにどんな能力が備わるか、どんな体質の子どもが生まれるかわからないわけだから、同じかも・・・と思ったけど、やっぱり違うかな。
自分の能力が薬によって作られたものだと知ったヒーローたちが、ヒーローたちにあこがれる人々と同様に、凡庸なことに憧れを抱いて生きてきた部分ももちろんあって、当然葛藤も出てくる。
今回、初めてディープのヒーローっぽいところ見たけど、鯨がー、鯨がかわいそうーーー(涙)っていう気持ちを誘う捕鯨反対を訴える映像の一つだったのかもと思ったんだけど、さすがのわたしでも久々にグロかったな・・・。
変なカルト(?)にすぐ取り込まれるところがバ〇のディープっぽいけど、一応スターライトには謝ってたし、Aトレインと違って、あの言葉は本心だろうと思うけど、だからといって過去は変わらないし、ホームランダーに無下にされてたね。
ストームフロントはそういうキャラかー。
確かに女サイコパスも居てもいいよなーっていう変な納得感があった。
でも、白人レイシストはこのご時世やりすぎなのでは? という気もした。
ホームランダーもそうかもだけど、ホームランダーは全人類を見下してるからレイシストのイメージなかったし、同じアジア人として正直見ていて不愉快ではあった。
相手がアジア人ならドラマに対する反発心も黒人よりは少ないっていう打算も勝手にこっちは感じてしまったし。
わたしの個人の意見はともかくとして、ドラマ的にセブンの内部にホームランダーの敵が出来るっていうのは新しい展開でした。
最後に、今後の展開の珍予想なんですが
「なんでそういうこと言うかなー!? そういう予測は当たるかもしれないから言わないでっていつも言ってるのに!!」
って抗議されたんですけど、ブログでも適当な予想(妄想)をして外れることも多いし、どうしても言いたいので言っておきますね。
マロリーが冒頭、ブッチャーに聞いていた古いヒーローの【リバティー】って居ましたよね。
ガス様(エドガー)だったら、面白いなーって思ったんですよねー。
ヴォート社だって、最初からアベンジャーズタワーそっくりのビルを建てられるような会社じゃなかったわけじゃないですか。
創始者が居て、小さなところから始まってるはずで、ビジネスの展望があって科学者が居て、プランを元に融資を受けて、成功の末にどんどん株を買ってくれる人が集まって、ビルを建ててヒーローエンタメビジネスで現在巨万の富を得ているわけで。
試作品を何個も作って、動物実験をして、コンパウンドVを最初の頃に試した人類がいるはずなんです。
失敗例もあったと思いますが、成功例もあったから今のコンパウンドVがあるんですよね。
それが、エドガーだったら順当じゃないですか?
ヒーローを引退して、ヒーローを知り尽くしてる元ヒーローが、ヒーロービジネスの会社を運営する。
ホームランダーを怖がらないのも、力を持ってるか、ヒーローの弱点を知ってるから。
もしかしたら、コンパウンドVの血清みたいなものもあるのかもしれない。
シーズン3では、敵がホームランダーじゃなくなってるかもしれなくて、敵が仲間になったり仲間が敵になったり。
って色々考えてたら、面白くなってきちゃってー(笑)
でも、現実問題あれより古い時代に黒人ヒーローは厳しいし、ホームランダーだって、白人金髪な男性なわけだし、現代においても、ヒーローに女性的な色気とかセクシーさとか容姿の美しさとか、性的アイコンなヒーロービジネスになってるわけじゃないですか。アメリカでもああいう風に描かれるんだってちょっとびっくりしたけど、現実はそうなんだろうなー。
ハリウッドのギャラ格差問題とかあったもんね。
リバティーのイラストをきちんと見たところ、タトゥーはしてたっぽいけど、女性っぽくもあった。
でも、腕は男性っぽい腕だった。
ただ、上記の理由から女性ヒーローもない気がするので、ストームフロントの父親っていう可能性が高いかな。
ストームフロントをエドガーが連れてきたっていう点でなんかしらの繋がりがあるのかなーとも思うし。
だとしたらわたしが面白いから!(笑)
ガス様、もっと大きいイメージあったのに、アシュリーと並んだら思ってたより小柄だったので驚いたんですよねー。
なので、可能性はある。
というわけで、珍予想はここまで!
今日からは週一配信ですね!
週一配信は焦らされるけど、みんなと盛り上がれるという良さもあるので、シーズン最後までお付き合いのほどよろしくお願い致します。
今回、色々書きすぎたー!
それでは、また。
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