実は(?)お笑い大好きなわたし。
そこまでマニアってほどではないですが、よしもとの劇場に何度か観に行ったことがある程度にはそこそこ好きです。
わたし、本当にエンタメ広ーくうすーく手を出してるんですよ。
一つのジャンルにものすごく造詣が深い人すごくうらやましい。
あれもこれも手を出して中途半端にしてる感、わたしの人生そのものって感じがする。
と自己否定はそこそこにして、今回の記事はお笑い好き歴は長いけどにわかな人が語っていると思って多めにみてほしいです。
そこまで爆笑するわけではないですが、お笑い番組やってるとなんか見ちゃう程度のお笑い好きです。『有吉の壁』とか『エンタの神様』なんかは虚無の目で全く笑わず観たりしてる。あ、『有吉の壁』はたまに笑う。
キングオブコント2021の放送があった日は、ちょっと前日にかなり精神的に追い詰められる事件があって深夜家族会議になってしまって疲れていたので、お笑いの日8時間生放送を『王様のブランチ』流れで観つつ現実逃避していたんですね。
本当はそんなの観ずに真剣に人生について考えるべきだったんですが、芸人さんが成功して大金を手にするためだけじゃなく、わたしみたいに芸人さんじゃない人が大変なときのためにお笑いってあると思っているし、お笑いにはそういう救いがあってほしいし、そういうことを少しでも思っている人にぜひ売れてほしい。
綺麗ごとだけど、そういう綺麗ごとが好きなのでエガちゃんが大好きです。
話を戻しますが、途中疲れて寝落ちしてはいましたが、どぶろっくがプロポーズする歌を夕方歌っていたあたりで目が覚めてからは、チャンネルを変えずにお笑いの日を観ていました。
海原やすよともこ面白かった。いつも面白い。
というわけで『キングオブコント2021』はリアタイで見つつ、Twitterで一組ずつ実況しながら見守っていました。
わたしが『キングオブコント』を毎年見ていた頃は、会場に決勝に出られなかった芸人さんたちが集まって会場の敗者芸人さんたちがコントをジャッジしていて審査員にコメント振られて滑ったりしているのも楽しみの一つで「お世話になっている先輩芸人さんだの、同じ事務所関係だの、人間としての好き嫌いだので評価が変わっているな」と思うこともありましたが、それはそれで人間らしさが出ていて、好きなジャッジ法でした。しかし、そもそも笑いのツボは人それぞれだし、特にコントはコンテストに向かない芸風も存在しているのでシュールな世界観の人たち(わたしは好きな芸風)だと優勝が難しくて、勢いのあるコントが優勝しがちで不公平感が出るとは思ってはいたし、悔しい思いもしたりしていたけど、まぁそこはやってる芸人さんたちは人生かかってるかもしれないけど、こっちにしてみたら娯楽だし、お笑いだしいいのかなぁーみたいなところもあったのですが、なんか今年久々にきちんと観たらうやうやしく審査員が1人ずつ発表されるスタイルになっていて特に『かまいたち』の山内が気の毒なほど緊張していて、そこまで緊張されると観る方も緊張するんですけど・・・とは思っていました。
今年は9月に事情があって、Abemaプレミアムを契約していて夜な夜な千鳥の『チャンスの時間』という下品な番組を数年前の放送からまとめて観ていて【チャンスの時間芸人】が決勝に3組ぐらい残っていたので、個人的にすごく楽しかったです。
全て、まともにネタは見たことがなかったですが 『ザ・マミィ』と『蛙亭』と『空気階段』はチャンスで何度か観た人々であり、特にマミィの酒井と空気階段のもぐらはその人間性のクズぶりで、わたしの中ではかなり旬だったため、応援していました。
特に『空気階段』。
マミィは酒井がちゃんとやれるのかすごく心配だった。
前置き(長い)はこの程度にして、キングオブコント2021を1組ずつ振り返ってみたいと思います。
語りだすときりがないのでねー(笑)
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1組目【蛙亭】
キングオブコント2021ファイナリスト唯一の男女コンビ。
始まったのが19時という、ご家庭の夕食時間帯でもゴールデンなタイムにいきなり緑色の液体を全身ぬるぬるの男が吐き出すという衝撃のオープニング。
特に女の子のほうは独特の世界観のキャラクターだから、シュールなコントは想定内でしたが、これはやりすぎたのではないかと思って正直ちょっと引いてしまった。
これなー、M-1とかでもそうだけど1組目って優勝はないからかわいそうだし、マヂラブの位置の出番だったら空気階段のあとだったとしても、ファイナルもあり得たよ、マジで。19時という時間を考慮するっていうのも出演者には厳しい。
鉄板の1本を持ってくるわけだし、コントはセット頼んであるわけで、急に違うネタとかぶっこめないし。
いつも思うんだけど、「1組目だから、この点数で・・・」って本人たちに審査員が言うのもどうかと思うんだよね。
それを想定してインパクトのあるオープニングで爪痕を残そうとした可能性もあるけど、コントとしては、後半に向けてだんだんと雰囲気をかえていきハートフルな感じで落とすという完成度の高いコントだと思った。
【164】が【ヒロシ】もクスッと笑える細やかさですごく感心しました。
運も実力のうちとはいえ、1本ずつ点数が発表されていき1本目とファイナルの合計点数で優勝が決まるという1組目が圧倒的に不利な不公平極まりない採点方式は今後変えていった方がいいと思う。
2組目【ジェラードン】
今大会唯一の3人組。
せっかく3人いるグループなのにねぇ。
審査員に「ツッコミが控えめでよかった」って言われていたけど、あまりにも存在感消しすぎで、3人のコントが見たかったと思ってしまった。
角刈りの乙女の恋っていうのも、最近のルッキズム批判を逆手にとった本人たちにとってはポジティブなネタだったのかもしれないけど、逆にダメだったんじゃないかな。
1周回って戻ってる感じで逆に差別っぽい。
日々アップデートされているお笑い業界での若干の古さも感じた。
お笑いのネタって難しい。
3組目【男性ブランコ】
世界観と意外性!!
このマッチングアプリ全盛期にボトルメールで清楚な女性と男性が出会うというファンタジー感に意外性のあるキャラクター。
そして高い演技力。
どうやってラスト落とすんだろう・・・と思ってからのラストの展開はかなり爽快感があって最高でした。
点数も高くて、3組目にしてぐっと場が引き締まった感じ。
二本目は地味だったけど、個人的には好きでした。
本当にサラリーマンにしか見えない見た目の男性が個性的なキャラを引き立てる。
少しハートフルな感じがすごい好みでしたが、優勝には弱いと思いました。
こういうタイプ賞レースには弱いよねぇ。わたしは好きだけどさー。
世界観がすごく好きだったので、単独ライブに行きたいと思いました。
4組目【うるとらブギーズ】
すっごい面白かったのに点数が低かったので悔しい。
飯塚だけ高得点つけてた。
個性的なキャラクターの方で笑かす手法かと思いきや、まさかのアナウンス側っていう意外性と、半笑いでいったんツボに入りめちゃくちゃ笑いをこらえる感じがすごい共感した。ああいう、笑っちゃダメな状態で笑うのを我慢している人をみてるとじわじわ面白くなってくる。
確かにコントとしては早口すぎて、前半の伏線が聞き取りづらかったのはマイナスポイントだとは思うけどでも個人的に一番爆笑した。
「BとCのアップリケ・・・」ってわたしはあの放送では普通に言えない(笑)
面白かった。
5組目【ニッポンの社長】
ボールに当たる演技がすごくうまくて関心したし細かいところもすごく作りこまれてて二本目が見たいなと思ったんですが、ああいう「教えたがりおじさん」に女性ってけっこう嫌な目に遭ってる人多いと思うんです。
わたしも、話しかけられやすい見た目のため、比較的なれなれしくやられがちなんです。なので、個人的には題材として微妙。
違うネタが見たい。
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6組目【そいつどいつ】
ホラーに振り切ったミステリー感のあるコントで、スウェット姿の顔パックの人が女の人にしか見えなかったのでリアリティーがあって面白かった。
ああいうシチュエーションある気がする。
「あと五分あるのにっ」みたいなセリフとか(笑)
審査員が女性ならもっと高得点だったと思った。
今回一人もいなかったからね。松っちゃんだけ95点だったけど。
7組目【ニューヨーク】
もちろん名前も顔も知っていましたが、今まで一度も面白いと思ったことがなくやっぱり面白くなかったです。
誹謗中傷などではなく、シンプルに笑いのツボがわたしには合わないです。
どこで笑っていいかわからない。
わたしが年をとっているせいなのでしょう。
「変なサービス業の人」ってよくお笑いのネタにされがちなんですけど、実際リアルに遭遇すると本当にイライラするんですよね。
それも、サンドウィッチマンみたいな絶対いない人みたいな感じではなく、ギリいそうな人は見ててイライラします。
たれ目のテープは必要だったのでしょうか。
8組目【ザ・マミィ】
1本目
あんなにどうしようもない酒井がこんなにできるやつだったなんて!!
って『チャンスの時間』ファンとしては感動すら覚えました。
コントとしても最後、おじさんが改心するところまで含めての人間ドラマとして目が離せない秀逸な一本。
最後は感動でちょっと泣いた(マジで)。
セットも全くないのに、背景が見えるような演技力と段階を踏んで盛り上げていくスタイルにネタの構成力を感じる。
納得のファイナル。
2本目
1本目と同じで、同じ展開を変化させ徐々にボルテージを上げていくスタイルのコント。
今時だし、ITイケメン社長と、悪い幹部っていう配役が逆の方が面白かったんじゃないかな。
ここで、空気階段がどんなネタをもってきても優勝だなーと思ってました。
9組目【空気階段】
1本目
本当に文句なし。
超面白かった。
白ブリーフのおっさん二人が騒いでいるだけなのに、不潔感もなく一人はストッキングをかぶってすらいるのにだんだんかっこよく見えてくるという奇跡。
あれ、あんまり見えないはずだし喋りにくいはずだから相当練習しましたよね、きっと。
しかも、もぐらは歯がないのにあんなに活舌よくしゃべれるの才能だわ、すごいわ。
あと、かたまりの「Mなんで!」に爆笑しました。
2本目
1本目がよすぎて、ファイナルのネタ思い出すのに相当時間かかった(笑)
あー、コンセプトカフェのやつだ。
1本目がこっちだったら、ファイナルいけてなかったかもしれないから本当に1本目大事だよね。
消防士と警察に全て持ってかれたキングオブコント2021だったと思う。
優勝マジでおめでとうございます。
10組目【マヂカルラブリー】
この人たちももちろん名前は知っていて、ネタも観たことあるんですけど一度も面白いと思ったことがなかったんですよね。
やっぱりダメでした。
ニューヨークと一緒でシンプルにどこで笑っていいかわからないです。
空気階段のあとといいう最悪な順番だったとしてもコントとして完成度低くなかったですか?
コントはストーリー性が命だと思ってるんで個人的にはコントとしては微妙です。
ニューヨークとマヂラブは知名度もあるし既に売れているから、賞レースにそこまで真剣に絡む必要もなく審査員もそんなに点数を気にしなくていい二組だったので点数が伸びなかった(要約すると)というコラムを見かけたのですが、3000組以上の敗者がいるのにそんなこと許されます?
実際上記二組は、下位二組だったけどニューヨークもマヂラヴも今まで笑ったことないけど面白かったら評価するよ!っていう謎の上から目線で見てました。
そしてコントとしての完成度的にも妥当な結果だったと思うし、そもそも敗者にも審査員にも視聴者にもそんなこと言うのも失礼極まりなくて腹が立ちました。
・総評
松ちゃんは全組に点差をつけるというポリシーで点数をつけていたらしく、後半になるに従い点数の選択肢が限られていくという謎採点だったようです。
なので、気持ち的には91点でも91点をすでに使っていたらもう95点しか残ってないなみたいな感じ。
個人的なジャッジとしてはあの審査員の中では、わたし自身が一番好きなネタ傾向にある東京03の飯塚の審査がコメント的にも一番腑に落ちました。
1本目と2本目の総得点で争われ、1本目で3位に食い込まないとファイナルに残れないというルール上、どうしても2本目に過剰に期待し1本目の爆発力により2本目の印象が薄くなってしまうのは番組的には盛り下がるし、結果も見えてしまうのは仕方ないんですかね。
個人的にも年齢的なもので笑いに対する瞬発力とか、笑いに対する許容範囲とかも狭まるし、ポリコレなどの問題で全世代に笑ってもらうというのは不可能ななか、質の高いコントをたくさん見せてもらったと思います。
最近はすぐ炎上するし、ネタを作るのも高度な技術になっているでしょう。
でも、わたしも容姿をいじったり痛かったりパワハラ系だったりの笑いはもともと苦手だったので、安心してみられるようにはなっています。
今回優勝を手にした空気階段のもぐらには、賞金をぜひギャンブルにつぎ込んでもらい、眼鏡をはずすと吉沢亮に似ているかたまりは女性人気を爆発させてほしいと思います。忙しいとは思いますが、また『チャンスの時間』でも凱旋してほしいです。
結果的には『チャンスの時間』を観ていたおかげで、非常に楽しいキングオブコント2021になりました(笑)
それでは、また来年お会いしましょう~!!
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※2代目キング 東京03