『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第7話『失脚』感想です。
後半に入ってきてバタバタしてきて、今回もエピソード盛りだくさんだったんですけど、とりあえず一個どうしても納得できない問題をわたしはシーズン6で抱えてまして。
これからお話することはわたくしお得意の余談なんですが、これを読んでくださっているすべての、ご本人、もしくはご家族に起こりえるお話なので、お付き合いください。
リズが今回診断を受けた病気は、本人も言っているし周りもそう思っているし、医師もそう判断しているし『認知症』とドラマ内では決定しているのですが、単なる精神的な問題というのと、芝居説をまだわたしは捨てきっていません。
今シーズンでは言うのを(少しは)我慢していますが、もう出てこないキャストの復帰を全然諦めていないほど、しつこい性格でして(笑)
これ以上、初期メンを減らして欲しくないという希望が占めている部分ではあるのですが・・。
まぁ、そういったわけで、調べてみたんです。
芝居できるかどうかというのと、あの症状はほんとうにそうなのかということ。
ちなみに、よく言われている認知症の症状の
・同じ話を繰り返す。
・食事をしたこと自体を忘れる。
・買いものに外に出て、なんで外に出てきたのかを忘れる。
(買おうとしていたものを忘れるは単なる物忘れです)
上記は、レッドラインで、確定の症状らしいです。 周囲のサポート必須です。
そして、最近『軽度認知障害(MCI)』と呼ばれる、認知症と通常の状態の境目を行ったり来たりしている状態を現す診断状態がありまして、リズは今おそらくこの状態とされているんだと思うんですが、この段階で気づくと手遅れになる状態をなんとか防ぐことができますし、日本の今の法律や状況に照らし合わせると、内臓に問題がないのに余命宣告を受けることはありません。
ドラマ内での会話(字幕)のやりとりは、意訳か誤訳だと思います。
【普通に暮らしていられるのはいつまでか】という会話内容だと思うのですが、積極的安楽死を認める国や州が増えている中、オーストラリアでも安楽死が今年から合法化される州がありますので、【普通に暮らせない=死】という考え方でそういった表現になったのだと予想しました。
そしてこの『軽度認知障害(MCI)』の症状の主なものとしては、
空間認知能力の衰えにより【回転】に弱くなる。握力や腕力に関係なく、ドアノブ、キャップなどを回せなくなる。
空間を認識できないため、単純に道に迷う、自販にお金を入れられない、電話の数字の並びが認識できず電話を掛けられない・・など。
2つのことを同時にできなくなる。
電話をしながらメモできない、散歩しながら暗算できない・・など。
相手の表情を読めなくて相手の気持ちが理解できない、極端に共感能力が下がる。
相手の話を聞けない、場を読まない発言をして周囲を怒らせてしまう、悲惨なニュースを聞いても無関心、映画を観て泣けない・・など。
他には、食の好みが変わる(味の強いものを好む。塩気、辛味、甘味に鈍感になる)、短期記憶障害(新しい出来事を覚えられない)、理性が働かなくてすぐ怒る(温厚だった人が短気になる)、警戒心が薄れる(高齢者が詐欺に遭いやすいのもこのため)などがあり、この状態を『年のせい』と放っておくと、5年以内に本格的な認知症になる可能性が高いらしいですが、適切な処置で進行を遅らせることは可能とのことです。
自分にこういう状態が現れた時に疑わしく思う、家族がこうなった時に疑わしく思うことで本人とご家族の負担を減らすことができますので、心に留めておいて頂き、周囲にも拡散して頂きたい内容として簡単ではありますが、主なものを書かせて頂きました。
・・・ということで、今回勉強になったので、これはこれでいいとして調べたけどやっぱり納得できないのですが、これ、リズの症状ですか!?
どういう項目にどう答えればどう診断がつくかわかっていさえすればイケると思うんですけど、もしそうだったとしたら、リズに一人優しく接してきた天使、カズがものすごくかわいそうなんで・・。段々複雑な気持ちになってきました。
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※以下、ネタバレありのあらすじ及び感想です。
第7話、リズに若年性認知症の診断が下り、精神科病棟への異動を勧められるが、カズが自分が面倒を見ると断固阻止。
一方、ドンの逮捕により釈放のチャンスを掴んだソーニャはその機会を絶対手放したくない。釈放の決定がくだるまでにスパイクが独房から出てくるという情報を聞きつけ、身の危険を感じたソーニャ。自分の身を守るため、ヴェラに保護管理棟に入りたいと申し出るが却下され、マリー・ウィンターにお互いの利益を追求した計画を持ちかけ、アリーが巻き込まれることになる。一方で、ソーニャがシャロン殺害の犯人という情報を得たヴェラはその情報の真偽を確かめるため、監視カメラをしらみつぶしに調べる。
不眠症の悪化による精神不安定がエスカレートするウィル・ジャクソンは、とうとうウェントワース内で看守としての一線を超えてしまう。
まず、おそらく他のウェントワースファンの皆様はあまりそこはどうでもいいと思ったところだと思うんですが、個人的に言いたいことがある。
幻覚でもいい。
久々に観られて嬉しかったファーガソン!!(笑)
今までのウィルの幻覚は過去の映像の使い回しっぽかったけど、今回は新しく撮影された映像かなー。
やっぱり、ウィルの演技力がいくらあったとしても、本人が見えると見えないとじゃ違うし、四六時中【あれ】が見えてるんじゃ辛い、って観てるこっちも実感できる。
しかも、囚人服じゃなくて、看守の制服だった。
ファーガソンが出てきてくれて、ウェントワースっぽさが増して嬉しかったです(笑)
冒頭で、ソーニャが報復に怯えてファーガソンが吊るし上げにされた時の映像が流されてた時の演技に改めて驚嘆してたんだけど、古参へのファンサをシーズン7に繋げるためにそろそろしてくれている感じがしました。
ファーガソンを忘れないでね!(わたしは忘れたことは一度たりともない!!)っていう感じです(笑)
そして、ソーニャとリズの戦い、これで終止符を打ったかな・・?
リズがスパイクに殴られて医務室に入り、【ドラマ始まった当初は重要な役割だったけど、もはやあんまり機能していない世話係】として登場したリズ。
リズを前にするとどうしてもマウント取るのを我慢できなくなるのか、饒舌になるソーニャ。あそこまで来ると、優越感とか、恨みというよりなんかしらのコンプレックスの裏返しの気がしてきて、リズのことが羨ましくてしょうがないんだなと思っていたのと同時に(会話、録音していればいいのにー・・・)からの、録音してたーーーー!!!!は、ヤバかったですね(笑)
ソーニャは、リズにしてやられたことがどうしても悔しかったのか、リズを追ってスパナで攻撃したわけですけど、リタ並みに、右アッパーを華麗にかわすボクサーのような動きを見せたリズ。
まさかのしゃがみ避け!!っていう展開に思わず笑う場面じゃないのに一人で笑う(笑)
そこに今回、不本意にアリーを傷つけてしまい心にダメージを負ってしまったカズ(アリー、かわいそうだった・・)が登場してしまい、(あー、カズ来ないで・・。リズ一人で大丈夫だから・・)って思ったら、ソーニャを突き落としてしまうという展開になってしまったけど、あれは正当防衛ですよね?
超どでかいスパナを持って自分を殺そうとしているイカれている人に丸腰で対抗してたんですよ?
過剰防衛だとしても完全に情状酌量の余地があるでしょう!
でも、本当に死んだのかな・・。
死んだ感じになってたど、そんなに高くない屋上ですよね。
毒盛られてもピンピンしてたソーニャがあの高さで落ちたぐらいで死ぬかな。
なんかこのままあっさり死んじゃうのも、スッキリしない気はする。
死んだらそこで全部終わりじゃないですか。
親友の件もシャロンの件もきちんと裁かれて、反省はもちろんしないと思うけど、ソーニャにとっては死んだ方がマシってぐらいの人生最大の屈辱を味わってほしかったと、思ってしまうわけですよ。
そのぐらいの罰は受けてもよかったんじゃないだろうかと。
それにしても、フランキーの脱獄の時もそうだったけど、相変わらず囚人が簡単に屋上に入れちゃうゆるゆる刑務所、ウェントワース・・。
ヴェラが看守長(妊娠の件どうなった?)になってから全然おちつかないし、看守の唯一の良心、ウィルは情緒不安定で囚人と一線超えちゃってるし・・って、ウィルっ!!(涙)
信じてたのに、ショックだよ・・。
ビーのことも色々助けてくれたり、フランキーのせいで車ごと川に突っ込んじゃったときは遺恨があったカズのこと必死で守ってくれたのに、今回ソーニャからリズとカズのこと守れなかったのだって、そのせいじゃん。
ファーガソンを生き埋めにしたことよりも、そっちのことのほうで幻覚見てほしい感じになってくる。
そして、アリーとカズがウィンターのこと言ってたのってこういうことなんだな、と思いました。
相手の懐に飛び込むのが得意ってことだったけど、多分『その瞬間、瞬間』は演技じゃなくて、だから相手が信じちゃうんですよね。天賦の才ですね。
それにしても、別件で潜入捜査中とはいえ警察(リタ)が中にいる中で殺人事件がバンバン起こっちゃっているというのはどうなんだろう・・とふと疑問に思ってしまった。
リタのことは好きだけど、それは大丈夫なんだろうか。
ウェントワースに次々と新たな事件が勃発していて、なんだかんだやっぱり目が離せないですね。
もう収拾全然つかない!(笑)
どこに話が向かっているのかも全然わからない!
わたしの感想も全然まとまってない!!
というわけで、それではまたっ。
第6話の感想はこちらから。
【ウェントワース女子刑務所】過去記事一覧はこちらから
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