たま欄

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ジム・キャリー『トゥルーマン・ショー』感想 自覚なき究極の【ユーチューバー】エンターテイメントの是非を問う。

わたし、季節の変わり目に加えた変な気候、風邪、仕事のストレス等々、様々な要因で心身ともにめちゃくちゃ落ちていまして。
毎日依存するように観ていた海外ドラマも観る気が失せているほどで、精神的な危険度MAXだったんです。
これはもう強制的に号泣してストレスを外に出す方法だ、映画で涙活するしかないと思っていたんです。
そんな訳で『泣ける映画』で検索しても同じような作品ばかり引っかかって(しかも、これそんなに泣くようなやつじゃないな・・)というような、個人的にはぬるい作品ばっかりで、みんな同じような作品ばかりだけど、紹介している人、これ本当に全部観たうえで紹介してるの!?って悲しくなり余計落ちて、それでも紹介されていた中から最強のふたりと、いだてんでいい演技を見せている杉咲花ちゃんが観たかったので『湯を沸かすほどの熱い愛』の二択に絞って迷っていたんですけど、全身麻痺の人の話と、余命わずか系の話か・・と思って、更に気分が滅入ってしまいながらザッピングすること数十分・・。
ジム・キャリーの作品が何個か目に入ってきていて、よし、ジム・キャリーだ!と思ったんですが『マスク』イエスマンでは明るすぎるし『フィリップ、君を愛してる』レンタル¥400だったので、静かに観られそうなトゥルーマン・ショーにしたんですが、これが気分的にも、雰囲気的にも当たりだったし、とにかく、何故かわかりませんがすっごく面白かったです。
たぶん初見ではなかったと思うんですが、ほぼ初見な感じで観られたし、オチもすっかり忘れてました。
過去に観ていた気がしてたけど、初見だったのかもしれない・・・。
まぁ、なにしろ面白かったんで!(笑)
 
あと、余談ですが、今どハマりしているNetflixのコメディドラマ『ブルックリン99』のスカリーが超ちょい役で出ていたのが嬉しかった。
しかも、ピザ食べてて(笑)(ピザを食べているということに(笑)がついていることは観ている人はわかると思います)
若かったので、今より多少は痩せてましたがそれでも太ってました。
 

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~あらすじ~
トゥルーマンだけが知らない虚構の世界、離島の【シー・ヘヴン】。
生命保険会社のサラリーマン、トゥルーマン・バーバンク (30歳)は、妻と2人暮らし。友人にも恵まれ、平穏な生活を送っていた。
トゥルーマンは幼少期にボートで海へ出て嵐に遭い父を失ったトラウマで水恐怖症になり、島を一歩も出たことがなかったが、大人になるにつれ外の世界への憧れは強くなっていた。妻に旅行の提案をするも『お金がない』と却下される日々。
ある日、幼少の頃に事故で死んだはずの父親がトゥルーマンの前に現れるが、街の人々の不自然に思える行動で父と引き離されてしまう。
出勤中のラジオから流れる不自然な音声や、妻の怪しい行動、街の人々の不自然さに不信感を抱いたトゥルーマンは、学生の頃に恋心を抱いていたローレンという女性の言葉を思い出す。
「あなたの全てはテレビで全世界に配信されている! 私の本名はシルヴィア。この島から逃げてわたしを探して!」”ローレンの父親”によって強制的に連れ去られた彼女の言葉は本当だったのか・・。
島や街の人々にに不信感を抱いてしまったトゥルーマンと、トゥルーマンの生活を全世界に配信している制作陣との攻防戦が始まる。
 

 

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※以下感想(ほんのりネタバレあり)です。
 
1998年のアメリカ映画。ウィンドウズ95が出てから3年後のこの映画ですが、一周半ぐらいして、ものすごく近未来のリアルを描いた映画のような気がしました。
あと10年後ぐらい、いやもっと早いかも。
故意にこんなことをする親が現れるんじゃないか・・と思いながら観ていました。
 
【私生活を世間に晒すことでお金を得る】というエンターテインメントは、非常に人気があります。
 
例えば、やらせやらせ言われながらの『〇〇家の大家族』系のドキュメンタリーとか、恋愛バラエティ『あい〇り』とか『テラ〇ハウス』とか。
そして、今の時代、地球上のすべての人が自分の独断で自分の私生活や、活動を誰の許可も得ずに全世界に公開することが出来る。
そして、大成功すればYoutuberや、Vtuberと呼ばれるその人たちは、普通の会社員をしていれば得られない多額のお金を手にする、今や子どもの憧れの職業にまでなっています。
 
わたしは、海外ドラマや映画ばかり見ているので、ユーチューバーの動画はほとんど観ないのですが、そんなわたしでもどんな動画なのかは知っているぐらいの認知度はあるし、ユーチューバーとして活動されている有名な方も何人か名前ぐらいは知っています。
その突き詰めた形が『トゥルーマンショー』だと思いました。
 
生まれる前から、リアルタイム配信24時間。
彼の成長を30年間ずっと見続けている世界中の人々。
知らないのは、配信されているトゥルーマン本人だけ。
父、母、妻、親友、ご近所さん、会社の同僚、行きつけのお店の店員さん・・全て役者さん。街の人もエキストラ。
収入源は、街の中に貼られている広告や、トゥルーマンが家で使っている芝刈り機などの日用品を始め、食べているもの、身に着けているもの、トゥルーマングッズなどなど。全世界配信人気番組へ広告を出したい企業は山ほど。
トゥルーマンの生活を維持する』お金には全く困っていないというのも、今時っぽいなぁと思いながら観ていました。
 
今、ユーチューブ配信している人、これから配信しようとしている人は一度、この映画観てみてもいいんじゃないかと思います。
あと、動画配信のスタートアップ企業考えている人とか、目から鱗かも。
 
映画のストーリー的には、人生そのものを考えさせられる面もあり、深かったです。
トゥルーマン本人のファン、トゥルーマンショーのファン。そして30年彼を見守り、導いてきた制作監督、制作陣それぞれの思い。
そして、トゥルーマンを演じるジム・キャリーの演技はさすがで、良く言えば、ごくごく一般的に暮らす善良な街の住人、悪く言えば、作られた人生を歩んできた没個性の青年を、ナチュラルに演じきっていました。
誰からも愛される才能っていうのは誰にでもあるものではないので、他の役者さんだったらもっと違う感じになっていたかもしれません。
そんなトゥルーマンが取った行動を、選択を見届けて欲しいと思います。
 
 ラストのラストは非常にシュール。
そのシュールなひと言に、ブルックリン99のスカリーが一役かっていたのが個人的には痛快でしたが(笑)
テレビや映画、動画配信など、エンターテイメントに関する痛烈な皮肉でしたね。
わたしも、動画ではありませんがテキストブログを世に発信している身として、肝に銘じたいと思ったシーンでした。
 
最後に、トゥルーマン・ショー妄想 - Wikipediaという【自分の私生活がカメラに追われている】という強迫性障害の一種の病名まで生み出した本作品。
映画の影響って本当にすごいです。
わたしも、ジム・キャリーを観たからか、単に、風邪が完治していない体調不良による情緒不安定だったのか、昨日あんなに落ちていたのに今日はそこまででもないです。
ありがとう、ジム・キャリー
これでまた、昨日より少しは上昇して生きていける(笑)
 
というわけで、それでは、またー。
 

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