『いだてん』第16~第20話感想です。
なんと、ゆっくり追いかけるつもりがリアタイに追いついてしまいました・・。
杉崎咲ちゃん、わたしにとっては『無限の住人』や、『名もなき毒』のイメージが強かったのですが、子役からどんどん女優さんとして立派になって・・。
『いだてん』内では、三島家全体を陰ながら支えるいい女中さんから、三島家の出番が少なくなるとともにうまーく方向転換して、ドラマのヒロインの一人として欠かせない存在に。女中の時の佇まいも凛としていて素敵でしたが、ミルクホールで働く姿も可愛らしいです。
女優としての存在感と華、芯の強そうな感じ。
あと声がいいです!
これから後半に向けて、彼女の演じるシマの恋物語も出てきそうなので、とても楽しみにしています。
#11~#15話までの感想
~第16~第20話までの『いだてん』あらすじ(ネタバレあり)~
玉名一の庄屋、池部家の婿養子になった四三(中村勘九郎)。池部家の援助を得ながら、教員になる道を捨て、次のベルリンオリンピックでストックホルム大会の雪辱を果たすため、新しい手法も取り入れたマラソンの練習に没頭するが、第一次大戦が激しさを増していく。第一次世界大戦の影響で、オリンピックベルリン大会の中止の知らせを受けた四三は、目標を失い悲嘆に暮れる。友人たちが励ます中、熊本から妻のスヤ(綾瀬はるか)が四三の下宿先の播磨屋に現れ、四三を励ます。
スヤの励ましでやる気を取り戻した四三は、全国各地を弟子と共に走破したり、とにかく走ることに没頭する。そんな中、新聞社の企画で東海道五十三次を宿場ごとにリレー方式で走るというイベントが開催され日本初の『驛傳(エキデン)』が誕生する。
その後、日本では走る場所がないとアメリカを走破することを思いついた四三は、共に走る選手の選抜のための予選会『箱根駅伝』の企画を始動することになる。
熊本では、四三の妻スヤの懐妊の知らせを四三の兄・実次(中村獅童)がスヤの義母・幾江(大竹しのぶ)から受け、四三にも知らされるがなかなか四三は熊本に帰らない。
そんな中、嘉納治五郎(役所広司)の元に、戦争で中止になったオリンピックが再びベルギーのアントワープで開催されるという知らせが届くが、マラソンが種目から外されていたIOCに直訴する。
一方、地方巡業の際に師一座を追い出された美濃部孝蔵(森山未來)は、無銭飲食で警察に逮捕される。牢の中で同房の牢名主(マキタスポーツ)に落語を披露するが、寄席に出入りしている子どもと同じ、『完成度は高いがつまらない』という感想を言われて落ち込む。そんな中牢にあった新聞から師匠の円喬の訃報を知った孝蔵は、悲しみの中で噺に込める魂を得ることになる。牢から出て、東京に戻った孝蔵は親友の人力車の車夫の清さん(峯田和伸)から、浅草の遊女小梅(橋本愛)の色恋沙汰に巻き込まれているので、すぐさま東京を出るように言われてしまう。
そして、オリンピックに燃える四三たち。ストックホルムではたった2人だった日本代表選手は四三を含め15名に増え、アントワープオリンピックが開催されるが、結果がふるわず帰国後選手団たちは非難され、四三はヨーロッパを放浪する。
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第16話~第20話までの感想です。
とりあえず、言わせてください。
推しが死亡・・。
円喬師匠と朝太の、涙の別れがフラグだったなんて・・。
いや、時代劇なんて全員死ぬんですけど、こんなに早く朝太と円喬が二度と会えなくなるなんて思ってなかった。辛い・・。
新聞の文字を瞬時に読み取って(え? ウソ、死んだの?)っていう衝撃まで非常に早かったですね。
色々あってここ最近【推しの死亡】に非常に敏感になってるんですよ。
円喬師匠、もうちょっと観ていたかった・・。
変な咳してたもんね。死亡フラグだもんね、時代劇の変な咳。
四三くんのことはもちろん主人公として、スポーツ選手として応援してますけど、どっちかというと孝蔵くんのほうに気持ちが寄っているので・・。
そういったわけで、志ん生の息子2人を森山未來くんが演じているのは度胆抜かれたし、嬉しかったですね。
しかも長男と次男演じ分けてたよね。本当にすごいよ、彼は。
今回は『推しの死亡』という個人的に衝撃的な事件があったのですが、四三くんを沿道で心から応援するスヤの献身的な愛情や、箱根駅伝に感動する体育協会の会長を演じる岩松了の演技に心を打たれて、スポーツに感動するってこういうことだよな、理屈じゃないっていうのを改めて感じました。
わたしは、競技は選びますが、好きな競技のスポーツは割と観る方ですので、応援するってこういう感じ、すごくわかるって思ったし、一生懸命な姿はそれだけで感動を生むっていう当たり前のことを熱っぽく描いてくれたことがとても嬉しかったです。
ところで、『箱根駅伝』といえば、子どもの時から家では必ずお正月にかかっていて、すごく観たくて観ていたわけではないけど観らさっちゃっていた(すみません、北海道弁です。この表現が一番適切なんです。標準語で表現できない)お正月の風物詩。
当たり前のように観ていたけど、第一回もあったわけで、それを考えた人もいるのが当然だよな・・っていう目から鱗的な気持ちになりました。
その、みらさっちゃっていた箱根駅伝で、わたしも数々のドラマを目にし感動していたことを思い出しました。
実家でお正月を過ごさなくなり、三が日に家でテレビを観ることが少なくなって、今はどこの大学が強いのかどんな選手がいるのか全くわからないけど、年末に山手線が、『箱根駅伝』車両になると、ものすごく気持ちが昂揚します。
中吊りがそれぞれの出場校の色とりどりの襷になり、車内広告ではそれぞれの大学のキャッチコピーが貼られ、車内映像では注目選手の紹介などがあります。
12月はものすごく仕事がハードなんですが、それをに乗るだけで心から(みんな、頑張れ!わたしもあと少し頑張る!!)って思えるんです。
写真を撮っている人も毎年います。
そんなわけで感動していたのに、アントワープから帰ってきた選手団を迎えた記者の暴言はひどかったですねー・・。
あそこまで野次はひどくないにしても、未だに言ってる内容は大差なかったりするので、あくまでマスコミのスポーツ選手に対するスタンスって昔から日本は変わらないっていう、クドカンなりの強烈な風刺だなと思いました。
そもそもさー、オリンピックだろうがなんだろうが、応援している選手が勝ったらそれはものすごく嬉しいけど、負けたからって本人とその周囲以外になんの影響が?
応援していた選手やチームが負けたことにがっかりするのも、勝って喜ぶのもこっちの勝手だし、100歩譲って外野が文句言っていいのは八百長とか、反則とかルール違反したときぐらいじゃない?
スポーツの結果が出て、文句言っていい権利がある人ほど言わなくて、言う権利のないやつほど文句を言うことに全て現されている気がするんですよね。
「非国民」ってそんな大げさな・・。
そんななか、年齢的にも四三くんはベルリンで大会が予定通り行われていたら勝てていたかもしれないのでさすがに切なかったです。
そして、スヤちゃんの言うことが全てでしたね。
文句言われる筋合いない。
っていうか、四三くんはいい加減熊本に帰りなさいっ!
いくらなんでも、奥さんと義母に甘えすぎ(笑)
ところで『いだてん』も20話を迎え、色々なコンビが出来上がってきているので、みなさんそれぞれの推しコンビが出来てきているんじゃないですか?(笑)
例えば今、バーっと思いつくのは、
・四三と弥彦
・四三とスヤ
・四三と美川
・孝蔵と清さん
・小梅と孝蔵
・永井と可児
・永井とトクヨ
・スヤと幾江
などなど色々あると思うのですが、円喬が故人になってしまい、孝蔵と円喬という推しコンビを失ってしまった今、第二の推しコンビが現在暫定一位浮上しています。
それは、実次と幾江コンビです!(笑)
このふたりの掛け合いめちゃくちゃいいー。すごく好き。
愛情深く面倒見のいい幾江が、何かっちゃー、実次に文句を言う体で会いに来てる感じ。
あれ、絶対会いに来てますよねー(笑)
息子は品行方正だったけど、実次のことも息子みたいに思っている気がする。
そして、金栗家に何かあったら、絶対助けてくれる気もする。
実次は鈍感だから感じてないかもしれないけど、あれは幾江の愛だ。
個人的に今一押しなんで、しばらくはどっちも死なないで欲しい。
最後に、触れないでおこうと思っていたのですが、やっぱり触れずれにはいられない播磨屋さんの主人黒坂辛作さん代役問題・・。
新しい役者さんの、三宅弘城さんは上手いし、いい役者さんだし最初から播磨屋さんが三宅さんだったら全く不満はなかったと思います。
しかし、初動があのキャラで、ピエール瀧氏の職人感とツンデレ感がすごく好きだったので、ものすごく優しい播磨屋さんになっていることが余計淋しさを募らせる・・。
逆に全然違うキャラとして設定したのかもしれないけど。
この件に関してはもう少し時間をください・・。
次回以降は、女子スポーツ編が始動ということで楽しみです。
とりあえず、シマちゃんにワンピース以上に走りやすい服をあげてください。
というわけで、それではまた。
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