【ホームカミング】と検索すると、だいたいマーベルヒーロー映画『スパイダーマン:ホームカミング』の情報が基本的に引っかかっるのですが、そちらももちろんすごく面白いです。
※スパイダーマン:ホームカミング 過去記事。
もはやライフワークと化しているマーベルヒーロー映画の話は今回は置いておいて、Amazonがジュリア・ロバーツを起用して制作したオリジナルドラマ、『ホームカミング』のシーズン1を視聴した感想になります。ネタバレはなしです。
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~あらすじ~
ハイディ・バーグマン(ジュリア・ロバーツ)は、『ホームカミング』と呼ばれる退役軍人たちの軍生活での体験での傷を癒し、社会生活に無理なく復帰させるリハビリ施設で、心理面を担当するソーシャルワーカーとして勤めていた。キャリアを得て憧れの職を得たはずのハイディだったが、日々上司であるコリンの強引なパワハラまがいの電話指示に振り回され、自分の思うような仕事が出来ないことに苛立ちを感じていた。
数年後、ハイディが『ホームカミング』を去り実家に戻りウェイトレスをしていたところ、国防総省の調査官を名乗る男が現れ『ホームカミング』の本当の姿が徐々に明らかになる・・。
ハリウッド映画俳優とテレビ界ってなんとなく住み分けがある感じがしてましたが、Netflixのオリジナル映画にサンドラ・ブロックが主演した『バード・ボックス』があったり(すごく面白かった)、 マイケル・ダグラスが主演したコメディドラマ『コミンスキー・メソッド』(こっちもすごく面白かった)があったり、つい先日のアカデミー賞の作品賞にNetflixオリジナルの映画『ROMA』がノミネートされたりと、最近は動画配信サービスの台頭がめざましく、とうとうAmazonがオリジナルドラマで、主演にジュリア・ロバーツを起用したか!と、驚きましたが、ここまで来た感がありました。
それだけ、資本力が高いんですよねー。いいなぁー、お金があるって素晴らしい。
千と千尋のカオナシが、金を手からボロボロ出してる姿がなんとなく思い浮かんでました(笑)
でも、最近のジュリア・ロバーツは意識高い感じのミステリーぽい映画を選んで出演しているような感じがあったし、活動的にも制作側に回りたいのかなってうっすら思っていたのでそういった意味では本人もプロデューサーとして名を連ねていたし、納得のドラマ内容ではありました。
カメラワークとかすごーく凝っていたうえ、ミステリーなのに4KUHDという高画質対応だったところに、Amazonのジュリア・ロバーツの元を取るぞ!という気合いも感じましたが(笑)
ストーリーは基本的にずっと淡々としいて、ハイディ(ジュリア・ロバーツ)の仕事ぶりがメインで帰還兵1名ウォルターとのやり取りが特に集中的に描かれていく中で、『ホームカミング』での仕事にだんだんと疑問を感じていくハイディと並行して、数年後のハイディとハイディの周囲の人間が描かれていく物語になるんですけど、一言でいうと、とにかく気になって最後まで観てしまった。という作品でした。
ドラマの登場人物は少なく、ハイディ演じるジュリア・ロバーツ、ハイディが面談する帰還兵のウォルター、ハイディの上司のコリン、国防総省の調査官、ハイディの母、ウォルターの母ぐらいがメインキャストです。
人物が少ない分、それぞれの感情の機微みたいなものがすごくこちらに伝わってきていたのと、「静」の部分を映像で描くのがすごく上手くて、世界観に引き込まれてしまった。
わたしはタブレットでヘッドフォンで観ていたのですが、セリフがない引きのシーンなどでは、生活音や社会の雑然とした音とか、オフィス内、街の音などだけが、耳元から響いていて、その場に自分もいるような気持ちに何度もなりました。
『ホームカミング』は1話30分程度のドラマ作品です。
わたしはいつも劇場に映画を観に行くときは、エンドロールが終わるまで、絶対席は立たない派なのですが、ドラマに限って言えばネトフリとかhuluは強制的にエンドロールを見せてくれなかったりするし、Amazonでもコメディなどは強制終了させているドラマもあったのですが、このドラマだけは音楽だったり、そういった街の音だったりが心地よくて、なんとなく余韻に浸って必ず最後まで観てしまっていました。
1話から10話まで全部でひとつの作品として成り立っていると思うので、1話を観て気になった人は最後の10話まで観るべき作品だと思います。
最後まで観たからといって、特にすごい驚きとか、ものすごい謎が隠されているわけではないと思う(個人的に)のですが、ドラマが訴えたいメッセージ性みたいなものはかなり伝わってきました。
謎的な問題でいえば、ありがちといえばありがちなんです。
ドラマの淡々とした世界観も影響したのかもしれませんが、「え!? そうだったの!?」という感じではなくて、あの感じだったらこういう感じだよね・・程度です。
そういったミステリー要素も、もちろんドラマの楽しみの一つではありますが、それよりも、アメリカが軍を持っているということや、軍人として派遣されるということはどういうことなのか、平和とは、戦争とは、果ては生きるとは、という哲学的なところまで思わず考えてしまう作品でした。
正直、観終わったあと感想を書こうとしてPCに向かったのですが、ネタバレなしでどう書いていいか全然わからず、ここまで書くにも苦戦しましたし、苦戦して書いたのが伝わっている内容の記事になっていると思います(笑)
動画配信サービスの競争の過熱化で、どこも新しく話題性のある作品に手を出すので観る側としては、ついていくのに必死で大変なのですが、まだこういう手法があったのか・・と驚いた作品ではありました。
あ、一つ言っておきたいことがありました。
国防総省の調査官の使っている老眼鏡がすごく便利そう(笑)
わたしは、常にメガネで寝るとき以外は外すことはないのであのメガネは必要ないですが、もしつけたり外したり頻繁にするのであれば使いたいと思ったメガネでした。
日本にはないんですかねー、あのメガネ。
あの便利さを文章で表現するのがすごく難しいので、未見の方は第1話であのメガネだけでもぜひ確認してください(笑)
今回のドラマも地味なジュリア・ロバーツで、最近はちょっと見慣れた感のある彼女でしたが、わたしの中でのジュリア・ロバーツって『エリン・ブロコビッチ』なんです。ミニスカでFワード上等の気の強い女性で笑顔が可愛いイメージ。
多分本人がやりたがらないんだと思うんですけど、化粧バッチリでイケイケな感じの役をやっているのも観たいなーとどうしても思ってしまうので、未見である『プリティー・ウーマン』を観てみたいと思いました。
『ホームカミング』はシーズン2も予定されていて、そちらにはジュリア・ロバーツの出演はないようなんですが、仮にジュリア・ロバーツが出ないとしても、シーズン2もおそらく観ると思います。
Amazonが気合いを入れて作ったオリジナルドラマ、『ホームカミング』非常に興味深かったです。
というわけで、それではまた。
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