本家『義母と娘のブルース』も大変面白かったし泣かせてくれましたが、こちらもある意味『義母と娘のブルース』話だったと思って観ていたコメディドラマ、『探偵が早すぎる』。
深夜ドラマでしたが、わたしが探偵役の滝藤賢一さんがすごーく好きなので、全く期待せずに観始めたら、思いのほかすごく楽しんで最後まで観ることができました。
いやー、最終回、めちゃくちゃ面白かったわ!
そして、最後、ちょっとウルッとしちゃったもん。
キャストはこの公式サイトの相関図を見て頂いた通りの非常にシンプルなものです(笑)
補足説明をさせて頂きますと、 主人公は、十川一華(広瀬アリス)、大学生活を楽しんでいる学生です。母子家庭で育ちましたが幼少期に母親を病気で失い、施設に橋田さん(水野美紀)が迎えに来て、質素な生活を2人で送っていました。
一華は橋田さんに礼儀に厳しくしつけられ、すくすくいい子に育っていましたが、ある時、大陀羅一族であった一華の父が5兆円(笑)の遺産全額を一華に残し他界。
その事実を橋田さんに告げられる一華。
遺産を狙う大陀羅一族に命を狙われることになった一華の護衛として、橋田さんが雇った探偵が、千曲川(滝藤賢一)です。
原作が小説で、そちらは未読なので原作との違いはわからないのですが、ドラマとして普通に面白かったです。
まず、5兆円っていうのすごく面白くないですか?
わたしだけですかねー、役者さんが5兆円って言うたびになんかツボってたんですよね(笑)
だいたい、こういう時の遺産って億単位ですよね。初めて聞きましたよ、5兆円(笑)
それだけでも、このドラマのふざけっぷりがわかるとと思うのですが、ストーリーとしては、相関図にある通り、毎回大陀羅家の誰かが刺客を送り、一華の命が狙われるというそれだけだし、トリック自体はそこまで複雑でもなく、ミステリー作品としては普通です(笑)
ですが、『なんでも早すぎる探偵』が、早すぎるトリック崩しで事件を未然に防ぐので事件は起こらなく、警察が出てこないミステリーというのが新しいのと、キャストが楽しそうに役柄を全力で演じているのがすごい面白くて、ある意味癒しドラマでした。
千曲川の変人キャラを見事に演じきっている滝藤さんの演技は言わずもがなで、変人の探偵を演じる演技も完璧で毎回かっこよかったです。
主に声が一番好きなんですが、探偵ということでセリフも多く、大好きな滝藤さんをずーっと観られて、声が長く聞けて幸せでした(笑)
そして、毎回命を狙われる一華を演じる広瀬アリスさん、素晴らしかったです。
その時々によって、ころころと変わる表情が素晴らしく、コメディエンヌパワーを遺憾なく発揮していました。
変顔もかなりやっていたんですが、元々がすごく美人なので全力の変顔もすごく可愛かったし、シリアスシーンとコメディシーンの演じ分けも上手で、将来が楽しみな女優さんです。
一華の母親代わりを勤める橋田さんのツンデレキャラもすごくよかったです。
今回橋田さんを演じた、水野美紀さんはバカリズムの脚本ですごく面白かったドラマ『黒い10人の女』での体当たり演技から大ファンになってしまって(笑)
むしろ、橋田さんのキャラが一番重要なんじゃないかというぐらいのドラマでしたので、コメディを任せられる女優さんということで、そこも安心感がありました。
一華を守る二人の大人、一華と探偵、一華と橋田さんの関係性も見どころでしたし、いつも事件を解決している方の役ばかりやっている片平なぎささんが、悪役をやっているのも新鮮でした(笑)
昔は、そういうヒール役をやっているイメージもある女優さんだったようですが、わたし世代では、『いつまでも婚約者の神田正輝と結婚しないで、仕事をおろそかにし、部下に叱られながら殺人事件を解決している葬儀屋の社長』というイメージがかなり強いのです(笑)
日本はこんなにいいドラマを、深夜ドラマで放送しちゃうんだもんなー。
もったいないー。
(深夜だから予算少なくてこうなっちゃったんだろうな)的な雑な部分もないことはなかったですし、仰々しい大陀羅一族なのに刺客が毎回弱い、などというツッコミどころは多々ありましたが、制作陣の作品に対する思いは充分伝わってきました。
探偵ドラマでこんなこと言うのもなんなんですが、このドラマの一番の見どころは、一華と橋田さんのギボムス的なシーンでした。
橋田さんのツンデレ義母ぶりがまたうまいんですよー。
何度かドラマ中に差し込まれていたのですが、最終回と最終回一個前の橋田さんの微妙な演技にかなり心を掴まれましたし、最終回はかなりジーンとしてしまいました。
本家、ギボムスも続編を希望していましたが、この【探偵が早すぎる】も今度は違う敵に5兆円(笑)を狙われる感じで、また同じメンバーで続編やってほしいなー。
一華にハニートラップが仕掛けられるとか、そういう単純なストーリーで。
最後のほうは三人の息も合って、仲もよさそうだったし、これで終わりは残念すぎる。
また、早すぎる探偵が見たいですー。
日テレさんよろしくお願いします。
というわけで、日テレさんなので、Huluで配信されています。
興味のある方は是非! 軽く観られて、面白くて楽しいですよ!
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- 作者: 井上真偽
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/05/18
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