【囚人のジレンマ】とは、多分第2話ぐらいでジェイコブがサラに懇々と説明していた『ゲーム理論』の中の戦略的考え方の一つの名前です。
そもそも、ゲーム理論とはざっくり言うと、社会や自然界における複数主体の意思決定や、相互的依存の心理状況を数学的な考え方で研究する学問で、経済的な側面では営業戦略として使われることも多く、経済分野だけでなく色々な分野で応用されているものです。
おそらく、経済学を学んでいる人は詳しいのではないかと思います。
芸人の又吉直樹氏が出演していたEテレの経済番組『オイコノミア』(割と好きだったのに終わってしまって悲しかった)で【囚人のジレンマ】の回があったのですが、面白かったのでよく覚えていたからです。
そのイメージが強かったので、経済学かもしくは心理学だとすっかり思っていたのですが、数学者が提唱している数学的学問だということは今回初めて知ったので、学問は奥深い・・と改めて思いました。
今から説明する例題自体が、色々とちょっと破たんしているとわたしは個人的に思うのですが、一応基本的な【囚人のジレンマ】はこういうことらしいです。
例えばわたしが犯罪者として逮捕され、共犯者も同時に逮捕され、取り調べを受けていた際に、わたしと共犯者2人が相談できない状況で、司法取引を持ちかけられる。
警察はわたしに、
「本来はあなたたちは2人とも懲役5年だが、各々黙秘すれば証拠不十分として懲役2年」
「あなただけ自白して、相手が黙秘すれば相手は懲役10年、あなたは釈放(逆だとわたしが懲役10年)」
「2人とも自白すれば本来の懲役五年」
と言います。
この時わたしと共犯者はどれを選ぶのが最適なのか・・という正解を導き出す学問らしいのですが、正直、正解なんてなくない?
というのが、バカなわたしの結論なんですが・・(笑)
そもそも証拠不十分なのに有罪で懲役2年というのも推定無罪の考え方からするとちょっとおかしいし、情報が少なすぎるし、めちゃくちゃ考えたけど答えが出なくて、最終的には正解は個々によって違ってくる、というのがわたしの回答。
これは、そもそも【わたしに一番有利な正解を導き出す】のが正解なんですよね?
で、わたしが考えたのは以下の答えです。
・共犯者のことをわたしが全面的に助けたいと思うなら、選択肢は黙秘しかない(相手が自白しても構わない)。
・共犯者がクソだった場合、絶対自白を選んでわたしを10年の懲役にし、自分は助かろうとするはずだから、自分も自白して懲役5年の道連れにしたい。
・共犯者がわたしを助けたいと思うのがわかっているなら黙秘するはずだから、それだけの信頼関係があるのに、わたしだけ助かろうと思うはずがない、自分も黙秘。
というわけで、いずれにしても釈放はされないということになりました(笑)
どの結果を利益と思うか損と思うかは、その仲間との関係性で大きく変わってくるので、こんな問題では答えは出せないよ? と思ったのです。
超屁理屈ですが、自分が10年の懲役でも相手が釈放されることが、その人にとって一番の利益かもしれないじゃないですか。
損か得かは、そんな簡単に他人には判断できるものではないです。
ちなみに、この問題の基本的な考え方としては相手との関係性は無視し、釈放もしくは減刑を利益ととらえるので、「相手がどっちを選択したとしても自白」が正解らしいですが、人と人との関係で、人間関係の浅さと深さを考慮しないというのは無理な話じゃないかなーとわたしは思うのですが・・。
学者さんは、凡人脳のこのわたしの意見に多分言いたいことたくさんあるんだろうな(笑)
というわけで、マイケルはこの【囚人のジレンマ】に果たして陥っていたのかどうかは不明でしたが、タイトルになっているのでおそらく陥っていたのでしょう(笑)
シーズン5第4話は、前回脱獄に失敗したマイケル一行が独房にそれぞれ閉じ込められたため脱獄が困難になるなか、過激派組織の過激ぶりが悪化。
一方、アメリカではティーバッグがサラの指令で自分を付け狙う殺し屋の調査に向かうエピソードでした。
※以下、本格的なネタバレありの感想です。
えー、そんなに早く、そうなっちゃう!?
っていう展開多くなかったですか? 今回のエピソード、素直に面白かったです(笑)
刑務所の外で過激派の攻撃が激しくなって刑務所も占拠されそうになり、看守たちが逃げ出し、秩序が壊れたため、囚人たちが内輪もめを始め混乱を極めるなか、脱獄失敗して、それぞれ独房に入れられてしまったマイケル、ウィップ、ジャ、そして極悪過激派のボスのラマール。
ラマールが、アッラーの運命に従って自分は死ぬんだ! と裏切り者のマイケルに愚痴をたれている間、ラマールの房にマイケルの作ったDIY脱獄道具が隠されていることがわかり、なんとか必死にラマールを説得して独房を出ることに成功。
一方、塀の外では、シバを変態ストーキング男から救ったリンカーンがシバの父親に感謝され、マイケルを助けるために判事から罷免の書類をもらうことになりますが、そもそもシバがあんな目に遭ったのはリンカーンのせいだから(笑)というのは置いておいて、その書類を持って刑務所にかけつけたら、書類の問題とかそれどころではなくなっていたオギュギア刑務所。
マイケルが刑務所を脱出する、リンカーンは危険を冒して鍵を手に入れて刑務所の中に入ろうとするで、すれ違いまくってなかなか会えず、マイケルとニアミスしてることを確認したお兄ちゃんに「マイコーって叫べ!」ってテレビに向かって言ったら、本当にその直後に、お兄ちゃんの「マイコー!!」が来たのでほくそ笑んだし、ラマールを巻く作戦がラマールにバレて絶対絶命の時にもお兄ちゃんが助けにきてくれて、「やっぱりリンカーン兄ちゃん好きだわ」ってなりました(笑)
マイケルの失敗をいつもカバーしてくれるのはお兄ちゃんなんだもん。
一方、アメリカでは、サラの指示でケラーマンを追跡し家に難なく入り込み問い詰めるティーバッグ。
何故、俺だけ免責されなかったのか? とティーバッグは言っていましたが、ケラーマンの言うことはもっともであり、そもそも今回釈放されたこともおかしいと思っているので、そこにも裏の力が働いたと考えるのが普通だと思うんだけど・・。
ケラーマンは黒幕じゃないと思うよーとわたしは思っていたけど、ケラーマンは、謎の人物『ポセイドン』について色々語ってくれたし、ハッキングしたのも自分じゃないって言ってたのに、ティーバッグがもたもたしている間に、男女の殺し屋に撃たれたケラーマン。
え? 出てきたばっかりなのに、こんなに早くケラーマン死ぬの? 9話しかないから?
って思いましたが、何か所も撃たれていたけど、ティーバッグが連絡した911がなんとか間に合って一命をとりとめているはずです。
それが、プリズン・ブレイクだから!
脳腫瘍で余命わずかだったはずのマイケルがすこぶる元気そうで、あんな環境の刑務所に7年(?)も居たことを考えれば、ケラーマンを殺さずに済むでしょ?
蛇足ですが、ケラーマン、銃を構える姿がすごくかっこよくて好きでした。
マイケルが帰ってくるにしても重要な人物なので、是非元気で居て欲しいと思います。
そして、ティーバッグはケラーマンの家から殺し屋二名を尾行し、誰かと話している姿をスマホのカメラで捕らえました。
あまりの手際のよさに今後の仕事は探偵にした方がいいと思ってましたが、その殺し屋たちが話していた相手は、やっぱり、おまえか、ジェイコブ(笑)
わかりやすすぎるー、わかりやすすぎるー。
でも、そんな『プリズン・ブレイク』を愛しているんです、わたしは!
イエメンでは、お兄ちゃんとマイケルが再会し後半のエピソードに向けて国外脱出、サラとの再会、ジェイコブとの対決と色々目白押しだから、イエメンからの脱出もギリギリながら割とスムーズに進むと思います!
ところで、マイケルの【囚人のジレンマ】が発生した部分はどのあたりだったんだろう(笑)
というわけで、脱出回でまたお会いしましょう。
それでは、またー。
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