『ペーパー・ハウス』シーズン1第4話感想です。
今回のメインエピソードは、【モスクワ】と【デンバー】の父子についてでした。
前回はスペインへの造詣を(少し)深められ、そのおかげで宗教的背景とかが多少わかったため、ドラマ内でのキャラの行動とか選択の意味がよりわかったような気がするので、調べてよかったとなー思いました。
人質の中に通訳が居たのは移民作業員のためのアラビア語(?)の通訳のひとかなぁ・・(一瞬だったので聞き取れなかったけど英語じゃなかったっぽかった)とか思いながら観られたし、祈っている神もキリストなんだなって思えたりとか。
そして、単純に他国の文化、興味深いし面白いです。
ちなみに、【モスクワ】も【デンバー】も、『ペーパー・ハウス』を観始めてから、今までの人生で一番多く声(?)に出した言葉だと思います(笑)
モスクワは、ご存知ロシアの首都ですが、デンバーはアメリカコロラド州の州都です。
この作品がスペインの作品ではなくてアメリカの作品だったなら、【モスクワ】と【デンバー】が仲の良い父子っていう設定はありえないのではないでしょうか。
今まで観たアメリカ作品の国外の敵とされる国はだいたいロシアかドイツのイメージだし。
ちなみに、関係ないとは思いますが、モスクワの姉妹都市に設定されているたくさんの都市のなかには『ベルリン』『東京』スペインの『マドリード』が入っており、デンバーの姉妹都市には、『ナイロビ』がはいっています。
モスクワはロシアの首都なんでわかりますし、リオもブラジルのリオ・デ・ジャネイロのことだと考えるのが一般的(現在ブラジルの首都はリオではない)だと思うので、他の都市名のオスロ、ヘルシンキの選択は妥当だとしても、アメリカのたくさんある都市の中から他のアメリカの都市名に比べてマイナーである(と個人的には思われる)デンバーが何故選ばれたのかはちょっと気になるところではあります。
ただ、単純ににワシントンとかニューヨークとかだと語呂が悪いからかなー。
『シカゴ』はけっこういい気がするんですけど(笑)
※『ペーパー・ハウス』シーズン1 第3話の感想
『ペーパー・ハウス』シーズン1第4話は、不倫相手、アントゥーロの指示で彼の携帯で外部と連絡を取ろうとしていた愛人のモニカをベルリンに殺すよう命じられたデンバー。ベルリンの独裁的な態度に反発心を覚えるデンバーはモニカを殺すことができるのか。そして、デンバーが窮地に立たされているとを知った父親のモスクワの行動と併せて、モスクワとデンバーの父子関係のこれまでの顛末が明かされる。
以下、ネタバレありの感想です。
ああああああああ・・・。
弱いなんです、こういう洋モノの『親子ジャンル』。特に父親系。
野生動物ドキュメンタリーとかでも『子を守る母親』ってすごい強いじゃないですか。別の種の子を育てる動物もいたりして。人間も動物だし、女っていざという時の決断とか行動力すごいし、肝が据わるというか、自分も人のためなら【いざという時はやれるな】っていう気もするし、その決断を失敗しない気もしていて、女性の場合は、例えフィクションでも安心感があったり個人的にはするんですけど、父親のほうは腕力はあっても、意外とエモーショナルな感じが強くて、頼りなくて危なっかしく思うんですよね。なので見ていてハラハラするし、失敗前提で見ちゃっているところがある(笑)
今回のモスクワも気持ちはわかるけど、感情に流されすぎなんだよー(涙)
普通に生活してる場合にはいいよ、でも今は人質67人もとって、自分以外のメンバーも居て、造幣局に立てこもってる強盗中なことをあくまでも忘れちゃダメ。
ここからは予想も含まれる今までのこの父子の流れですが、カタギの仕事をしていた父親、いい子だけどちょっとおバカな息子。
父・モスクワ、病気でカタギの仕事ができなくなり生活の為に窃盗業で小金を稼ぐ→逮捕→窃盗→逮捕→夫婦仲が悪化→息子・デンバー、ちょっとおバカだし短気なためカタギの仕事は長続きせず、てっとり早く稼げる裏稼業に手を出す→妻が息子を置いて出ていく→息子・裏稼業でミスをする→父親、息子の命を救うため『教授』のスカウトにのってしまう→大がかりな強盗計画に参加→息子強盗中に人の命を奪ったと誤解しパニック発作になったうえ、強盗計画を潰そうとする・・
モスクワ、かわいそうだわ・・。
その後一悶着あって、ショックで前後不覚になってしまったモスクワを落ち着かせようとしたデンバーが、モスクワを外に出そうと人質を道連れにして屋上に出たわけだけど、人質の前でモニカのことを話す父子の隣にモニカの不倫相手のアントゥーロが居て揉めてたけど、そもそも人質の前で話すことじゃないし、アントゥーロもキレられる立場か!!
たとえモニカに何かがあったとしてもあんたが行かせたんじゃん・・こんなところでスナイパー居るって言ってるのに暴れないでよっ!ってなっちゃってたけど、それが最悪の結果を生み出すことになってしまったし。
別にどっちでもいいんだけど、多分撃たれたアントゥーロは死んでいなくて、今後解放された時、不倫が世間に露見すればいいのにーとは思う(笑)
そして、そうだとは思ってましたがデンバーはモニカをやれなかったですね。
すでに情も湧いてるしちょっと惚れてるし、そもそもおそらくこのドラマでは『死人は出ない』と勝手に予想しています。『教授』の最初のポリシーであった「血は一滴たりとも流さない」がもう序盤ですでに崩壊しているので、なんとも言えないところはではありますが、殺しはしないとは思っていました。しかし、モニカ本人も、自分が殺されたことを偽装するために本当に撃たせるのすごくないですか(笑)。
やっぱり母は強し。
デンバーが持ってきた抗生物質とか薬のことを気にしていて、あの不倫男の言葉をまるっと信用したわけじゃないとは思うけど、子どもは生む方向に気持ちが傾いているようでそれは安心しました。デンバーの言葉も心に響いたのかな。
でも、「医者もいない状態なのに、妊婦になんてことすんのー!?」とはさすがに思いましたが・・。
今後、あの密室でデンバーとの愛を育むことになってしまう感じですよね?
アントゥーロの今までの全部が嘘の気持ちだとは思わないけど、上っ面の言葉を並べ立ててその場をしのぎで女を利用するクズと付き合ってたから、デンバーのピュアさが多分モニカの身に染みてしまうと思うんです。
そもそもアントゥーロに対しては不倫してる時点でクズなんだけど、不妊治療を頑張って三人も子どもを産んで育てている妻がいるのに愛人を作ったうえ妊娠させてるなんて、問答無用で罵倒していいと思ってるんで(笑)
このドラマ「それは、後でやろうっ! 後で考えようっっ!!」みたいな後先考えないことがすごく多いのですが、突発的に行動するのが普通の国民性なのですか??
警察のラケルも娘のことで緊急事態だからといって、周りに何も言わずに現場をほったらかして家に帰ってたけど、いや、わかる、わかるけど何か周りに一言なにか言付けしようよっ!
今、あそこで人質が67人も囚われてんだよっ!? 自分が一人対応してるわけじゃないし、他にもたくさん人がいるから、自分の代わりたくさんいるのはわかるけど、それでいいの!? とは思いましたよね。さすがに。
ネゴシエーターなのに、『教授』にも、プライベートなことたくさん話していて、人のこと簡単に信用しすぎだし。
『教授』もあんまりラケルと接してると、いくら機械音で音声変えてるとはいえ、口調でそのうちバレるよ。
今回のエピソードでは今まで影の薄かったナイロビが「わたしはプロだから」宣言してたけど、まともな人がやっと出てきた・・っていう感じですごく安心しました(笑)
次が第5話でちょうど真ん中なので、ちょっと何か動きがあるといいなと期待しています。ナイロビの伏線を少しでいいから回収してほしいです。
そういったわけでみんな個人行動は、今はやめてプロらしく仕事しよう!
というわけで、それではまた!
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