『ペーパー・ハウス』シーズン1第2話感想です。
今回は、この作品の象徴的な存在として怪盗団が使用しているお面、スペインの画家、【サルバドール・ダリ】について少し紐解きたいと思います。
前回のレビューで、福島県会津にある『諸橋近代美術館』というダリのコレクションを多数展示している美術館について少し紹介しました。
※『ペーパー・ハウス』第1話の感想
美術品にはかなり疎いわたしでも、作品で感動させられるほどの力を持っているダリ。
(今回は、ウィキペディアの内容がわかりにくかったので、いつも貼ってるリンクは貼りませんでした(笑))
細いひげをまげておちゃらけた表情が有名なダリですが、実際はかなりのハンサム。
そんなダリの愛した女性、ガラは『ダリのミューズ』として有名(らしい)ですが、男性を虜にする魔性の女。
そんなダリとガラの恋について書かれているブログがあったのでリンクを貼らせていただきます。
わたしがダリの眉唾知識を披露するより、この方のブログのほうが愛もあるしわかりやすく、面白い。
ダリの作品も何点か掲載されていたので、是非読んでみていただきたいです!
そして、下記に貼った『テトゥアンの大会戦』というタイトルの絵画。
この絵は、わたしが諸橋近代美術館で観たダリの作品で一番感動した作品です。
ダリの作品の中でも有名らしいので知っている方も多いかと思うのですが、わたしはもちろん何も知らずに観ました(笑)
この絵に感動している時点でわたしのアートレベルの程度がその程度って感じだと詳しいかたはわかると思います(笑)
写真だとわかりにくいのですが、実際は3メートル×4メートルの超ビッグサイズのこの絵。
実際目の前にするとその大きさもさることながら、生で見ると馬が目の前に迫ってくるような大迫力。
蹄の音や、怒声も聞こえてきそうで、映画の合戦シーンをスクリーンの真ん前にあるステージ上で立って観たらこんな気持ちになりそうっていう感じでした。
低血圧であり日頃は血を体に循環させないわたしの血管が、全身の血を一気に巡らせたような衝撃。
このようにダリとなんの関係もない、アートにそこまで興味もない、スペインの造詣もないジャパニーズのわたしを心底感動させ歴史に名を残すダリという画家をそばで支え、たくさんの作品のモデルにもなり、いろいろやらかしもしていたようだったガラですが、なんだろう・・。
女として生まれるということは圧倒的に容姿に恵まれたほうが、メリットの多い人生を歩めるということは事実なのですが、【それを超越した天賦の才】というのが存在しているのも事実なんだなぁとダリを調べて思った次第です。
いずれにしても、ガラみたいな女性を少しうらやましいと思ったということは告白しておきます(笑)
この大作にも一番いいところに女神としてガラが描かれていますし・・。
『ペーパー・ハウス』シーズン1第2話は、造幣局に人質を取り立てこもったトーキョーを始めとする8人。現れた警察官たちに銃を向けられ、応戦してしまったトーキョーが警察官を何人も撃ったことで内輪揉めが起こる。警察が動きだし、ネゴシエーターのラケルが呼び出されて『教授』と交渉を始める。人質の中に国際問題に発展しかねない人物が居たため、警察の上層部も動きだし警察側も混乱。『教授』の計画は失敗のように思えたが・・。
以下、ネタバレありの感想です。
第1話は本当に、さわりだけだったので、予想通り第2話から俄然面白くなってきました。
スペイン人によるスペイン語の感じにも慣れてきた(笑)
『教授』による5か月間の合宿が、第1話ではがっつり割愛されていたので、次回以降エピソードに挟み込んでいく方式だと思っていましたが、予想通りで安心しました(笑)
このチームのメンバー同士のやり取りや背景が薄いと観てる方も『単なる犯罪者』になってしまう。
フィクションの強盗とか怪盗とかはやっぱり大義的なものがないと、応援できない部分がでてきてしまうので、『教授』も、第1話で「血は一滴も流さない」とかっこよく宣言したのに。第1話からいきなり流血騒動になってしまったので、どうなることかと思ったけど、トーキョーが撃った警官も怪我ですんだようだし、トーキョーが取り乱す発端になったリオも軽傷でひとまず安心。
しかし、計画通りに動かなかったトーキョーに批判が集まり、御法度とされていたリオとの個人的な関係も周囲に露わになってしまうことになってしまいました。
このことで、チームの和が乱れることに。
それにしても、トーキョーは美人だから仕方ないけど、恋愛体質すぎる。
前回、仕事のパートナーであり恋人でもあった人を亡くして『教授』のスカウトを受けることになったのに・・。
しかも遊び程度ならともかく、本気はまずいよ。
周りももっと早めに気づいて、別れさせるべきだったなー。
わたしが『教授』なら、関係に気づいてトーキョーのメンバーを入れ換えて、ドラマ終了になっちゃう(笑)
リオは、前回トイレでオイタをしたためひどい目に遭いそうになった女子高校生のお守りを任されることに。この女子高生は、英国大使館の娘ということで、何かあれば、スペインにとっては国際問題に発展しかねない大惨事です。
大使館の娘だけでもなんとかしたいスペイン警察は、ネゴシエーターとして呼んだラケルという女性刑事の進言を無視し、勝手な行動を取り内部分裂も起こします。
『教授』が決行日を、高校生の社会科見学のある日にわざわざ設定したことの伏線がまず一個回収される。
そして、ラケルとの電話交渉に及ぶ『教授』ですが、執拗にラケルの洋服を訪ねていた理由が変態を装っていたからではなかったということも最後にわかって、張った伏線をまだ二話目なのに一個一個きちんと早めに回収してくれるの本当に気持ちいい(笑)
伏線張るだけ張っておいて、ものすごーい引っ張って回収したり、そもそも回収しなかったりするドラマ山ほどあるから(笑)
スペインドラマ初めて見たけど、この早い展開好きかもです。
わたし、伏線の大小にかかわらず引っ張られるのすごい嫌いなんですよ。
映画だと長くても三時間見ればなんとか最後まではいくじゃないですか。
でもドラマはスパンが長いし、無駄に引っ張られると飽きてきちゃってリタイアしたくなってきちゃうんです。
焦らされるのを楽しめないのです・・。
みんながわざと目立つような赤いつなぎなのも、元から逃げるつもりじゃなかったので、遠目から見て、人質なのか犯人なのか警察を混乱させるため。
人質分のつなぎも用意してたのかー(わたしも一個欲しい)と、めちゃくちゃ感心してしまった。
そして、あらかじめリストアップしてあった名簿から作業員をピックアップし、札を印刷させる様子は壮観すぎました。
今回のエピソードで張られた伏線で気になったのはラケルという女性刑事のプライベートのDV問題が今後のドラマ内でどう関係してくるのか、ナイロビが話しかけていた不倫関係で妊娠してしまった女性が、相手の男とどう揉めるのか(笑)
得体が知れなくてミステリアスだし、ルックスも好きな推しメンの『教授』。
ラケルの洋服を質問を練習してまで執拗にきいていて不思議に思っていたら、まさかの本人接触ーーーー!!!
さすがに驚きました。
でも、顔は多分あらかじめ調査済みだろうから知ってるだろうに、そんなに服が大事なのかな?と疑問には思いましたが(笑)
ドラマ時間も40分ちょっとと短いながらギュッと凝縮されていてテンポもよく面白いです。この『教授』の警察接触が成功するのかどうか、続き楽しみです。
あと、印刷されていた大量の紙(もはや紙扱い)も、あんだけ印刷しても運べないよね?
というわけで、それでは、また!!
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