『ペーパー・ハウス』シーズン3第5話『赤い箱』感想です。
字幕で観ている方は、警察も強盗団もみんな、いろんなシーンで「VAMOS(ヴァモ(ス))!」って言っているのを聞いてるかもしれないのですが、今回(え・・それもヴァモ(ス)なの?(笑))っていう疑問が湧いた(がどんなシーンか忘れた)ので、前々から気になっていたスペインにおける【VAMOS】について造詣を深めてみたいと思います。(ポルトガル語にもVamosはある)
ヴァモスというと、ホンダの昔の車バモスを思い出す方もいらっしゃるかと思いますが、初代は三丁目の夕日的な映画に出てくる形で、その後軽バンになり2018年で販売終了。後継車はN-VANになりました。
話がそれましたが、【VAMOS】を調べると、代表的なものは英語で言うと、
・Come on.
・Let's go.
です。Google翻訳にかけると「さあ」って出ます。
もちろん、Let's go.的な意味合いの時もありましたが、ドラマ内では色々な場面で使われていました。
例えば、人質を移動させるのに急かす場面でナイロビが「急いで!急いで!」の時。
会議の後に「さぁ、やるぞ!」って時のタマヨ、などなど。
そして、スポーツ応援の際には「頑張れ!」や「行け!」的な意味も。
あと、調べていくうちに知ったことなのですが、ドラマ内では【Vamos】ではなくて、【Vayamos】と言っているかもしれないことは付け加えておかねばなりません。
スペイン語は、Brbaとかペーパー・ハウスなどの海外ドラマでしか聞いたことのないわたしには同じに聞こえますが・・。
ほぼ同じ意味なのですが、Vamosは命令調の時に使われ、Vayamosは口語として行くとか、行こう的な感じで使うらしい。
字幕派の方は、今後どんな時に「Vamos(Vayamos)」が使われるのか、注目してみてくださいね。
第4話の感想はこちら
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~あらすじ(ネタバレあり)~
Season3 Episode 5 "The Red Boxes "
ボゴタが爆弾で開けた扉の向こうには、赤いアタッシュケースのようなものがたくさん入っていた。
人質に仮面をつけさせ、銃を持たせて外に並べ盾にならせ、人質にアタッシュケースを持って外に出るように告げるが人質が断固拒否したため、警察の突入を防ぐためにデンバーがアタッシュケースを二つ抱え、警察にその存在を知らしめ警察の銀行への突入を防ぐことに成功。
デンバーも撃たれることはなかった。
扉の向こうの箱には国家機密が入っており、それらの情報が外に漏れると国の存亡も危ぶまれる大事件に発展する可能性があるからだった。
モニカたちは、その機密をデータにし、パキスタンのハッカーチームに送り、交渉の切り札を得た。
一方、リオを拷問していたアリシアは、リオと共にマドリードに入り現場と合流し教授とコンタクトをとる。
また、アリシアはラケルの家族を刑務所に入れるか教授を差し出すようにラケルに交渉する。
命に危険があった総裁はナイロビの適切な治療で目を覚ましたが、銀行内では、ナイロビが金塊を即席の機械で溶かし粒上にして運搬しやすくする作業をしていた。
そして、目に怪我を負ったパレルモは右目はなんとか視力をうっすら取り戻していたがもう左目は視力が戻っておらず眼帯をすることに。
態度の悪い総裁のボディーガードだった人質がナイロビに絡み、その後パレルモがその人質を殺す勢いで攻撃したことでパレルモとナイロビは口論になるが、意外な方向に話が逸れる。
わたしは前回のブログで盛大な第5話のネタバレをやらかしていたようで申し訳ありません。
ネタバレを避けるために、冒頭の余談を始めたと言うのに本末転倒でした。
でも、これでわたしが本当に1話1話観てきちんとその都度感想を書いているということがわかっていただけたかと思います! 言い訳ですが・・
が、しかし何故、前回の『Boom Boom Ciao』の回ではなくて、今回この映像が差し込まれたんだ? その後の喧嘩につながるとしても、今回のエピソードこそ『The Red Boxes 』ではなくて、むしろ『Boom Boom Ciao』だったのではないかと思うのですが・・。
あの箱が重要な存在ということはわかりましたが、前回、Boom Boom Ciaoのことは出てこなかったし・・。謎タイトル・・。
というわけで、英語字幕動画も再掲。
今回のエピソードのメインだった、ペーパー・ハウス名物『強盗中のどうでもいい喧嘩』の際の字幕も”ブンブンチャオ”になっていて、日本語的になんのことかはっきりとは書いていなかったし(おまえら大人なんだからわかるだろのてい)、日本語字幕の訳しかたも上記動画の英語字幕よりもかなりソフトにふんわりした感じになっていて、この訳し方では伝わらないなーって感じでした。
観てた方はわかると思うのですが、”ブンブンチャオ”は、直訳すると【ヤってサヨナラ】って意味です。一夜限りの割り切った関係というか。
それを、おちゃらけて表現してる言葉です。
恋愛至上主義、愛が全て、敬虔なカトリック思想が根強いスペインにおいては、多分最悪極まりない考え方、なので責められてる。
個人的には、”お互いきちんとした同意があれば”別にいいんじゃないかなーとは思う。
って、謝るつもりが全然謝ってない・・。すみませんでした!!
わたしは、前回のレビューでこの動画を観た時、パレルモのベルリンへの強い思いをなんとなく感じ取ったので、ナイロビ姐さんがパレルモに投げつけた「ベルリンのことを10年思い続けてるくせに!」っていう言葉も(あー・・ナイロビ姐さん、痛いところを・・)って思ったし、パレルモの闇みたいなところが表現されていたと思うんだけど、あのふんわりとした訳し方では、日本人には伝わりにくかっただろう。
結果、みなさんにはネタバレさせてしまって申し訳なかったですが、個人的には、前回真剣にあの動画(の英語)に向き合ったことは無駄じゃなかった・・。
ナイロビ姐さんがヘルシンキに恋していることは意外でしたが(姉と弟みたいな絆だと思っていた)、各々の性的思考に関係なく、叶わぬ恋っていうのは世の中に溢れてるからな! っていうのは是非思い出して欲しいところですね。
現在、ナイロビ→ヘルシンキ→パレルモ→ベルリン(故人)という複雑な恋模様になっているけど、ヘルシンキ→パレルモは、思いが通じてないわけだし。
ここ最近(?)流行った邦楽『Lemon』、『366日』しかり、日本国民を筆頭に失恋ソングに共感しまくっちゃってるんです。
なんとなく、異性愛者に恋する同性愛者、同性愛者に恋する異性愛者って必要以上に切ない気がしてしまうんだよね。
しかし、性的思考の範囲に入ってるからといってその恋が叶うとは限らないので、わたしは、パレルモやナイロビに同情はしない。
非モテの恨みだ!!(笑)
ところで、今回一番びっくりしたのはリオを拷問してたアリシアが現れて、当然ラケルの家族を切り札に交渉してきて、それを教授とラケルの2人が驚いて、揉めてたことだよね。
(え・・!? 真っ先にターゲットになるって思わなかったの・・? 当たり前に対策してると思ってたわ・・)
っていうので、変な汗が出た(笑)
もちろん、モニカの子どもも一緒にそれこそ、大量のパキスタンハッカーみたいに誰か雇って厳重にガードしてると思ってた。
まさか、タイに置いてきてないよね?
しつこいようだけど、ラケルは指揮の立場じゃなくて、現場に行けばよかったんだよ。
今のところ、運転ぐらいしか活躍してないじゃない。
元、警官ということで期待していたけど専門知識を繰り出すわけでもなく、教授とイチャついてばっかりで・・。
あそこの場に居なくて現場に居たとしても、別に教授を脅せばすむことだし、指揮官はやっぱり一人でいい。
教授ひとりだと不安だと思ったけど、例え失敗したとしてもあの場に2人はいらない。
夫婦喧嘩はいちいち間が抜ける。
そして、どうでもいい。
わたしは、デンバーとモニカの息子と、ラケルの家族はスペイン近郊に居ると思っています。
わたしならそうする。
何かあった時にすぐ対策の取れない場所に大事な人を置いておくなんてありえないもん。
そして、今回もまた、マルセイユさんほとんど出番なかったなー。
なんで、マルセイユさんのペット(ソフィーだっけ?)が、教授のところじゃなくて銀行の中にいるのか不思議じゃないですか?
そのことも解明するのかなー、作戦の重要なキーマンになったりして(笑)
あと、モスクワ(故人)とベルリン(故人)のトイレの使い方についての論争必要だったのかな?
ベルリンは、モスクワに疑われていたけど結局仲間を守って死んで行ってくれたわけだで、モスクワもそうだし、それはいいんだけど、それをトイレ問題と絡めるのは・・。
何かもっと違ったのなかったんでしょうか。
ベルリン好きだけど、トイレの時間ぐらいは好きにさせてあげてよ、そんな毎日決まった時間に出ないよ・・ってわたしは思ってました(笑)
あと、妊婦刑事アリシアは、大事なところで産気づくと大変だから現場には来ない方がよかったと思っている。
危険なことはせずに元気な赤ちゃんを産んでほしい。
海外ドラマ、ウォーキング・デッドとかでも妊婦がかなり無茶するんだけど、観ていて非常に心臓に悪いんだよね!!
というわけで、
Hasta pronto!(アスタ プロント)
(それでは、またー!)
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