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ザ・クラウン シーズン1 第3話 感想 『王冠を賭けた恋』の覇者登場。

 移動中の流し鑑賞用にタブレットにダウンロードしてた作品だったけど、面白すぎるので家のテレビで大きい画面で腰を落ち着けてゆっくり観る用に昇格です。

『ザ・クラウン』を見始めてから、ウィキペディアエリザベス女王や夫のフィリップを始めとしたイギリス王室の面々のページや、付随した情報をかなり読み込んで先にネタバレを仕入れている始末です。

本当はウィキペディアや、そういったページは見ないほうがドラマを楽しめるのかもしれないけど、色々ドラマとの違いや事実確認もあるし、理解できなかったところの補足も、もちろんしたいじゃないですか。 

 比較的ネタバレOKなタイプだし、これからの人生になんの得もなさそう気がしますが、これでイギリス王室の近代史にもだいぶ詳しくなれます(笑)

 

第2話の感想はこちら ↓ ↓

 

meganetamago.hatenablog.com

 

 第3話は、エリザベスの父親、ジョージ6世の崩御を受けて、突然イギリス国王になることになったエリザベスの日常の移り変わりと押し寄せる公務、ジョージ6世の葬儀のため、彼の兄ウィンザー公ことエドワード8世がアメリカより帰国。イギリス王室の面々とイギリスを捨てたウィンザー公の確執が描かれました。

 

※以下、ネタバレありの感想です。

 

エリザベスの父ジョージ6世の兄、ウィンザー公ことエドワード8世が弟の葬儀のために帰国しました。

王室の面々のウィンザー公に対する冷たい態度とは真逆に、国民はどこにいっても大歓迎なムード。

ジョージ6世の前の国王、エドワード8世は『王冠を賭けた恋』で有名な国王でした。

独身のまま国王になったウィンザー公は、元々プレイボーイで浮名を流していましたが、人妻好きで有名で、現役国王当時も人妻ウォリスとお付き合い。

さすがに人妻(離婚が成立してなかった)を王妃にはできないとのことで、国王と恋人を天秤にかけ、即位1年も経たないうちに国王及び国を捨てた形となったウィンザーでしたが、母のメアリーはその行動と相手の女ウォリスに激怒、急に王位を継ぐことになったジョージ6世の妻エリザベスもウィンザー公と相手の女ウォリスに激怒、と、王位を捨てたのは国王なのに、何故か女が必要以上に責められる形になるのは今も昔も変わらないのだなと思いました(笑)

この場合は、国王でありながら人妻に次々手をつけたウィンザー公も相当悪いと思いますが、その後、プレイボーイであったウィンザー公もウォリスへの愛は貫いたようなので、どこまで魅力的な女性だったのかものすごく気になりますね。

ウィンザー公との結婚は3度目だし。

 

そういったわけで、ウィンザー公が国と王位を捨てたため、国王の任を急に任せられることになったジョージ6世が、ストレスにより病気になり寿命を縮めたと思っているジョージ6世の母と妻は、葬儀に帰ってきて偉そうにしているウィンザー公をよくは思っていないわけです。王室の話だから、汚い言葉は出てきませんが、アメリカドラマなら、【ファッ●ンウィンザー!】ってところでしょう(笑)

しかも元国王でありながら年金を止められてしまい生活できないとお金の無心もしてくるし、チャーチルに交渉を持ちかけたりとけっこう狡猾に描かれています。

 

現在、生きている人を描いたドラマだし、王室側の意向がかなりドラマに反映されていると思われるので、色々調べて見ると彼にもいいところもあったようですが、王室がウィンザー公のイメージをよく描きたくないのだなと思いました(笑)

 

ここで、複雑だなと思ったのは、ウィンザー公とジョージ6世の母である、エリザベスの祖母のメアリーです。

息子の一人は女のため国と自分を含めた家族を捨て、もう一人の息子は公務を全うして早死にした。

息子の一人目が国王に即位してからは、色々と大変な思いで過ごしてきたんだろうなと思います。

それが、急に国王に即位することになったエリザベスへのあの手紙につながったかと思うと少し切ないです。

 

一方、急に国王になることになったエリザベスもなんとか頑張っていますが、やはり周りのサポートなしでは急に威厳も備わらないし、ルールもわからない状態。

今まで普通に、妻として母として生活していたので、その家族も守りたい。

ドラマであまりよく描きたくない人物に感じるもう一人、エリザベスの夫フィリップは、なんかずーっと不機嫌だし。

ああいう描き方して、本当に大丈夫なんですかね?(笑)

 

今後すごい改心して、エリザベスを心から愛し支える献身的な夫に激変とかいう展開なので最初はあまりよくない描き方なのかなと思うし、あの状態で、よくエリザベス我慢できるなーと思っています。

エリザベスの家の都合で、生活が激変したとはいえ、エリザベスが女王になることは結婚する前からわかっていただろう。別に無理強いされた訳でもなく、自分で選んだ結婚生活で何がそんなに不満なんだ。

 

えらい、えらいぞ。エリザベス。

わたしならとっくにキレてる(笑)

 

 

そんな、家庭に不安も抱えるエリザベスですが、ジョージ6世が即位してから崩御するまで、それなりにけっこうな時間があったことを考えると、国王としての帝王学的な教育はあらかじめ受けさせられていたと思いますし、そもそも王室育ちである程度の王室ルール的なものは身についていると思いますが、ドラマとしてはそういったことは描かれていませんね。とにかく急にその地位についてしまったため、まだまだ国王としては右も左もわからないため戴冠は無理だということで、チャーチルから戴冠式は1年以上先ということが告げられたのかなと思います。

 

本人は不服のようですが、チャーチルジョージ6世への忠誠心と友情が、彼が残した時期国王のエリザベスに向けられています。

1話か2話で、老齢で首相に舞い戻ったチャーチルと奥さんとの会話で、奥さんがもうわたしたちは疲れている、次世代に引き継いだほうがいいという懇願に、ジョージ6世の死期を悟ったチャーチル「国王じゃない。彼女には自分が必要だ」と言った「her!」というセリフで、痺れてチャーチルのファンになりました(笑)

 

それにしても、チャーチルへは不機嫌な夫に気を使い、国王である前に妻として母として夫の姓を継ぎ、フィリップが改装に命をかけている通称『クラウン・ハウス』へ居住し、バッキンガム宮殿には住まないと、チャーチルに告げたエリザベスでしたが、チャーチルウィンザー公との交渉で、年金を条件にエリザベスへの説得を引き受けたウィンザー公。

ウィンザー公をクラウンハウスに招いての会食はどうなることかと思いましたが、この会食後、エリザベスは180度方針を変えて、夫が改装に大金をつぎ込んだクラウン・ハウスを後にし、バッキンガム宮殿に居を移し、『ウィンザー』の姓を残し、夫の姓であるマウントバッテンにはしないと発表。

ウィンザー公とエリザベスの間に何があったかはわかりませんが、さすが元国王というべきか、プレイボーイというべきか、それともエリザベスが何か弱みを握られて脅されたのか、何故このような結末になったかは次回のエピソードで明かしてもらえるのでしょうか。

着々と名実ともに国王に近づくエリザベスの、今後の展開に目が離せません。

 

あ、あと、エリザベスの妹のマーガレットの恋愛の顛末も気になります(笑)

 

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