『ホームランド』シーズン1第8話 【弱点】 感想です。
”腱”
部首は体の部分を現すものに多くつかわれるにくづき
右側は建築の建。
人生でこの言葉が入った単語を口から発したのは、”腱鞘炎”と”アキレス腱”ぐらいだろうか。
わたしはデスクワークでタイピングもすごくするし、ブログも書いてるしで腱鞘炎にはなるし、義務教育最中にアキレス腱を切る人が校内で一人ぐらいは必ず出るので、身近な存在ではあるけれど、その実態がどうも怪しい、”腱”。
なぜ、体育の授業では、準備運動で必ずアキレス腱を伸ばしたのか。
ちょっと、わたしの知能では解剖学を理解するには難しかったんですけど、ざっくり言うと、靭帯は骨と骨を結ぶ関節を守るところについていて、腱は筋肉を骨にくっつけるために筋肉の両端にくっついている部分らしい。
で、なんで、今回本人の弱みを”アキレス腱”(今回の原題でもある)と言っていたかというと、人体の中で一番大きい腱がアキレス腱とのことではありますが、海外ドラマではよく使われるギリシャ神話登場。
アキレウスは母に溺愛された子で、母は息子を不死身にしようと赤子のアキレウスを不死身になる川(?)に浸したが、踵を掴んで逆さに赤子を川に突っ込んだため、踵だけ不死身にならなかった。後に戦で踵を狙われて死亡。
母の息子を不死身にしたいという願いは、踵のせいで叶わなかった・・という、日本でいうところの『耳なし芳一』的なミスというか。
わたしは基本、ネガティブ思考の持ち主なので【ツメが甘いと失敗する】という教訓に思えたけど、さすが欧米はポジティブ思考、アキレウスは『踵だけ不死身じゃない超人』扱いで、転じて、アキレス腱は、その人の最大のウィークポイントとして言われるようになったとのことです。
あと、若い人だけじゃなく中高年もアキレス腱が切れやすいそうです。
何故なら、腱も老化するから・・。
運動している方は特に足首を回したり腱を伸ばしたりなどのストレッチを欠かさないことが大事だそう。
学生時代に足首を伸ばすだけじゃなくて、回していたのもアキレス腱のためだったっぽい。
固いものにいきなり衝撃を加えると割れるのと同じ理屈でアキレス腱は切れるため、老化した腱の固さをほぐしてシリコンのように伸縮性を持たせるために準備運動をやる。
特に中高年はいきなり走ったり、ジャンプしたりしないように! とのことなので、普段通勤で、電車に乗るためにいきなりダッシュしてるので自衛したいと思います。
※なんでアキレス腱を伸ばすと肩の痛みに効くのか全然わかんない。
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~あらすじ(ネタバレあり)~
Season1 Episode 8 "Achilles Heel "
死んだはずのトム・ウォーカーは、ワシントンDCのホワイトハウスの近くで物乞いをしていた。
その際に通りかかったサウジアラビアの外交官から、紙幣に書かれたメモと鍵を渡される。
ソウルはブロディと面談をし、あくまでウォーカーはイラクで殺されたと訴える。
キャリーは、ソウルにブロディから告げられた事実は話さず、ウォーカーが生きていることもブロディには伝えない。
キャリーとデイビッドは、ウォーカーの妻のヘレンと息子と話をする。
息子は、学校で父親を見かけたことがあると言っており、そのことが事実だと判明する。
ウォーカーの弱点は”家族”と踏んだCIAチームは、ヘレンの家に何度もかかってきている無言電話の主は、息子と妻の留守番電話のメッセージを聞くためのウォーカーだと当たりをつけ、居場所を突き止めるために電話がかかってきたときへの逆探知への協力をヘレンに要請する。
ブロディは、キャリーとの週末を過ごしたあと家に帰り、妻のジェシカに関係を修復したい旨を伝える。
ジェシカは、ブロディの死亡連絡を軍から受けたこと、待っているのが辛かったことをブロディに伝え、ブロディとの関係修復に勤めるなかで、ブロディとジェシカは、副大統領の側近であるエリザベスからパーティーへの招待を受ける。
そのパーティーには、夫婦関係破綻直前のソウルと妻のミラも招待されていた。
ソウルは、妻になんとか家を出て行ってもらいたくないことを訴えるが、ミラの意思は固かった。
ブロディとジェシカの夫妻はエリザベスのパーティーでかなりもてはやされ、ジェシカもブロディもかなり上機嫌になっていた。
一方、ヘレンの家に待機していたキャリー。
深夜にヘレンにウォーカーから着信があったが、キャリーは寝入っていて気付かず対応が出遅れた。
その間に、ヘレンはウォーカーに追われているので逃げるように言い、FBIの追跡を振り切るウォーカー。
その途中でFBIは、無抵抗の市民を二人撃ってしまう。
第7話の感想はこちら
ここに来てキャリーに親近感を持ってしまっている。
(共感は全然してないし、彼女が何考えているのかは全くわからない)
最初は謎の親近感に(キャリーってわたしに似てるのかな(性格が))と思ってしまっていたけど、よくよく考えたらどっちかというとむしろ真逆だった(笑)
わたしはあんなに無謀なことはしないし、キャリーは無計画すぎるきらいがある。
ただ、一つだけわたしとキャリーに似ているところがあるとすれば、自分が知りたいと思ったことに対する執着心ぐらい。
幼少の時の口癖は「あれなーにー? これなーにー?」で、特に出かけると1日中知らないことを知りたがったらしく答えるまでしつこくてうんざりしていた、というのが一番の子育ての記憶らしい。(いまだに語り継がれたり、何かを質問したりすると三つ子の魂百まで的なことを言われてこちらがうんざりする)
その代わり、ギャン泣き、夜泣きはほぼなく、赤ちゃん言葉はほとんど使わずに、いきなりぺらぺらしゃべりだしたとのこと。
泣かな過ぎて、母乳が出ていないことに気付かず飢え死に手前まで行き、救急搬送になったらしいという(比較的)育てやすい子どもで、下の子の夜泣きなどにかなり手こずったとのこと。
他人の子どもなら、えー、神童!? ってなる案件だけど、結果がこれだから(笑)
わたしにその記憶は全くないので、その後は無意識にやっていたか、親に答えを求めることをやめて自分で調べるようになったかのどっちかだけど、たぶん後者だし、識字できるようになってからは、とにかく本を手あたり次第読んでいたので、まぁ、事実だろうな! という自覚はある。
もう取り返しつかないけど、こんなに知らないことを調べるのが好きなんだから、いろいろ無理な環境だったうえ、それどころじゃなかったけど、頑張ってなんかの研究者になればよかったよねー・・。
特に調べても調べても、答えが見つからない系だったら最適だったのかなとも思うけど、おそらく一つのことを調べ続けられないから無理かなとも思うし、理数系はまっっったく脳に何も入ってこないし、なるべくして今の自分なんだろうとも思うから人生は難しい。
って余談が長すぎたけど、たぶんキャリーも、自分の求める答えを追い求めるのが好きで、好きでしょうがないんだろうとは思った。
そのことがテロを阻止することなんだろうな。
ただ、見ているとキャリーはちょっと感情に頼りすぎるところが危なっかしい。
トムとブロディ仲間説。
トムとブロディ両方寝返ってる説とか、色々考えようぜ!
あとさ、無関係のモスクに入っていって、見もしないで一般市民を二人も撃ったのに『テロリスト』って片づけちゃえばいいっていう、みんなの無な感じすごく怖いよ。
心が痛まないの変だよ!
「これ、どうするー?」
「テロリストってことでいいんじゃね?」
って感じだったじゃん。
あれが、イスラム教徒のモスクじゃなくて、普通の教会だったら?
亡くなったのが白人だったら大問題になったのでは? って考えちゃった。
アメリカのドラマだから(あれは仕方ない)ってスルーなの?
自分があの巻き込まれた人の身内だったら、祈っていただけなのに、突然撃たれてテロリスト扱いされたってなったら、復讐心で何かやらかすかもね。
それもこれも、9.11のあとなのに、アメリカに住んでる方が悪いってなるの?
わたしはアメリカ人じゃないし、アメリカに住んでも居ないから、当時の中東に対する価値観とか全然わからないけど、あれはないよな・・ってちょっと落ち込んでしまった。感覚麻痺してるよ。
まだ何もしてない容疑者を追跡していただけで誰かレ構わず撃っちゃうなんて、あれだって、立派なテロリズムでは?
モスクじゃなかったら、撃ってなかったんじゃないかなって邪推もしちゃう。
そして、今回のエピでは、超絶美人なはずのジェシカがあまり綺麗に見えなかった。
何故だろう。
しかもドレスアップしていたのに、安っぽく見えた。
死んだと告げられた夫を待たなかったことを責められたのは、ものすごく同情する案件だけど、ヒーロー扱いされる夫に乗っかる感じが嫌なのかな。
あー、結局ちやほやされたいだけの女なんだなーって、一度思ってしまったら、美しく見えなくなってしまった。
こんなことでは、今後起こるであろう何か(何かは全然わからないけど)に負けてしまいそう。
それが一般的な人間らしさだと思うんだけど、ある種の弱さが気になっていたジェシカ。
もう次の話からはシーズン後半なので、話がどう転がっていくのかみえなくて楽しみです。
もうちょっとスピーディーに話が展開していくとさらに嬉しい(笑)
というわけで、それではまた。
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