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【韓国ドラマ】ペントハウス 感想 達成感と虚無感しか残らない新体験。圧倒的なパワーと破天荒が淀んだ沼。

Netflixで韓国ドラマ『私たちのブルース』(原題:우리들의 블루스視聴したあと『私たちのブルース』がめちゃくちゃ良かったため紹介してくれたお友達を信頼して、気になっていたペントハウスを視聴しました。

 

あ、ブルースはめちゃくちゃいいので見てくださーい。(過去記事あり)

 

というわけで、ペントハウスですよね。

 

Amazonではエピソード1配信中。他、Netflix、ディズニープラス、U-NEXTなどで各種動画配信サイトで配信しています。

 

 

いやー、沼でしたね。

沼。

もう、完全な沼。

 

泥沼。

 

わたしは配信サイトで視聴していたため、だいたい30分程度のエピソードで区切られていたものの、1シーズン目は42話、シーズン2は26話、シーズン3は28話でした。

 

長い、長かった。

 

道民にしか伝わらないニュアンスで言えばこの長さなのに最後までマッハで見らさってしまった。

 

面白いとか面白くないとかじゃなくてさ。

うーん、確かに面白い局面もあった。

ただ、面白くない局面もあった。

なんていうか面白いとか面白くないとかそういう次元にない作品なんです。

 

本当に最後の最後のシーンはなんだかよくわからな・・・くもなくて、言わんとしてたことはわかったんだけど虚を突かれて、

 

ご視聴ありがとうございました

 

の字幕をすごい虚無の顔で見ていたらそのあと時間差で達成感と開放感がやってきた(笑)

 

もう二度とペントハウスを見なくてすむ! という解放感。

 

誰に頼まれたわけでもないドラマ視聴をやり切った、やってやった!という謎の高揚感。

 

この感情には身に覚えがあった。

 

そうだ。

 

「サクセッション~メディア王~」を観た時もこんな感じだった。

 

www.meganetamago.com

 

 

話もさ、なんか似たような感じなんだよね。

いや、よく考えると話は全然違った。

違うんだけど観てる時の感情が近いというか。

この人数で終始ごちゃごちゃして敵味方入り乱れる感じというか。

もうほぼサクセッションだなとはうっすら思っていた。

 

サクセッションが主に身内で揉めていたのに対し、ペントハウスはシンプルにいえばご近所トラブルとか受験戦争とかそんな感じ。

 

とにかく登場人物全員が、傲慢、私利私欲、事実を捻じ曲げた主張をさも真実のように語る、罪を反省しない、謝らないというのを第1話目から100話近くまでずっっっとひたすら続けるんです。

 

よくネタ切れなかったなと思ったよ正直(笑)

 

謝ったり反省したりしてる人もたまにはいるにはいるけどなんか影が薄くなって来る。

 

印象に残っていることといえばソジン(登場人物)が「オユニ!?」とか「チュダンテ!!」って怒ってるところばっかり思い出す(観た人はソジンの声が聞こえたと思う)

 

ずっと観てると間違って「わたし、いい人すぎるな。もっと貪欲に自分勝手に生きても命はとられない」と傍若無人な振る舞いをしそうになるけど、もうこれは生まれ持っての性格というか資質みたいなものでやろうと思ってもできるものではない。

 

でも、ドラマ内の人々は命と自分がひたすら得をする人生に貪欲で気持ちよさそうで羨ましい部分は確かにあった(笑)

 

で、価値観が真っ向から違うそんなドラマをなぜ長々とわたしは見続けてしまったのか。

 

ただただ、もう熱量がすごい

 

圧倒的な熱量。

 

かなり無理筋な展開でも辻褄を強引に合わせてくる脚本、役者陣の振り切った演技、視聴者にドラマを楽しんでもらおうという制作の思い、そういうのと真っ向勝負する心地よさが常にあった。

 

あと展開が荒唐無稽すぎて爆笑したシーンも多かった。

意表を突かれる激しいビンタとか女優陣による唐突なカーチェイスに「えーーーwww」ってめちゃくちゃ笑ってた。

 

最後の最後ぐらいはそれでも若干飽きて正直早く終わらないかなとは思っていました(笑)

 

いましたが、シーズン2は特に勢いがすごかったのでその勢いでシーズン3も見終えなくてはいけないという使命感に駆られたのが大きかった。

 

そして、こんなマッハで見終えたわたしでもシーズン1は7話かそのぐらいまでは挫折の危機だったんです。

 

冒頭、子どものいじめの描写がきつくて。

韓国ドラマ全般的に子どものいじめの暴力性が高めなんですけど、今回のドラマに関してはさらには子どもを大人がいじめていた。

子供に非があったとしても(実際そんな目に遭うような非は全然なかった)大人が子供をいじめてるのを観るのは忍びなかった。

 

ですが、フォロワーさんを信じて頑張って観ていたら潮目が変わった瞬間があった!!

 

確かシーズン1の7話目ぐらい!

 

そこまで頑張れば、観ていてそんなには疲れないし嫌なやつばかりなんだけど気になって続きを見てしまうという沼の入り口に片足を浸したも同然ですね。

 

思いのほかぬかるみにハマって気づいたらシーズン3を完走していることと思います。

 

すごく不思議だったのは悪役含めて登場人物の大半はそこまで嫌いになれないことですかね。

役者さんの人徳というか。

 

あ、でもイ夫妻はシーズン1からシーズン3までずっと嫌いで地獄に落ちてほしいと思っていた。

 

わたしがイ夫妻の何が嫌だったか気になる方も是非、ペントハウス観てみてください。

 

と、余談もここまでにして後半はネタバレも含めたメインキャラのそれぞれの人物評をお送りします。

 

生死に関わる話も書くので後半は絶対に視聴済みの方のみお進みください。

 

※後半の記事には登場人物の生死に関するネタバレがあります!!

 

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※ここからの記事には登場人物の生死に関するネタバレがあります!!

 

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オ・ユニ&ペ・ロナ 母娘

シーズン1の冒頭のメインキャラだったけど、とにかくペ・ロナが我儘でイラついてました(笑)

シーズン2以降はさすがにペ・ロナ気の毒だったけどシーズン1はぶっちぎりでイライラしていた。

子どもにイラつくなんて大人気ないと思いつつイラつきを止められなかった。

「毛量が多い!! 髪を切ってほしい!!!」とかって言いがかりをつける始末。

 

母のオ・ユニも最後の最後まで好きになれなかった。

 

けっして頭も要領もいいとはいえないけど、ただただ運がよく癪にさわる女オ・ユニ。

 

オ・ユニにイライラしてソジンに切り付けられたこともオ・ユニの妄想なのでは?とか思ってた。

 

それはマジでごめんね。

わたしは普通の人なのですぐ謝れます。

 

なんだろう、優しいフォロワーさんは否定してくれたけどなんていうかわたし他人にオ・ユニみたいな女だと思われてる気がする。

 

わたし、ソジンがオユニを忌々しいと思う感じでたまに猛烈に人に嫌われてる気がするんですよね。

 

実際に確認したことはないけどそういう感じを感じるんです。

引退したお局様とか昔パートやってたときのすごく年上の女性にそういう嫌われ方されがち。

 

実際はオユニは才能があったのでソジンが忌々しいと思うのは当然なのですが、わたしには何もないのにオユニみたいな嫌われ方をしてる時がある気がするの。

 

それでソジンに嫌われているオユニを見て親近感が湧くどころかイライラしていた。

なのでどこが嫌われポイントかはわかるけど直せないよ。

 

そうはいってもシーズン3はさすがにあんまりで、最後までペントハウス超法規的措置によりオユニに帰ってきてほしかったです。

 

なぜ、オ・ユニだけあんな目に遭ったのか・・・。

すごく寂しい気持ちだった。

 

最終的にはオ・ユニもペ・ロナも(そんなには)嫌いじゃなくなったし、ペ・ロナとオ・ユニの歌声がやっぱりダントツだった。

 

声楽がテーマなのは謎だったけど歌が(たまに)聴けたのはよかったポイントだった。

 

チュ・ダンテ

 

二代悪役の一人なのに詰めが甘くて作戦もおおざっぱで人を信用しすぎでちょっとバカだった。

 

あと、謎の女好きで来るもの拒まないストライクゾーンが広い感じが面白かった。

釣った魚に餌を豊富に与えてプレゼントが豪快なところは割と好き。

女関係に関しては女の浮気的なことを絶対許さない設定の回収がなかった(?)のでそこだけちょっと不満。

 

過去からして逆恨みだったので肩透かしでもあった。

 

役者さんがキャスト陣で一番いい人そうな気がなんとなくしており悪役を演じていながら人の良さを隠しきれていない(個人の感想です)時があって嫌いになれなかったし、詰めの甘さでけっこうひどい目にも遭っていたけどかわいそうにならないところがすごかったけど、もっと酷い目に遭えばいいのにとは思わなかった。

 

お金があるから自分で手を下さなくてもいいところを自分でやってドツボにハマっていてやっぱりちょっとというか、だいぶバカだった。

 

一時は成功したのも運が良すぎるせいだと思う。

 

 

シム・スリョン

 

美。

 

ピンクを着ると美人がさらに引き立つピンクの似合う美人だった。

いつ見てもどんな時も美人だった。

 

ペントハウス」の良心を最後まで貫き通した。

さすが育ちのいいお嬢様だった。

 

シーズン2でナ・エギョのタトゥーがシャワーで落ちたシーンが気持ち的にペントハウス史上一番盛り上がったかもしれない(笑)

ナ・エギョの時も綺麗だったけどスリョンさんがやっぱりよかった。

オ・ユニを許すなんて聖人すぎる。

ずっと美人だなぁと思っていたのでそれ以外の感想があまりない(笑)

 

あ、スリョンさん!!

失楽園に挟んであった1兆円はどうしたんですか?

ペクに盗まれた形跡もなさげでしたが!?

チュ・ソクフン&ソッキョン 兄妹

 

2人とも思春期の子供って感じで、ソクフンが初恋により急に大人になりソッキョンが子供っぽさを貫いていたけど子役の中でソッキョンが最終的には一番好きになっていた。

 

ウンビョリの物真似が最高にかわいかったし、現場でどれだけ盛り上がったかと思うとほほえましい。

 

スリョンさんが大好きで反抗的になっていたところもよくて、チュ・ダンテにひどい目に遭っていたので同情心もあった。

もっとソッキョンの活躍シーンを見たかった。

 

ソクフンとペロナの「花より男子」展開は正直いらなかったんじゃないかとも思うけど、後々の展開のことを考えるとしょうがなかったのかなーと。

その展開にするにはソクフンはミンソラのこといじめすぎだった。

 

ソッキョンはチュダンテと血が繋がってなくてセーフだったな。

チョン・ソジン

 

ペントハウス」主演女優賞、ソジン。

ペントハウスといえばソジンっていうほど爪痕を残しましたね!

 

シャンデリアのシーンは忘れない(笑)

 

赤い服を着ていることも多かったけど、青を着ているときが最高に綺麗だった。

美人って青が似合うんですよね。

ブルベってやつ。ソジンはブルベの冬のイメージ。

ちなみに聞かれてないけど、わたしはしぬほど青が似合わない。

誰でも着こなす紺ですら似合わないほど。

 

そういったわけでわたしは女王様タイプの女性が好きなのでソジンのお嬢様っぽい素直さが好きでした。

欲望を全部口に出しちゃうところとか。

 

でも、認知の歪みが本当に酷かったから早く誰か病院に連れてってあげて欲しかったし親としては子育てをほぼ失敗したのは痛い。

 

なんていうかさ、過干渉とかそういうのよりもいざというときは娘より自分優先になっちゃうところが逆にペントハウスの中ではリアルに人間っぽかったかも。

 

オ・ユニを助けられなかったところがすべてというか。

 

ソジン非常に悲しい人だったな。

友達になってあげたかったよ。

ハ・ユンチョル

 

女の趣味が悪くてソジンとは別の意味でかわいそうだった。

 

オ・ユニでもソジンでもない人と温かい家庭を作って子どもたくさん作って普通のアッパで生きてほしかった。

 

ウンビョルに対しては割と普通のお父さんだったけどソジンがああだったから。

葡萄農園の一角に診療所を作ってウンビョルを無理やり連行するのが正解だった。

 

でも、アメリカでなぜソジンとそういう関係になったんだっけ?っていうのがイマイチ納得してない。

 

ハ・ウンビョル

 

子どもの中で一番かわいそうだったウンビョル。

 

真面目で気が小さくて優しいという父似の性格を、ソジンが娘に自分を重ねたせいですべて裏目に出てしまい、母から受け継いだ部分が全面に出てしまった思春期になってしまって気の毒だった。変な女の人に粘着されるしさ。

 

穏やかな恋をして穏やかな暮らしをしてくれ。

母ではなく父を目指すんだ。

イ・ギュジン&コ・サンア夫妻&息子のミニョク

 

このファミリーだけは絶対許さん。

 

終始人を小ばかにした態度と軽薄で口が軽いところが気に入らなかったが、ジェニの一見があったときミニョク含めて全く謝罪の意思がなかったところが特にダメだった。

 

好きになる要素が最初から最後まで一個もなくて逆に清々しい。

 

コメディー担当のファミリーだったと思うけど全く笑えなくていつも真顔になっていた。

なんならもっとひどい目にあってほしかった。

 

自分の周りにリアルに居たらもっとも嫌な人たちNo.1。

 

といった点では、彼らもその辺にいる嫌な人を演じるのが上手かったとは思う。

 

 

カン・マリ&ジェニ 母娘

 

シーズン1ではオ・ユニ母娘とやりあっていたけど、シーズン2や3では一気にキャラ変。

 

キャラ変してからはマリさんは変なアイシャドウの色やめたんだよね。

 

旦那がもっと剛腕で素敵なタイプかと思ったらただのチキンだったけどその分マリさんが頑張ったのは韓国ドラマっぽかった。

 

3ママのスピンオフが観たいです。

 

ジェニは舞台に立つと一番華があってスター性をすごく感じた。

シーズン3は本当に可愛くて顔は卓球の愛ちゃんにそっくりだったけど。

マリさんのいいところを受け継いでいてよかった。

 

たぶん今後いい女優さんになるんだと思う。

違う作品でまた会いたいです!

 

叩き上げのマリさんが最終的にはペントハウスを制したのも含めて落としどころだったのかなぁとは思う。

 

 

ローガン・リー

 

結局ク・ホドンの時が一番かっこよかった。

あれだけお金があればもっとスマートなやり方ができたのではとずっと思っている。

なんかローガンになってからは常にどんくささがつきまとっていた。

ソクフンを痛めつけていた時みたいなサイコパスみが全消していて残念に思っていた。

でも一般人が私刑をするといった点ではあの程度が限界なのかもしれない。

 

 

~おまけ~

 

ミン・ソラ

 

ただただかわいそう。

 

チュ・ダンテとソジンの秘書

 

なんであんな人間として終わってる二人に最後まで尽くした・・・。

特にチュ・ダンテの秘書は最後までかわいそうだったよ。

ミン・ソラよりかわいそうだったかもしれない。

チュ・ダンテの秘書もソジンの秘書も二人を愛してなければ無理な所業だった。

どこにあの二人に愛を傾ける価値があったんだ。

本当に教えてくれ。

 

 

まとめ

 

以上、簡単ではありますがそれぞれの登場人物を振り返ってみました。

 

個性的なキャラクターたちを役者さんたちが全身全霊で演じていてその熱量に当てられたのかもなぁと書いていて思いました。

 

特に親子関係では親子でなんとなく見た目が似てたり、キャラも父親の性格と母親の性格を踏襲してたり大雑把なドラマなのにそういうところは細かくて本当にすごいなぁと感心してました。

 

そして、

 

「あのでっかい写真を額装するのに1枚いくらかかってんのかなぁ。自分の写真がポスターなの嫌じゃないのかなぁ」

 

とずっと思いながら観てましたが俳優さんたちだから全然変じゃなくてそれも彼らだったからかもしれないですね。

 

日本でいえば昔13時ぐらいにやっていた昼ドラ枠的な感じのドラマでしたが、それでもなんていうかやっぱりパワーがすごかったと思いました。

 

ストーリーとしては最後まで見て特にどうとかないし人に勧めるもはばかられる感じなのですが、それでもお勧めしたくなる不思議なドラマです。

 

今は割とちゃんとしたドラマを見たりしてるけど、クセになってまたペントハウスみたいな振り切ったドラマを観たい気持ちにもなっています(笑)

 

というわけで、それではまた何かの作品の感想でお会いしましょう!!

 

めがねたまごでした。

 

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