ビリヤニの沼は深い。
いや、思いのほか深かった。
Twitterのフォロワーさまたちに至ってはわたしのことを「ビリヤニのことばっかり言っている人」という印象を抱いている人も多いかもしれない。
定期的にタイムラインに投下される謎の食べ物に興味を抱きながらも、日本ではまだマイナーであるためなかなか食べる機会も訪れない人も多いだろうと思われるビリヤニ。
そんなわけで、日本ではまだマニアックなビリヤニのことを知ってしまったわたしがビリヤニを啓蒙していくのは使命だとは薄々思っていて、ことあるごとに話題にしていたわけだが、決定打に欠けていた。
先日、今年の個人的流行語大賞に堂々ノミネートされたビリヤニのことについて、割と反響があったため、決定打は未だないものの調子にのって(?)ビリヤニの記事を書きたくなってしまった。
ちなみに、今年スマホが突然なんの前触れもなく黄泉の国に旅立ったので、わたしのカメラロールには、現在、ロバート・ダウニー・Jrとビリヤニで八割を占めているのですが、その中の写真を使用して、ビリヤニの魅力をお伝えしていきたいと思う。
まず、ビリヤニとはなんぞや? から話したいと思う。
知っている方はスルーしてほしい。
ビリヤニとは、インドのムスリムを起源としたハラール料理で、シンプルにいうとカレー味の炊き込みご飯です。
日本の炊き込みは出汁でご飯を炊くけど、カレーとスパイスで炊く感じ。
なので、ビリヤニの中には、食べられない木の棒的なもの(スパイス)がゴロゴロ入っていたりする。生米から炊く場合と、生米じゃないものを炊く場合があるらしい。
カレーとライスではダメなのか? と思ったそこのアナタ。
違う、全然違うっっ!!
カレーとライスの場合はあくまでカレーがメインじゃないですか(個人の感想です)。
カレーあってこそのナンでありライスなわけですよ。
でもビリヤニの場合は、米がメインなんです。
味のついた米を味わうのがビリヤニだとわたしは思っている。
鶏肉の煮物をおかずにご飯を食べるのと、鶏肉の炊き込みご飯を食べるぐらいの違いだと思ってもらえるとわかりやすいかと思う。
ちょっと調べてみたら、東南アジアでもビリヤニを食べる習慣があるらしく、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシアなどにもあるそうなのですが、ビリヤニが海を渡ってチャーハン並みの市民権を得るには中国の壁は高すぎた。
ナンはインドではほとんど食べないにもかかわらず、カレーのお供として定着したのに。
ちなみに、日本のインドカレー屋さんのシェフや店員さんはネパール人が多いというのは周知の事実だと思うのですが、ビリヤニを主に食べるのはインド。
ネパール人シェフ、ビリヤニ基本的には作らないです。
例外代表は、癒しツイートで人気のある高円寺の『サラムナマステ』さん。
イベント用の【一斗缶ビリヤニ】や【ほんとビリヤニ】【うそビリヤニ】などの名言を生み出して話題(?)。
なので『インド料理』をうたっているか『ビリヤニ』を店名に掲げているお店じゃないと、ビリヤニをかたっているビリヤニでないものにあたる確率がかなり高くなります。
そもそも、ビリヤニをかたっているビリヤニでないものが、ビリヤニと言っちゃいけないのかどうか基準も曖昧なんですが。
ニセモノと本物っていうくくりがある食べ物もそうそうないと思うんですよ。
わたしは道産子なんで【サーモン(トラウト)】って書かれると、いや、鮭と鱒は全然違うし・・ってなるんですけど、本物とニセモノのビリヤニは鮭と鱒以上に違うしろものだと感じる。
基本的に、こんな感じのやつを何個か食べました。
写真は完全にチキンライスですが、赤ではなくて茶色もある(笑)
↓ こういうやつ ↓
これは、普通にカレーチャーハンです。日本米の。
ビリヤニはインドの高級米バスマティ(ほそながーくてかなりパラパラしているお米)を使っていないものは基本的にビリヤニと認めたくない。
しかし、ものすごく悔しいのですが、うそビリヤニも普通に美味い!(涙)
カレーチャーハンだからね、不味い要素がないんですよ・・。
ビリヤニは基本炒めないんですけど、油で炒めちゃってるので油っぽい美味しさもあるので。
でも、カレーチャーハンを外で食べるんだったら、カレーとチーズナンを食べたい派なんで、そこは。
でも、ほんとビリヤニがない場合はうそとわかって頼んでしまうこともある。
実際、昨日やってしまった(笑)
ほら、日本人の主食は弥生時代から米だから。
現在の優先順位は、
ビリヤニ >カレーとナン(できればチーズ) >カレーと別添ライス >カレーチャーハン
って感じなので、ビリヤニ食べたかったのにカレーチャーハンは、がっかり度が高いんですよね。
あえての時はわかってるのでショックはない。
でも、ビリヤニほど箸はすすまない。
初見のお店でビリヤニ頼んだ時の緊張感半端ないっす(笑)
というわけで、カメラロールに入っていたビリヤニ4選を写真とともに下記で紹介していきます!
かなり、個人の主観が入っている食レポになります(笑)
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コスパよしな初心者向けビリヤニだけど、待たされるかも。
ビリヤニがメニューにドーンと載っていたけど、基本的にはナンとライスがおかわり無料がウリのカレーのお店で、ビリヤニを食べている人はほとんどいませんでした。
頼む人があまり居ないためか、注文したら「30分カカりまス。」と言われたけど、どうしてもビリヤニが食べたくて仕方なかったので、待ちます!と宣言して、周囲の人々が次々にナンやらライスを追加注文しているのを眺めながら寒さに耐えて待ちました。(空調が当たりまくり、この翌日から激しい風邪にみまわれる)
メニューには、ライスのほかにバスマティというライス項目があったので、少なくともバスマティのビリヤニは出てくるだろうと踏んでいた。
そうして、登場したビリヤニはこちらー。
30分も待ったため空腹なこともあって、見た目も美味しそうだし、ちゃんとバスマティだし、1口目は(すごく美味しい!)と思ったし、実際半分ぐらいまではすごく美味しかったです。
しかし、体調不良のためか出来立てだったからか水分が多めで、若干重たかったのは事実。具にもジャガイモとか入っててそれがけっこうジワジワ来ていた。
味は変なクセがなくおいしかったのでビリヤニ入門におススメかもしれません。
わたしはもうちょっと、爽やか系の香りがたっているのが好きだけどクセと表裏一体なので、初めての人に勧めたいビリヤニでした。
駅近で入りやすいというのもいいですね。
ヨドバシAkibaのレストラン街にあるお店です。
多分、また行くと思います(笑)
インドカリーダイニング・コバラヘッタ ヨドバシAKIBA店 - 秋葉原/インドカレー [食べログ]
超わかりにくいところにあった、週末15食限定ビリヤニ
ミシュランガイド掲載。高級店の竹入りビリヤニ
銀座にしては比較的わたしでも入りやすいテナントが入っている商業施設、インズのレストラン街に入っているお店です。
南インドのマンガロールという地方のお料理専門店。
ちょっと遅い時間になってしまい夕飯を途方に暮れて、通りかかったインド料理屋さんに(ビリヤニありそう)という理由で入ってしまった。
インズだし、そこまで高級店じゃないだろうし、お店自体もめちゃくちゃ狭いお店にテーブルびっちり、カウンター、店員さん数名で人がすれ違うのも頑張る感じだし、スペースがないので上着は通路のハンガーにかけるシステムになっていたので油断していた。
椅子に座ってメニューを渡されたら、めちゃくちゃ銀座価格・・。
お魚が名物みたいで食べたいけど、高い(涙)
高級料理を食べるつもりではなかったので、おさいふも厳しいし。
高いメニューに動揺しているわたしにグイグイくる日本人の店員さんを一旦退けてメニューと向き合う。
幸い、激しく空腹というわけでもなかったので、比較的安い品を選んで注文という貧乏くさい感じになってしまったのですが、蓋を開けてみると、飲み物も食べ物もどれもすっっごく美味しいーーーー。
ココナッツミルクにスパイスがふりかけてあるソフトドリンク超美味い。
ヤバい、前菜も美味しい。
さすが、ミシュランガイド掲載店(らしい)。
ちょっとねー、びっくりするレベルで美味しかった。
新しい扉が開いたかもしれない。
そして、魚のビリヤニを食べてみたかったのですが、どれも高級(3000円前後)だったため、他のお店にはあまりないうえ比較的リーズナブルだった【たまごビリヤニ】をチョイス。
わたし、名前のとおりたまごが大好きなんで(笑)
以下、わたしがビリヤニを前に、テンションが上がりまくった写真が続くのですが、まず一枚目、
チャッチャラーー!!
竹入りビリヤニ~っ。
最新スマホで撮影しているにもかかわらず、テンションあがりすぎてボケている(笑)
しかも立って真上から撮影しているのに。
そして、中身、ジャーン!
とか言っているけど、ビリヤニ好きじゃない人には別に無な写真(笑)
ビリヤニ沼に落とされた、ファーストビリヤニ