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ベター・コール・ソウル シーズン4 第7話『馬鹿な真似』 感想 ジミーのことを今更きちんと考えてみた。

『ベター・コール・ソウル』もシーズン4第7話で、配信されている分ではあと3話となりました。このドラマはブレイキング・バッドでは脇役だった【ソウル・グッドマン】が、ソウルとしての弁護士生活を始める前が描かれていますが、ブレイキング・バッドを観ていたときのソウルと、ソウルになる前のジミー・マッギルに感じる印象は、同じ部分もあるし、違う部分もある。

 

ソウルとしてみていた時は、小ずるいところもあるけど基本的には「困っている人を放っておけない世話好きのいい人」っていう印象でしたが、それはジミーにも同じ印象なんだけど、ジミーをずっと見てきて彼を一言で言うと、今は「周りの人を不幸にする人」って思っています。

ジミーのこと、運がないとは思わないんですよ。

むしろ、天から授かった人から好かれる才能を生かす能力は持っているし、スリッピングジミーが弁護士になれたのだって、チャンスをものにできる運があったからだと思うんです。チャンスに気づけるのも運のひとつだと思うんで。

 

わたしを初め、みんなジミーのこと好きですよね?

ウォルターみたいに大好き派と大嫌い派に分かれないタイプだし、ジミーの周りにいる人はジミーから離れないんです。

ウォルターは友達らしき人もいなかったし相棒にまで最後は憎まれていたけど、ジミーの場合ずっと同じ人が周りにいる。死んでしまったけど親友もいたし、あのフランチェスカですら戻ってきている。

なのに、なぜあんなにも周りの人たちをことごとく不幸にしてしまうのか・・。

周りに気を遣いすぎるのが原因なのかなぁ・・。

いざという時に自分を優先できないって、不幸を招く原因なのかもしれない。

これには、うっすら思い当たる節がある。

 

それに、ジミーとキムって海外ドラマでは珍しいタイプのカップですよね。

愛情表現あんまりしないし接触も少ないし、キムにいたっては仕事以外ではあんまりしゃべらないし・・。

洋画系でああいう感じのカップル、初めて見たかも。

ジミーがひどい目に遭っているときは、その相手に向かって攻撃をする愛情があるにもかかわらず、ジミーにはあんまり気持ちを言えない。

ジミーもジミーでキムに気持ちを伝えられなくて、普段あんなにおしゃべりなのに・・。このふたり、もどかしい。

ウォルターとスカイラーの方が今思うとわかりやすくて、清々しい気持ちさえする(笑)

 

このドラマには「報いがある」って言葉がよく出てくるけど、罪には報いがあるのに、頑張って生きていても報われない。

人生って、だいたいはそういうもんなのかもしれないけど、そういうのは実生活で充分なんだよっ!!

って、だんだんなって来て観るのが辛くなってくるので、創作物には幸せをちょいちょい挟み込んでほしいタイプです。

あと3話で難しいかもしれないけど、ジミーに幸せなことが何かありますように。

そろそろ、クリスマスだしね・・。

 

 

 

※シーズン4第6話の感想はこちら

 

www.meganetamago.com

 

 

 シーズン4第7話は、S&Cでパートナー弁護士として、メサ・ヴェルデの仕事を順調にこなすキムと、弁護士資格を取り戻したときの資金稼ぎのためプリペイド携帯を”必要な人”に売ることに没頭するジミーは徐々にすれ違っていき、携帯販売の際にトラブルが起きる。マイクは現場監督として、地下ラボの建設を進めるがなかなかうまくいかない一方、ヘクターが意識を取り戻しリハビリを始めたことを知ったガスは・・。

 

 

 ※以下、本格的なネタバレありの感想です。

 

ジミーとキムの生活がどんどんすれ違っていく様子を描くのが上手かった今回のエピソード。人で並んで歯磨きしていたのが、ひとりになり、メサ・ヴェルデの支店がどんどん増え、世界一口が固そうなネイルサロンプリペイド携帯を持ち込んだジミーがその仕事にどんどんハマっていってはいたけど、気持ちが離れていっている気はしなかったのがなんとなく不思議でした。

 

ブレイキング・バッドの時のホームパーティーの時も思っていたんだけど、あの洋画、海外ドラマにおける、【冠婚葬祭やなんらかの式典やパーティーにはパートナーを同伴させる、いなければ代理を用意してでも一人ではいかない】システムは今すぐ廃止したほうがいいと思っているのはわたしだけでしょうか。

海外にこんなにかぶれているわたしですら、あのシステムだけは受け付けない。

だって、連れて行くほうは嫌がっている同伴者に絶対ウソつくじゃないですか。

「行ったら楽しい」とか、「みんな気さくですぐ馴染める」とか。

そんなこと、あるわけないし(笑)

友達同士とかみんな顔見知りならともかく、弁護士資格停止中のうえチャックがあんなことになり、ABQの弁護士界では注目の的であろうあのパーティージミーはさすがにかわいそうでした。

キムは、みんなにウケてたとか言ってたけど、マジか!?って思ってました。

ジミー、頑張ってたけど引いてたよね?(笑)

 

頑張ってたといえば、プリペイド携帯を売って資金集めに頑張ってたジミーが警察と揉めているのを見て、助けに入ったヒューエルが捕まることに。

キムに助けを求めたジミーでしたが、ヒューエルの罪があんなに重く求刑されているのは、前科があるから?それとも差別的なもの?

キムは、検事にくってかかっていましたが、ジミーとキムのヒューエル救出作戦はどんなものになるのかちょっとハラハラするけど、楽しみでもあります。

キムがでっかいカートに山ほど放り投げていた文房具は何に使われるものなのでしょうか。プラカード的なものかなと思ったけど、それがヒューエルとどんな繋がり方をするのかはわからないのです。

 

一方、地下ラボの件はやっぱりあんなところに閉じ込められて作業させられていたら、トラブルも起きますよねー。

マイクは外に出す決意をしたみたいだけど、外に出したら出したでまたトラブルになりそうな気がするし、それ相当の報酬も払っているのだからわたしなら出さないけど(笑)

あのあと、どうなるのかな。

 

そして、ヘクターが意識を取り戻したことを知ったガス。

ヘクターが、リハビリしている映像を見ている姿は真剣そのものだったし、ヘクターのセクハラを見逃さないガスはさすがでしたが、ヘクターもガスに負けず、生死の境を長い間さまよって死の淵から生還してすぐさまクズぶりを発揮するあたりもさすが(笑)

でも、ガス、ヘクターのセクハラを発見して喜んでいたけど、ガスの作り笑いじゃない笑顔が、あんな笑顔なんて切ない気持ちでした。

ヘクターを生き返らせることができる医者に多額の寄付もして、自分の思い通りになる状態にヘクターがなったことは至上の喜びだったでしょう。

そんなことが人生の喜びだなんて普通は悲しすぎるんだけど、でもガスの喜びはそれだけだから、他にはないから・・。

不満だらけの人生だけど、それでもちょっとしたことで幸せを感じられる人生なことが、ガスを見ているとものすごく恵まれたことのような気がしてきます。

 

最後に、ガスの手料理、美味しそうだった。

イカの入っていた海鮮スープのようなもの。食べたかったです(笑)

 

というわけで、それではまた。

 

 

 

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