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ベター・コール・ソウル シーズン3 第3話『乗りかかった船』 感想 当たり前だけど自分を心から思ってくれる人を一番大事にしたい。

 前回からやっと登場した、ファーストフードチェーン店『LOS POLLOS HERMANOS』のオーナー、グスタボ・”ガス”・フリング氏。

ブレイキング・バッド時代からの一番のわたしの推しは彼でした。

彼の役柄とかもそうですが、佇まいとか狂気性とかそういうのも含めてゾクゾクするかっこよさで大好きだったので、【あの一件】があってからのわたしのブレイキング・バッドへのモチベーションの下がりっぷりはキムの名前(Kimbery Wexler)ジミーの名前(James Morgan McGlill)をつなげたWMマークの向かって一番右の線ぐらいの急降下ぶりでした。

 

※以下、推しを語っているので過剰な表現が含まれます。

 

それで、今さらながらガスを演じる俳優さんについて初めてきちんと調べてみたのですが、まずお名前は、ジャンカルロ・エスポジート(Giancarlo Esposito)さん。

ジャンカルロっていう名前でピンと来た方もいるかと思うのですが、父親はイタリア人、母親はアフリカ系アメリカ人の歌手。

 

 

 

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この時も、

 

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この時も、

 

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こんなお姿も、どれもかっこいい!!

 

母親がヨーロッパをツアー中にデンマークコペンハーゲンで1958年4月にこの世に誕生、2018年時点で60歳。ブレイキング・バッド初回放送から今年で10周年なので初登場時は50歳あたりですね。

デンマークで誕生後、6歳からニューヨークマンハッタンに居住という華々しさ。

おおよそ、メキシコでカルテル事業に手を染める要素は一切ないですね(笑)

8歳から舞台中心で活躍し、たくさんの映画作品にも出演。

芸歴が長いこともあり、フィルモグラフィーを見たら、未見の名作がたくさんあったので機会があったら観てみて、若かりし時代の彼を確認したいと思います!

 

まぁ、でもやっぱり一番は当然これですね。

 

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あ、ちなみに、【Giancarlo Esposito】で画像検索すると、ここに貼った以外にもファン垂涎のかっこいいお写真がたくさん見られますので、ガス好きな方にはおススメしたいところです(笑)

 

 今後の『ベター・コール・ソウル』の中で、マイクと彼がどう繋がっていくのか、すごーく楽しみです! ガスの過去のことも深掘り希望してます。

もう、マイクと初対面した時には、”ガス”が出来上がっていましたが、ガスが出来上がるまでの過程を知りたい。ソウルが主人公のスピン・オフもいいですが、ガス・フリング主人公のスピン・オフも作ってもらいたいぐらいなんで、こちらとしては。

御年60歳では、若いときを演じるのはいよいよ厳しくなってくるので、『ベター・コール・ソウル』内でやってもらうしかないです。よろしくお願いします。

 

 

※シーズン3第2話の感想はこちら

 

www.meganetamago.com

 

 

シーズン3第3話は、チャックの家で暴れたジミーのその後と、荒野の道路のど真ん中に置かれた携帯に導かれたマイクの行く末が描かれました。

  

  ※以下、本格的なネタバレありの感想です。

 

ねー、ガスかっこよかったけど、出番少ないよー!!

電話の声と、マイクとちょっとしゃべっただけじゃんっっ。

やっぱり、出し惜しみしてきたか・・とは思いましたよね。

前回懸念してたけど、Mr.ギリガンは、チャックとジミーのことに時間を割きたいわけだから。

今回のドラマの主人公はソウル・グッドマンになる過程を描いた【ジミー・マッギル】なわけですし。

ジミーが主人公な割には、チャックの出番多すぎるけどね。

だけど、前回の感想で言っていた通り、ガスの目的は【マイクのヘクター暗殺をやめさせること】でした。

そこまでの執念でヘクターに挑むガスの思いをもっと知りたいです。(なるべく早めに)

 

それにしても、ジミーが警察をおとなしく待つ間のチャックのドヤ顔と説教はさすがに閉口に閉口を重ねる結果でした。

ジミーに勝利宣言するためなら、無防備に外に出ても平気なんだぁー。

って感じでしたし、それでなくてももう嫌気がさしているのに、あんなことまでしておいて、この期に及んで説教ですか・・っていう。しかも、検察を家に呼びつけてお涙ちょうだいの人徳者アピールには辟易としました。なんの関係もないエルネストの心を傷つけたことは心の片隅にもないだろうし、勝利に酔いしれてるんだろうなー。

ジミーがチャックの説教を大人しく全部聞いたあとに返した言葉は、負け惜しみじゃなくて、ジミーがずっと言いたかったけど我慢して言わなかった言葉だと思う。

チャックに言わせると今後彼が受ける「報い」なんでしょう。

 

 今回の邦題は完璧に意訳で、『乗りかかった船』っていう邦題はマイクのヘクターへの攻撃のこと? と思っていたのですが、原題は【sunk cost 】(埋没費用)というもので、事業や行為にかけた労力や資金がそのコストに見合わないので途中でやめたとしても、労力や資金を回収できなかった場合に使う言葉のようなのですが、このエピソードの何をさして、埋没費用としたのかなぁと最初は疑問でした。

 

 

でも、よくよく考えてみると思い当たるふしがでてきて、個人的な意見ですが事業はともかく普通に生きてて、かけた労力が見返りとして回収できることなんてたかが知れてるか、もしくは見返りがあったらラッキーぐらいな感じじゃないですか?(笑)

Win-Winなことはあるにしても、だいたいの労力は埋没してることの方が多い気がするんです。公平なことってあまりない。

これは、本当に人によると思うので、これはあくまでわたしの場合ですが、大人になってくると人に褒められることも少なくなってくるし、社会人として、家庭人としてきっちりと働いているつもりで、仕事にも家庭にもそれ相当のコスト(愛情含む)をかけても、かけた分のコストを全て回収できているとは思えない人生を歩んでいるので、埋没しているのが普通だと思ってました。

でも仕事は別として、家庭問題に関しては愛情があるから労力が埋没してもやっていけるわけで、通常はお互い様の関係だったりして、このバランスが崩れると色々な問題に発展するわけです。

 

これを書きながら、だんだん腹が立ってきたんですけど、ジミーがチャックにかけた労力があんな形で返ってくるっていうのはやっぱりあんまりすぎるよなぁ・・って思いました。

ジミーはやっぱりもっと早くにチャックから手を引くべきだったと思うけど、チャックの目的が『ジェームス・マッギルという弁護士をこの世からなくすこと』なのも、自己中心的すぎてチャールズ・マッギルという弁護士がいる限り消えない悩みなのかと思います。

チャックに更生した自分を見て喜んでもらおうと思って血反吐吐いて法律の勉強をしたであろうジミーを思うと、埋没費用にしても、度がすぎる。

 

ジミーを逮捕させ告訴し重犯罪者として裁判にかけ更に司法取引を利用し、ジミーの弁護士資格をはく奪しようというチャックの意図に気づいたジミーが、やっと一人では戦えないとキムに弱音を吐いた。

家族問題だから(?)口をなるべく挟まないようにしていたキムが、ジミーに「戦おう」と言ってくれたことは、すごく心に響いて泣けました。

キム、だいぶ前に【ジミーより仕事を取る女】だとか言ってごめんなさい。

すごく、すごく心から謝る。

 

人生は勝負じゃないから勝つか負けるかじゃなくて、味方がいるかいないかってものすごく重要なことだなと改めて思ったのです。

家族だから、友達だから、としがらみに囚われず、自分のことを大切に思ってくれている人を、自分も心から大切に思うことが大事なんだ、自分を大切に思ってくれている人だからこそ、甘えが出てワガママになってはいけないと思えました。

 

このふたりの戦いの行く末が、【ソウル・グッドマン】に繋がっているとしてもきちんと見届けたいと思えました。

 

それでは、また。

 

 

 

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