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ベター・コール・ソウル シーズン4 第2話『息の根』 感想 ジミーとキムとの別れが近づいてきた気がする。

今回のエピソード、めちゃくちゃ短く感じました。

実質体感時間15分から20分ぐらい。

実際は46分の放送でいつもより若干短くはあったのですが、それでも、

「うそ、もう終わり?」ってなってしまいました。

 

ブレイキング・バッドから、わたしのブログを読んでい頂いている方はご存知だと思うのですが、わたしが兼ねてから推しているエピソード監督のミシェル・マクラーレン独特なカメラワークと、エモーショナルな内容、そして時には思い切りのいい残虐さでブレイキング・バッドでは、彼女の担当した回が特に印象的な回が多かったのですが、そのミシェル・マクラーレン監督の『ベター・コール・ソウル』における二話目にして、現在配信されているエピソードの最後だったというのに、あっという間に終わってしまった・・。

 

ちなみに、今までのブレイキング・バッドから『ベター・コール・ソウル』までのミシェル・マクラーレン監督の担当回一覧は以下です。自分のための備忘録のために、一応残しておきますね。

 

ブレイキング・バッド

シーズン2 エピソード16 『荒野の四日間』

シーズン3 エピソード3 『葛藤』

      エピソード7 『ハンクの苦しみ』

      エピソード11 『悪の住む街』

シーズン4 エピソード2 『生き地獄』

      エピソード5 『ハンクの推理』

      エピソード10 『復讐の杯』

シーズン5 エピソード2 『再始動に向かって』

      エピソード8 『完璧な静寂』

      エピソード10 『埋められた財産』

      エピソード13 『決別の荒野』

 

【ベター・コール・ソウル】

シーズン1 エピソード2 『トゥコ』

シーズン4 エピソード2 『息の根』

 

こんなエピソードタイトルだけ羅列してもどんな内容なのかわからないとは思いますが、1話1話語り出すと延べ3日ぐらいかかりそうなので、それぞれの過去の感想はブログに書いてありますので、それぞれ読んでいただくとして、ブレイキング・バッドでは、特にシーズン3のエピソード11の『悪の住む町』というジェシーが彼女とアビキューという街に初デートに繰り出す回、シーズン4のエピソード10の『復讐の杯』ガスが【サフィロ・アネホ】というテキーラを手土産にドンの元に行く回の2つはわたしの中で特に印象深いエピソードです。『ベター・コール・ソウル』においては、シーズン1エピソード2の『トゥコ』は、事前情報なしで観たにも関わらず彼女の担当だとわかったぐらい特徴のある撮り方をする監督です。

 

こうして振り返ってみて見ると、『ベター・コール・ソウル』では、担当回が圧倒的に少ない・・。

 

ブレイキング・バッドは男性が多いドラマであったけど、女性監督なので女性の気持ちを描くのがうまく、スカイラーやリディアに感情移入がしやすいエピソードが多かったことが、わたしの心を掴んだと思います。

今回も、すごくキムに感情移入してしまいました。

 

彼女の描くエピソード、もっと観たかったなぁ・・。

 

 

 

※シーズン4第1話の感想はこちら

 

www.meganetamago.com

 

 

シーズン4第2話は、チャックの死後の事務手続きを避け、就職活動を始めるジミーと、そんなジミーを支えるキム。一方、ガスはヘクターをなんとか生きながらえさせようと奔走する。マイクはリディアの苦言を無視し、マドリガル社の保安検査を独自に進める。

 

 ※以下、本格的なネタバレありの感想です。

 

チャックが死んで、HHMがチャックの死後の遺産処理なんかをしていましたが、レベッカは正式に離婚していなく、別居だったんですかね?

元妻でも遺産って受け取れるのか、それとも家は共同名義だったのか、弁護士だったチャックは、自分の死後のことはあらかじめきちんと準備しておいて、その遺言なのか、色々気になることはありますが、そのことはとりあえずおいておきます。

 

ジミーがキムの助言を振り切って急いで就職活動を始めたのは、おそらくなんですけど、じっとしていて何もしていないと、色々考えてしまうのが嫌だったからだと思うんです。面接に行って、その口のうまさで相手の懐に入り込み、自分を気に入った途端その人たちを切り捨てることに一体なんの意味があるのか。

アイリーンたちとのことがショックだったのか、ジミーがちょっとおかしくなっているのかはわかりません。

なんか盗みも働こうとしているし。

 

で、そんなジミーを気遣ってチャックの死後の処理のジミーの代理でHHMを訪れたキムがハワードにキレるシーン。

ジミーがチャックにひどいことをされていたときも毅然とジミーをかばったキムでしたが、普段は冷静でそんなに声を荒げたり感情的になったりすることはないのに、ジミーとチャックのことになると感情を露わにするところに思わずグッときてしまいます。

今、ジミーの心のうちを一番理解しようと努力しているのは世界でキムだけでしょう。

 

それにしても、チャックはHHMでの持ち分が800万ドルあって、ハワードは分割で払うと言っていたし、多分死亡保険もかけていたことでしょう。

死ぬ何日か前にはチャックはハワードから300万ドルも受け取っていた。

800万ドルといえば、日本円で10億円近いのに、唯一の肉親であったジミーに残したお金は遺留分5000ドル(60万円弱)だけなの?

ジミーは肉親だったというだけで、病気のチャックを何年も献身的に支えてたからね? わたしもそのことを言いたいし、それはキムもキレるわ。

 

ジミーは、事務所の郵便室で下働きをしながら自力で弁護士資格を得たというのに、なんか知らないけど、ジミーに他人の奨学金を出す基金の代表になれとか、ハワードはキムに言われるまでそれが無神経だったことに気づいてなかったっぽいし、罪の告白も、自分が楽になりたかっただけってはっきり言われちゃってたし。

無神経というよりも、ジミーのことはどうでもいいからそういう発言になるんだろうな。

 

ところで、キムがハワードから受け取ったチャックからジミーへの手紙が、キムが心配していた通り罵倒の言葉の手紙ではなくて、謝罪とか、感謝とか、愛してる、とかそんな内容で、ジミーが泣き崩れてチャックのことを後悔したり、許したりすることがあったとしても、わたしは共感しないと思う。

そんな手紙ひとつで時間は戻らないし、やっぱり人間いつ別れが訪れるかわからないから、大事な人は今その瞬間大事にするべきなんだ。

わたしは、チャックがジミーに投げつけたひどい言葉の数々を忘れない。

 

そして、今回、キムがジミーのことを本気で心配して支えようとしている影でジミーが壊れかかっているので、なんとなくキムとジミーの関係に亀裂が入りそうな気がする。

元々価値観の違う二人だし、だからこそ惹かれあったのだと思うけど、キムの愛情がジミーに伝わらなくて誤解が生じそうな気がします。

別れる時は、キムがジミーを捨てると思っていたけど、まさかのジミーがキムから離れる展開もアリなのかもと思ってきた。

この2人の今後、気になりますが多分別れるんだろうなぁ・・。

 

最後に、ガスのことも少し書かせてください。

 

ヘクターの意識を取り戻させるために、お金も惜しまず最新医療を受けさせ、

「あの男の運命は自分が決める」というガス。

やっぱり、ガスがあのビジネスをやっているのは、お金とかじゃないんだなぁ・・。

あの事件が起こるまでは野心に溢れていて、本当にお金目的だったかもしれないけど、もうお金のことなんてどうでもいい感じなんだろうなと思いました。

ウォルターは、設備投資のお金を回収させるために地下施設を止めるわけにいかないからってガスに言ったりしていたけど、それはそうなんだけど、そのビジネスに何か起こって失敗したり、お金がなくなったりすれば自分の復讐計画が台無しになるから、変な問題は起こしたくないって感じだったんじゃないかなと今は思うんです。

組織のドンが目的ではなくて、組織を潰すことが目的だったから。

そういうただの抗争じゃない部分での狂気性を演じるのが上手いから、ものすごく彼に惹かれてしまうのかもしれないです。

『ベター・コール・ソウル』では、やっぱりガスの過去が掘り起こされているのが一番観ていてテンション上がります(笑)

サラマンカファミリーのナチョも手下にしたガスの次の計画に期待しています。

 

というわけで、それではまた!

 

 

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