Netflix韓国ドラマ『君は天国でも美しい』を完走しました。
『まぶしくて ー私たちの輝く時間ー』と制作陣が同じらしく(?)、こちらの作品も2話か3話ぐらいまで観ていたのですが、そっちを放置して先にこちらを完走してしまいました。
なぜ『まぶしくて』を観ていたかというとその一個前に観ていた『ヒップタッチの女王』(原題と全く違う変な邦題。女王どっから来た)で、ハン・ジミンの小動物のようなどえらい可愛さに射抜かれたからでした。
仕事終わりの寝る前に毎晩ハン・ジミンで癒されていた。
そして、未見の人には何を言ってるか分からないと思いますが『まぶしくて』では当初キム・ヘジャ(主人公の名前)をハン・ジミンが演じているものの、3話目(だったと思う)から、キム・ヘジャ(主人公の名前)をキム・ヘジャ(女優)がメインで演じるシーンが多くなってきたため、ハン・ジミンのシーンが少なくなってしまい、(ハン・ジミン・・・ハン・ジミンを見せてくれ・・・)との切なる思いから、
「まだ毎週配信で2話ぐらいしか観ていなかった『君は天国でも美しい』に確かハン・ジミン出てたな? しかももう最終話まで配信になって一気に観られる! ハン・ジミン!!」
と『君は天国でも美しい』に戻ってきてしまった次第です。
韓ドラのヒューマンドラマで未だ個人的ぶっちぎりベスト1に君臨しており、記憶を消してもう一度観たい『私たちのブルース』でも、ハン・ジミンとキム・ヘジャとイ・ジョンウンが出ていてその演技力に圧倒されたもんでしたが、『君は天国でも美しい』での3人もこの時と同じ人たちと思えなかったんだよな・・・。
相変わらず演技力が突き抜けています。
ブルースでのキム・ヘジャの、もの静かだけど頑固な老人ぶり。
ハン・ジミンはミステリアスで儚げな美しさ。
そしてイ・ジョンウンもどこかもの悲しさを感じる強さ、を演じた人たちなのに!
ドラマの内容的にもまさに神に愛されているなぁと思った。
さて、上記『君は天国でも美しい』、『まぶしくて』、『ヒップタッチの女王』、『私たちのブルース』の四作品なんですけど、今回の『君は天国でも美しい』はテイストとメッセージ性でいえば犬のことも含めて『ヒップタッチの女王』に一番近く感じました。
キャストも『ヒップタッチの女王』でハン・ジミンの親友役を好演した女優さんも出演されていたし、最後の最後にヒップタッチの面白担当の俳優さんがカメオ出演していたりと、チーム的には『ヒップタッチの女王』なのかなーとも思ったのですがここまで上げた『君は天国でも美しい』以外の三作品を全部混ぜて上澄みを『ヒップタッチの女王』っぽくした感じだったかも。
余談ですが観てない方に『ヒップタッチの女王』の概要をお話させてもらうと、前半のコメディー的な面白さと後半の「ど、ど、どうした!?」と困惑すらする話の迷走ぶりのギャップが激しく強くお勧めはしないのですが、前半は単純にコメディーとして爆笑するほど面白かったのとハン・ジミンの可愛さがどの作品よりも限界突破しており、親友との友情もとてもいいのでそこまで完成度を期待しない方にはいいかと思います。
重ねて、強くお勧めはしないですがわたしは好きな作品です。
後半の迷走ぶりは、それはそれでまぁ面白かったとまでは言わないですが、演技が上手い人がいて見ごたえはあったかな。
あと、ラストは「これでいいの?」感はありつつも、迷走した割に強引にでもスッキリ終わった感はあったのでとにかく強引でもいいのでバシッと終わってほしい党の党員のわたしは満足はしました。
ご興味のある方は前半だけでも是非。
わたしは「オンニ隊」大好きでした。
ネ゙!オンニ!!
さてさて、今回の『君は天国でも美しい』は設定のわかりやすさと一見ファンタジーでライトなテイストで見やすさはありつつも、メッセージ性と思想が強めに感じられる作品でもあったなというのが個人的な感想です。
特に、犬と韓国伝統料理への並々ならぬ思いはしっかり受け取めました。
むしろ、そっちをメインで描きたかったのでは? と途中から思うほどでしたし、わたし自身は犬のシーンと韓国伝統料理のシーンが特に好きだったので、いつかそういうドラマ作らせてもらえるといいね・・・わたしは観るよ、観たいよ、と思いながら観ていました(笑)
そして自身も未だ20年レベルのペットロスを引きずっており、犬関連のことは嗚咽できるほど泣けるため、2話で嗚咽、途中途中で涙なしには観られないエピソードが盛り込まれておりヤバかったです。
人関連では、キム・ヘジャとイ・ジョンウンのやり取りで冒頭号泣でした。
あと、メイン俳優で忘れてはならない、キム・ヘジャの夫役であった・ソン・ソック。
ずっと初めて見る人って思っていて、まだまだ初めましての人いるなってずっと思っていたけど初めてじゃないことに10話ぐらい観て気づく(遅い)。
ボーっとNetflixのホーム画面見てたら【もう一度観る】の項目にナクジュン(ソン・ソック)いない? 【もう一度観る】ってことは、あれ? あーーーー!!!ってなったのです。
イメージ違いすぎて全く気付かなかったよね。
殺人者のパラドックスはウシクと、イ・ヒジュンの狂気演技の印象が強すぎて霞んでたかも。
もう一度観てもいいぐらい好きな作品なのに。
ほんと人の顔覚えられないの辛い・・・。
というわけで、見たことあるのに思い出せないほどイメージを変えるほどの演技を魅せてくれた彼ですが、キム・ヘジャと孫と祖母に見えなくて、カップルでもなく完全に夫婦に見えていたのすごいなと思っていた。
人生を80代ぐらいまで生きて若返った男の人に全然見えたもんな。
こっちのそういう意識があるとしても、夫婦役のお二人がお互い自然にふるまえていたのがすごい。
キム・ヘジャとソン・ソック年の差41才だよ? 41才年上(下)と夫婦の体・・・。
わたしは絶対無理だよ。
冒頭2話ぐらい観た時点では、自分だけ80代で夫だけ若返ってるの辛すぎるってキム・ヘジャがかわいそうで心が折れて観てられないって挫折の危機だったけど、二人の演技が自然だったことから、徐々にわたしの意識も「向こう(夫)も、こっちも自分で自分の姿は鏡見てる時以外は見えてないし、別に今のこっちの姿も急にこうなったわけじゃなくてむしろ最新版がこの姿なわけだからむしろ若い時の姿よりなじみ深いはず。自分の体力が80代ってこと以外は、どうせなら若返りたかったっていう気持ちと折り合いがつけば特に問題ないな?」って最終的になったほど。
何話だったかは忘れたのですが、夫婦二人の出会いのシーンのソン・ソックが家人をもトゥンクとさせるほどの陽全開でドラマの中でもソン・ソック名場面№1では?ってほどの良さだったので全人類観てほしいし、それを見たうえで『殺人者のパラドックス』も多少のグロ大丈夫な人は観てほしい(隙あらば宣伝)。
ギャップに驚いてほしい。
というわけで、演技がうまい俳優さんたちの演技ももちろん見どころではあるのですが、ストーリー的にもメインである夫婦愛のところ以外にも見どころはたくさんあって最後まで飽きずに観られました。
個人的には牧師がすごく好きだった。
ドラマ的には壮絶な人生をお互い支えあって人生を生き抜いた夫婦愛がメインストーリーではあってそれはそれで「二人ともお互い頑張ったな」とか思っていたのですが、いかんせん作品のテーマでもあった天国、地獄関連の輪廻転生思想に全く共感できないため、そこはあまり集中できなくて。
結構過酷な今の自分自身の人生のしんどさが、記憶のかけらもない前世の自分が選んだものだったり、前世の罪を償わされている人生だとか、そういうふうに今の人生を思いたくないんですよね。
過酷なりにわたしはわたしで頑張っているので、過去がなんかやらかした悪人でも、来世が頑張りが認められてたとえハッピーでも今の自分のなんの救いにもならないというか。
なので、そんなことがあるとしても信じたくないというほうが正しいかな。
でも、世界観は面白かったというか韓国天国は基本あんな感じでIT化されてるところとか割とスタンダードで何度か観ていて好きなので、観てて楽しくはありました。
そのため、天国で仕事はともかく家事やんなきゃいけないのか、しんど・・・とか、転生絶対嫌だ!! 万が一天国に行けたら絶対転生しない!!とかそういう感じでファンタジーものとして観ており、作品の思想的なところからは離れた見方をしていたかもしれません。
でも、地獄ターンでは法で裁けなかった悪人が地獄に落ちると思うとちょっと溜飲が下がるので普段から、あーこいつは今の言動で地獄決定だな、絶対道連れにする。と思うと今後生きやすいなとか考えながら観ていました。
なので地獄は存在していてほしい(笑)
わたしはそんな感じでしたが、一緒に観ていたすでに人生も後半に差し掛かっている家人は「死ぬのがちょっと怖くなくなった」と素直な感想を抱いていて、これも作品の伝えたかったことの一つだし、そういう人とわたしが一緒にいるというのも作品の伝えたかったことのうちなんだろうなと思えて、心に残る一作となりました。
観た人それぞれが色んな場面で自分の人生や家族や関わった人を思える作品だったと思います。
観て良かったと思います。
またこういう作品に出会えますように。
というわけで、それではまた。
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