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ベター・コール・ソウル シーズン5 第4話『Namaste』 感想 ”ピザ回”を思い出したボール投げ。

 नमस्ते(ナマステー)!

 

今回のタイトルは『Namaste』です。

車のナンバープレートをドラマによく差し込んでくるブレイキング・バッド

ジェシー・ピンクマンがドラマ登場時乗っていた車には『Cap'n Cook』の表記がナンバープレートにあり、それを見たウォルターが、ジェシーに連絡をするところから物語が始まります。

 

ドラマのクライマックスにウォルターが潜伏していたニューハンプシャー州では、州のモットー『Live Free or Die』の表記があったナンバープレートが印象深く描かれていて、今回の『ベター・コール・ソウル』シーズン5のスタート時にも、ナンバーを付け替えるジミーが記憶に新しいです。

 

それと、もう一つ今回のエピソードで注目すべきは”暗渠”(あんきょ)です。

英語では、culvert、類義語は排水路、そして暗渠を現わすときにも使われる、drain です。

エアコンのドレインホースとかで使われるドレイン。

 

まさか、暗渠が字幕で使われるとは思わなかったので非常に驚きました(笑)

わたしは、暗渠が何かを知っていましたが、暗渠を知ることになったのはタモリ倶楽部がきっかけかと思います。

古地図マニアのタモリさんが、暗渠に詳しいゲストと暗渠を歩く回だったような・・。

そこから、テレビでちょいちょい暗渠を散歩する企画を観たような気がします。

その暗渠について、比較的わかりやすく詳しく書いてあるサイトがあったのでご紹介。

よくよく考えると、暗渠的なものが出てくるドラマや映画ってすごく多いし(え? ここも暗渠?)っていう驚きも味わえて、非常に興味深いのでお時間のある時に是非。

 

※画像が多く、割と重いサイトですのでご注意ください。

mizbering.jp

 

さらに、今回はドラマ冒頭驚いたのは中古のボウリングの玉が1つ30ドルだったこと。

10ドルぐらいかな‥と思っていたけど、とんでもなくて調べてみたら妥当な金額でした。

 ボウリングの玉の値段なんて考えたこともなかったけど、マイボール手に入れるのってすごく高いんだね・・。

ちなみに、余談ですがもう何年もボウリングには行ってません。

 

 

ちなみにこちらのボウリングの玉はお安い方の価格帯

一番高いものはAmazon内で¥278,265でした !

 

ボウリングの玉、何に使うのかなと思っていたけど、まさかの展開(笑)

そして、ジミーがおもいのほか身体能力が高くて驚きました。

あの年齢にしては身軽だと思う。

 

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『ベター・コール・ソウル』Season5 ep4 ""Namaste"

 

ジミーとキムは、またひとつの朝を迎えた。

 

ジミーは、”50%OFF”のチケットで連絡してきた街で狼藉を働いた若者二人の弁護を、キムはメサ・ヴェルデの仕事に取り組んでいた。

メサ・ヴェルデの土地を離れたがらない住人をなんとか救済したいキムは、メサ・ヴェルデに代案を提案するが、一刀両断にされてしまう。

追い詰められたキムは、裁判中のジミーを訪ねてメサ・ヴェルデの案件を相談する。

 

ジミーは、ハワードに呼び出されランチを共にしていた。

今までの件をハワードはジミーに謝罪し、HHMでは働くことをジミーに提案する。

 

アルバカーキのDEAの捜査官、ハンクとゴメスは、司法取引で得た情報で資金回収の現場を張り込んでいた。

情報通り資金回収に現れた人物を追い詰めるハンクとゴメス。

そして現場からの情報をロス・ポヨス・エルマノスの店舗で待つガス・フリングは、店舗の清掃の件で従業員に何度もやり直しをさせていた。

 

マイクは孫の子守を断られる。

その帰り道、若者の団体に襲われるマイク。

目覚めると見知らぬ場所にいたのだった。

 

※第3話のおさらいはこちら

 

www.meganetamago.com

 


 

映像で、何も言わない間で。

ブレイキング・バッド』は想像力を掻き立てるのが本当にうまい。

50分もないドラマ時間の中で、よくこれだけエピソードを詰め込めるなと感心た。

 

本当に無駄がない。

 

冒頭のリアルすぎる朝の情景という数秒の映像で、ビール瓶を駐車場に投げ入れたあとの二人を簡単に想像させる展開。

キムに掛布団を取られて丸まっているジミー、うつ伏せで突っ伏しているけど、腕を伸ばして手の平だけを、離れているジミーの体に触れさせているキム。

あんな朝シーンは初めて見たので、逆に生々しさと切なさを感じました。

これから起こりえる展開を勝手に予想してるので、幸せシーンはグサッとくる。

 

サラマンカに侵食されてきたジミーが、キムを守るため身を引くのにキムに嫌われるよう仕向けて暴言を吐く未来が(わたしには)見える・・。

 

生活のために仕方ないとはいえ、ジミーには黙っているつもりだったメサ・ヴェルデのこじれた案件をジミーに伝えるため、じっと裁判所で待つキムの毛先が綺麗に巻かれたポニーテールが揺れる細い肩の背中。

そして、口数の少ないキムがジミーに縋る目の演技が上手すぎて。

あんなキムの顔見たことないから、わたしでも「なになに? どうした!?」って焦るレベルだった。 

 

そして、御曹司ハワードが育ちの良さを見せつけてきてキレるジミーには、ウォルターのピザ回を思い出しました。

放り投げるっていったら、ピザだよね(笑)

 

HHMに戻る話悪い話じゃないと思うけど、サラマンカ一族に片足を突っ込んでるソウルにはもう遅いし、ジミーの話に感銘を受けたっていうハワードの話も嘘じゃないと思うんです。

でも、屈託のなさって、時には人を傷つけるんだよね。

ハワード本人に自覚がないからこれはもうどうしようもないし、ハワードが悪いわけでもない。

体験したことがない事案やその時の感情をある程度は想像はできても、想像しきれないことって人にはたくさんありすぎます。

基本的に人は自分本位だから、ハワードはジミーがどんな人かなんて、深く考えたこともなければ、わかってもいなくそれが普通だと思うんです。

ハワードが思いたいようなジミーだと思っている。

 

ジミーは色々不安も抱えてるから、ハワードの話についついエモーショナルになってHHMに戻る道も、少しは考えたのかもしれない。

でもNamaste】を見たら、急に冷静になって怒りがもりもりわいてきて、どうしようもならなくなり、その怒りの状態のまま古物屋さんに駆け込んで、ボウリングボールを三つも買うという所業になったと私は思った。

確かに、あの能天気なナンバープレートを見て、アルバカーキのセレブ弁護士がなんで『ナマステ』なんだ!? ってカーッとなった気持ちすごくわかる(笑)

そして、衝動的に武器を買っただけでは怒りが収まらず、何時間も経ってから実行に移したということにジミーのこれまでの鬱憤と悲しみを感じた。

ウォルターが、ピザを投げたときのような。

 

そして、車を壊されても特に焦っていないように見えたお屋敷に住むハワードとの埋められない溝が辛かった。 

 

怒りと悲しみといえば今回のエピソードは、ガス様の圧のすごさに恐れをなした人も多かったと思うのですが。

これは、わたしの勝手な想像なんですけど、ガス様は理性を保つために一人で居たくなかったのかなぁと思いました。

最初は、なんらかのアリバイ工作かと思ったんです。

後々捜査が及んできたときに「店舗に居て、従業員の清掃を待っていた」と証言させるため。

 

確かに、あの清掃には甘いところがあったのかもしれなく、実際ガス様の目でみればあったのでしょう。

しかし『ブレイキング・バッド』でのガス様は、店の店員には厳しくはあったけど、勤めて穏やかなオーナーだった。

あんな、理不尽なパワハラをするような人ではないような気がした。

年月がガス様を変えたのかもしれないけれど、今回のガス様は珍しく、見るからにイライラが収まってなかった。

一瞬、カーッとなっても冷酷な冷静さを取り戻せるのがガス様だと思っていた。

 

うん、70万ドル。

 

没収されるってわかってるのに冷静ではいられないよね。

他にも色々サラマンカのこととか頭ぐるぐるするしさ、一人だったら冷静さを保てなくて(全然冷静じゃなかったけど)何かおかしな言動でミスをしかねないから、とりあえずあそこに居たかったんじゃないかな。

あの掃除していた子もメンタル強いなとは思っていた(ものすごく指がしなる手を持っている不思議な子だった)けど、ガスが怖いから、帰りたいから清掃しているというより認められたくてやっている感じでした。

合格が出ないことに落胆している感じだった。

そういった意味でも、彼のことは認めてるんだろうなと思います。

 ガス様のそばについていてくれてありがとうって気持ちです。

 

 最後になりますが、マイクは一体どこに拉致られたのだ・・?

通りすがりの人だったら、警察か病院に連絡するだろうし、あのイキった若者集団のうちの一人が牧場の息子だったのかなぁと思った。

きちんと手当もされていて、意識も回復したから傷はおもいのほか浅かったのかな。

今後のマイクを知ってるから死なないのはわかっていたけど、さすがにビビったよね!(笑)

 だけど、マイクはわざとやられたのかなぁ・・。

孫にキレたうえに、義理の娘に逆ギレされたことで絶望したのかも。

チンピラにやられるなんてマイクらしくないです。

 

というわけで、それではまた。

 

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