海外ドラマをメインにブログを書いている身としては気になって仕方ない、老人ホームで毎日3時~4時に放送されている『ジェシカおばさんの事件簿』。
日本でもその時間帯は『相棒』や『科捜研の女』、『京都地検の女』、ちょっと昔や別局では『赤い霊柩車』、『家政婦は見た』等が再放送を繰り返し、何度同じエピソードをやっているかわからなく、何度同じエピソードを観ているかわからないのに何故か放送されていると観てしまう魔のループ状態になっており、風邪なんかで平日お休みをとって安静にしていなきゃいけないけど、眠れないときの心のオアシス的な存在でもあるのですが、おそらくアメリカのシニアにとって【ジェシカおばさん】は、水谷豊であり、沢口靖子であり、名取裕子であり、片平なぎさであり、市原悦子(敬称略)であるのかなと推測されます。
わたしも宝くじで10億円当たり早期退職が実現すれば、毎日その時間になんらかの再放送を観て10億円当たった優越感に浸りたいです(笑)
ところで、『ジェシカおばさんの事件簿』(Murder,She Wrote)は、わたしは未見で、今回の『ベター・コール・ソウル』で初めて知りましたがNHKでも放送され、主人公のジェシカは故・森光子が吹き替えを担当し、人気があったようです。余談ですが森光子さんが亡くなられてからもう6年も経っていて、時が経つのは早いなと思った次第です。
邦題の『ジェシカおばさんの事件簿』というタイトルから、ジェシカおばさんは子育てもひと段落した普通の主婦を想像していたのですが、未亡人のミステリー作家ということで、意外であったとともに興味が沸きました。
行く先々で何故か殺人事件に遭遇し、強引な力わざで毎回事件を解決に導くタイプのミステリーで、老人ホームで放送されているところからもわかりやすいストーリーであることも間違いないでしょう。
昔は各配信サービスに入っていたこともあったようですが、今はどうなんでしょうか。調べたけど、どこで配信されているかちょっとわかりませんでした。ごめんなさい。わたしも、一度試しに観て見たいです。
ちなみに、ジェシカおばさんの名前は、正式には、Jessica Beatrice Fletcher なんですが、旧姓は、Jessica Beatrice MacGill なんです。
ジミーと同じMacGillという姓なのは、今までの『ブレイキング・バッド』や『ベター・コール・ソウル』の数えきれない伏線の張り方や小ネタの関係上偶然じゃない気がします(笑)
※シーズン2第4話の感想はこちら ↓ ↓
シーズン2第5話では、D&Mでのジミーの奮闘と、キム降格の件。
ナチョの仕事をこなしたマイクのその後の顛末が描かれました。
※以下、本格的なネタバレありの感想です。
冒頭、少し出ただけなのに、【Rebecca】とエピソードタイトルになるほど重要な人物なのですね。チャックの妻(元?)レベッカは。
有能な弁護士である自分と、美しいバイオリニストの妻。
チャックはその人生を心から謳歌していたことと思います。
そこに、再び登場してしまった自分の人生の疫病神の弟、ジミー。
この冒頭のシーンを観て、チャックのジミーに対する闇がものすごく深いことを実感してしまいました。
もう、ジミーに会う前からレベッカがジミーを不快に思うように仕向ける発言。
2人で決めた【弟を帰す合図】も、チャック自ら何度もレベッカに仕向けるも妻は気づかずジミーに夢中。
そんなに嫌なら、ホームパーティーなんて誘わなきゃいいのに・・という日本的理屈は、アメリカでは通じないんですよね。海外ドラマや洋画で学びました。
今回のエピソードで思ったのですが、あの兄弟、特に兄のチャックは弟にものすごいコンプレックスを持っているんですね。
性格も明るく、コミュニケーション能力が高く要領のいい弟に対し、チャックは優秀ではあったけれども、性格は地味だったのでしょう。
どちらがいいとか悪いとかもちろんないですが、チャックはそんな弟が親や周囲に自分よりもはるかに愛されていると思っていたし、疎ましかった。
あんなに、人生に汚点のなさそうな人生を勝ち取ってまでも尚、ジミーの陰に怯えるチャック。
本当のところはわかりません。
ジミーはジミーで、優秀な兄のほうが親に愛されていると思ってグレてスリッピングジミーの道を歩んだ可能性も多分にあるからです。
どんな人間関係も言葉も受け手の取り方次第というのは非常に難しいところです。
わたしもこうして文章を書いているけれど、わたしはそういうつもりで書いていないけれど、傷つく人が居る可能性もある・・といつも思っています。
キムに話したチャックとジミーのお家の雑貨屋を潰した話も、チャック側の言うことしか聞いていないから真相はわかりません。
2人の実家のお店から1万4千ドルを盗むのとマルコと小金を稼ぐのを並行させていたのか、雑貨屋を潰してしまったからマルコとスリッピングジミーをやっていたのか、真相は今のところまだ明かされていないからです。
キムはチャックの話を聞いて、そのことをどう受け止めたかはわからないですが、チャックの言うことを信じるのか、ジミーを信じるのか。
キムは弁護士だから、証拠のない一方的な話を信じるのは一般の人よりしないと思いますが、実際ジミーが話術で人をだますところや、自分にCMの件はクリフの了承を得ていないことを言っていないですから。
でも、ちょっとひとつわからないのが、ハワードのキムに対するパワハラです。
キムに対して何故あのような仕打ちなのか。
ジミーの言うとおり、訴えれば勝てそうなぐらいの降格人事だし、新しい大型案件を必死に持ってきたキムに対してあのような態度は、ボスとして弁護士としてどうかと思うのです。
まさか訴えられるとは思っていないとは思いますが、不当人事なことは本人は気づいているのではないでしょうか。
裏にチャックが絡んでいなければ、チャックと一緒でジミーに対しての嫉妬かなぁ・・。
クリフのジミーへの対処は仕方ないと思います。お目付け役つけられたこと。
組織には組織のやり方がありますから、ジミーは納得していないけど、中途採用者のOJTは当然の処置・・と思うのはわたしが日本人だからなのか(笑)
一方、トゥコを刑務所送りにしたマイクのところにヘクター登場~。
ヘクターが喋ってるところ初めて見たけど、もうあの時点ですでにちょっと麻痺的な症状があったのかなー、それともあの顔の動きは演技ですか?
ガスが一番恨んでいたヘクターを、あのようなチーン状態にしたのがガスかどうかは果たして今後明かされるのかどうか気になるところではありますが、まずはマイクが『トゥコを助けてほしい』というヘクターの条件を飲むかどうかっていうところです。
表面上は今のところマイクに非はないのでヘクターの条件を素直に飲む理由が思い当たらない。ナチョからそれ相当のお金も受け取ってるので、今のところそこまでお金にガツガツする必要性も感じない。
でも、このままヘクターの要求を拒否したら、マイクのことを調べて弱みをついてきそうな気もするので、そうなったらマイクも家族を守るため犠牲を払うことになるのでしょう。
ジミーもマイクもみんな平和に暮らさせてあげたいけど、それは無理な話とわかっていますが、なかなかに切ないものがあります。
シーズン2も次の話から後半戦。
弁護士として行き詰っているジミーと、カルテルとの関係がいやおうなしに深まってきているマイク。2人の行く末を静かに見守っていければと思いますが、また何か切ない出来事が押し寄せてくるんだろうなぁ・・。
というわけで、それでは、また。
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