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ベター・コール・ソウル シーズン1 第6話『警官』 感想 マイクが醸し出す渋い世界観、そして壮絶で切ない過去。

  『ブレイキング・バッド本編でも【警官だった】という過去以外の詳しい情報や素性が明かされることがなかった、ガス・フリングの腹心だった無口で無骨なマイクが主役のエピソード。

マイクが醸し出す渋い世界観にどっぷりと入ってしまった、1本のドラマ作品として完成度の高いエピソードだったと思います。

 

『ベター・コール・ソウル』シーズン1、後半一作目がマイクのエピソードっていうのも感慨深いですね。

原題の【Five-0】というのは邦題のまんまなのですが、警察、警官、または警察のガサ入れを意味するスラング

今から、50年も前の1968年からスタートし1980年まで放送されていた警察ドラマ『Hawaii Five-0』という、12シーズンにも渡って人気を博していたドラマから派生して、警察、警官を意味するスラングになったそうです。

【Five-0】の意味としては、ドラマの舞台のハワイ州アメリカ50番目の州になって10周年目を記念して作られたドラマだから・・という説が有力のようですが、はっきりはしていなようです。後にリメイクも作られているようで、個人的に南国ハワイが舞台の刑事ドラマというのがなんとなく想像できないので一度観てみたい気はします。

ハワイだって、治安問題や犯罪があるのはわかりますし、観光に行って被害に遭った知人もいますので、犯罪だって日常茶飯事なのはわかるのですが、やっぱりクリミナルな感じとわたしの思っているハワイのイメージが合致しない(笑)

でも、12シーズンも続いたということと、ドラマから言葉が出来ているということから察するに国民的ドラマだったと思うと興味があります。

 

というわけで、とにかく今回はそのマイクに絡んだ【Five-0】のエピソードです。

 

※第5話の感想はこちら ↓ ↓

 

www.meganetamago.com

 

 

 

 第6話では、マイクの過去と家族に関するエピソード。フィラデルフィア警察に居たマイクが、アルバカーキに来たいきさつが描かれたエピソードです。

 

 ※以下、本格的なネタバレありの感想です。

 

今回の、エピソード、泣いた(涙)

 

マイクの悔しさ、男泣き、親子愛。

 

マイクにあんな過去があったなんてね、知らなかった・・(当たり前だけど)

冒頭、マイクが女性トイレに侵入して緊急時用の自販で一個25セントもする生理用品を買っていましたね。

髙い! と思ったけど、日本の自販機はもっと高かったような気もするし、何個かのセット販売だったような気もしました。

 

日本でも、毎年のように起こっている各災害の被災地における生理用品問題がたまに取りざたされます(男性がその重要性や緊急性を理解していないとか、ぜいたく品とか不謹慎呼ばわりして救援物資として送られてきたものを突き返したりとか)本来の目的として重要なことはもちろんのこと、その性質上、怪我をした際の簡単な止血帯として個包装で衛生的だし、ハンカチやタオルよりガーゼに近い応急処置品として優秀なことは、最早常識。

マイクが、止血に使っていたのはさすがだなと思いましたが、アメリカの自販機で売られていたものは、血を吸わなそうだしガサガサして痛そうで、日本の高機能なものをプレゼントしたくなってしまいました・・。

ただし、自分の手が届く範囲の怪我で応急処置をできたことは不幸中の幸いでした。

 

そののち、闇医者(獣医)にきちんと縫合してもらって、安心でしたが、あの獣医にはこれから先もお世話になることがもしかしたらあるのかもしれないです。 

そして、マイクが撃たれたことの顛末に入る前に、全快のラストで登場した警官二名に警察に呼ばれ事情聴取を受けたわけですが、ブレイキング・バッドの時点で捕まってないってことは、証拠不十分、もしくは、殺された側がマイクの息子のマティを殺したことがわかって、不祥事のもみ消しってことでなぁなぁな感じでまとまったのかなぁ・・。

警官があくまでも「任意なので必要ない」という弁護士を、何がなんでも呼ぶということでマイクが呼びつけたジミー。

役割は弁護士というより小芝居のためでしたが、今後、今回のことで追われるマイクが描かれる可能性もあるわけだけど、そうなったらジミーが弁護ってことになるのだろうとは思うので、それはそれで依頼人のマイクと弁護人のジミーという掛け合いも観たい気もします。

 

そして、今回出番の少なかった、ジミーですが、ターゲットでファッションやキャラをコロコロ変えたりするところに本人の迷走感というか、心の迷いが如実に表れていると思うのですが、何かの弁護士ドラマ(か映画)をマネした真っ白な古臭いスーツ、正直全然似合ってない(笑)

かっこよさ半分どころか3分の1ぐらいまで減っていました。

さらに、『頼まれたことを、きっちりと断れない性格』は、もうジミーの性質で、口では断っていたのに、マイクの頼みをしっかり聞いてしまったジミー。

スリッピングジミー】として、詐欺師まがいの小金稼ぎをしていた彼に、ターゲットの上着に自然にコーヒーをこぼすなんていうのは至極簡単なことだったと思いますが、さすがにマイクに文句は言ってましたが、でも、口だけなんだよね・・。

人が良すぎるんだよ、ジミーは。

 

 

今回のマイクは、息子のマティから警察官内の不正の相談を受け、息子の身の安全を優先し、慣例として横行している不正に加担させたにも関わらず、警察仲間にその命を奪われ、彼の尊厳までも傷つけてしまった後悔を義理の娘に語りました。

そして、息子の仇討をマイク自身の手で行ったと義理の娘に暗に匂わせた形でしたが、マイクの息子が父親と同じ警察官という職業を選んでいる点で、マイクが息子を大事に育てていたこと、息子にとってマイクが尊敬と憧れの対象であったことがわかるし、わたしが色々な話で一番切なかったのは、マイクが息子に不正を受け入れろと言ってしまい、息子が自分に抱いていた思いと、息子の警察官としての尊厳を傷つけてしまったことを後悔していた点です。

 

息子が警察官という職業を選んだ時点で、綺麗なだけじゃない闇の部分や危険をはらんでいる職業であることはマイク自身が充分承知していたはずで反対もしただろうし、いつか命の危険に晒される可能性もあるということはわかっていたと思うのです。

それでも、父親に憧れ警察官になりたいという息子を止めることはできなかった。

彼の正義感も充分承知していたし、正義感が諸刃の剣になりかねないとも思っていたのではないかと。

なので、なんかしらの事件に巻き込まれて犯罪者と戦ってとか、市民を守るために殉職という形であれば、今回マイクは仇討ちをしなかったんじゃないか・・と、その殉職を受け入れたのではないかと思います。

同僚である警察官に、息子の尊厳を傷つけられたことがどうしても許せなかったし、正義を通そうとする息子を尊重できなかった自分に一番腹が立っていたんじゃないかなと思ったし、仇討ちできたからと言って全然気持ちは晴れていないと思うけど、だとしてもあのまま生かしておくわけにはいかないというジレンマだったんだろうと思うと、切なくなって泣きました。

 

すみません、全然考えがまとまってなくてうまく表現できませんが、こういう気持ちで今回のエピソードを見ていました。

 

ブレイキング・バッド』の段階では、マイクが孫の子守を任せてもらったりしていたことを考えると、マイクの話に息子の妻もある程度納得はしたのでしょう。

というか、納得せざるを得ないし、どうしようもなかったんだ・・というか、こうするしかなかったんだ・・っていうもやもやした感じで、後味がもの悲しいエピソードでした。

 

幸せって儚い・・・。

 

というわけで、それでは、また。

 

 

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