Amazonオリジナル作品『ザ・ボーイズ』(The Boys)シーズン2第4話【この世に類を見ないもの】
ヒューイを演じるジャック・クエイドは、女優のメグ・ライアンと俳優のデニス・クエイドの息子というハリウッドのサラブレッドですが、今回のエピソードのことをちょこちょこ調べていたら、ジャック・クエイドの母親であるメグ・ライアンの出世作である『恋人たちの予感』(When Harry Met Sally:1989年)という作品へのオマージュが今回のエピソードには散りばめられていたようだということが判明しました。
メグ・ライアンは大好きですが、この作品は未見。
原題通り、ハリー(ビリー・クリスタル)とサリー(メグ・ライアン)の第一印象最悪の男女二人が『男女に友情は成立するのか』という感じであーだこーだ言い合って、友情関係を長年育み、最終的には友情は成立しないという王道ハッピーラブコメ(ネタバレすみません、しかし邦題がすでに『恋人たちの予感』なので(笑))。
それにしても、若いときのメグ・ライアン、ヒューイに似ているわ・・・。
現在のメグさん、顔を色々アレしちゃってるからから若いときのイメージ(今も)がぼやぼやしてて思い出せなかったんだけど、すごい可愛い。
今回のエピソード中に、本編に関係あるのかないのかわからないままラストまでちょこちょこ差し込まれていた女性たちのインタビュー映像などもこの作品へのオマージュだったようです。
恋愛ものはほとんど観ないけど、ラブコメだけは好きなのでちょっと観てみたいな。
ところで、今回アニーと、ヴォートの犯罪監視部(?)で働いていた女性が食べていたお菓子、ハーシーのアーモンド・ジョイ(Almond Joy)はこちら。
あとの二つ、ビット・オー・ハニー (Bit-O-honey)、チャールストン・チュー(Charleston chew)。
見てるだけで、甘くて歯が痛い。
しかし、アニーの母はかなりの過干渉だったっぽくて次々闇が掘り起こされるね。
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~あらすじ(ネタバレあり)~
シーズン2第4話【この世に類を見ないもの】"Nothing Like It in the World"
マロリーは慰霊碑の前でブッチャーに会う。
ヴォートの力になかなか対抗できない自分を責めて罪悪感に駆られる。
ケンジをストームフロントに殺され、CIAとの交換条件を果たせなかったブッチャーだったが、マロリーは、ベッカを発見できなかった罪滅ぼしだと言って、ベッカの居場所をブッチャーに渡す。
ベッカは、ヴォートの厳重な管理下に置かれているコミュニティーで暮らしており、ブッチャーは一人で潜入を試みることにする。
反対するMMを説得しつつ、MMには、マロリーからもらった【リバティー】というヒーローの情報をヒューイと一緒に追跡するように告げる。
ヒューイを殺さなかったことでホームランダーに殺されそうになったアニーは不安に駆られる。
ヒューイとの密会の場で、不安を吐露しヒューイはリバティーの情報を持っている人物に会いに行く道中にアニーを連れて行くことにする。
最初は馴染まなかったMMとアニーだが、食事に寄ったダイナーでお互いの父親の話で心を通わす。
マロリーが指示した場所には、黒人の老婦人が居た。
リバティーについて話を聞きたいとヒューイが言うと、帰るようにきつく言われるが、MMの父親は弁護士でヴォートの被害に遭った人を救おうと寝る間も惜しんで働き亡くなったことを婦人に告げると、重い口を開き40年前、少女だった時リバティーに罪のない兄を殺され、ヴォートに口止め料としてたったの2千ドル渡されたことを話し、リバティーはストームフロントだと言った。
ブッチャーはベッカと密会することに成功し、二人の愛情を再確認する。
ブッチャーはベッカを連れて逃げようとするが、ホームランダーに暴行され、妊娠がわかった時に何も告げなかったのは、子どもを守るためで、能力者の子どもを許さないブッチャーと、子どもを連れて逃げることは出来ないとと別れを告げられる。
一方、リバティーの情報を得てNYに戻ったヒューイたちだったが、アニーもヒューイにもう会えないと別れを告げた。
ホームランダーは、ドッペルゲンガーの力を借りてマデリンに変身させ自分を慰め、ディープはセブンに戻るため、結婚を勧められ協会の会員の中から花嫁候補を選んでいたが、自分の好みの女性は却下され、違う候補の女性を選ぶように言われ、この結婚は政略結婚であり、セブンに戻るためだと納得させられる。
Aトレインは、ホームランダーにセブン脱退を告げられる。
そして、ヒーローの白人率を突かれたホームランダーは、メイヴのセクシャリティーをアウティングしてしまう。
フレンチーは落ち込むキミコを慰めようとキスをするが拒否され、キミコは静かにストームフロントへの復讐心を燃やす。
ストームフロントが呼びかけた集会に潜入し、攻撃しようとしていたキミコだったが、間一髪のところでフレンチーに止められる。
「今の君ではストームフロントに勝てない」
という言葉に、キミコは悲しみを露わにする。
※第3話の感想はこちら
前回の”リバティー珍予想”は、見事に大外れでしたが、現実的な予想の方は当たらずとも遠からずっていうなんとも言えない微妙な結果に落ち着いてしまった(笑)
イラストを見たところ女性のような気がするっていう予想と、ストームフロント関係っていうのは合ってたけども、まだリバティーが、ストームフロント本人って決まったわけじゃないし!
そっくりな娘説、クローン説も(まだ)ある。
それにしても、ストームフロントの年齢不詳感はわざとだったのか・・・っていう演出に度肝は抜かれた。
アニーに対しても彼女は年下なのか年上なのかわからない感じで、アニーは優等生育ちだからそういうチャラチャラした感じとは無縁だったからそう見えるだけかな、と個人的には思っていたけど、どうも視聴者を混乱に陥れるためだったらしい(?)。
今回は二組の男女カップルが女性側から別れを告げられるという展開でしたが、アニーの決断は、メイヴがエレナの元を去った時みたいな感情なのか、自分はヴォートの人間だし、能力者として生きていかねばらなないから、犯罪者であるヒューイと、もう会うことはできないってことなのかわかりにくかったなー。
若いカップルのことは(も)わかんない(笑)
ベッカの方は、どうだろう。
夫婦だったから、気持ちの面で難しい面はあるし、悲しい妊娠という結果だったけどブッチャーに何も言わず去ってヴォートに頼って、出産を選んでいる時点で勝負は決まってたんだなっていうことを改めて突き付けられた感はあった。
妊娠中も能力を持って生まれるかどうかもわからない、ホームランダーにいつか見つかるかもしれないという状況で、さらにはあの閉鎖された施設で子育てするのは尋常じゃないメンタルが必要だったと思う。
ベッカのことばかりを考えて生きてきたブッチャーの8年間と、怯えながら夢中で子育てしていた8年間は、離れて暮らす夫への愛と息子への愛を逆転させるには充分すぎる時間だよね。
しかもホームランダーを始めとするヒーローを心底恨んでいる夫と、能力を持った子どもを一緒にすることはできないよ。
多分、わたしもベッカと同じ道を選ぶ。
それをしないんだったら、そもそも産んでない。
さらには、ブッチャーはベッカに切羽詰まって思わず言ってはいけない言葉を発してしまったからな。
「Freakの子ども」っていう。
殺すまではしないまでも、ブッチャーがライアンを愛せないのは仕方ないとは思うよ。
見るたびに色々思い出すでしょう?
お互いのために最良の結果だったと思うけど、今後どうなるんだろうとは思う。
それにしてもベッカは暗闇でも美しくて驚きました。
今まで色々な美人見てきたけど、その中でもすっごい美人だと思った。
先日、マーベル映画でアフリカ系ヒーロー、ブラック・パンサーを演じた俳優さんがご病気で亡くなりましたが、黒人のヒーローって本当にアメリカでは画期的だったんだなって思った。
ヴォートね、CEOが黒人なのにヒーローはほぼ9割が白人だっていうのは驚きだよ。
そういえばAトレイン以外見かけてない。
『ザ・ボーイズ』でも、アジア人から見たらアジアのことバカにしてない? って思わないこともない部分があったりするわけだけど、黒人差別とはまた違う、アジアに対しての無知によるところが大きいと思ったりもするので、根っこが違うんだろうなー。
今話題にちょうどなっているアジア人と黒人の遺伝子を受け継ぐ大阪なおみちゃんのBLM活動が話題になっているけど、アメリカで暮らしている彼女が身をもって体験していることとか、白人至上主義だったテニス業界での経験とか色々な思いを持っていると思うから、わたしは彼女のことを応援します。
好きにやったらいいと思う。
行動を起こすことで議論が生まれて、社会に影響力を与えられる人は、結果がどうあろうとどんどんやったらいい。
でも、ストームフロントの件はどうなんだろうな、何が目的なのかわからなくて不気味です。
ところで、MMは、あの程度で強迫性障害とかアニーに言われていましたが、MMが強迫性障害なら日本人の大多数が強迫性障害じゃないかと思ったり思わなかったり。
MMがそうなら、わたしは完全に強迫性障害です。
今回は、MMがヴォートに抱いている恨みがなんだったのか明かされてちょっとスッキリしました。
MMの父親のようなそういう静かな戦い方もあるし、確かにヒーローだ。
尊敬していたし、そういう父親が大好きだったんだろうというのは想像に難くない。
どうしても許せないんだろう、そしてわたしは坂本弁護士一家のことを思い出した。
MMの父親は間接的にヴォートに殺されたのかもしれないけど、本質的には似ているような気がする。
いつだって、正義が勝てるわけじゃないし、正義自体が時代とともに変わるのは見ていて辛い。
真面目な話をしているところ悪いのですが、今回のホームランダーも極めてましたね!
マデリンはいつも怯えたような目でホームランダーを観ていたのに、すごく優しい顔だったから驚いたけど、最初はホームランダーの夢か幻覚かそういうのを作り出せる能力なのかと思っていた。
もう、エピソード1のアレを飲むシーンを上回る変態度はあらわれないと思いますが、ドッペルゲンガーが、マデリンから本体に戻るのを察知して、焦って一瞬も目に入れないようにしていたホームランダーが面白かったです。
あと、さすがにマデリンの下着のサイズはドッペルゲンガーは着れないと思います。
布も体に合わせられるんですか?(笑)
それにしても、ドッペルゲンガーすごいな。
見た目そっくりにできるだけじゃなく、気持ちにも寄り添えるんだな。
思ってたよりも繊細な人だった。
でも、ホームランダーがあれだけ弱みをさらけだしておいてずっと生かしておくわけはないと思うので、順当な結果かなー。
口固そうだったけどねー、ドッペルゲンガー。
あんまり、そういうのに興味なさそうな人だった。
仲間にしておいたらすごくよかったのに、ホームランダーはまた、自分で自分を孤独にしてしまった。
そして、マデリンもまた失った。
パシリだったAトレインを追い払って子分も失って、ストームフロントという目の上のたんこぶもできて、メイヴもアニーもホームランダーを裏切る可能性があって、追い詰められたサイコパスがどうなるのか、この先怖いです。
最後に、一発キメてから気合を入れて落ち込むキミコに挑み、キミコにキスを拒否られて、他の女のところで一通りやった後、泣きながらやった女に「違う女にキスを拒否られた」と話す、文字にすると本当に最低の行動をとるフレンチーが何故か可愛く思えるのは不思議。
なんだろう、思い余ってキスをしてしまったけれど、たぶん本当は性的な意味でキミコのことを見てなくてどうしていいかわからず、あのような結果になってしまったというピュアな愛情が透けて見えるからだろうか。
ストームフロントの集会に現れたときはびっくりして、お願い、誰かキミコを止めて・・・と思っていたら、ギリギリのところでフレンチーが来て、手首を掴んだ時、どんなイケメンの壁ドンよりも萌えました。
最終的には、この二人には家族のようになってほしいと思います。
あと、余談ですがブラックノワールのことは深く考えたことがなかったけど、はお茶を点てていたので、日本人か日系人の可能性があるし、あのスーツも侍をイメージしたものなのかなと思ってきました。
あ、ディープのことは、どうでもいいです(笑)
あの中で一番美人でセクシーな人を選んでいて、相変わらずキモいです。
全然懲りてない。
というわけで、それでは、また。
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